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JPH0813404B2 - 双ベルト式連続鋳造機の湯面レベル制御方法 - Google Patents
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JPH0813404B2 - 双ベルト式連続鋳造機の湯面レベル制御方法 - Google Patents

双ベルト式連続鋳造機の湯面レベル制御方法

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JPH0813404B2
JPH0813404B2 JP12274488A JP12274488A JPH0813404B2 JP H0813404 B2 JPH0813404 B2 JP H0813404B2 JP 12274488 A JP12274488 A JP 12274488A JP 12274488 A JP12274488 A JP 12274488A JP H0813404 B2 JPH0813404 B2 JP H0813404B2
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道昭 菊永
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造に関し、特に、双ベルト式連続鋳造
機の鋳型の湯面レベルを一定に維持するための、該鋳型
への溶融金属の注入流量の調整に関する。
〔従来の技術〕
連続鋳造用鋳型には、ノズルを介してタンディッシュ
より溶融金属が供給され、タンディッュには、取鍋の溶
融金属が供給される。タンディッシュの溶融金属量は変
動するが、安全に、高品質の成品を安定して得るため
に、鋳型には鋳片引抜き速度に対応した所定流量で溶融
金属を供給しかつ鋳型内溶融金属のレベル(湯面レベ
ル)を所定値に維持する必要がある。従来は、湯面レベ
ル調整のために、ノズルをスライディングノズルとして
そこでノズルの絞り開口を調整して流量を調整したり、
あるいはノズル部等にリニアモータを設置して、これに
より電磁移動力をノズル内の溶融金属に作用させ、リニ
アモータに印加する交流電圧の周波数を調整して電磁移
動力の移動速度を調整することにより流量を調整する
(例えば、実開昭44-17619号公報および特開昭60-99458
号公報)。
双ベルト式連続鋳造機によれば、厚みが小さい鋳片を
直接製造できるので、圧延工程等の多くが省略となり、
省エネルギ,設備費減等の大きな効果が得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の連続鋳造における湯面レベル制御では、湯面レ
ベルを検出して、それと目標値との偏差にフィードバッ
ク演算係数を乗算して注入流量補正値を求め、この分、
スライディングノズル,リニアモータ等の注入流量調整
手段を調整して鋳型への注入流量を補正するフィードバ
ック制御が行なわれているが、これを双ベルト式連続鋳
造機に適用しても、湯面レベル変動が大きく鋳造品質が
低くくなったり、操業トラブルを生じ易い。
なぜなら、双ベルト式連続鋳造機は、従来の連続鋳造
機に比して引き抜き速度が5〜10倍速やく、かつ鋳型に
対するノズルの断面積比が1/3〜1/10となるので、注入
流量の変動が湯面変動に及ぼす影響係数は10倍以上大き
い為である。
双ベルト式連続鋳造機の鋳型は、1対の相対する無端
鋳造ベルトとそれらの間に挟まれた1対の相対する移動
短辺によって構成され、鋳型内容積が小さくかつ引抜き
鋳片の厚みが薄いので、鋳造速度が比較的に高い。鋳造
速度が高いと湯面レベルに比較的に大きな変動を生じ易
く、湯面レベルが変動すると冷却条件等が変わるので、
鋳造鋳片品質がばらつくばかりでなく鋳造操業にトラブ
ルを発生し易い。したがって、鋳造鋳片の品質を連続し
て安定かつ高く維持するための、湯面レベル変動に対し
てより応答性が高い、かつ安定した注入流量制御すなわ
ち湯面レベル制御、が重要である。
本発明は、双ベルト式連続鋳造機の鋳型内湯面レベル
の変動に対して応答性が高くかつ湯面レベルを一定値に
安定して維持するための湯面レベル制御方法を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
鋳型内湯面レベルは、鋳造速度(鋳片引抜き速度)お
よび鋳型への溶融金属の注入流量で定まる。しかして注
入流量は、タンディッシュ内溶融金属レベル,鋳型内湯
面レベル(これは実質上一定に維持される)および注入
流量調整手段の設定(スライディングノズルの場合には
スライディング開度,リニアモータの場合にはその付勢
電力および又は周波数)。鋳造速度を変更するときに
は、変更に対応して注入流量調整手段の設定が変更され
るので、変更過渡期を除く安定期には、鋳造速度(一
定)は湯面レベル変動に影響しない。しかし、タンディ
ッシュ内溶融金属レベルは変動するのが常であり、また
鋳造速度変更の過渡期にも湯面レベルが変動し、更には
一定であるべき鋳造速度も変動することがあり、これら
が鋳型内湯面レベル制御に外乱として作用する。
そこで本発明では、タンディッシュ内溶融金属量およ
び鋳片の引抜き速度を測定し引抜き速度の変化率を求
め、この測定したタンディッシュ内溶融金属量をもとに
してフィードバック演算係数を変更すると共に、求めた
引抜き速度の変化率に対応した注入流量の調整量と、湯
面レベル偏差値に該変更したフィードバック演算係数を
乗じた値との和を求め、この求めた和に基づいて注入流
量調整手段で注入流量を調整する。
〔作用〕
フィードバック制御系の応答特性を向上させるには種
々の方法があるが、本願の発明者達が検討した結果は、
対象プロセスの固有な上記した特性を生かすのが最良策
であるとの結論に達した。すなわちフィードバック制御
系に、タンディッシュ内溶融金属量および鋳片の引き抜
き速度に応じたフィードフォワード制御系を組み合わせ
る制御方法を採用することである。
具体的には、第6図または第7図に示す制御ブロック
図のように、タンディッシュ内溶融金属レベル変動によ
る鋳型内への注入流量の変動はフィードバック演算係数
を介してあるいは係数を掛けた調整量として補償され、
かつ、引抜き速度変更の過渡期ならびに引抜き速度の変
動時には、引抜き速度の変化に対応する湯面レベル変動
を相殺する調整が予見(先行)的に実行される。
したがって、鋳型内の湯面レベル制御の応答性が高
く、湯面レベルが一定値に安定して維持される。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下
の実施例の説明より明らかになろう。
第1図に本発明を一態様で実施する装置構成を示し、
第2図に第1図に示す連続鋳造機の外観概要を示す。タ
ンディッシュ1の溶融金属2は、X方向に狭く紙面に垂
直なY方向に広い幅の、断面が矩形の偏平ノズル3を通
して鋳型に注入される。鋳型は、この実施例では、双ベ
ルト鋳型であり、偏平ノズル3の長辺の幅(Y方向)よ
りも広い幅の、ノズル3を間にして対向する2つの鋳型
ベルト4と、偏平ノズル3の短辺の幅(X方向)よりも
広い厚みの、ノズル3を間にして対向する2つの短辺鋳
型13で構成されている。
なお、短辺鋳型13は、特願昭62-328080号および特願
昭62-328082号に詳細を提示したものである。
鋳造ベルト4は、駆動ローラ5に張架されている。駆
動ローラ5は、減速機6を介して直流モータ7で、所定
速度で回転駆動される。モータ7には指速発電機(タコ
ゼネレータ)8が連結されており、モータ7の回転速度
に比例した周波数の交流電圧を発生する。この交流電圧
は、パルス処理回路11で、該周波数に比例する周波数で
あって、パルス高およびパルス幅が一定のパルス信号に
変換される。F/Vコンバータ12は、該周波数に比例する
レベルの電圧(速度電圧)を発生しモータドライバ9に
与える。F/Vコンバータ12はまた、該電圧(鋳造速度電
圧)を、ノズル3内溶鋼の所要速度(鋳造速度に対応す
る溶鋼注入速度:注入流量)を示す電圧に変換(鋳造速
度電圧×鋳型開口面積/ノズル開口面積)して、この所
要速度v0を示すアナログ電圧v0をマイクロプロセッサ30
のA/D変換入力ポートADrに与える。
モータドライバ9は、モータコントローラ10が与える
目標速度(電圧),F/Vコンバータ12が与えるフィードバ
ック速度(電圧)およびモータ7の電機子電流(トル
ク)に基づいて、モータ7の回転速度が目標速度になる
ように電機子電流を調整する。これにより、モータ7
が、モータコントローラ10が指定する目標速度で回転す
る。すなわちベルト4が、目標速度で移動する。
偏平ノズル3の長辺(Y方向)を挟んで、一対のリニ
アモータ3A,3Bが対向して設置されている。これらのリ
ニアモータと偏平ノズル3の関係を第3図に示す。
リニアモータ3Aおよび3Bは、この実施例では、大略で
3相星形結線の誘導電動機のステータを平面展開した形
状であり、ロータ(ノズル3内の溶鋼)に対向する磁極
間のスロットに各相コイルが収納されている。各相コイ
ルに所定位相関係の3相交流を印加することにより、ノ
ズル3内の溶鋼にZ方向で下から上に向かう電磁移送力
(減速力)を発生し、2相の電気コイルに加える交流電
圧を入れ変えることにより、ノズル3内の溶鋼にZ方向
で上から下に向かう電磁移送力(加速力)を発生する。
3相交流電源回路24の各相出力ラインには、各ライン
毎に、双方向導通制御を行なうサイリスタインバータ23
および相順切換回路22を介して、リニアモータ3A,3Bの
各相コイルが接続される。サイリスタインバータ23は、
各相交流電圧の、リニアモータ3A,3Bへの印加を、該交
流電圧の正半波および負半波のそれぞれで、サイリスタ
ドライバ25より導通トリガーパルスを受けたときに導通
し、交流電圧のゼロクロス点で非導通となるものであ
る。
リニアモータ3A,3Bの各相コイルと3相交流の各相ラ
インとの接続線には、力率改善用のコンデンサ21が接続
されている。この実施例では、ノズル3内の溶鋼の渦電
流損を少くするために、3相交流の周波数は100〜500Hz
の範囲が好ましいので、120Hzとしている。すなわち、
3相交流電源回路24は、3相出力ラインのそれぞれに、
位相が互に120°ずれた120Hzの交流電圧を出力する。リ
ニアモータ3A+3Bの電力容量は、120Hzで2,800KVAであ
り、コンデンサ21はこれに対応して2,800KVAとしてい
る。従来は、力率改善用コンデンサが無いので、インバ
ータ23の所要容量は2,800KVA必要であったが、上記コン
デンサ21の接続により、インバータ23の容量は1,200KVA
と、大幅に小さくなり、これが電源設備費を大幅に低く
している。
第5図に、リニアモータ3A,3Bの付勢電流と減速率と
の関係を示す。これは、第1図に示すように、相順切換
回路22を「減速」に設定しているときのものであり、リ
ニアモータ電流を増加させるにつれて溶鋼注入速度が低
くなる(鋳型の湯面レベルが下がる)。リレードライバ
27に通電して相順切換回路22のリレー接片を下方に駆動
すると「加速」の設定となり、リニアモータ電流を増加
させるにつれて溶鋼注入速度が高くなる(鋳型の湯面レ
ベルが上がる)。なお、第5図において、横軸は、リニ
アモータ3A,3Bの通電電流値を示し、縦軸は、リニアモ
ータによる駆動がないときのノズル3内の溶鋼速度Voff
に対する、リニアモータによる駆動があるときの溶鋼速
度Vonの比Vrを示す。
再度第1図を参照すると、リニアモータ3Aの下方に
は、湯面レベル(ビデオカメラ28からの湯面の距離)Ld
を検出するためのビデオカメラ28が設置されており、こ
れが、短辺鋳型13の、湯面が接する部位の画像を撮像し
てビデオ信号を信号処理回路29に与える。信号処理回路
29は、カラー画像データ処理により、湯面と短辺鋳型と
の接線(短辺鋳型の内面を撮像した画面では、高温色と
なる)を切り出して、その位置が画面の上,下方向のど
の位置にあるかを判定して距離Ldを算出し、これを示す
データをマイクロプロセッサ(以下CPUと称する)30に
与える。
タンディッシュ1の重量に対応するアナログ電圧を荷
重センサ31が発生し、これを信号処理回路32に与える。
信号処理回路32は、該信号を処理してタンディッシュ内
溶融金属量Wを示すデータをCPU30に与える。
CPU30には、更に、図示しない上位コンピュータ又は
操作盤より、スタート/エンド信号および目標レベルL0
(ビデオカメラ28からの湯面の距離の目標値)が与えら
れると共に、分周器31より、速度を示すパルス(パルス
処理回路11の出力パルス)を分周したパルスが与えられ
る。
CPU30は、タンディッシュ内溶融金属量Wの、標準値W
0に対する偏差dWを演算してdWに対応するPI制御演算係
数KpおよびKiを演算し、鋳造速度の変化率dv0を鋳造速
度に比例するv0に基づいて演算してこれに対応する調整
量Kd・dv0(Kdは係数)を算出する。しかも、目標レベ
ルL0に対する信号処理回路29が与える検出レベルLdの偏
差dLを演算して、これに基づいてPI制御演算(係数が上
記KpおよびKi)してPI制御調整量を算出し、PI制御調整
量に前記調整量Kd・dv0を加えて、偏差dLを零にするた
めの鋳型内への溶鋼の注入速度viを算出し、この速度vi
を得るためのリニアモータ通電電流値を演算し、これを
サイリスタインバータ23の導通角(オンとする位相角)
に変換して、導通角を示す電圧データVfをD/Aコンバー
タ26に与える。D/Aコンバータ26は、データVfをアナロ
グ電圧Vfに変換してサイリスタドライバ25に与える。サ
イリスタドライバ25は、3相のそれぞれにつき、ゼロク
ロス点を基点に、交流電圧位相の増大に比例して漸増す
る電圧を発生してこれをアナログ電圧Vfと比較して、前
者が後者に達するときにトリガーパルスを発生してイン
バータ23のサイリスタのゲートに印加する。該サイリス
タは、このトリガーパルスを受けると導通し次のゼロク
ロス点で非導通となる。
第4a図および第4b図にCPU30の制御動作を示す。まず
第4a図を参照する。電源が投入される(ステップ1:以
下、カッコ内ではステップという語を省略)とCPU30
は、入出力ポートを待機状態の信号レベルに設定し、内
部レジスタ,カウンタ,タイマー等をクリアして、上位
コンピュータ又は操作盤に「レディ」信号を与えて、そ
れから、制御データ(演算定数,タイミング定数等、制
御上のパラメータを定めるデータ)やスタート信号が送
られて来るのを待つ。制御データが送られて来ると、そ
れを読込んで、所定のレジスタ(内部RAM)に書込む
(2,3)。
スタート信号が到来すると、割込INTを許可し
(4)、タイマT0(時間T0の時限をとるプログラムタイ
マ)をスタートしてタイマT0のタイムオーバを待つ(5,
6)。
割込INTを許可したことにより、分周器31が1パルス
を発生する毎に、CPU30は、第4b図に示す割込処理を実
行する。これを説明すると、分周器31が1パルスを発生
すると、タイマT0をスタート(再スタート)して(1
0)、信号処理回路32が与えるタンディッシュ重量Wを
読込んで、偏差dW=W−W0(W0は標準値)を算出してレ
ジスタAcwに書込む(29)。次にレジスタAcv2の内容
(前回のv0読込値)をレジスタAcv1に書込んで(30)、
A/D変換入力ポートADrの電圧v0をデジタル変換して読込
んでレジスタAcv2に書込む(31)。そして変化率dv0
レジスタAcv2の内容−レジスタAcv1の内容、を算出して
レジスタAcvdに書込む(32)。
次にCPU30は、湯面検出レベルLdおよび湯面目標レベ
ルL0を読込む(11,12)。そして偏差dLを演算し、これ
をレジスタAcdに書込む(13,14)。次に、PI(比例積
分)制御の比例係数 Kp=Kp0+ap・dW を算出してレジスタAcpに書込む(33)。なお、Kp0は標
準重量W0のときの比例係数であり、この場合は定数であ
る。αpは重量偏差dW対応の比例係数補正量を定める定
数、dWはレジスタAcwの内容(タンディッシュ重量偏
差)である。次にPI制御の積分係数 Ki=Ki0+αi・dW を算出してレジスタAciに書込む(34)。なお、Ki0は標
準重量W0のときの積分係数であり、この場合は定数であ
る。αiは重量偏差dW対応の積分係数補正量を定める定
数、である。
次にCPU30は、鋳造速度変化率対応の注入流量補正量K
d・dv0を算出してレジスタAcvcに書込む(35)。
CPU30は、次に、偏差dLに前述の比例定数Kp(レジス
タAcpの内容)を乗算してレジスタAc3に書込む(15)。
次に、積算レジスタR1〜Rnのデータを、Rn-1のデータを
Rnに書込み、Rn-2のデータをRn-1に書込むという具合
に、一番古い(Rnの)データを捨てて、残ったデータを
レジスタR2〜Rnに移して(16〜18)、空いたレジスタR1
に、偏差dLに前記積分定数Ki(レジスタAciの内容)を
乗じた値を書込む(19)。そしてレジスタR1〜Rnのデー
タの総和(補正値の積分量)をとって、レジスタAc4
書込む(20)。そしてPI制御の出力値に、鋳造速度変化
率対応の調整値を加えた、ノズル3内溶鋼所要速度(注
入流量) vi=v0+Kp・dL+ΣKi・dL+Kd・dv0 を算出する(21)。次に、ノズル3内目標速度v0(鋳造
目標速度に比例する)に対する所要速度viの比Vrを算出
してレジスタAc5に書込み(22)、内部メモリに予め書
込んでいるデータテーブルより、Vrに対応するリニアモ
ータ電流データIiを読出してレジスタAc6に書込む(2
3)。次に、電流Iiをもたらす導通位相角データVfを、
内部メモリに予め書込んでいるデータテーブルより読出
してレジスタAc7に書込む(24)。そしてレジスタAc3
Ac4およびAcvcのデータの和(目標注入流量v0に対する
補正量)が正か負かを判定して(25)、すなわちリニア
モータを加速すべきか減速すべきかを判定して、正(加
速)の場合には、リレードライバ27にHを出力する(2
7)。これにより相順切換回路22のリレー接片が下方に
駆動されて、リニアモータ3A,3Bはインバータ23に対し
て加速(Z方向で下向き駆動)接続となる。負(減速)
の場合には、リレードライバ27にLを出力する(26)。
これにより相順切換回路22のリレー接片が第1図に示す
位置となり、リニアモータ3A,3Bはインバータ23に対し
て減速(Z方向の上向き駆動)接続となる。次にCPU30
は、レジスタAc7のデータVfをD/Aコンバータ26に更新出
力する(28)。
以上により、リニアモータ3A,3Bの駆動方向と駆動力
が、検出値Ld,タンディッシュ内溶鋼量および鋳造速度
変化率に対応して補正されたことになる。
以上に説明した割込処理は、分周器31がパルスを発生
する毎に実行され、レジスタAc4には、過去n回の割込
処理のそれぞれで得られた偏差値の、積分値が書込まれ
ている。
タイマT0の時限値T0は、第2図に示す連続鋳造機の、
設計上予定された最低速度のときに分周器31が発生する
パルスの周期Tmよりもわずかに長い時間である。したが
って、,直流モータ7,タコゼネレータ8,パルス処理回路
11および分周器31が正常な場合には、タイマT0がタイム
オーバする前に分周器31がパルスを発生するので、タイ
マT0がタイムオーバすることはない。したがって、定常
状態では第4b図に示す割込処理が繰返し実行される。
何らかの異常で、分周器31がT0の間1回もパルスを発
生しないと、割込処理(第4b図)は実行されず、タイマ
T0がタイムオーバし、CPU30は、第4a図のステップ6か
らステップ30に進んで、警報信号を上位コンピュータ又
は操作盤に与える(30A)。そしてタイマT0をスタート
(再スタート)して(31A)、入力読取(A),PI制御の
出力値演算(B),位相角の演算(C),駆動方向の演
算(D)および出力(E)を実行してタイマT0のタイム
オーバを待つ。これらの処理(A〜E)の内容は、第4b
図に示すステップ11〜28の処理内容と同じである。した
がって、例えば、分周器31が全くパルスを発生しなくな
ると、T0周期で、上述の処理が実行される。
なお、分周器31の発生パルスでPI制御のサンプリング
周期を定めるようにしているのは、鋳造速度が高いとき
には、サンプリング周期をそれに逆比例して短くするた
めである。分周器31がパルスを発生しなくなるような異
常時には、サンプリング周期はT0で、比較的に長い一定
値となる。
上位コンピュータ又は操作盤よりエンド信号が到来す
る(7)と、CPU30は、初期化(2)に戻る。すなわち
待機状態(リニアモータ停止)となる。
なお、上記実施例では、注入流量調整手段としてリニ
アモータを使用しているが、これを従来公知のスライデ
ィングノズル又はそれと同等の機械的にノズル開口を絞
り調整するもの、あるいはその他の、流量を自動調整し
うる手段に変えてもよい。更には、上記実施例のように
リニアモータを用いる場合でも、電圧値調整による注入
流量の調整の代りに電流値調整又は周波数調整による注
入流量の調整を行なってもよい。一方、鋳造速度は、モ
ールドベルトの移動速度を検出して計測しているが、短
辺鋳型も同速度で移動するので、短辺鋳型の移動速度を
検出して鋳造速度を計測してもよい。
〔発明の効果〕
いずれにしても本発明では、湯面レベル偏差値dL,タ
ンディッシュ内溶鋼量Wおよび鋳造速度変化率dv0に対
応して、鋳型への溶融金属の注入流量を調整するので、
タンディッシュ内溶融金属レベル変動による鋳型内への
注入流量の変動が補償され、かつ、引抜き鋳造速度変更
の過渡期ならびに鋳造速度の変動時には、鋳造速度の変
化に対応する湯面レベル変動を相殺する調整が予見(先
行)的に実行される。したがって、鋳型内の湯面レベル
制御の応答性が高く、湯面レベルが一定値に安定して維
持される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を一態様で実施する装置構成を示すブロ
ック図である。 第2図は第1図に示す連続鋳造機の外観を示す斜視図で
ある。 第3図は第1図に示すリニアモータ3A,3Bの外観を示す
斜視図である。 第4a図および第4b図は、第1図に示すマイクロプロセッ
サ30の制御動作を示すフローチヤートである。 第5図は、リニアモータ3A,3Bの通電電流値と、ノズル
3内の溶鋼の速度との関係を示すグラフである。 第6図および第7図は、本発明の制御方法を具体的に表
わす制御ブロック図である。 1:タンディッシュ(タンディッシュ) 2:溶鋼、3:偏平ノズル(ノズル) 3A,3B:リニアモータ(注入流量調整手段) 3As,3Bs:ステータコア、3Ac,3Bc:電気コイル 4:鋳造ベルト(無端鋳造ベルト) 5:駆動ローラ、6:減速機 7:直流電動機、8:タコゼネレータ 9:モータドライバ、10:モータコントローラ 11:パルス処理回路、12:F/Vコンバータ 13:短辺鋳型(移動短辺) 15:冷却パッド、16:小径分割ロール 17:鋳片、21:リニアモータの力率改善用のコンデンサ 22:相順切換回路、23:サイリスタインバータ 24:3相交流電源回路、25:サイリスタドライバ 26:D/Aコンバータ、27:リレードライバ 28:ビデオカメラ、29:信号処理回路 30:マイクロプロセッサ、31:荷重センサ 32:信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊永 道昭 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式會社大分製鐵所内 (72)発明者 湯山 英俊 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式會社大分製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭64−53747(JP,A) 特開 昭63−192545(JP,A) 特開 昭62−168652(JP,A) 特開 昭59−30460(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンディッシュからノズルを介して溶融金
    属を、1対の相対する無端鋳造ベルトとそれらの間に挾
    まれた1対の相対する短辺鋳型によって構成された鋳型
    に注入する双ベルト式連続鋳造機における、前記ノズル
    に前記溶融金属の注入流量調整手段を配置し、鋳型内の
    湯面レベルを検出して湯面レベル目標値に対する検出湯
    面レベルの偏差値にフィードバック演算係数を乗じた値
    に基づいて前記注入流量調整手段で注入流量を調整して
    鋳型内の湯面レベルを湯面レベル目標値に制御する湯面
    制御方法において: 前記タンディッシュ内溶融金属量および鋳片の引抜き速
    度を測定し、引抜き速度の変化率を求め、測定したタン
    ディッシュ内溶融金属量をもとにして前記フィードバッ
    ク演算係数を変更すると共に、前記引抜き速度の変化率
    に対応した前記注入流量の調整量と、前記偏差値に該変
    更したフィードバック演算係数を乗じた値との和を求
    め、この和に基づいて前記注入流量調整手段で注入流量
    を調整することを特徴とする、双ベルト式連続鋳造機の
    湯面レベル制御方法。
  2. 【請求項2】タンディッシュからノズルを介して溶融金
    属を、1対の相対する無端鋳造ベルトとそれらの間に挾
    まれた1対の相対する短辺鋳型によって構成された鋳型
    に注入する双ベルト式連続鋳造機における、前記ノズル
    に前記溶融金属の注入流量調整手段を配置し、鋳型内の
    湯面レベルを検出して湯面レベル目標値に対する検出湯
    面レベルの偏差値にフィードバック演算係数を乗じた値
    に基づいて前記注入流量調整手段で注入流量を調整して
    鋳型内の湯面レベルを湯面レベル目標値に制御する湯面
    制御方法において: 前記タンディッシュ内溶融金属量および鋳片の引抜き速
    度を測定し、引抜き速度の変化率を求め、タンディッシ
    ュ内溶融金属量に対応した前記注入流量の調整量と、引
    抜き速度の変化率に対応した前記注入量の調整量と、前
    記湯面レベル偏差値にフィードバック演算係数を乗じた
    値と、の和を求め、この和に基づいて前記注入流量調整
    手段で注入流量を調整することを特徴とする、双ベルト
    式連続鋳造機の湯面レベル制御方法。
  3. 【請求項3】注入流量調整手段は、前記ノズルを挾んで
    配置され、ノズルの延びる方向に電磁移送力を発生する
    リニアモータ、および、該リニアモータに指定されたレ
    ベルの電圧,電流又は周波数の通電を行なう電気付勢回
    路、で構成される。前記特許請求の範囲第(1)項また
    は第(2)項に記載の、双ベルト式連続鋳造機の湯面レ
    ベル制御方法。
  4. 【請求項4】引抜き速度の測定は、鋳造ベルト又は移動
    短辺の移動速度の検出で行なう、前記特許請求の範囲第
    (1)項または第(2)項に記載の、双ベルト式連続鋳
    造機の湯面レベル制御方法。
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