JPH0798265B2 - 鋳塊の製造方法及びその装置 - Google Patents
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Description
い圧力を掛けながら凝固させることで緻密な組成を持っ
た鋳塊を製造する方法、並びにその装置に関するもので
ある。特に電磁ポンプを利用しておこなう加圧式鋳造方
法とその装置に関する新規な提案である。
は一般的に知られているところである。例えば、特開昭
61−129267号公報には電磁力を利用した均一加
圧式の鋳造装置が提案されているし、特開昭63−58
61号公報では溶湯を金型キャビティに溶湯を移送する
手段として電磁ポンプを利用した例が提案されている。
しかしながら、これらの技術は、そのほとんどが小形
で、しかも比較的薄肉の鋳造品を製作する装置に適用さ
れることを考慮して考えられたものであり、しかも電磁
ポンプによる力を補助的に利用している場合がほとんど
である。なぜならば、前者の公報に記載された装置は、
その図からも明らかなように溶湯の自重を利用して鋳型
に注入することを前提にしているし、後者の公報に記載
された装置は、最終的な金型キャビティ内の溶湯への加
圧力をプランジャによって得ることを前提としている。
のほとんどが連鋳による方法がとられる。連鋳は云うま
でもなく溶湯をローラ等で導きながらベルトラッパー等
に流し込み、周囲を強制冷却しながら下方に引き出すこ
とで鋳塊を作っていく方法である。この連鋳による製造
方法は、溶湯の凝固時の圧力が自身の重量によるものし
かなく、しかも溶湯深さはせいぜい20cm程度のた
め、充分な圧力を加えながら凝固させることは不可能で
ある。
の凝固前から高い圧力を掛けながら冷却し、凝固させる
ことが必要である。また、鋳塊が出来上がったとき、そ
の内部に鋳巣が出来ないようにする上でもこの加圧によ
る鋳造は大切な技術である。反面、鋳型に溶湯を注入す
るときは、湯面が踊らないように低速でしかも低い圧力
によって溶湯を鋳型の下方から充填することを要求され
る。従来、このような相反する作業性を満足することの
出来る鋳造方法、並びにその装置は提案されていなかっ
た。
は吸引式の鋳造方法はあるが、この場合前者の加圧式
は、その圧力に耐え得る強度の溶解炉を準備する必要が
あることと、気体の膨張係数が大きいことから、作業
中、特に鋳塊の冷却凝固作業時の圧力変動を目的とする
数値で制御する技術が難しい。また後者の吸引式の場合
は、凝固時に溶湯に加わる圧力が、自重によるものだけ
になり、先に説明した連鋳方式と同様に鋳塊に大きな圧
力を加えることは、期待出来ない。
問題点を解決し、凝固時の加圧条件と、鋳型に溶湯を充
填するときの低圧低速注入を可能にし、高強度で緻密な
鋳塊を製造するのに最適な鋳塊の製造方法、並びにその
装置を提供することを目的として、発明したものであ
る。
記目的を達成するために、溶解炉内の溶湯を電磁ポンプ
を利用して鋳型内に送り込み、加圧しながら冷却凝固し
て鋳塊を製造する方法において、前記電磁ポンプの出力
を除々に上げながら、溶湯を鋳型内に供給し、鋳型内に
溶湯が充満された状態から前記電磁ポンプの出力をさら
に高くして鋳型内の溶湯を加圧し、その加圧状態を維持
しながら鋳型を冷却し、その中の溶湯を凝固させること
を特徴とする鋳塊の製造方法を提案する。
と、内部に鋳塊を成形する内室を有する鋳型と、この鋳
型の内室を冷却する冷却器と、前記溶解炉から溶湯を吐
出する電磁ポンプと、この電磁ポンプの吐出口から鋳型
の底部に溶湯を導く接続管とを有する鋳塊の製造装置に
おいて、鋳型の内室に溶湯が充填されたことを検知する
検知手段と、鋳型の内室の上部を開閉する弁12と、前
記検知手段により鋳型の内室に溶湯が充填されたことが
検知されることにより、前記弁12を閉じると共に、電
磁ポンプの出力を高出力に維持し、且つ冷却器を動作さ
せる制御器とを備えることを特徴とする鋳塊の製造装置
を提案する。
填されたことを検知する検知手段としては、鋳型の内室
に注入される溶湯のレベルを検知するレベル計が使用で
きる。また、その検知手段として、鋳型の上部に設けら
れた溶湯を検知するセンサーを使用することもできる。
造方法によれば、電磁ポンプで鋳型の内室に溶湯を充填
するに当り、電磁ポンプの出力を除々に上昇させながら
溶湯を鋳型に注入するので、鋳型に溶湯が急激に注入さ
れず、溶湯の気体の巻き込み等が起らず、鋳巣の発生を
防止できる。さらに、溶湯が鋳型内に完全に充填された
後は、電磁ポンプの出力を高出力に維持し、鋳型内の溶
湯を高圧に加圧しながら凝固させるので、緻密な内部組
織を有する鋳塊を安定して製造することができる。さら
に、本発明による鋳塊の製造装置では、前述の製造方法
を簡潔な構成要素により自動的に行うことが出来、作業
性、安全性が良好な装置となり得る。
方法と、その方法を実施する装置を説明する。図1は本
発明の方法を適用する装置の全体の構成を示したもので
ある。図において、1は溶解炉であり、内部には溶湯2
が蓄えられている。3は電磁ポンプである。4はその電
磁ポンプ3の吐出口から鋳型5に溶湯を供給するための
接続管である。6は鋳塊の出来る内室、7は冷却器であ
る。溶湯2は、電磁ポンプ3によって吸引され、その吐
出口から接続管4を通り、鋳型5内に供給されて、最終
的に鋳塊が製造される。
岐して起立延長された管でその内部にはレベル計9が構
成され、しかも頂上部には、開放することのできる弁1
0を備えた圧力計11が構成される。他方、前述の鋳型
5の頂部にも鋳型の内室6を開放することの出来る弁1
2がある。延長管8は、その高さがほぼ鋳型5の内室6
の頂部よりも少し高い位置まで構成されており、鋳型5
内に注入される溶湯2の湯面が延長管8側に設けられた
弁10、すなわち圧力計11の取付けられている位置を
越えないようにしておくことが必要である。レベル計9
は、延長管8内にあって溶湯のレベルを常に監視する。
このために当該延長管8内に流入する溶湯2はそこで凝
固しないように工夫される。そのためには鋳造作業の時
に、この延長管8の周囲を溶湯2が凝固しない温度にま
で常に加熱するか、もしくは完全な保温状態を維持でき
るような構成にしておくことが必要である。13は制御
器である。この制御器13は電磁ポンプ3と、レベル計
9、圧力計11、及び弁10、12を制御する。この制
御については後述する。
製造方法を以下図2、及び図3を用いて説明する。図3
は、本発明の装置において電磁ポンプ3の出力が、時間
と共にどのように実行されるかを表したグラフである。
溶湯2は溶解炉1内に蓄えられており、電磁ポンプ3
(図示せず)によって吸引されるが、鋳造作業の開始時
は、当該電磁ポンプの出力(即ち供給電流値、以下電流
という)は、図3に示すA点にある。すなわち、電流零
の状態である。なお、当該電磁ポンプの運転に先立ち、
弁10、12は外気と連通した状態に開放されると共
に、鋳型5の外周に構成された冷却器7は、停止状態に
ある。
に比例した電磁力を二次側を構成する溶湯に付与する。
そのため、溶湯は接続管内に流入し、その流れは鋳型5
の内室6内に流入して行く。このときの流入速度は、溶
湯がゆっくりと内室6に注入される程度の速度を出せる
ようにその電流値が制御される。同時に溶湯は延長管8
内にも流入し、レベル計9がその流入量に比例した出力
を出して、前記鋳型5の内室6内の溶湯量を知らせる。
以上のように制御することにより、溶湯の踊りを押さえ
ることができ、鋳型5に流入した溶湯が鋳巣の原因とな
るガスを巻き込まないので緻密な組成を維持したまま、
内室6に溶湯が充填されていく。
を増加させる。その増加率は、溶湯が鋳型に供給される
量と比例している。その理由は溶湯自身の重量があるた
め、同一速度を維持して鋳型に溶湯を送り込むために
は、重量による逆圧力分を追加していく必要があるため
である。やがて、溶湯は鋳型内に充満し、内室6の頂部
に達する。この状態は、レベル計9の指示を監視してい
ることで判別される。その点が図3のグラフに示すB点
である。ここまで運転が到達したとき次の作業手順とし
て弁10、12を閉塞する制御を行なう。弁10、12
が閉塞されると、鋳型5の内室6と、延長管8内部は密
封される。電磁ポンプは、この弁10、12の閉塞を確
認してから最大出力電流をもって、溶湯を鋳型に供給す
る如く電流を制御される。その結果鋳型内の圧力は上昇
し、グラフに示す加圧頂上点に到達する。この加圧状況
は弁10と共に設けられた圧力計11が表示しており、
操作者は、その表示に基づいて電磁ポンプの制御電流を
コントロールできる。そして、圧力計の指示が目的とす
る値にまで達した状態で、冷却器7に冷媒を通す制御を
行い、鋳型内の溶湯の冷却を開始する。このとき、電磁
ポンプの出力は鋳型内の圧力を維持するのに必要な力が
出るようになっており、電磁力と、加圧力とが均衡した
状態にある。この結果、溶湯は充分な加圧状態を維持し
たまま周囲から凝固を開始し、高強度材としての条件を
維持したままで鋳塊になるものである。
8内の溶湯はこの作業時に凝固したのでは、好ましくな
い。その為には別途鋳型の溶湯の注入口近傍で溶湯が凝
固しないための加熱手段20が必要になるであろう。最
も、例えば鋳造する金属がアルミニウムの場合は、前述
した加熱手段まで必要とせず、単に保温処置をしておく
だけで充分に凝固を防止することも可能である。冷却に
よって凝固が完了したならば電磁ポンプの運転を終了
し、接続管4内と、延長管8内に残留していた溶湯を溶
解炉1に戻して終了する。グラフのC点はその時点を表
している。
した制御器13による一連の自動化された制御として扱
うことが出来る。すなわち、電磁ポンプの制御は、その
電磁ポンプに与える電流値のコントロールであり、レベ
ル計や、圧力計の指示はその計器の表示出力であり、弁
の開閉操作は電磁弁の使用により、電気的に操作をする
ことが可能である。このような技術的な対応をとりなが
ら装置全体の構成を完成させれば本発明による鋳塊の製
造方法は、容易にその自動化を達成することが出来るで
あろう。
るための装置構成図と、部分拡大図である。符号は図1
に使用したものと同一のものについてはそのまま使用し
て説明する。一般的に現在のレベル計9は、その計測長
が略50cm位のものしか実用化されていない。しかし
ながら製品として要求される鋳塊の大きさは、そのレベ
ル計の限界を越えるような長大なものが多数ある。その
様な場合、以下に説明する如き構成の本発明装置によっ
て要求に対応することが出来る。図4の装置は、レベル
計9の計測範囲よりも高い頂部を有する鋳型5の頂部に
構成されている弁12に溶湯の到達を検出することの出
来るセンサー22を構成したものである。すなわち、図
5にその一例を示した如く鋳型5の内室6頂部にセンサ
ーの取付けられる凹み23を構成し、その凹み23にセ
ンサー24と、弁12の連通管25を構成する。具体的
には、このセンサーとして、自動車用の点火プラグを利
用した結果、目的を充分に達成することの出来る結果が
得られた。
作は、既に図1で説明した本発明装置の作業手順とは多
少異なる。具体的には、鋳型に流入する溶湯2がその湯
面を上昇して行くと、レベル計9の計測範囲を越える状
態まで上昇するため、その前に延長管8に設けられた弁
10は当該レベル計9の計測値が事前に規制された値に
達した時点で閉塞する。このとき、別の内室6側に設け
られている弁12は、まだ開放状態にある。その結果、
延長管8の中は、ある程度の気体が残留したままの状態
で密封されたことになり、その後の溶湯2の鋳型5内へ
の供給によって内室6の湯面が上昇しても、気体が圧縮
される以上のレベル上昇は生じなくなり、レベル計9が
振り切れたり、圧力計10に溶湯が流入することはな
い。代わって、内室6内を上昇した溶湯の湯面は、セン
サー22に接触した所で当該溶湯が充満された時点を感
知するので、その出力表示を持って弁12を直ちに閉塞
し、以降は、図3のグラフに示すB点から先のコントロ
ールを行えば良い。なお、本実施例においても先に説明
した操作の自動化は可能であり、一連の操作の自動化に
障害となる作業手順は存在しない。
装置は電磁ポンプの特性を充分に活用し、高強度材とし
て緻密な組成を備えた鋳塊を、常に安定して製造する鋳
造方法としてその効果を発揮する。すなわち、当該高強
度材として要求される鋳巣の発生を防止するために、溶
湯を鋳型に供給するときの速度を、低速にしかも低圧で
実施し、問題となる湯が踊る現象を充分に防止してい
る。さらに、鋳型に溶湯が充満した後は、当該溶湯の組
成を緻密化するのに必要な圧力を電磁ポンプの励磁電流
のコントロールによって得ているので、少なくとも従来
の連鋳に比較して、充分な圧力を加えることが出来る。
図である。
構成図である。
ためのグラフである。
造装置の構成図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 溶解炉内の溶湯を電磁ポンプを利用して
鋳型内に送り込み、加圧しながら冷却凝固して鋳塊を製
造する方法において、前記電磁ポンプの出力を除々に上
げながら、溶湯を鋳型内に供給し、鋳型内に溶湯が充満
された状態から前記電磁ポンプの出力をさらに高くして
鋳型内の溶融を加圧し、その加圧状態を維持しながら鋳
型を冷却し、その中の溶湯を凝固させることを特徴とす
る鋳塊の製造方法。 - 【請求項2】 溶湯を溶解する溶解炉と、内部に鋳塊を
成形する内室を有する鋳型と、この鋳型の内室を冷却す
る冷却器と、前記溶解炉から溶湯を吐出する電磁ポンプ
と、この電磁ポンプの吐出口から鋳型の底部に溶湯を導
く接続管とを有する鋳塊の製造装置において、鋳型の内
室に溶湯が充填されたことを検知する検知手段と、鋳型
の内室の上部を開閉する弁12と、前記検知手段により
鋳型の内室に溶湯が充填されたことが検知されることに
より、前記弁12を閉じると共に、電磁ポンプの出力を
高出力に維持し、且つ冷却器を動作させる制御器とを備
えることを特徴とする鋳塊の製造装置。 - 【請求項3】 前記請求項2において、鋳型の内室に溶
湯が充填されたことを検知する検知手段が、鋳型の内室
に注入される溶湯のレベルを検知するレベル計であるこ
とを特徴とする鋳塊の製造装置。 - 【請求項4】 前記請求項2において、鋳型の内室に溶
湯が充填されたことを検知する検知手段が、鋳型の上部
に設けられた溶湯を検知するセンサーからなることを特
徴とする鋳塊の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27509592A JPH0798265B2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 鋳塊の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27509592A JPH0798265B2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 鋳塊の製造方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06198421A JPH06198421A (ja) | 1994-07-19 |
| JPH0798265B2 true JPH0798265B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=17550712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27509592A Expired - Lifetime JPH0798265B2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 鋳塊の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0798265B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5419503B2 (ja) * | 2009-03-17 | 2014-02-19 | 助川電気工業株式会社 | 電磁ポンプ注湯式鋳型傾斜鋳造装置と方法 |
| JP6474031B2 (ja) * | 2015-01-05 | 2019-02-27 | 日産自動車株式会社 | 鋳造装置及び鋳造方法 |
-
1992
- 1992-09-19 JP JP27509592A patent/JPH0798265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06198421A (ja) | 1994-07-19 |
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