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JPH0812628B2 - ファイルシステム装置およびその操作方法 - Google Patents
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JPH0812628B2 - ファイルシステム装置およびその操作方法 - Google Patents

ファイルシステム装置およびその操作方法

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JPH0812628B2
JPH0812628B2 JP4217452A JP21745292A JPH0812628B2 JP H0812628 B2 JPH0812628 B2 JP H0812628B2 JP 4217452 A JP4217452 A JP 4217452A JP 21745292 A JP21745292 A JP 21745292A JP H0812628 B2 JPH0812628 B2 JP H0812628B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータシステムに
関し、特に、そのファイルシステムへのアクセスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日存在するオペレーティングシステム
は、ユーザが、ファイルの1個以上のデータストリーム
にアクセスすることを可能にするファイルシステムを有
する(データストリームとは、データバイトの列であ
る)。例えば、アップルのマッキントッシュの「階層フ
ァイルシステム」では、2個のデータストリームがファ
イルごとにサポートされる。一方はデータフォークと呼
ばれ、他方はリソースフォークと呼ばれる。(アップル
(Apple)およびマッキントッシュ(Macint
osh)はアップルコンピュータ社の登録商標であ
る。)
【0003】プログラマは、ストリームをオープンする
ために、ファイル名とビットパラメータの組合せによっ
て特定のストリームを選択してから、そのデータストリ
ームに対する操作をするために従来のファイルシステム
コール(例えば、read(),write(),ls
eek()など)を使用する。残念ながら、新しいフォ
ーク(データストリーム)がファイルシステムに付加さ
れ、その結果新しいビットパラメータが必要とされる場
合、現存のプログラムは新しいデータストリームへのア
クセスを許可するために書き直さなければならない。こ
のようなプログラムの書き直しはユーザにとって高価な
オーバヘッドとなる。
【0004】IBMから入手可能なOS/2オペレーテ
ィングシステムはもう1つの階層ファイルシステムであ
る。(OS/2はインターナショナル・ビジネス・マシ
ーンズ社の登録商標である。)OS/2によって提供さ
れる「高性能ファイルシステム」もまた、ファイルごと
に2個のデータストリームをサポートする。一方は通常
のファイルデータを含み、他方はこのファイルに付随す
る拡張属性情報を含む。OS/2では、2個のデータス
トリームをそれぞれ操作するために、異なるオペレーテ
ィングシステムコールを使用する。個のような配置は、
新しいデータストリームが付加された場合にオペレーテ
ィングシステムコールの別々のセットを必要とする。残
念ながら、新しいデータストリームがOS/2のレパー
トリに付加された場合、現存のプログラムは書き直さな
ければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現存のオペレーティン
グシステムコールおよびコマンドと互換性のある方法
で、任意のファイルのますます増大する数のデータスト
リームにオペレーティングシステムがアクセスすること
を可能にし、それによって現存のプログラムを書き直す
必要を除去する技術が所望される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装置および方法
によれば、ファイルシステムは、ベース名および少なく
とも1つの付加セグメントを含むように定義されたファ
イル名を使用して、以前に格納されたデータファイルに
アクセスする。付加セグメントは、ベース名の前置子、
後置子またはその両方である。ファイルアクセス要求を
受容すると、ファイル名がベース名およびセグメントへ
と解析される。
【0007】ベース名は、所望のファイルを取得するた
めに、格納されているファイルを検索するために使用さ
れる。続いて付加セグメントが、所望のベース名のファ
イルに付随するデータストリームにアクセスするために
選択される。このように、本発明は、現存のオペレーテ
ィングシステムコールおよびユーザレベルコマンドと互
換性のある方法で、任意のファイルのデータストリーム
にファイルシステムがアクセスすることを可能にし、そ
れによって現存のプログラムを書き直す必要を除去す
る。
【0008】本発明の他の特徴によれば、付加セグメン
トは、格納されているファイルの属性にアクセスするた
めに、また、特定のデータストリームを処理するために
使用されるようなオペレーティングシステムを指定する
ために使用される。
【0009】
【実施例】図1は、UNIXオペレーティングシステム
110の制御下で動作するコンピュータベースファイル
システム100を、高水準アーキテクチャ階層図を使用
して示したものである。(UNIXは、UNIXシステ
ム・ラボラトリーズ社(USL)の登録商標である。)
階層図は、ユーザレベル120、カーネルレベル13
0、およびハードウェアレベル140を含む。ユーザレ
ベル120は、記憶装置(例えばディスク180)に格
納された所望のファイルを取得するためにファイルシス
テムにアクセスすることが可能なように、ユーザ101
とインタフェースする。
【0010】ユーザレベル120は、ユーザプログラム
121およびライブラリ122を含む。ハードウェアレ
ベル140は、オペレーティングシステム110に、コ
ンピュータ100によって必要とされる基本的サービス
を提供する。カーネルレベル130は、ハードウェアレ
ベル140と直接対話し、ユーザレベル120プログラ
ムへ共通サービスを提供し、ハードウェア特異性からユ
ーザレベル120プログラムを隔離する。
【0011】システムを階層の集合として見た場合、オ
ペレーティングシステムは、ユーザプログラムからの独
立を強調して、通常、システムカーネル130、または
単にカーネルと呼ばれる。ユーザプログラムは下部のハ
ードウェアとは独立であるため、異なるハードウェア上
で動作するUNIXシステム間でユーザプログラムを移
動することは容易である。UNIXオペレーティングシ
ステムの周知の動作の一般的説明は、モーリス・J.バ
ック著「UNIXオペレーティングシステムの設計」の
第2章から導かれる。
【0012】システムコールインタフェース131は、
ユーザレベル120(ユーザプログラム121およびプ
ログラムライブラリ122)とカーネルレベル130の
間の境界を表す。システムコールインタフェース131
は、ユーザプログラムコールをUNIXシステムコール
に変換する。システムコールはCプログラムにおける通
常のファンクションコールのように見え、ライブラリ
は、このファンクションコールを、周知の方法で、オペ
レーティングシステムに入るために必要なプリミティブ
にマップする。
【0013】システムコールの集合は、ファイルシステ
ムドライバ132と対話するシステムコール、および、
プロセス制御サブシステム133と対話するシステムコ
ールを含む。ファイルシステムドライバ132は、ファ
イル空間を割り当て、ファイルへのアクセスを制御し、
ユーザのためにデータを検索するなどのファイル管理を
行う。プロセスは、open(読み出しまたは書き込み
のためにファイルをオープンする)、close、re
ad、write、stat(ファイルの属性を照会す
る)、chown(ファイルの所有者の記録を変更す
る)、および、chmod(ファイルのアクセス許可を
変更する)のような、特殊なシステムコールの集合によ
ってファイルシステムドライバ132と対話する。
【0014】ファイルシステムドライバ132は、カー
ネルと補助記憶装置の間のデータフローを調整するバッ
ファ136を使用してファイルデータにアクセスする。
バッファリング機構は、カーネルとの間のデータ転送を
開始するために、ブロックI/Oデバイスドライバ13
7と対話する。デバイスドライバ134は、周辺装置の
動作を制御するカーネルモジュールである。
【0015】ブロックI/Oデバイス141は、ランダ
ムアクセス記憶装置である。または、ブロックI/Oデ
バイス141のデバイスドライバ137が、システムの
他の部分に対して、デバイス141をランダムアクセス
記憶装置のように見せる。例えば、テープドライバは、
カーネルが、テープ装置をランダムアクセス記憶装置と
して扱うことを可能にする。ファイルシステムはまた、
バッファリング機構の介入なく、「生の」すなわちキャ
ラクタI/Oデバイスドライバ138とも直接対話す
る。生のデバイスは、時にキャラクタI/Oデバイス1
42と呼ばれるが、ブロックデバイス以外のすべてのデ
バイスを含む。
【0016】プロセス制御サブシステム133は、プロ
セス同期、プロセス間通信、メモリ管理、およびプロセ
ススケジューリングを行う。ファイルシステムドライバ
132およびプロセル・システム制御サブシステム13
3は、実行のためにメモリにファイルをロードする際に
対話する。プロセス制御サブシステム133は、実行前
に、実行可能ファイルをメモリに読み込む。
【0017】プロセスを制御するためのシステムコール
には、fork(新たなプロセスを作成する)、exe
c(プログラムのイメージを実行中のプロセス上にオー
バレイする)、exit(プロセスの実行を終了す
る)、wait(プロセスの実行を、以前にforkさ
れたプロセスのexitと同期させる)、brk(プロ
セスに割り当てられたメモリのサイズを制御する)、お
よびsignal(異常事態に対するプロセスの応答を
制御する)がある。
【0018】前記のように、ファイルシステム100は
ディスク180上に格納されたファイルにユーザがアク
セスすることを可能にする。「ファイル」は、1個以上
のデータストリームを含み、所有者および許可その他の
属性ならびに1個以上のファイル名を有する論理情報オ
ブジェクトとみなされる。データストリームは、独立な
データバイトの列と見なされ、マシン上の他のデータス
トリームとは独立に拡大縮小することができる。例え
ば、次のものはファイル操作である:rename、l
ink、所有者変更、グループ所有者変更、モード変
更。次のものはデータストリーム操作である:rea
d、write、および(データストリームの一部の)
lock。
【0019】図1、2および3を合わせて参照しなが
ら、ファイルシステムの概要を説明する。あらゆるファ
イルには、1個以上のパス名310によって名前が付け
られる。パス名310は、デリミタ(/)によって分離
されたファイル名(例えばhome)を含む。ファイル
の内部表現はiノードによって与えられる。
【0020】iノードは、ファイルデータのディスク様
式の記述およびその他の情報、例えば、ファイル所有
者、アクセス許可、およびアクセス回数などを含む。i
ノードという用語は、インデックスノードという用語を
短縮したものであり、UNIXシステムに関する文献で
一般的に使用されている。あらゆるファイルは、1個の
iノードを有するが、いくつかのパス名を有することが
可能であり、それらのパス名はすべてその1個のiノー
ドにマップされる。
【0021】各パス名はリンクと呼ばれる。プロセスが
パス名によってファイルを参照すると、カーネルは、1
度に1ファイル名成分ずつパス名を解析し、プロセスが
そのパス内のディレクトリを検索する許可を有すること
をチェックし、最終的にそのファイルに対するiノード
を取り出す。例えば、プロセスがコール「open(/
home/jqp)」をすると、カーネルは「/hom
e/jqp」に対するiノードを取り出す。
【0022】315のように、完全パス名に対する「フ
ァイルシステムツリー」はスラッシュ文字(「/」)で
始まり、そのパス名がファイルシステムツリーの「ルー
ト」に関係することを指定する。パス名の後続の成分名
につながる分枝に従うと、「/home/jqp/2@
memoirs」は完全パス名を表すが、「/jqp/
2@memoirs」はそうではない。パス名の最初の
スラッシュを取り除くことにより、パス名はルートから
始まる必要はなく、実行中のプロセスの「カレントディ
レクトリ」に関係することを表すことができる。従っ
て、カレントディレクトリ「/home」から始まる
と、パス名「Bin」は、完全パス名が「/home/
Bin」であるファイルを表すことになる。
【0023】本発明によれば、ファイル名320すなわ
ち全ファイル名は、前置子、ベース名および後置子を含
むものとみなすことができ、ベース名によって指定され
る特定のファイル(ファイルシステムオブジェクト)の
別々のデータストリームを選択するために使用すること
が可能である。ベース名330は、図3に示すように、
(一般にディレクトリに格納された)従来の「物理」フ
ァイル名331、所定の構文332、または非部分文字
列ベースの名前333である。これらは、同一出願人に
よる同日の特許出願に記載されている。
【0024】プロセスが新たなファイルを作成すると、
ファイルシステムドライバ132はそのファイルに未使
用のiノードを割り当てる。iノードは、すぐ後で説明
するように、物理ファイルシステム220のセクション
223に格納されるが、ファイルシステムドライバ13
2は、ファイルを操作する際にはiノードをインコアメ
モリiノードテーブルに読み込む。
【0025】UNIXシステムは一般的にレギュラーフ
ァイルおよびディレクトリをディスクのようなブロック
デバイス上に保持する。それぞれ1個以上のファイルシ
ステムを含むいくつかの物理ディスク装置を有するよう
な設置もある。ファイルシステム220は、論理ブロッ
クの列として編成され、各ブロックは、システムの実現
に依存して、512、1024、2048、または任意
の都合の良い512バイトの整数倍のバイト数からな
る。512の倍数の使用は慣例によるものであり、51
2バイトのブロックを使用する本質的理由はない。
【0026】物理ファイルシステムは、図2の220に
図示される物理構造を有する。ブートブロック221
(一部のファイルシステムのみに存在)は、ファイルシ
ステムの最初(一般に第1セクタ)を占有し、オペレー
ティングシステムをブート、すなわち初期化するために
マシンに読み込まれるブートストラップコードを含む。
システムをブートするにはただ1つのブートブロックが
あればよいが、あらゆるファイルシステムが(おそらく
は空の)ブートブロックを有することもある。
【0027】スーパーブロック222は、ファイルシス
テムの状態(大きさ、格納可能ファイル数、ファイルシ
ステム上の空きスペースの位置、などの情報)を記述す
る。iノードリスト223は、ファイルシステム内でス
ーパーブロックの後に続く、iノードのリストである。
管理者は、ファイルシステムを設定する際にiノードリ
スト223のサイズを指定する。ファイルシステムドラ
イバ132は、iノードリスト223へのインデックス
によってiノードを参照する。
【0028】1つのiノードはファイルシステムのルー
トiノードである。このiノードによって、mount
システムコールの実行後にファイルシステムのルートデ
ィレクトリ構造がアクセス可能になる。データブロック
224は、iノードリストの最後から始まり、データス
トリーム(すなわち、ファイルデータ)の内容を保持す
る。割り当てられたデータブロックは、ファイルの実際
のデータを含み、ファイルシステム内のただ1つのファ
イルに属することができる。
【0029】本発明の動作は、仮想ファイルシステムを
使用してUNIXシステム上に実現された拡張ファイル
システム(EFS)において利用されるものとして説明
する。一部のUNIXシステムは、全ファイルシステム
操作を編成するために仮想ファイルシステム(VFS)
の概念を使用している。本発明はVFS機構を必要とし
ないが、VFSは本発明を説明する便利な概念的モデル
を提供する。VFSは、システムVファイルシステムス
イッチ(FSS)とSUN OS VFS機構の合併で
ある。ユーザプログラムは、SVR4.0VFSアーキ
テクチャによって影響を受けないことに注意すべきであ
る。
【0030】VFSは、ファイルシステム型とは独立
の、プログラムおよびユーザとのインタフェースを提供
しつつ、個々のファイルシステムが個々の方法でファイ
ルシステム操作を処理することを可能にする。ファイル
システム型に依存するカーネルルーチンは、その種類に
特有の作業を実行する。
【0031】VFSの重要な長所は、サードパーティー
のソフトウェアハウスによって、新たなファイルシステ
ム型が定義され実現されることが可能なことである。V
FSを構成するカーネルインタフェースの集合は、US
Lから入手可能なVFSファイルシステム型作成者ガイ
ドで利用可能である。
【0032】本発明は、特殊なファイル名によって、現
存のUNIXシステムと互換性のある方法で各データス
トリームにアクセスすることを可能にする。この特殊な
ファイル命名方式は、ベース名および前置子、後置子ま
たはその両方を含むファイル名を使用する。さらに、本
発明は、ファイル名によってファイルにアクセスする任
意のオペレーティングシステムとともに利用可能であ
る。
【0033】本発明の能力の概観を、例として、前置子
およびベース名のみからなるファイル名に関して説明す
ることにする。明らかに、同じ能力を得るために、ベー
ス名および後置子の組合せ、または、前置子、ベース名
および後置子の組合せを使用したファイル名もまた使用
することができる。
【0034】本発明は、拡張ファイルシステム(EF
S)で利用されているように、非デフォルトデータスト
リームへのアクセスを可能にするために、ファイル名前
置子文字列を使用する。例えば、デフォルトのEFSの
設定では次のように動作する:ファイル名「foo」
は、ファイル「foo」のデフォルト(第0番目)のス
トリームにアクセスする。
【0035】すなわち、「foo」の前に前置子がない
場合はデフォルトまたはヌル(第0番目)のデータスト
リームにアクセスし、ファイル名「1@foo」はファ
イル「foo」の第1ストリームにアクセスし、ファイ
ル名「2@foo」はファイル「foo」の第2ストリ
ームにアクセスし、ファイル名「3@foo」はファイ
ル「foo」の第3ストリームにアクセスし、などとな
る。この前置子方式により、現存のUNIXアプリケー
ション(例えば、vi(1)、sh(1))およびサー
ビス(例えば、遠隔ファイルシステム(RFS))によ
ってすべてのストリームを操作することができる。
【0036】こうした多重データストリームの1つの使
用法は、複数のクライアントオペレーティングシステム
のサポートである。例えば、マッキントッシュのHFS
およびOS/2の高性能ファイルシステム(HPFS)
はいずれもファイルごとに2つのデータストリームをサ
ポートする。マッキントッシュのHFSおよびOS/2
のHPFSのいずれにおいても、リソースフォークおよ
び拡張属性データが、アイコン、フォント、履歴、主題
情報、アプリケーション固有の設定パラメータなどのよ
うなデータを保持するために使用される。
【0037】本発明を利用すれば、UNIXベースのフ
ァイルシステムは、次のようにして、異種のクライアン
トマシン(例えば、マッキントッシュとOS/2)に対
するファイルサーバをサポートすることができる:スト
リーム0(例えば212)が共有(正規)データを含
む;ストリーム1(例えば213)がマッキントッシュ
のリソースフォークを含む;ストリーム2(例えば21
4)がOS/2の拡張属性データを含む;他のストリー
ム(例えば215)が、UNIXシステムのような他の
オペレーティングシステムの補助データまたは拡張属性
のために使用される。
【0038】ファイルシステム132は各ストリームを
追跡し、それらがアクセスされる場合にそれぞれ独立で
あってファイル操作(例えば、ファイル名変更、所有者
変更、...)と一貫性があることを保証する。
【0039】これから、図1の階層図を参照しながら、
本発明の動作のさらに詳細な説明をする。
【0040】図1および4をともに参照して、本発明の
動作を詳細に説明する。本発明は、パス名をvノードに
変換する間に起こる標準的参照パス名機能の一部とし
て、ファイルシステム特有の参照機能を実行するように
実現される。本発明によれば、単一のiノードが複数の
データストリームを含むことが可能となるため、vノー
ドという用語は特定のデータストリームに付随する仮想
ノードを指すために使用する。従って、ファイルごとに
4個のデータストリームがあれば、iノードごとに4個
のvノードがあることになる。特に断らない限り、vノ
ードとはファイルの第0番目のデータストリームを指
す。
【0041】ファイルへの最初のアクセスは、ope
n、chdir(ディレクトリ変更)、またはlink
システムコールの場合と同様に、パス名による。カーネ
ル130は、内部的にはパス名ではなくvノードで作業
するため、カーネルは、ファイルにアクセスするために
パス名をvノードに変換する。UNIXシステムカーネ
ルのアルゴリズムは、パス名を1度にファイル名の1成
分だけ解析し、各成分を名前に基づいてvノードに変換
し、ディレクトリを探索し、最後に入力パス名のvノー
ドを返す。
【0042】本発明の詳細な動作は一般的な動作コンテ
クストで説明される(図5)ため、ステップ401〜4
25およびステップ429〜439は、パス名をvノー
ドに変換する現在のステップを簡単に説明している。
【0043】ユーザプログラム121がプロセスコー
ル、例えばopen(パス名、open vノードフラ
グ)、を実行すると、オペレーティングシステムカーネ
ル(以後カーネル)130は、ステップ401で、コマ
ンドvn_open(name,seg,ファイルモー
ド、作成モード、vpp,crwhy)を生成する。
【0044】コマンドvn_openは許可チェックを
実行し、nameによってファイルをオープンし、結果
のvノードへのポインタを返す。コマンドvn_ope
nにおいて、パラメータnameはパス名を含む。se
gはファイル名の存在するアドレス空間(ユーザ空間ま
たはカーネル空間のいずれか)である。ファイルモード
はオープンモードである。作成モードは、ファイルが作
成される場合の許可ビットを含む。vppは結果のvノ
ードポインタへのポインタである。crwhyは、この
ルーチンが呼び出される理由であり、ファイルモードの
Fcreateビットがセットされている場合に限り定
義される。
【0045】ステップ402では、ファイル名がユーザ
プログラム121から受容される。ステップ403で、
カーネル130は、Fcreateビットがセットされ
ているかどうかをチェックする。セットされている場
合、ステップ405で、コマンドvn_creat
e()が従来の方法で生成される。vn_create
のコマンドは、カーネル130に対し、プロセスコール
が新たなファイルの作成を希望していることを知らせ
る。この動作は周知であり、本発明の理解にとっては重
要でない。
【0046】Fcreateビットがセットされていな
い場合、ステップ407で、パスが存在するかどうかを
決定するためにパス名がチェックされる。例では、パス
名は「/home/jqp/2@memoirs」であ
った。パス名がヌルの場合、ステップ409で、「エン
トリが見つからない」エラーがシステムユーザに返され
る。
【0047】パス名がヌルでない場合、ステップ411
で、パス名中の後続デリミタすなわちスラッシュが除去
される。(例では、「memoirs」の後に後続スラ
ッシュはない。)ステップ413で、「name」の第
1文字が「/」文字(パス名がルートから開始すること
を示す)である場合、作業ディレクトリがルートにセッ
トされる。その他の場合は、作業ディレクトリはカレン
トディレクトリにセットされる。ステップ415で、作
業ディレクトリがディレクトリであるかどうかが判定さ
れる。ディレクトリでない場合、ステップ417で、
「ディレクトリでない」エラーがユーザに返される。作
業ディレクトリがディレクトリである場合、ステップ4
19で、先頭ファイル名成分(すなわち、例では「ho
me」)がパス名から取り出される。
【0048】ステップ421で、取り出されたファイル
名成分「home」が「.」と比較される。等価である
場合、ステップ423で、システムは現在の作業ディレ
クトリを参照し、制御はステップ415に戻る。ファイ
ル名成分が「.」でない場合、ステップ425で、ファ
イル名が「..」と比較される。「..」と等価である
場合、ステップ427で、現在の作業ディレクトリの親
が参照され、制御はステップ415に戻る。「..」と
等価でない場合、ステップ427が、図5に示されるよ
うに、取り出されたファイル名「home」に対して実
行される。これは、本発明のファイルシステムに特徴的
な参照機能である。
【0049】ファイルシステム固有の参照機能について
以下で詳細に説明するが、取り出されたファイル名「h
ome」が(321に示すように)前置子および後置子
を含まないことに注意する。図5の各ステップがファイ
ル名「home」に対して実行された後、ファイル「h
ome」のファイルオブジェクトにアクセスするvノー
ド参照とともに、ステップ429に戻る。vノード参照
が発見されなかった場合、ステップ431でエラーがユ
ーザに返される。発見された場合、ステップ433で、
システムは、そのvノード参照が、記号リンクであるデ
ータオブジェクトを参照しているかどうかをチェックす
る。
【0050】参照している場合、ステップ435で、リ
ンクの内容が残りのパス名の前に置かれる。参照してい
ない場合、ステップ437で、システムは、パス名の中
にさらにファイル名成分があるかどうか判定する。ファ
イル名成分がない場合、ステップ439で、データオブ
ジェクトへのvノード参照とともに制御は復帰する。さ
らにファイル名成分が存在する場合、さらに処理するた
めに制御はステップ415に戻る。
【0051】図5を参照して、本発明の実施例を、ファ
イルシステムに特徴的な参照機能として説明する。ここ
では、パス名の例「/home/jqp/2@memo
irs」のファイル名「home」の処理について説明
する。ステップ501で、カレントディレクトリにおけ
る要求者の実行許可が標準的方法でチェックされる。許
可が存在しない場合、ステップ502で、アクセスエラ
ーメッセージがユーザに返される。
【0052】許可が存在する場合、ステップ503で、
前置子または後置子が存在するかどうかを判定するため
のチェックが行われる。図3から、ファイル名320が
3個のセグメント、すなわち、前置子、ベース名および
後置子を含む可能性があることに注意する。いくつかの
可能な前置子および後置子を表1に掲げる。これらは、
図2のスーパーブロック222の一部として格納され
る。
【0053】前置子および後置子が発見されない場合、
処理はステップ507に進む。今の例のファイル名「h
ome」には前置子や後置子は使用されていない。ファ
イル名「home」は表1に掲げられた可能な前置子の
うちのいずれをも含んでいないため、ステップ505
で、ベース名はファイル名「home」と等価であり、
カレントディレクトリでこのベース名が検索される。
【0054】しかし、表1で前置子または後置子の一致
が発見された場合、それぞれ、前置子または後置子の一
致が存在することを示すソフトウェアフラグがセットさ
れる。基本的に、前置子または後置子の一致は、表1の
各前置子および後置子をファイル名と比較することによ
って判定される。前置子および後置子は一般的にファイ
ルシステムのスーパーブロックに格納される。
【0055】ステップ505で、「ベース名」を生成す
るために、前置子および後置子が全ファイル名から取り
除かれる。ステップ507で、ファイル名から前置子ま
たは後置子が取り除かれて生じた「ベース名」を使用し
てディレクトリが検索される。ステップ509で、ディ
レクトリに「ベース名」が発見された場合、ステップ5
11で、前置子または後置子フラグをチェックする。前
置子または後置子が発見されない場合、ステップ513
で、制御は第0データストリームのベース名に付随する
vノードを返す。従って、今の例では、ファイル名「h
ome」に対し、「home」ファイルオブジェクトの
第0データストリームのvノードが図4のステップ42
9に返され、前記の方法による処理が続けられる。
【0056】前置子または後置子がファイル名に発見さ
れた場合、この機能は、オブジェクトベース名の選択さ
れたデータストリームの参照vノードとともに成功ステ
ータスを返す。
【0057】従って、今の例のパス名「/home/j
qp/2@memoirs」では、ファイル名「hom
e」は、ステップ501、503、507、509、5
11、513を介し、ステップ429、433および4
37によって処理される。続いて、ステップ415、4
19、421、425および427でファイル名「jq
p」が処理される。「jqp」は前置子や後置子を持た
ないため、「home」と同様に、すなわち、ステップ
501、503、507、509、511、513によ
って、続いてステップ429、433および437によ
って処理される。
【0058】ファイル名「home」および「jqp」
を処理した後、ファイル名「2@memoirs」が同
様に処理される。従って、ステップ415、419、4
21、425および427が実行される。しかし、「2
@memoirs」は前置子すなわち「2@」を有する
ため、ステップ505が実行されて前置子フラグがセッ
トされる。こうして、処理はステップ501、503、
505、507、509、511からステップ515に
進む。
【0059】ステップ515で、この機能は「memo
irs」というファイル名に対する前置子「2@」によ
って指定されるデータストリームの参照vノードととも
に成功を返す。例えば、前置子「2@」によって指定さ
れるデータストリームは、「memoirs」ファイル
のテキストとともに利用されるフォントまたはアイコン
を指定する。前置子および後置子のさまざまな型および
使用法を以下で説明する。
【0060】表1を参照して、本発明によって利用可能
なさまざまな設定の前置子および後置子のいくつかの例
について簡単に説明する。ベース名を物理ファイル名と
呼ぶ場合、<前置子><ベース名><後置子>の組合せ
は仮想ファイル名と呼ぶことができる。この場合、各仮
想ファイル名はベース名のファイルとデータを共有す
る。
【0061】仮想ファイル名の能力の応用例の1つは、
UNIXシステム上でマッキントッシュ(MAC)のフ
ァイル名構造、すなわち、「ファイル名、ビット」をシ
ミュレートすることである。ここで、ビットは、そのフ
ァイルがデータファイルであるかまたはリソースファイ
ルであるかを示す。本発明によれば、前置子または後置
子は、例えばそれぞれ<ビット><ファイル名>または
<ファイル名><ビット>のように、UNIXシステム
へのビット情報を識別する。もう1つの応用は、UNI
XシステムにOS/2属性能力を与えることである。O
S/2では、ファイル名に前置子または後置子が付随
し、それによって、標準的なファイルシステムプリミテ
ィブ、例えば、open、read、write、cl
ose、lock、を介してアクセスされる拡張属性デ
ータを可能にする。
【0062】以下で前置子として説明する例は後置子と
しても利用可能であることに注意する。表1の前置子の
型は1個以上の数字、文字または記号で表現することも
可能である。例えば、前置子「1@」がOS/2システ
ムの「拡張属性」を表し、前置子「2@」がマッキント
ッシュシステムのリソースファイルを表してもよい。前
置子「unx@」はUNIXシステム拡張属性能力を表
すことができる。他の前置子の例としては、ベース名フ
ァイルの古いバージョンを意味する「old@」や、ベ
ース名ファイルのコンパイルまたはインタープリットさ
れたバージョンを表す「CI@」がある。
【0063】本発明は事前に格納されたファイルのデー
タにアクセスするものとして説明してきたが、他の応用
例ではそのデータの一般的特性または属性にアクセスす
ることも可能である。こうした特性は明示的に格納され
る必要はなく、むしろ実行時に計算されまたはテストさ
れる。例えば、オープンされ読み出される際に、ファイ
ルの全データストリームによって使用されている記憶領
域の全バイト数の文字列表示を返す全ファイルサイズス
トリームを追加することが可能である。
【0064】こうして、本発明のファイル命名方式を使
用して、ユーザは、実際のファイルに付随するファイル
の「属性」に対し、ファイルとして、すなわち、ope
n()、read()、write()、clos
e()を使用して、アクセスすることができる。「属
性」は、所有者、グループ、モードなどの現存の属性と
ともに、ファイル型、内容の主題または要約、履歴、そ
のオブジェクトと他のオブジェクトの間の関係、アイコ
ン、設定データ、そのファイルのコンパイル/インター
プリット形式、アプリケーションまたはファイル型固有
のデータ(例えば、仮想データストリームの例として全
サイズを使用すると、アクセスの際に仮想データストリ
ームが生成される)のような新しいすなわち拡張された
属性を含む。
【0065】上記の属性リストで、コンパイル/インタ
ープリット形式は、仮想ファイルとしてアクセス可能な
仮想特性であってもよい。掲げられた他の属性は一般的
に物理データストリームとしてアクセス可能な物理特性
である。
【0066】
【発明の効果】このように、特に、本発明のファイル命
名方式は、ネットワークファイルシステム、遠隔ファイ
ルシステム、Andrewファイルシステムなどのよう
なファイル共有機構またはプロトコルによってファイル
属性(上記)にアクセスするために使用される。本発明
のファイル命名方式を使用すれば、ファイルに付随した
多くの補助的ストリームが互換性のある方法で可能とな
る。
【0067】さらに、この方式はファイル名に基づいて
いるため、ファイル名を使用してファイルにアクセスす
ることができる将来のファイル共有機構とともに使用す
ることも可能であろう。さらに、本発明のファイル命名
方式は、Macのリソースフォーク、OS/2の拡張属
性などのストリームにアクセスするための特定の機構を
サポートしていないオペレーティングシステムからそれ
らにアクセスするために使用することもできる。最後
に、本発明は、ファイル名を使用してアクセス可能なフ
ァイルシステムをサポートする任意のオペレーティング
システムとともに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作の説明に有用な、コンピュータお
よびそのオペレーティングシステムのブロック図であ
る。
【図2】ファイルおよびファイルシステムの論理および
物理構造の図である。
【図3】本発明の説明に有用な用語を定義する図であ
る。
【図4】本発明のさまざまな動作機能を説明する流れ図
である。
【図5】本発明のさまざまな動作機能を説明する流れ図
である。
【符号の説明】
100 コンピュータベースファイルシステム 101 ユーザ 110 UNIXオペレーティングシステム 120 ユーザレベル 121 ユーザプログラム 122 ライブラリ 130 カーネルレベル 131 システムコールインタフェース 132 ファイルシステムドライバ 133 プロセス制御サブシステム 134 デバイスドライバ 136 バッファ 137 ブロックI/Oデバイスドライバ 138 キャラクタI/Oデバイスドライバ 140 ハードウェアレベル 141 ブロックI/Oデバイス 142 キャラクタI/Oデバイス 180 ディスク 220 物理ファイルシステム 221 ブートブロック 222 スーパーブロック 223 iノードリスト 224 データブロック 320 ファイル名 330 ベース名 331 従来型「物理」ファイル名 332 所定構文 333 非部分文字列ベースの名前
【表1】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルアクセス要求の一部として受容
    したファイル名を、ベース名セグメントおよび1個以上
    の付加セグメントへと解析する手段と、 所望のファイルを選択するためにベース名セグメントを
    使用してファイルシステムを検索する手段と、 所望のベース名ファイルに付随し、付加セグメントを使
    用して選択されたデータストリームにアクセスする手段
    とからなることを特徴とする、格納されたファイルのデ
    ータまたはデータの特性へのアクセスを可能にするファ
    イルシステム装置。
  2. 【請求項2】 付加セグメントがベース名の前置子であ
    ることを特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 付加セグメントがベース名の後置子であ
    ることを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 ベース名ファイルがデータファイルであ
    り、アクセスされるデータストリームがマッキントッシ
    ュのリソースフォークであることを特徴とする請求項1
    の装置。
  5. 【請求項5】 付加セグメントが、1個以上の格納ファ
    イルからアクセスされるファイル属性を識別するために
    使用されることを特徴とする請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 ベース名ファイルが非部分文字列ベース
    の基準を使用して識別されることを特徴とする請求項1
    の装置。
  7. 【請求項7】 付加セグメントが、1個以上の格納ファ
    イルの属性に、ファイルとしてアクセスするために使用
    されることを特徴とする請求項1の装置。
  8. 【請求項8】 ベース名ファイルがデータファイルであ
    り、 付加セグメントが、データファイルを処理するために利
    用されるオペレーティングシステムにアクセスするため
    に使用されることを特徴とする請求項1の装置。
  9. 【請求項9】 ベース名セグメントが、前記装置に付随
    した記憶手段内の所望のファイルを探索するための直接
    の記憶手段アドレスを示す1個以上の文字の第1セット
    を含むことを特徴とする請求項1の装置。
  10. 【請求項10】 ベース名セグメントが格納ファイルの
    グループにアクセスし、 ベース名セグメントが、ファイルのグループのうちのい
    ずれにアクセスすべきかを識別する1個以上の文字の第
    2セットを含むことを特徴とする請求項1の装置。
  11. 【請求項11】 ファイルシステムがUNIXオペレー
    ティングシステム下で動作することを特徴とする請求項
    1の装置。
  12. 【請求項12】 ファイルアクセス要求の一部として受
    容したファイル名を、ベース名セグメントおよび1個以
    上の付加セグメントへと解析するステップと、 所望のファイルを選択するためにベース名セグメントを
    使用してファイルシステムを検索するステップと、 所望のベース名ファイルに付随し、付加セグメントを使
    用して選択されたデータストリームにアクセスするステ
    ップとからなることを特徴とする、格納されたファイル
    のデータまたはデータの特性を取得するためのファイル
    システム装置の操作方法。
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