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JPH079484B2 - 染料系偏光板の製造方法 - Google Patents
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JPH079484B2 - 染料系偏光板の製造方法 - Google Patents

染料系偏光板の製造方法

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JPH079484B2
JPH079484B2 JP60230534A JP23053485A JPH079484B2 JP H079484 B2 JPH079484 B2 JP H079484B2 JP 60230534 A JP60230534 A JP 60230534A JP 23053485 A JP23053485 A JP 23053485A JP H079484 B2 JPH079484 B2 JP H079484B2
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polymer
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周治 北村
豊和 岡田
仁 菊井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高性能な染料系偏光板の生産性に優れた製造方
法に関するものである。
さらに詳しくは、親水性高分子重合体と二色性染料を含
む混合物を、疎水性高分子フィルム上に製膜し、該疎水
性高分子フィルムとともに一軸方向に延伸配向させて作
る該疎水性高分子フィルムを保護膜として有する染料系
偏光板の製造方法に関するものであり、その目的とする
ところは、光学的に均質な染料系偏光板を高い生産性に
て製造する方法を提供するところにある。
現在、偏光板は延伸配向したポリビニルアルコール又は
その誘導体あるいは、ポリ塩化ビニルフィルムの脱塩酸
又はポリビニルアルコール系フィルムの脱水によりポリ
エンを生成して配向せしめたポリエン系のフィルムに偏
光素子としてよう素や二色性染料を吸着せしめてその両
側に酢酸セルロース系のフィルムを保護膜として貼合し
て製造するのが一般的である。
このうち偏光素子としてよう素を用いた偏光板は、初期
偏光性能にはすぐれるものの、水および熱に対して弱
く、高温・高湿の状態で長期間使用する場合にはその耐
久性に問題がある。耐久性を向上させるために、ホルマ
リンあるいはホウ酸を含む水溶液での処理を強固にした
り、又保護膜として透湿度の低い高分子フィルムを用い
る方法などが考えられているが、高温・高湿の状態では
耐久性が不十分である。
また、偏光素子として二色性染料を用いた偏光板は、よ
う素を用いた偏光板に比べて、水および熱に対する耐久
性はあるものの、以下にのべるような問題点がある。
(1) 酢酸セルロース系の保護膜の値段が高く、その
結果として染料系偏光板のコストが高い。
(2) 製造工程が複雑であり、歩留りが悪いうえに使
用ずみの染料を含む廃液の処理鵜がやっかいであり、染
料系偏光膜のコストが高くなる原因となっている。
(3) 染色ムラが大きく、均質な偏光膜が得られにく
い。
(4) 同一色相を有する長尺の偏光膜が得られにく
い。
(5) 染色液槽中の濃度管理がむつかしく、同一機能
を有する長尺の偏光膜が得られにくい。
これらを解決するために、種々の検討がなされている。
特に前記(1),(2)項に関して価格低減化をはかる
ために、酢酸セルロース系の保護膜にかわる安価な保護
膜がいろいろ提案されてはいるが実用に至っていないの
が現状であり、使用ずみの染料を含む廃液の処理は、現
行のフィルムへの染着方式をとる限り不可避である。さ
らに、前記(3)〜(5)の問題点を解決するために、
連続染色法ではなく、バッチ染色法による方法も採用さ
れてはいるが、完全に光学的に均質なものは得られにく
く、その上、生産性が悪くなるので、さらにコスト高と
なる。また、特開昭56−158301には、ポリビニルアルコ
ール系重合体と二色性染料の混合物から製膜してなるフ
ィルムを少なくとも一軸方向に延伸することによって偏
光膜を製造する方法が示されている。この方法によれば
前記(3)〜(5)の問題点は解決される可能性はある
ものの、酢酸セルロース系フィルムを保護膜として用い
る限り大幅なコスト低減化はのぞめない。
本発明者らは、これらの状況に鑑み、鋭意検討した結
果、親水性高分子重合体と二色性染料を含む混合物を、
疎水性高分子フィルム上に製膜し、該疎水性高分子フィ
ルムと共に一軸方向に延伸配向させて、該疎水性高分子
フィルムを保護膜として使用することにより、光学的に
均質であり、かつ高生産性の染料系偏光板が得られるこ
とをみいだし、本発明にいたったものである。
すなわち本発明は親水性高分子重合体と二色性比の高い
特定の有機系直接染料を、水あるいは有機溶媒あるいは
水と有機溶媒の混合溶媒に溶解したのち、疎水性高分子
フィルム上に流延し、製膜したのち、(1)該疎水性高
分子フィルムとともに一軸に延伸処理することあるいは
(2)該フィルムを2枚準備し、親水性高分子重合体と
二色性染料を含む混合物層が内面で重ねあわされた状態
で圧縮延伸法により一軸に延伸処理すること、のいずれ
かを基本とし、得られた偏光板は疎水性高分子フィルム
の一軸延伸物を保護膜とするため非常に低コストであり
さらには染色ムラなく、長尺にわたって色相変化のない
すなわち光学的に均質であり、長尺にわたって偏光性能
の変化がない染料系偏光板の製造方法に関するものであ
る。
本発明に用いる有機系直接染料としては、二色性比の高
いものであれば、どんなものでもよいが、一般には、ア
ゾ系染料のなかから選択される。本発明に用いられる有
機系直接染料としては、カラーインデックスジェネリッ
クネーム(C.I.Generic Name)と商品名にて表わして、
次のようなものが例示される。
シー・アイ・ダイレクト ブラック17 (C.I.Direct Black 17……商品名例(以下同じ)ジャ
パノール ファースト ブラック Dコンク) シー・アイ・ダイレクト イエロー12 (C.I.Direct Yellow 12……クリソフェニン) シー・アイ・ダイレクト ブルー202 (C.I.Direct Blue 202……スミライト スプラ ブル
ー 3GS) シー・アイ・ダイレクト ブラック19 (C.I.Direct Black 19……スミライト ブラック G
コンク) シー・アイ・ダイレクト レッド31 (C.I.Direct Red 31……ニッポン ファースト レッ
ド BBコンク) シー・アイ・ダイレクト バイオレット9 (C.I.Direct Violet 9……ニッポン プリリアント
バイオレット BKコンク) シー・アイ・ダイレクト レッド2 (C.I.Direct Red 2……ベンゾパーピュリン 4B) シー・アイ・ダイレクト レッド81 (C.I.Direct Red 81……スミライト レッド 4B) シー・アイ・ダイレクト バイオレット51 (C.I.Direct Violet 51……スミライト バイオレット
BB) シー・アイ・ダイレクト オレンジ26 (C.I.Direct Orange 26……ダイレクト ファースト
オレンジ S) シー・アイ・ダイレクト レッド247 (C.I.Direct Red 247……ジャパノール ファースト
レッド FA) シー・アイ・ダイレクト ブルー168 (C.I.Direct Blue 168……ダイレクト カッパー ブ
ルー 2B) シー・アイ・ダイレクト グリーン85 (C.I.Direct Green 85……ダイレクト ダーク グリ
ーン BA) シー・アイ・ダイレクト ブラウン223 (C.I.Direct Brown 223……ダイレクト ブラウン M
A) シー・アイ・ダイレクト ブラック51 (C.I.Direct Black 51……ダイレクト ファースト
ブラック コンク) シー・アイ・ダイレクト ブラック154 (C.I.Direct Black 154……ダイレクト ディープ ブ
ラック XA) シー・アイ・ダイレクト イエロー44 (C.I.Direct Yellow 44……ダイレクト ファースト
イエローGC) シー・アイ・ダイレクト ブラック32 (C.I.Direct Black 32……ダイレクト ファースト
ブラックAB) シー・アイ・ダイレクト ブラック22 (C.I.Direct Black 22……ダイレクト ファースト
ブラック B) シー・アイ・ダイレクト イエロー28 (C.I.Direct Yellow 28……スミライト スプラ イエ
ロー BC コンク) シー・アイ・ダイレクト オレンジ107 (C.I.Direct Orange 107……スミライト スプラ オ
レンジ GD エクストラコンク) シー・アイ・ダイレクト レッド79 (C.I.Direct Red 79……スミライト スプラ レッド
4BL 170%) シー・アイ・ダイレクト ブルー71 (C.I.Direct Blue 71……スミライト ブルー BRR
コンク) シー・アイ・ダイレクト ブルー78 (C.I.Direct Blue 78……スミライト スプラ ブルー
G コンク) シー・アイ・ダイレクト ブラウン106 (C.I.Direct Brown 106……スミライト スプラ ブラ
ウン G コンク) シー・アイ・ダイレクト ブラック112 (C.I.Direct Black 112……スミライト スプラ グレ
イ CGL) シー・アイ・ダイレクト ブラック113 (C.I.Direct Black 113……スミライト スプラ グレ
イ NGL コンク) シー・アイ・ダイレクト イエロー142 (C.I.Direct Yellow 142……スミライト イエロー G
R) シー・アイ・ダイレクト ブルー1 (C.I.Direct Blue 1……ダイレクト スカイ ブルー
6B) これらの二色性染料は単独で使用されてカラー偏光膜と
なり得るが、より優れたものとするには、二種類以上の
染料を混成して、400〜700nmの可視光線の全波長域にわ
たって同一の吸収特性を有し(すなわち、中性色である
こと)、かつ偏光度の高い偏光膜として使用することが
できる。
例えば400〜700nmの可視光線の全波長域において、中性
色であり偏光度の高い偏光膜を得るための染料の組合せ
を示せばシー・アイ・ダイレクト ブラック17、シー・
アイ・ダイレクト イエロー12、シー・アイ・ダイレク
ト ブルー202からなる3種類の染料の混成である。
さらに、400〜700nmの可視光線の全波長域において、中
性色であり偏光度の高い偏光膜を得るための別の染料の
組合せを示せばシー・アイ・ダイレクトブラック17、シ
ー・アイ・ダイレクトイエロー12、シー・アイ・ダイレ
クトブルー202、シー・アイ・ダイレクトオレンジ26か
らなる4種類の染料の組合せである。
さらに、シー・アイ・ダイレクトブルー1、シー・アイ
・ダイレクトレッド81、シー・アイ・ダイレクトオレン
ジ107、シー・アイ・ダイレクトグリーン85の4種類の
染料の組合せによっても目的を達し得る。
さらにより好ましいのは、上記した3〜4種類の染料の
他にシー・アイ・ダイレクト レッド31、シー・アイ・
ダイレクトバイオレット9、シー・アイ・ダイレクトレ
ッド2、シー・アイ・ダイレクトレッド81およびシー・
アイ・ダイレクトバイオレット51の有機直接染料のうち
1種以上を混成すると、最大光線透過率と最小光線透過
率の差および最大偏光度と最小偏光度の差が、混成しな
い場合に比べて、より小さくなり、より中性色になり、
かつ偏光度も高くなるので好ましい。
さらに、400〜700nmの可視光線の全波長域において最大
光線透過率と最小光線透過率の差を限りなくゼロに近づ
けてより完全に中性色に近づけるための方法として光線
透過率の大きいところに吸収能をもち、かつ二色性のな
い染料を適切に混成する方法も採用することができる。
本発明に用いる親水性高分子重合体としてはポリビニル
アルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタ
ールおよびポリビニルブチラール等のポリビニルアルコ
ールとその誘導体が一般的に用いられる他、それらをエ
チレン、プロピレン等のオレフィンやクロトン酸、アク
リル酸、メタアクリル酸、マレイン酸などの不飽和カル
ボン酸あるいはこれらのアルキルエステル、アクリルア
ミド等で変性したもの、ケン化EVA樹脂、セルロース系
樹脂等が一般的に用いられる。なかでも、ポリビニルア
ルコールおよびその誘導体からなる高分子重合体は水あ
るいは有機溶剤への溶解性が良好であり、二色性良好な
有機直接染料との相溶性も良好である上に、製膜し、延
伸配向させたときに二色性染料が配向しやすいので、本
発明には特に有用な親水性高分子重合体である。さらに
ケン化度85%以上、好ましくは95%以上の高ケン化度の
ポリビニルアルコールは、なかでも本発明には特に有用
な親水性高分子重合体である。
親水性高分子重合体および二色性染料を溶解するための
溶媒は、これらを溶解するものであれば、どんなもので
もよく、特に限定はない。例えばポリビニルアルコール
およびその誘導体を用いた場合には、水、エチレングリ
コール、グリセリン、ジメチルホルムアミドおよびこれ
らの混合溶媒、さらにはメタノール、エタノール等の一
価アルコール等を併用した溶媒等が使用できる。なかで
も温水はケン化度の大きなポリビニルアルコールを良く
溶解するのでよく用いられる溶媒である。
溶媒に親水性高分子重合体と二色性染料を溶解する方法
としては、均一に溶解・混合するのであれば、どんな方
法でもよいが、まず溶媒のなかに二色性染料を溶解し、
そのあとで、親水性高分子重合体を投入し溶解する方法
が採用できる。さらに親水性高分子重合体と二色性染料
を別々の溶媒に溶解したあとで混合溶解する方法も可能
である。
溶媒に溶解する親水性高分子重合体の濃度としては親水
性高分子重合体の種類によっても異なるが、一般的には
5〜30%、好ましくは10〜20%である。溶媒に溶解する
二色性染料の濃度としては、親水性高分子重合体の種
類、二色性染料の種類、製膜したときのフィルムの厚
み、偏光膜にしたときの要求性能等によってかわるが一
般的には親水性高分子重合体に対して、0.1〜5%好ま
しくは0.3〜2.5%程度である。
親水性高分子重合体と二色性染料を溶解した混合物は、
疎水性高分子フィルム上に流延して製膜し、フィルム化
する。フィルムの厚みとしては、5〜50μ程度が好まし
い。
本発明に用いる疎水性高分子フィルムとしては、一軸延
伸処理したときに、光線透過率が向上し、80%以上にな
るものであれば、基本的にはどんなものでもよく、酢酸
セルロース系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエチ
レンやポリプロピレン等のオレフィン系フィルム、ポリ
アミド系フィルム、ポリエステル系フィルム、4フッ化
エチレン−6フッ化プロピレン系共重合体等のフッソ系
フィルム、塩化ビニル系フィルム等ほとんどの熱可ソ性
樹脂フィルムが使用可能である。
これらの高分子フィルム上に親水性高分子重合体と二色
性染料を溶解した混合物を流延するに際して、該高分子
フィルム表面をコロナ処理、プラズマ処理、有機チタネ
ート処理等の手段で活性化しぬれ性を向上させておく必
要がある。必要に応じて接着性の組成物をコーティング
することもある。このようにして表面ぬれ性の向上した
高分子フィルム上に親水性高分子重合体と二色性染料を
溶解した混合物を流延して製膜し、フィルム化する。高
分子フィルムと混合物フィルムの接着性を上げるため
に、製膜したあとで電子線処理、紫外線処理等をおこな
うことも有効である。
疎水性高分子フィルムとその上に形成された親水性高分
子重合体と二色性染料の混合物からなるフィルムは一体
として適当な方法によって一軸方向に延伸処理する。該
複合フィルムを延伸配向させることによって染料分子が
配向し、偏光性能が発現する。一軸に延伸する方法とし
てはテンター方式にて引張り延伸をおこなう方法、ロー
ル間にて引張り延伸をおこなう方法、ロール間にて圧縮
延伸をおこなう方法等があり、いずれの方法にて延伸を
おこなってもよいが、異種の高分子の複合物を同時に延
伸することになるので、ロール間にて圧縮延伸をおこな
う方法が最も有効である。高分子フィルムの種類によっ
て延伸条件が異なるため、引張り延伸法では均一に延伸
することが困難であるが、圧縮延伸法では延伸の許容範
囲が広く延伸可能となる。圧縮延伸法の場合でも異種の
高分子フィルムからなる複合フィルムを均一に延伸する
のはかなり困難であり、疎水性高分子フィルムと同種類
の高分子フィルムを親水性高分子重合体フィルムの上に
重ねていわゆる三層構造にして延伸すると、延伸ムラな
く均一に延伸されるので、より好ましい方法である。し
たがって該複合フィルムを2枚準備し、親水性高分子重
合体フィルムが内面で重ねあわされた状態で圧縮延伸を
おこない一軸に延伸する方法は染料系偏光板を低コスト
に製造するうえで画期的な方法となった。親水性高分子
フィルム同志をより強固に接着させるために、圧縮延伸
のまえに水、水溶性接着剤等を塗布すると一層効果的で
ある。圧縮延伸における延伸倍率としては一般的には2
〜9倍程度であるが、複合フィルムを形成する高分子の
種類によって異なり、通常は2.5〜6倍程度の延伸を行
なうことができる。親水性高分子重合体としてポリビニ
ルアルコール、疎水性高分子フィルムとして高密度ポリ
エチレンを用いた場合の延伸倍率としては3〜8倍好ま
しくは3.5〜6倍である。
疎水性高分子フィルムと親水性高分子フィルムの複合フ
エィルムを延伸処理したあとで、該親水性高分子フィル
ムの耐水性と偏光性能を向上させる目的でホウ酸処理を
実施する。ホウ酸処理により、偏光膜の光線透過率と偏
光度が向上する。ホウ酸処理の条件としては、用いる親
水性高分子重合体の種類、有機系二色性染料の種類によ
って異なるが、一般的にはホウ酸濃度としては1〜15
%、好ましくは5〜10%、また処理温度としては30〜80
℃、好ましくは50〜75℃の範囲にあることがのぞまし
い。ホウ酸濃度が1%以下、温度が30℃以下の場合は処
理効果が小さく、また、ホウ酸濃度が15%以上、温度80
℃以上の場合は偏光膜がもろくなり好ましくない。さら
に必要に応じて、カチオン系高分子化合物を含む水溶液
でフィックス処理を併用しておこなってもよい。
このようにして得られた、片面に保護膜のついた染料系
偏光板は、単独で偏光板として使用することができるだ
けでなく、内面同志を接着貼合して両面に保護膜のつい
た偏光板として使用することができる。さらには、光学
的に透明な高分子フィルム、のぞましくは、該偏光板に
使用している疎水性高分子フィルムを同じ程度に圧縮延
伸している高分子フィルムを保護膜として他の片面に接
着・貼合して偏光板として使用することも可能である。
このようにして得られた染料系偏光板は、従来のように
フィルムに染色する工程が省略できるので、染色液の調
合・廃液の処理等が不要となり製造工程が大幅に簡素化
され、製造中のトラブルも少なくなり、生産性と歩留り
が向上する。さらには、接着・貼合の工程も簡素化でき
るので従来の染料系偏光板に比べて大幅なコスト低下と
なる。さらには、従来のように染色する工程を経ないの
で、二色性染料は親水性高分子フィルムに均質に分散し
ており色ムラがなく、長尺にわたって色相変化がなく、
きわめて光学的に均質な染料系偏光板となる。ホウ酸処
理を併用しておこなえば、従来の染料系偏光板と比べて
孫色のない高性能な染料系偏光板が得られる。
特に3種類以上の二色性染料を用いて、本発明により製
造した偏光板は、従来の染料系偏光板に比べて、長尺に
わたって光学的に均質であり、そのうえ400〜700nmの可
視光線の全波長域における最大光線透過率と最小光線透
過率の差が非常に小さく、中性色を示し、そのうえ同波
長域における最大偏光度と最小偏光度の差が小さく、よ
う素を偏光素子としたよう素系偏光板の偏光性能に匹敵
するすぐれた偏光性能を有しているから、液晶表示体の
用途に使用可能である。特に車載用途、各種工業計器類
の表示用途等高耐久を必要としている用途に好適であ
る。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、こ
れらは例示的なものであり、これらに限定されるもので
はない。
なお、本発明における偏光度とは偏光膜あるいは偏光板
を2枚準備しこの2枚の偏光板を重ね合せた状態で光線
透過率曲線を測定し(測定器:島津製作所UV−210分光
光度計)、以下の式により求めた値である。
ここでHは2枚のサンプルの重ね合せ時において偏光
膜の配向方向が同一方向になるように重ね合せた状態で
測定した値(平行透過率と呼ばれている)であり、H
は2枚のサンプルの重ね合せ時において偏光膜の配向方
向が互いに直交する方向になるように重ね合せた状態で
測定した値(直交透過率と呼ばれている)である。
実施例1 平均重合度1700、ケン化度99.5%のポリビニルアルコー
ルを水に溶解し、この溶液にポリビニルアルコールに対
して1.2wt%のシー・アイ・ダイレクトブラック17(C.
I.Direct Black 17、商品名……ジャパノールファース
トブラックD)を添加して、完全にかつ均一に溶解させ
た。この混合液を、高密度ポリエチレンフィルム(厚み
400μ、表面はぬれ張力が54dyne/cm以上になるようにコ
ロナ処理を実施し、そのあとで有機チタネートを用いて
表面処理をあわせて実施した)上に約12μの厚みになる
ように流延して製膜し、乾燥させた。表面処理を実施し
ていない以外は、上記と同じ高密度ポリエチレンフィル
ムを補助フィルムとして該複合フィルムのポリビニルア
ルコールフィルム側に重ねあわせた状態で90℃の一対の
ロール間で縦一軸に4倍の圧縮延伸をおこなったあと補
助フィルムをハクリし片面保護膜つきの染料系偏光板を
得た。この偏光板の最大吸収を示す590nmでの単体透過
率は39%であり、偏光度は84%であった。
実施例2 実施例1と同様にして片面保護膜つきの染料系偏光板を
製造し、ポリビニルアルコールフィルム側のみ160℃に
加熱された熱ロールを通し、熱処理を実施した。この片
面保護膜付の染料系偏光板をホウ酸7.5wt%からなる60
℃の水溶液に5分間浸漬後、20℃の水で1分間水洗をお
こない乾燥させた。該偏光板に4倍に圧縮延伸した高密
度ポリエチレンフィルム(厚み100μ)をウレタン系接
着剤を用いて貼合し、両面に保護膜を形成した染料系偏
光板を得た。この偏光板の最大吸収を示す590nmでの単
体透過率は41%であり、偏光度は94%であった。
実施例3 平均重合度1700、ケン化度96.5%のポリビニルアルコー
ルを水に溶解し、この溶液にシー・アイ・ダイレクトブ
ラック17(C.I.Direct Black17.商品名……ジャパノー
ルファーストブラックD)、シー・アイ・ダイレクトイ
エロー12(C.I.Direct Yellow12.商品名……ククソフェ
ニン)、シー・アイ・ダイレクトブルー202(C.I.Direc
t Blue202.商品名……スミライト スプラブルー3GS)
をポリビニルアルコールに対して、それぞれ0.8wt%、
0.4wt%および0.7wt%添加して完全にかつ均一に溶解さ
せた。この混合液をポリプロピレンフィルム(厚み300
μ、表面はぬれ張力が54dyne/cm以上になるようにコロ
ナ処理を実施している)上に約12μの厚みになるうに流
延して製膜し、未乾燥の状態で加速電圧200KV、吸収線
量10Mradで電子線照射をおこない、ポリプロピレンフィ
ルムとポリビニルアルコーフィルムを接着させた。
該複合フィルムを2枚準備し、ポリビニルアルコールに
水分を含ませ、内面(ポリビニルアルコールフィルム
面)同志が重ね合された状態で、100℃の一対のロール
間で縦一軸に3.5倍の圧縮延伸をおこない、両面に保護
膜の形成された中性色の染料系偏光板を得た。この偏光
板の400〜700nmの可視光線の波長域における平均の単体
透過率は、37%であり、偏光度は84%であった。
実施例4 実施例3と同様にして、ポリプロピレンフィルムとポリ
ビニルアルコールフィルムの複合フィルムを得た。表面
処理を実施していないポリプロピレンフィルム(厚み30
0μ)を補助フィルムとして該複合フィルムのポリビニ
ルアルコールフィルム側に重ね合せた状態で120℃の一
対のロール間で縦一軸に2.5倍の圧縮延伸をおこなった
あと補助フィルムをハクリし、片面保護膜つきの染料系
偏光板を得た。この偏光板のポリビニルアルコール側の
み160℃に加熱された熱ロールを通し熱処理を実施し
た。この片面保護膜付の染料系偏光板をホウ酸7.5wt%
からなる60℃の水溶液に5分間浸漬後、20℃の水で1分
間水洗をおこない乾燥させた。このホウ酸処理を実施し
た片面保護膜付の染料系偏光板を2枚準備しポリビニル
アルコールが内面同志で接着されるようにポリビニルア
ルコールの1面に水溶性接着剤を塗布し・貼合して両面
に保護膜の形成された中性色の染料系偏光板を得た。こ
の偏光板の400〜700nmの可視光線の波長域における平均
の単体透過率は40.5%であり、偏光度は95%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊井 仁 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−158301(JP,A) 特開 昭56−25419(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性高分子重合体と二色性染料を含む混
    合物を疎水性高分子フィルム上に製膜し、該疎水性高分
    子フィルムと共に一軸に延伸処理することを特徴とする
    染料系偏光板の製造方法。
  2. 【請求項2】親水性高分子重合体と二色性染料を含む混
    合物を疎水性高分子フィルム上に製膜し、得られた複合
    フィルムを親水性高分子重合体と二色性染料の混合物か
    らなる層が内側になるように重ね合わせた状態で圧縮延
    伸法により一軸延伸処理をすることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の染料系偏光板の製造方法。
  3. 【請求項3】親水性高分子重合体がポリビニルアルコー
    ルまたはその誘導体である特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の染料系偏光板の製造方法。
JP60230534A 1985-10-15 1985-10-15 染料系偏光板の製造方法 Expired - Fee Related JPH079484B2 (ja)

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