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JPH0816151B2 - 芳香族アミン樹脂およびその製造方法 - Google Patents
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JPH0816151B2 - 芳香族アミン樹脂およびその製造方法 - Google Patents

芳香族アミン樹脂およびその製造方法

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JPH0816151B2
JPH0816151B2 JP62252517A JP25251787A JPH0816151B2 JP H0816151 B2 JPH0816151 B2 JP H0816151B2 JP 62252517 A JP62252517 A JP 62252517A JP 25251787 A JP25251787 A JP 25251787A JP H0816151 B2 JPH0816151 B2 JP H0816151B2
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carbon atoms
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桂三郎 山口
良満 田辺
達宣 浦上
彰宏 山口
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な芳香族アミン樹脂およびその製造方法
に関する。
この芳香族アミン樹脂は、エポキシ樹脂の原料または
他のエポキシ化合物に対する硬化剤、マレイミド樹脂の
原料または他のマレイミド化合物に対する硬化剤、イソ
シアナート樹脂の原料または他のイソシアナート化合物
に対する硬化剤、キレート樹脂、イオン交換樹脂、成形
材料、絶縁塗料、接着剤、ゴム変性剤、各種樹脂に対す
る添加剤、脱酸剤およびポリイミド、ポリアミド、ポリ
アミドイミドの原料等、多方面に利用できる。
〔従来の技術〕
従来より芳香族アミン樹脂は、芳香族アミン類とホル
マリンとによる縮合物として知られている。例えば、ア
ニリンとホルマリンから下記一般式(d) で表わされるアニリン−ホルマリン樹脂が製造されてい
る(K.フレイ;ヘルベチカ・ヒミー・アクタ18巻481(1
935))。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般式(d)で表わされるような、第二アミンから成
るアニリン−ホルマリン樹脂などの従来の芳香族アミノ
樹脂は、マレイミド化やイソシアナート化が困難なの
で、マレイミド樹脂やイソシアナート樹脂の原料として
は適さない。したがって、従来の芳香族アミノ樹脂は、
硬化剤としての用途に多用されていた。しかし、耐熱性
複合材用マトリックス樹脂や耐熱性接着剤などの硬化剤
として利用する場合に、従来の芳香族アミノ樹脂は、近
年の高度な要求性能に応じられなくなってきた。
耐熱性複合材、耐熱性接着剤等は、外部応力としての
応力集中等の瞬間的な衝撃に耐えることが要求されてい
る。このため、理想的にはゴムのように弾性変形するこ
とが重要な要素として注目されている。このような弾性
変形を判断する基準としては、特にマトリックス樹脂の
破断時の伸びが重要である。マトリックス樹脂の伸びが
大きい程、複合材等で要求されるガラス繊維やカーボン
繊維等の補強剤の欠点を補うことができる。すなわち、
複合材全体として強度向上になる。
更に、これらマトリックス樹脂等においては、耐熱性
や寸法安定性のほか、長期間の保存安定性も重要であ
り、光および空気中の酸素による劣化が小さいことも要
求されている。この耐酸化性は主に樹脂の構造に由来す
るものであり、前記機械的強度等の要求と併せ、従来の
芳香族アミノ樹脂は構造的欠陥に起因する種々の欠点を
克服することは困難であった。
また、前記アニリン−ホルマリン樹脂は、縮合度を高
くして機械的特性等を向上させる目的で、その縮合時の
ホルマリンのモル比を上げると、架橋構造になってしま
う。したがって、一般にその分子量はたかだか600程度
にしか上げることができない(野田等、工業化学雑誌55
巻484〜487(1952))。
なお、本発明者らはこれらの欠点を改良できる新規な
芳香族アミン樹脂を見出し、本件出願人が昭和62年9月
17日に出願した(特開昭64−74226号)。しかしなが
ら、この樹脂は第二アミンより成るので、イソシアナー
ト化やマレイミド化が困難である。また、硬化剤として
利用する場合に、使用量を比較的多くしなければならな
い点、硬化速度が比較的遅いという点などの問題がなお
残されていた。
本発明は上記問題に鑑み成されたものであり、その目
的は、硬化剤として使用した場合に、耐熱性、機械的強
度、寸法安定性、光や空気中の酸素に対する安定性が優
れた硬化樹脂が得られ、更にはそれら特性に優れたイソ
シアナート樹脂、マレイミド樹脂等の原料としても利用
できる芳香族アミン樹脂およびその製造方法を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 一般式(a) (式中、Aはフェニレン基、アルキル置換フェニレン
基、ジフェニレン基、ジフェニルエーテル基またはナフ
チレニル基を示し、R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数
4以下の低級アルコキシ基または炭素数5以下の低級ア
ルキル基を示し、かつR1は互いに同一であっても異なっ
てもよく、環を形成してもよい。lは1または2を示
し、mは0〜3の整数を示し、nは0〜300の整数を示
す。)で表わされる芳香族アミン樹脂、 および、一般式(b) (式中、R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低
級アルコキシ基または炭素数5以下の低級アルキル基を
示し、かつR1は互いに同一であっても異なってもよく、
環を形成してもよい。lは1または2を示し、mは0〜
3の整数を示す。)で表わされる芳香族アミン化合物
と、 一般式(c) R2OCH2−A−CH2OR2 (c) (式中、Aはフェニレン基、アルキル置換フェニレン
基、ジフェニレン基、ジフェニルエーテル基またはナフ
チレニル基を示し、R2は水素原子、アシル基または炭素
数4以下の低級アルキル基を示す。)で表わされるアラ
ルキルアルコール誘導体を前記芳香族アミン化合物に対
して10モル%以上の酸触媒の存在下で反応させることを
特徴とする一般式(a)で表わされる芳香族アミン樹脂
の製造方法である。
本発明の芳香族アミン樹脂は、第一アミンから成る樹
脂なので、イソシアナート化、マレイミド化、エポキシ
化等が容易である。
また、本発明の芳香族アミン樹脂を、他の樹脂(例え
ばイソシアナート化合物、エポキシ化合物、ビスマレイ
ミド化合物等)の硬化剤として使用すると、高度な性能
を有する樹脂を得ることができる。
例えば、本発明の樹脂を、ビスマレイミド化合物の硬
化剤として用いた場合、硬化樹脂の機械的強度や寸法安
定性が優れ、また、耐熱性、光および空気中の酸素に対
する安定性も問題がない。その具体的な一例を挙げる
と、本発明の樹脂をメチレンジアニリンから誘導される
ビスマレイミドの硬化剤として使用した場合、硬化樹脂
の曲げ強度、曲げ弾性率、空気中での熱分解開始温度、
膨張係数、水分吸収率は、硬化剤にメチレンジアニリン
を使用した場合のケルイミド1050(商品名:成形グレー
ド、ローヌプーラン社製)樹脂と比べて優れており、ガ
ラス転移温度および熱変形温度はほぼ同等である。
また、本発明の樹脂を用いたプレポリマーは低沸点溶
剤(ジオキサン、メチレンクロライド等)に可溶であ
る。
従来は、ケルイミド等のプレポリマーを、高沸点の非
プロトン性極性溶剤(N−メチルピロリドン等)に溶解
させ、その溶液をガラスクロスやカーボンクロスに含浸
させることによってプリプレグが作製されていた。その
ような従来の方法に対し、本発明の樹脂をプレポリマー
に用れば、低沸点溶剤に溶解可能であるので、溶剤の揮
発除去が容易に行なわれ、極めて良好なプリプレグが得
られる。
更には、本発明の樹脂は、本件出願人が先に出願した
前述の明細書に記載された樹脂よりも、硬化速度が速
く、特に半導体封止用樹脂に用いるに好ましいものであ
る。
次に、本発明の芳香族アミン樹脂の製造方法を説明す
る。
本発明の樹脂は、一般式(b)で表わされる芳香族ア
ミン化合物と一般式(c)で表わされるアラルキルアル
コール誘導体を共縮合反応させて製造することができ
る。その反応の中間においては、第二アミンを含む樹脂
が生成するが、この第二アミンは転位反応によって本発
明の第一アミン樹脂に導けばよい。その転位反応は、そ
の縮合反応において、第二アミン樹脂が生成される反応
条件よりも、(イ)触媒量の増加(ロ)反応温度を上げ
る(ハ)反応時間を長くする等の手段により行なわれ
る。特に、触媒量の増加が効果的である。
また、従来より公知のアニリン−ホルマリン樹脂が、
先に述べたように分子量をたかだか600程度にしか上げ
られないのに対し、本発明の芳香族アミン樹脂において
は、芳香族アミン化合物とアラルキルアルコール誘導体
のモル比を変えることにより、一般式(a)のnが0の
ものを主成分とする低分子量樹脂から、nが300程度ま
での高分子量樹脂まで任意に選択することができる。し
たがって、本発明の製造方法は、常温で液状のものから
高軟化点の樹脂状のものまで種々の形態の芳香族アミン
樹脂を、用途に応じて製造できることも特徴として挙げ
られる。
液状〜低軟化点の本発明の樹脂は、その縮合反応の際
に、アラルキルアルコール誘導体に対して芳香族アミン
化合物のモル比を大きくすれば得ることができる。その
ようにして得た液状〜低軟化点の樹脂は、溶融配合、含
浸、塗布等の作業性に優れ、接着剤、塗料、ウレタンお
よび他の樹脂への添加剤等の分野で主に利用される。
高軟化点の本発明の樹脂は、その縮合反応の際に、ア
ラルキルアルコール誘導体と芳香族アミン類とのモル比
を理論量に近いところにすれば得ることができる。その
ようにして得た高軟化点の樹脂は、成形材料、イオン交
換樹脂、積層用樹脂等の分野で利用できる。
このような本発明の製造方法で得られる芳香族アミン
樹脂の分子量範囲は300〜60,000程度であり、樹脂の軟
化点範囲は常温で液状〜250℃程度である(JIS−K−25
48による環球法軟化点)。
以下、本発明の芳香族アミン樹脂の製造方法の具体例
を詳細に説明する。
まず、一般式(c)で表わされるアラルキルアルコー
ル誘導体1モルに対し一般式(b)で表わされる芳香族
アミン化合物を1〜15モル、好ましくは1.1〜10モルの
範囲で加え、酸触媒の存在下でそのまま昇温して後述の
温度で反応させる。反応が進行するにつれて生成する
水、アルコールまたは有機酸類を系外にトラップする。
必要によっては系内に残存する微量の揮発分を窒素によ
り系外に除去する。
なお、本発明に使用する一般式(c)で表わされるア
ラルキルアルコール誘導体のAは、 のフェニレン基、 のアルキル置換フェニレン基、 のジフェニレン基、 のジフェニルエーテル基、 のナフチレニル基などであり、R2は水素原子、アシル基
またはアルキル基である。R2のアシル基、アルキル基
は、炭素原子数が4以下であると反応が早く、また炭素
原子数が4、すなわちブチル基においてtert−ブチル基
は反応が遅い傾向にある。したがって、本発明で用いる
ものとしては、α,α′−ジヒドロキシ−o−キシレ
ン、α,α′−ジヒドロキシ−m−キシレン、α,α′
−ジヒドロキシ−p−キシレン、α,α′−ジアセトキ
シ−o−キシレン、α,α′−ジアセトキシ−m−キシ
レン、α,α′−ジアセトキシ−p−キシレン、α,
α′−ジプロピオノキシ−p−キシレン、α,α′−ジ
−n−ブチロキシ−p−キシレン、α,α′−ジメトキ
シ−o−キシレン、α,α′−ジメトキシ−m−キシレ
ン、α,α′−ジメトキシ−p−キシレン、α,α′−
ジエトキシ−o−キシレン、α,α′−ジエトキシ−m
−キシレン、α,α′−ジエトキシ−p−キシレン、
α,α′−ジイソプロポキシ−o−キシレン、α,α′
−ジイソプロポキシ−m−キシレン、α,α′−ジイソ
プロポキシ−p−キシレン、α,α′−ジ−n−プロポ
キシ−p−キシレン、α,α′−ジ−n−ブトキシ−m
−キシレン、α,α′−ジ−n−ブトキシ−p−キシレ
ン、α,α′−ジ−sec−ブトキシ−p−キシレン、
α,α′−ジイソブトキシ−p−キシレン、4,4′−ジ
ヒドロキシメチルジフェニルエーテル、4,4′−ジヒド
ロキシメチルジフェニル、2,6−ジヒドロキシメチルナ
フタレン、4,4′−ジアセトキシメチルジフェニルエー
テル、4,4′−ジアセトキシメチルジフェニル、2,6−ジ
アセトキシメチルナフタレン、4,4′−メトキシメチル
ジフェニルエーテル、4,4′−メトキシメチルジフェニ
ル、4,4′−ジエトキシメチルジフェニルエーテル、4,
4′−ジイソプロポキシメチルジフェニル、4,4′−ジイ
ソブトキシメチルジフェニルエーテル、α,α′−ジメ
トキシ−2−メチル−p−キシレン、α,α′−ジメト
キシ−3−メチル−m−キシレン、α,α′−ジヒドロ
キシ−2,5−ジメチル−p−キシレン、α,α′−ジメ
トキシ−2,5−ジメチル−p−キシレン、α,α′−ジ
メトキシ−2,4−ジメチル−1,3−キシレン、α,α′−
ジメトキシ−2,4−ジメチル−1,5−キシレン等を挙げる
ことができる。なお、その中でより好適な化合物は、
α,α′−ジメトキシ−p−キシレンである。
本発明で使用する一般式(b)で表わされる芳香族ア
ミン化合物のR1はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下
の低級アルコキシ基、または炭素数5以下の低級アルキ
ル基であり、これらは0〜3個あり、互いに同じでも異
なってもよく、環を形成してもよい。アミノ基は1また
は2個である。具体的には、アニリン、o−トルイジ
ン、m−トルイジン、p−トルイジン、o−エチルアニ
リン、m−エチルアニリン、p−エチルアニリン、o−
イソプロピルアニリン、m−イソプロピルアニリン、p
−イソプロピルアニリン、o−n−プロピルアニリン、
o−tert−ブチルアニリン、p−tert−ブチルアニリ
ン、o−n−ブチルアニリン、p−sec−ブチルアニリ
ン、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、2,6−キシリ
ジン、3,4−キシリジン、3,5−キシリジン、2−メチル
−3エチルアニリン、2−メチル−4−イソプロピルア
ニリン、2,6−ジエチルアニリン、2−エチル−5−ter
t−ブチルアニリン、2,4−ジイソプロピルアニリン、2,
4,6−トリメチルアニリン、4−クロロアニリン、4−
ブロモアニリン、4−フルオロアニリン、3−クロロア
ニリン、3−ブロモアニリン、3,4−ジクロロアニリ
ン、3−クロロ−o−トルイジン、3−クロロ−p−ト
ルイジン、2,6−ジメチル−4−クロロアニリン、o−
アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、2−アミノ−4−クレゾール、4−アミノ
−2−tert−ブチルフェノール、2,6−ジメチル−4−
アミノフェノール、2,6−ジクロロ−4−アミノフェノ
ール、2−アミノ−1,3−レゾルシン、4−アミノ−1,3
−レゾルシン、2−アミノハイドロキノン、2−メトキ
シアニリン、3−メトキシアニリン、4−メトキシアニ
リン、2−イソプロポキシアニリン、2,4−ジメトキシ
アニリン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジ
アミン、p−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノトル
エン、2,6−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノエチルベ
ンゼン、2,6−ジアミノエチルベンゼン、2,4−ジアミノ
イソプロピルベンゼン、2,4−ジアミノ−tert−ブチル
ベンゼン、2,6−ジアミノ−tert−ブチルベンゼン、2,4
−ジアミノ−1,3−ジメチルベンゼン、1,1−ジメチル−
4−アミノインダン、1,1−ジメチル−4,6−ジアミノイ
ンダン等を挙げることができる。なお、好適な化合物
は、アニリン、トルイジン類、キシリジン類、アミノフ
ェノール類およびジアミン類であり、特に好適なものは
アニリンである。
酸触媒としては、無機または有機の酸、特に鉱酸、例
えば塩酸、リン酸、硫酸または硝酸を、あるいは塩化亜
鉛、塩化第二錫、塩化アルミニウム、塩化第二鉄のよう
なフリーデルクラフツ形触媒を、メタンスルホン酸また
はp−トルエンスルホン酸などの有機スルホン酸を、更
にはトリフルオロメタンスルホン酸、ナフィオンH(商
品名:デュポン社製)のような超強酸を単独で使用する
かまたは併用してもよい。工業的に好ましいのは安価な
塩酸である。触媒の使用量は、芳香族アミン化合物に対
し10コル%以上、好ましくは20〜100モル%である。こ
の範囲以下では、反応の進行が遅くなり、また、完全に
第一アミンへの転化が達成されにくい。この範囲以上で
は反応における問題はないが、経済的でない。
反応温度は、130℃以上の温度であることが必要であ
り、130℃より低いと反応は極端に遅くなる。また反応
時間を出来るだけ短縮するためには約170〜240℃の温度
範囲が望ましい。反応時間は10〜40時間である。
なお、本発明の方法では反応に不活性な溶媒を使用し
てもよいが、通常は無触媒で反応を行なう。反応終了
後、触媒として使用した酸は、例えば苛性ソーダー水溶
液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水等の希アルカ
リ水溶液で中和した後、分液する。
以下の反応において未反応の芳香族アミン化合物が残
存する場合には、これを真空下で留去するか、あるいは
水蒸気蒸留によって留去する。
以上のようにして本発明の芳香族アミノ樹脂が得られ
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。
実施例1 攪拌器、温度計およびディーンスターク共沸蒸留トラ
ップを装着した反応容器に、一般式(b)で表される芳
香族アミン化合物としてのアニリン111.6g(1.2モ
ル)、一般式(c)で表わされるアラルキルアルコール
誘導体としてのα,α′−ジメトキシ−p−キシレン6
6.5g(0.4モル)および触媒としての35%塩酸水溶液62.
6g(0.6モル)を装入し、窒素ガスを通気させながら昇
温した。内温110℃ぐらいからトラップに留出する水を
系外へ除去した。更に昇温すると約130℃よりメタノー
ルの留出が認められ、生成するメタノールを留去しなが
ら昇温をつづけ、170℃に達したのち3時間一定に保っ
た。メタノールの発生がほとんどなくなり、このあとひ
きつづき昇温して190〜200℃で12時間反応させた。次い
で、冷却して内温を95℃に下げ、これに15%苛性ソーダ
ー水溶液168gを加え、攪拌中和を行なった。静置後、下
層の水層を分液除去し、飽和食塩水300gを加え洗浄分液
を行なった。次に、窒素気流下で加熱脱水を行なったの
ち、加圧濾過して無機塩等を除いた。これを2〜3mmHg
の真空下で真空濃縮して未反応のアニリン51.9gを回収
した。残査を排出して淡黄褐色のアニリン樹脂94.5gを
得た。
以上のようにして得た本発明の芳香族アミノ樹脂を、
高速液体クロマトグラフィーにより組成分析した結果、
一般式(a)のn=0は28、n=1は16.8、n=2は1
0.5、n=3は7.8、n≧4は36.9(モル%)であった。
また、この樹脂のアミノ当量(過塩素酸−氷酢酸法)
は0.578当量/(100g)であり、JIS−K−2548による環
球法軟化点測定装置で測定した軟化点は68℃であった。
また、平均分子量は960であった。
なお、この樹脂のIR分析の結果を第1図に示す。
実施例2 一般式(b)で表される芳香族アミン化合物として2,
4−ジアミノトルエン244.4g(2.0モル)を用い、触媒と
して35%塩酸209g(2.0モル)を用いた以外は実施例1
と同様にして反応させ、132gの赤褐色油状のジアミノト
ルエン樹脂を得た。
以上のようにして得た本発明の芳香族アミノ樹脂を、
高速液体クロマトグラフィーにより組成分析した結果、
一般式(a)のn=0は44.5、n=1は29.7、n=2は
14.6、n≧3は11.2(モル%)であった。
また、この樹脂のアミン当量は1.204であり、軟化点
は46℃、平均分子量は550であった。
実施例3 一般式(b)で表される芳香族アミン化合物としてア
ニリン121.1g(1.3モル)を用い、一般式(c)で表わ
されるアラルキルアルコール誘導体としてα,α′−ジ
ヒドロキシ−m−キシレン138.2g(1.0モル)を用い、
触媒として濃硫酸33g(0.325モル)を用いた以外は実施
例1と同様にして反応させ、淡黄褐色のアニリン樹脂15
1gを得た。
以上のようにして得た本発明の芳香族アミノ樹脂のア
ミン当量は0.496であり、JIS−K−2548による環球法軟
化点測定装置で測定した軟化点は118℃であり、平均分
子量は6500であった。
実施例4 反応容器に一般式(b)で表される芳香族アミン化合
物としてのp−アミノフェノール109g(1.0モル)、一
般式(c)で表わされるアラルキルアルコール誘導体と
してのα,α′−ジアセトキシ−p−キシレン110.2g
(0.5モル)、触媒としての塩化亜鉛6.8g(0.05モル)
とp−トルエンスルホン酸19g(0.1モル)を装入し、水
流ポンプによる減圧下で反応させた。反応は130℃ぐら
いから始まり3時間で170℃まで昇温した。途中、生成
する酢酸は深冷トラップで回収した。同温度で3時間保
持したのち、更に反応温度を200℃まで上げ200〜210℃
で1時間熟成を行なって終了した。95℃まで冷却してか
らトルエン300mlを加え、攪拌溶解させ、これにトリエ
チルアミン20.2gを加えたのち、水200mlを加え攪拌後、
静置して下層である水層を分液除去した。更にもう一
回、水200mlで水洗分液を行なったのち、真空濃縮して
トルエンおよび未反応のp−アミノフェノールを除去し
た。得られた残査の褐色樹脂としてp−アミノフェノー
ルの共縮合樹脂138gを得た。
以上のようにして得た本発明の芳香族アミノ樹脂のア
ミン当量は0.525であり、JIS−K−2548による環球法軟
化点測定装置で測定した軟化点は94℃であり、平均分子
量は2200であった。
実施例5〜13 一般式(b)で表される芳香族アミン化合物の種類、
一般式(c)で表わされるアラルキルアルコール誘導体
の種類と量、触媒の種類と量および反応条件を表−1に
示すようにした以外は実施例1と同様に反応させ、表−
1に示すような本発明の各種芳香族アミン樹脂を得た。
使用例1 実施例1で得たアニリン樹脂100gを乾燥オルソジクロ
ロベンゼン1400gに溶解させた。次に、温度5〜10℃で
ホスゲン253gを3時間かけて溶液中に吹きこんだ。この
後、ホスゲンをゆっくりと吹き込みながら昇温して120
〜140℃で2時間熟成を行なった。次いで、ホスゲンの
通気を止めて窒素ガスの通気に切り換え、十分脱ガスを
行なってから冷却した。この反応液を真空濃縮して溶剤
のオルソジクロロベンゼンを回収し、淡褐色油状のイソ
シアナート化樹脂111gを得た。
以上のようにして得たイソシアナート化樹脂10.4gを
メチレンクロリド400gに溶解し「A液」とした。次に、
DETDA(エチルコーポレーション製)2.2g/JEFFAMINE T
−5000(テキサコケミカル製)10g/メチレンクロリド25
00gより成る「B液」と前記「A液」とを混合し、これ
をガラス板に流延させ、一夜放置後、120℃/2時間ポス
トキュアすることによって良好なポリウレアフィルムを
得ることができた。
使用例2 実施例1で得られたアニリン樹脂40重量部とビスマレ
イミド−s(大和化成工業製)100重量部とを混合し、1
80℃で10分間加熱溶融を行なってプレポリマーを作製し
た。
このプレポリマーの各種溶剤に対する溶解性を測定し
た。その結果を実験例1として表−2に示す。更に、こ
のプレポリマーの外観、軟化温度、ゲル化時間、嵩比重
を実験例1として表−3に示す。なお、比較のため、市
販のケルイミド−1050(商品名:成形グレード、日本ポ
リイミド(株)製)について同様に行なった結果を比較
実験例1として表2および表3に示す。
次に、このプレポリマーおよびケルイミド−1050を各
々200℃の温度で40kg/cm2の圧力のもとで1時間圧縮成
形を行ない、その後250℃で4時間ポストキュアして硬
化物の試験片を作成した。この試験片の機械強度および
熱物性などを測定した。その結果を各々実験例1、比較
実験例1として表−3に示す。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の芳香族アミン樹脂は第
一アミンから成る樹脂なので、イソシアナート化、マレ
イミド化、エポキシ化などが容易であり、ポリアミドな
どの原料としても利用可能である。
更に、本発明の芳香族アミン樹脂を硬化剤として、あ
るいは他の樹脂の原料として用いた場合には、得られる
硬化樹脂は、機械的強度、寸法安定性、耐熱性、光およ
び空気中の酸素に対する安定性に優れており、またその
硬化速度も速い。
更に、本発明の芳香族アミン樹脂を用いたプレポリマ
ーは、低融点溶剤に可溶であるため、良好なプレポリマ
ーを容易に得られる。
更に、本発明の芳香族アミン樹脂は、安価な原料か
ら、簡単な操作により製造でき、しかも副成物のない無
公害な方法で得られる。
本発明の芳香族アミン樹脂は、以上のような効果を有
するので、硬化剤、硬化樹脂の原料、キレート樹脂、イ
オン交換樹脂、成形材料、絶縁塗料、接着剤、ゴム変性
剤、各種樹脂に対する添加剤、脱酸剤およびポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアミドイミドの原料等、多方面に
利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1により得た芳香族アミン樹脂のIR分
析結果を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(a) (式中、Aはフェニレン基、アルキル置換フェニレン
    基、ジフェニレン基、ジフェニルエーテル基またはナフ
    チレニル基を示し、R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数
    4以下の低級アルコキシ基または炭素数5以下の低級ア
    ルキル基を示し、かつR1は互いに同一であっても異なっ
    てもよく、環を形成してもよい。lは1または2を示
    し、mは0〜3の整数を示し、nは0〜300の整数を示
    す。)で表わされる芳香族アミン樹脂。
  2. 【請求項2】一般式(b) (式中、R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低
    級アルコキシ基または炭素数5以下の低級アルキル基を
    示し、かつR1は互いに同一であっても異なってもよく、
    環を形成してもよい。lは1または2を示し、mは0〜
    3の整数を示す。)で表わされる芳香族アミン化合物
    と、 一般式(c) R2OCH2−A−CH2OR2 (c) (式中、Aはフェニレン基、アルキル置換フェニレン
    基、ジフェニレン基、ジフェニルエーテル基またはナフ
    チレニル基を示し、R2は水素原子、アシル基または炭素
    数4以下の低級アルキル基を示す。)で表わされるアラ
    ルキルアルコール誘導体を前記芳香族アミン化合物に対
    して10モル%以上の酸触媒の存在下で反応させることを
    特徴とする 一般式(a) (式中、Aはフェニレン基、アルキル置換フェニレン
    基、ジフェニレン基、ジフェニルエーテル基またはナフ
    チレニル基を示し、R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数
    4以下の低級アルコキシ基または炭素数5以下の低級ア
    ルキル基を示し、かつR1は互いに同一であっても異なっ
    てもよく、環を形成してもよい。lは1または2を示
    し、mは0〜3の整数を示し、nは0〜300の整数を示
    す。)で表わされる芳香族アミン樹脂の製造方法。
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