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JPH0813850B2 - 光重合性樹脂組成物 - Google Patents
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JPH0813850B2 - 光重合性樹脂組成物 - Google Patents

光重合性樹脂組成物

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JPH0813850B2
JPH0813850B2 JP33828189A JP33828189A JPH0813850B2 JP H0813850 B2 JPH0813850 B2 JP H0813850B2 JP 33828189 A JP33828189 A JP 33828189A JP 33828189 A JP33828189 A JP 33828189A JP H0813850 B2 JPH0813850 B2 JP H0813850B2
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一彦 村山
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進 笠松
啓輔 詫摩
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光重合性樹脂組成物に関し、より詳細に
は、感光性樹脂および重合開始剤を含有してなる光重合
性樹脂組成物において、新規な4−置換カルボニルクマ
リン化合物を光増感剤として含有することを特徴とする
光重合性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
近年、光重合反応を用いた情報記録の分野で従来のフ
ィルム原稿等を用いた紫外線による記録方式に代わり、
コンピューターによって電子編集された原稿をそのまま
直接レーザーを用いて出力し、記録する方式が検討され
ている。しかしながら、現在、一般的に使用されている
高出力で安定なレーザー光源は、例えば、アルゴンレー
ザーのように可視領域にその出力波長を有するものが多
く、従来使用されてきた紫外線用の感光剤では、可視域
での感度が低いため使用できなかった。又、ピリリウム
塩、又はチアピリリウム塩類などの添加で、可視部での
感度の向上は可能であるが、その感光層の経時安定性が
低く、使用するのは困難である。
従来、7−アルキルアミノクマリン誘導体は、4−位
が無置換の場合、400〜450nm程度の最大吸収波長を有し
ているが、一般的に用いられているレーザー光源波長は
それよりも長波長のものが多く、その理由で充分な感度
が得られない場合が少なくなかった。
例えば、7−ジエチルアミノ−3−ベンゾチアゾイル
クマリン、3,3′−カルボニルビス(7−ジエチルアミ
ノクマリン)などは、最大吸収波長は450nm前後にある
ために、アルゴンレーザーの488nmよりは30〜40nm短波
長であり、感度向上の余地を残している。又、ある範囲
内では、増感剤の樹脂中への導入率と感度の間には正の
相関関係が成立するので、その範囲内ではできるだけ多
くの樹脂中に安定に溶解している方が望ましい。これに
ついても例にあげた2つの化合物は感度向上の余地を残
しているといってよい。
また、4−位をシアノ化すれば、化合物の極大吸収波
長のより長波長側への移行(以下、単に長波長化とい
う)は可能であるが、樹脂への溶解性や保存安定性を損
なう場合が多かった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し
た結果、前記一般式(I)で表される新規な4−置換カ
ルボニルクマリン化合物を見出し、この化合物を感光性
樹脂および光重合開始剤とともに含有する組成物におい
て、該化合物が光増感剤として優れた特性を有すること
を見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、感光性樹脂、光重合開始剤およ
び光増感剤を含有してなる光重合性樹脂組成物におい
て、光増感剤として、一般式(I) 〔式中、R1、R2はそれぞれ同一のまたは独立に水素原
子、アルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル
基、ヒドロキシアルキル基、アラルキル基、アリール
基、アルコキシカルボニルアルキル基を示し、互いに結
合するか、骨格内のアミノ基の置換したベンゼン核と結
合して環を形成していてもよく、R3は水素原子、アルキ
ル基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、
ハロゲノアルキル基、水酸基、アルコキシ基、アルコキ
シアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、スルホン酸
基、ハロゲン原子を示し、Xは水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、炭素数5〜22のアルコキシ基、シク
ロアルコキシ基、水酸基、アリール基、アルケニル基、
アリールオキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキル
基、アラルキルオキシ基、アルキルカルボニルアルコキ
シ基、もしくは次の置換基を示す。
R4、R5はアルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アルコキシアルキル基、アリール基を示
し、n、mはそれぞれ1〜5の整数を示〕で表される新
規な4−置換カルボニルクマリン化合物を含有すること
を特徴とする光重合性樹脂組成物。
本発明の組成物において、特有のものとして使用され
る増感剤は、増感剤として有用な新規のクマリン化合物
である。すなわち、クマリン骨格の4−位へ置換カルボ
ニル基を導入したことにより、極大吸収波長の長波長化
と樹脂中への高溶解性を同時に実現したものであり、感
光性樹脂、例えば、エチレン型不飽和結合を分子中に少
なくとも1個以上有する光重合または光架橋可能な化合
物、および光重合開始剤を用いる光硬化に適用可能な増
感剤として極めて有用な化合物である。更に従来の増感
剤は塗布方式の違いによって感度が大きく変動していた
が、本発明の増感剤は、いずれの方式においても安定し
た感度を示し、市場の要望を充分に満足させるものであ
る。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の組成物に使用される増感剤は、一般式(I) で表され、クマリン骨格の4−位に置換カルボニル基を
有することを特徴とするものである。
一般式(I)において、R1およびR2は水素原子、アル
キル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、ヒドロ
キシアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキ
シカルボニルアルキル基を示し、互いに同一でも異なっ
ていてもよい。
具体的には、水素原子;メチル、エチル、n−プロピ
ル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル基等
のアルキル基;メトキシメチル、メトキシエチル、エト
キシメチル、エトキシエチル、γ−メトキシプロピル、
γ−エトキシプロピル基等のアルコキシアルキル基;ア
リル、2−ブテニル、2−ペンテニル基等のアルケニル
基;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキ
シブチル基等のヒドロキシアルキル基;ベンジル、フェ
ネチル基等のアラルキル基;フェニル、p−メチルフェ
ニル、m−メチルフェニル、o−メチルフェニル、2,4
−ジメチルフェニル基等のアリール基;メトキシカルボ
ニルメチル、メトキシカルボニルエチル、エトキシカル
ボニルメチル、エトキシカルボニルエチル基等のアルコ
キシカルボニルアルキル基が挙げられる。
またR1とR2が互いに結合し、または骨格内のアミノ基
が置換しているベンゼン核と結合してつぎのような環を
形成してもよい。
(なお、これらの環において、R2、R3は一般式(I)
の場合と同じ意味を示す) 一般式(I)において、R3は水素原子、アルキル基、
アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲ
ノアルキル基、水酸基、アルコキシ基、アルコキシアル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、スルホン酸基、ハ
ロゲン原子を示し、具体的には、水素原子;メチル、エ
チル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル基等
のアルキル基;メトキシメチル、メトキシエチル、エト
キシメチル、エトキシエチル基等のアルコキシアルキル
基;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル、3−ヒドロキシプロピル基等のヒドロキ
シアルキル基;クロロメチル、2−クロロエチル、ジク
ロロメチル、トリフルオロメチル基等のハロゲノアルキ
ル基;水酸基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
n−ブトキシ基等のアルコキシ基;メトキシメトキシ、
メトキシエトキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ、n−プロポキシエトキシ基等のアルコキシアルコキ
シ基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
プロボキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル基等の
アルコキシカルボニル基等が挙げられる。
同様に一般式(I)において、Xは水素原子、アルキ
ル基、シクロアルキル基、炭素数5〜22のアルコキシ
基、シクロアルコキシ基、水酸基、アリール基、アルケ
ニル基、アリールオキシ基、アルケニルオキシ基、アラ
ルキル基、アラルキルオキシ基、アルキルカルボニルア
ルコキシ基、もしくは次の置換基を示す。
(ここで、R4、R5はアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、アルコキシアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基を示し、n、mはそれぞれ1〜5の整数を示す) 具体的には、水素原子;メチル、エチル、n−プロピ
ル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n
−ヘプチル、n−オクチル基等のアルキル基;シクロペ
ンチル、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;n−ペ
ンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキ
シ、n−オクチルオキシ基等の炭素数5〜22のアルコキ
シ基;シクロペチルオキシ、シクロヘキシルオキシ基等
のシクロアルコキシ基;水酸基;フェニル、p−メチル
フェニル、m−メチルフェニル、o−メチルフェニル
基、メトキシフェニル基等のアリール基;アリル、2−
ブテニル、2−ペンテニル基等のアルケニル基;フェノ
キシ、p−メチルフェノキシ、m−メチルフェノキシ、
o−メチルフェノキシ、2,4−ジメチルフェノキシ、2,6
−ジメチルフェノキシ、2,4,6−トリメチルフェノキ
シ、4−フェニルフェノキシ基等のアリールオキシ基;
プロペニルオキシ、2−ブテルニルオキシ基等のアルケ
ニルオキシ基;ベンジル、フェネチル基等のアラルキル
基;ベンジルオキシ、メチルベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシ基等のアラルキルオキシ基;メチルカルボニル
メトキシ、エチルカルボニルメトキシ基等のアルキルカ
ルボニルアルコキシ基;ヒドロキシエトキシエトキシエ
チル、エトキシエトキシエチル、ヒドロキシエトキシエ
トキシエトキシ基、メトキシエトキシエトキシエトキシ
基等のポリエーテル基;アミノ基;メチルアミノ、エチ
ルアミノ、n−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、n
−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、n−オクチル
アミノ基等のモノアルキルアミノ基;ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、
ジペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ、ジオクチルアミ
ノ基等のジアルキルアミノ基;ヒドロキシエチルアミ
ノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、3−ヒドロキシプ
ロピルアミノ基等のモノ(ヒドロキシアルキル)アミノ
基;ジ(ヒドロキシアルキル)アミノ、ジ(2−ヒドロ
キシプロピル)アミノ、ジ(3−ヒドロキシプロピル)
アミノ基等のジ(ヒドロキシアルキル)アミノ基;ヒド
ロキシエトキシエチルアミノ、ヒドロキシプロポキシエ
チルアミノ、ヒドロキシプロポキシプロピルアミノ基等
のモノ(ヒドロキシアルコキシアルキル)アミノ基;ジ
(ヒドロキシエトキシエチル)アミノ、ジ(ヒドロキシ
プロポキシエチル)アミノ、ジ(ヒドロキシプロポキシ
プロピル)アミノ基等のジ(ヒドロキシアルコキシアル
キル)アミノ基;メトキシメチルアミノ、メトキシエチ
ルアミノ、エトキシエチルアミノ、エトキシエチルアミ
ノ、プロポキシエチルアミノ基等のモノ(アルコキシア
ルキル)アミノ基;ジ(メトキシメチル)アミノ、ジ
(メチルエチル)アミノ、ジ(エトキシメチル)アミ
ノ、ジ(エトキシエチル)アミノ、ジ(プロポキシエチ
ル)アミノ基等のジ(アルコキシアルキル)アミノ基;
シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ基等のシ
クロアルキルアミノ基が挙げられる。
本発明の組成物に使用される化合物は、文献末記の新規
化合物であり、例えば下記に示した反応経路で製造する
ことができる。
原料である4−置換アミノサリチルアルデヒド(II)
と2−シアノメチルベンゾチアゾール、例えば、メタノ
ール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド(以下D
MFと略す)、ジメチルスルホキシドのような極性溶媒中
で1:1で混合したものに、10分の1程度の触媒量の弱塩
基を加える。弱塩基としては、例えば、ピペリジン、ピ
ロリジン、ピリジン、アニリンのようなアミン類が好ま
しい。
その混合物を0〜80℃で1から12時間反応させ化合物
(III)を得る。これを5〜20倍重量の1〜5重量%の
希塩酸で2〜6時間煮沸すると、化合物(IV)を得る。
また2−シアノメチルベンゾチアゾールの代わりに2−
アルコキシカルボニルメチルベンゾチアゾールを用い
て、上記の方法で反応させると、化合物(III)を経る
ことなしに化合物(IV)を得ることができる。
シアノ化は得られた化合物(IV)を「Dyes and Pigme
nts 3-15(1980)」記載の方法に従い、DMF中でNaCN
と反応させた後に臭素を滴下して、シアノ体(V)を得
る。
シアノ体(V)から新規化合物(I)を得る方法は、
50〜80重量%の硫酸で70〜100℃に加熱して、シアノ基
を加水分解し、カルボン酸(VI)とした後に、アルコー
ル類、アミノ類、ハロゲン化アルキル類、各種トシレー
ト類、又はフェノール類等と、塩素化剤で一旦酸クロラ
イドにした後反応させるか、もしくは酸触媒、脱水剤存
在下、又は無触媒で加熱する方法があるが、シアノ体
(V)と等モル程度の水を含んだアルコール類等の混合
物中に、濃硫酸を滴化し、50〜100℃に加熱しても、化
合物(I)を直接に得ることができる。
又、カルボニルに直接炭素原子を導入するには、通常
の方法でシアノ基にBrMaXのようなグリニャール試薬を
反応させると得られる。
本発明の光重合性樹脂組成物で用いられる感光性樹脂
は、1分子中にエチレン型不飽和結合を少なくとも1個
以上を有する、光重合又は光架橋可能なモノマー、オリ
ゴマー、プレポリマーであり、具体的には、例えば、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートのような1価又は多価アルコ
ールのアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステ
ル;多価アルコールと一塩基又は多塩基酸を縮合して得
られるポリエステルプレポリマーにアクリル酸又はメタ
アクリル酸を反応させて得られるポリエステルアクリレ
ート又はポリエステルメタアクリレート;ポリオール基
と2個のイソシアネート基をもつ化合物を反応させたも
のとアクリル酸又はメタアクリル酸を反応させて得られ
るポリウレタンアクリレート又はポリウレタンメタアク
リレート;エポキシ樹脂とアクリル酸又はメタアクリル
酸を反応させて得られるエポキシアクリレート又はエポ
キシメタアクリレート;この他にもスチレン、アクリロ
ニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド、シ
ンナミリデン基を側鎖又は末端に有するモノマーなどを
原料とした通常の光重合樹脂が用いられる。
さらに、本発明の光重合性樹脂組成物に使用される光
重合開始剤としては、例えば、メチルケトンパーオキサ
イド、アセチルアセトンパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、α,
α′−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、ジ(t−ブチルパーオ
キシ)イソフタレート、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカ
ルボニル)ベンゾフェノンなどが挙げられる。
これら重合開始剤は、一般式(I)で表される4−置
換カルボニルクマリン化合物1重量部に対し、0.1〜10
重量部、好ましくは0.5〜2.0重量部が用いられる。
一般式(I)で表される4−置換カルボニルクマリン
化合物と重合開始剤は、これらの合計量として、感光性
樹脂100重量部に対して0.5〜30重量部の割合で使用され
る。
又、本発明の光重合性樹脂組成物にはバインダーを含
有することがあり、この場合は、ポリメタアクリル酸エ
ステル又はその部分加水分解物、ポリ酢酸ビニル又はそ
の加水分解物、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、
ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、ポリビニルピロリドン、ス
チレンと無水マレイン酸の共重合体又はそのハーフエス
テル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸、メタアクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリ
ロニトリルなどの共重合体可能なモノマー群から選ばれ
たガラス転移点が35℃以上である共重合体などが用いら
れる。これらのバインダーは、感光性樹脂100重量部に
対して、10〜300重量部、好ましくは30〜150重量部の範
囲で使用する。
本発明の光重合性樹脂組成物は、使用に際して、適当
な溶媒を用い、成膜可能な感光液とすることができる。
〔作用および効果〕
光重合反応を用いた情報記録の分野で、コンピュータ
ーによって電子編集された原稿をそのまま直接レーザー
を用いて出力し記録する方式では、感光層の経時安定性
が低く、又、感度が低く溶解性、保存安定性等の問題が
あった。
しかし、本発明の感光性樹脂組成物を塗布して得られ
る感光被膜は、感度およびその経時安定性に優れてお
り、本発明は、実用上極めて有益なものである。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明する。
例中の部は重量部、%は重量%を示す。
実施例1 4−ジエチルアミノサルチルアルデヒド20部と2−エ
トキシカルボニルメチルベンゾチアゾール18部にピペリ
ジン1部を加え、エタノール溶媒中で、室温で12時間反
応させ、濾別後、結晶をよくエタノールで洗浄、乾燥し
て、3−(ベンゾチアゾ−2−イル)−7−ジエチルア
ミノクマリン33部を得た。
この化合物を「Dyes and Pigments ,3-15(198
0)」記載の方法に従いシアノ化して3−(ベンゾチア
ゾ−2−イル)−4−シアノ−7−ジエチルアミノクマ
リンを得た。
このシアノ化物9部を、70%硫酸中で100℃、8時間
加水分解し、3−(ベンゾチアゾ−2−イル)−7−ジ
エチルアミノクマリン−4−アミノカルボン酸を8.5部
得た。この化合物を、40部のDMF中で、炭酸カリウムの
存在下メトキシエチルトシレート8.5部と80℃、3時間
反応させ、3−(ベンゾチアゾ−2−イル)−4−メト
キシエトキシエトキシカルボニル−7−ジエチルアミノ
クマリン9部を得た。
ポリビニルピロリドンをバインダーポリマーとして10
0部、ペンタエリスリトールトリアクリレートを100部、
上記のクマリン化合物を5部、重合開始剤の3,3′,4,
4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン(以下BTTBと略す)を4部を混合して組成物
を得た。これを用い、溶媒としてメチルセロソルブを10
00部を用いて感光液を調整した。
これを積層銅板上に乾燥膜厚1μmとなるようにスピ
ナーを用いて塗布した。
次いで可視光及び可視レーザー光を用いて、上記の感
光層の感度を測定した。
測定法は塗膜の光硬化に要する最小照射エネルギーを
測定して行った。
測定に使用した光源としては、可視光はキセノンラン
プ、レーザー光は走査型アルゴンレーザー(488nm)用
いた。
露光後は、ケイ酸ソーダ溶液(0.1%)を用いて末露
光部を溶出し、硬化の有無を測定した。
上記の感光層の感度は、可視光で0.01mj/cm2、レーザ
ー光で0.08mj/cm2であり良好な感度を示した。
又、感光液の状態で30℃の暗室に密封保存し、経時変
化を見たところ35日間経過しても感度の低下は見られな
かった。
実施例2 4−ジエチルアミノサルチルアルデヒド20部と2−シ
アノメチルベンゾチアゾール17.5部にピペリジン1部を
加え、N,N−ジメチルホルムアミド溶媒中で、室温で8
時間反応させ、濾別後、結晶をよくエタノールで洗浄、
乾燥して3−(ベンゾチアゾ−2−イル)−7−ジエチ
ルアミノクマリン−2−イミン28部を得た。
この化合物を400部の2%塩酸中で8時間煮沸し、3
−(ベンゾチアゾ−2−イル)−7−ジエチルアミノク
マリン28部を得た。この化合物を実施例1と同様の方法
でシアノ化し、このシアノ化物9部を70%塩酸中で100
℃、8時間加水分解すると、3−(ベンゾチアゾ−2−
イル)−7−ジエチルアミノクマリン−4−カルボン酸
8.5部を得た。
これを100部の脱水テトラヒドロフラン中、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド4部と室温で1時間反応させ、
そこへm−クレゾール10部を10℃、30分間で滴下して、
同温度で3時間反応させ、3−(ベンゾチアゾ−2−イ
ル)−4−(3−メチルフエノキシ)カルボニル−7−
ジエチルアミノクマリン8.5部を得た。
このクマリン化合物を用い実施例1と同様の組成物を
調製し、これを用いて感光液を作成し、実施例1と同様
に試験し感光層の感度を測定したところ、可視光では0.
01mj/cm2、走査型レーザー光で0.09mjcm2で良好な感度
が得られ、又、経時変化による感度低下も見られなかっ
た。
実施例3 実施例1のクマリン化合物を5部用い、バインダーに
ポリメチルメタクリレート100部、光重合性樹脂にペン
タエリスリトールトリメタクリレートを100部、重合開
始剤のBTTBを4部、溶媒としてジクロロメタン1300部か
らなる感光液を調整し、実施例1と同様の方法で感度の
測定を行ったところ、感度は可視光で0.02mj/cm2、走査
型レーザー光で0.11mj/cm2であった。又、経時変化によ
る感度低下は見られなかった。
実施例4〜16 表−1に示すクマリン化合物、重合開始剤、感光性樹
脂、バインダー樹脂を用い実施例1と同様の溶媒、及び
測定光源で、感光層の感度を測定した。
その結果は表−1に示すように良好な感度を示し、経
時変化による感度低下もみられなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性樹脂、光重合開始剤および光増感剤
    を含有してなる光重合性樹脂組成物において、光増感剤
    として、一般式(I) 〔式中、R1、R2はそれぞれ同一または独立に水素原子、
    アルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、ヒ
    ドロキシアルキル基、アラルキル基、アリール基、アル
    コキシカルボニルアルキル基を示し、互いに結合する
    か、骨格内のアミノ基の置換したベンゼン核と結合して
    環を形成していてもよく、R3は水素原子、アルキル基、
    アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲ
    ノアルキル基、水酸基、アルコキシ基、アルコキシアル
    コキシ基、アルコキシカルボニル基、スルホン酸基、ハ
    ロゲン原子を示し、Xは水素原子、アルキル基、シクロ
    アルキル基、炭素数5〜22のアルコキシ基、シクロアル
    コキシ基、水酸基、アリール基、アルケニル基、アリー
    ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキル基、アラ
    ルキルオキシ基、アルキルカルボニルアルコキシ基、も
    しくは次の置換基を示す。 R4、R5はアルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシア
    ルキル基、アルコキシアルキル基、アリール基を示し、
    n、mはそれぞれ1〜5の整数を示す〕で表される新規
    な4−置換カルボニルクマリン化合物を含有することを
    特徴とする光重合性樹脂組成物。
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