JPH0816668B2 - 酸素センサの製造方法 - Google Patents
酸素センサの製造方法Info
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- JPH0816668B2 JPH0816668B2 JP3284043A JP28404391A JPH0816668B2 JP H0816668 B2 JPH0816668 B2 JP H0816668B2 JP 3284043 A JP3284043 A JP 3284043A JP 28404391 A JP28404391 A JP 28404391A JP H0816668 B2 JPH0816668 B2 JP H0816668B2
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Description
の接合強度を向上させることができる酸素センサの製造
方法に関するものである。
安定化ジルコニアを酸素イオン導電性の固体電解質とし
て用いた薄膜型酸素センサが知られている。該酸素セン
サは、例えばイットリア添加安定化ジルコニア(ZrO
2ー8mol%Y2O3)の如く、ジルコニア(ZrO2)
に安定化剤となるイットリア(Y2O3)、マグネシア
(MgO)、カルシア(CaO)等の酸化物を数mol
%程度添加して安定化させ固体電解質としたもので、通
常、マグネトロンスパッタ装置等を用いて多孔質のアル
ミナ(Al2O3)基板上に、多孔質の白金(Pt電極
層、ZrO2ー8mol%等の固体電解質層、多孔質の
Pt電極層を順次積層して作成される。
を一定の温度に保持し、両Pt電極層間に所定の電圧を
印加した状態にしておくと、多孔質のアルミナ基板を通
して固体電解質層に取り込まれた試料ガス中の酸素が酸
素ポンピング作用により該固体電解質層をイオンとなっ
て流れ、この酸素イオンをキャリアとする電流値から、
前記試料ガス中の酸素濃度が測定される構成である。
ンサと比べて、応答速度が速い、低消費電力、小型化が
可能等の優れた特徴があるために、地下室等の密室にお
ける酸欠事故防止、溶鋼中の酸素濃度測定、エンジンや
ボイラー等の燃焼管理、公害計測用等様々な目的に適合
したセンサである。
素センサを製造する場合、単に、Pt電極層、固体電解
質層、Pt電極層を順次積層しているのみであるから、
Pt電極層と固体電解質層との接合強度が非常に弱いと
いう欠点があった。Pt電極層と固体電解質層との間の
接合強度が弱い場合、Pt電極層と固体電解質層との界
面の電気抵抗が非常に大きなものとなり前記固体電解質
層にかかる電圧が所定の電圧より低下してしまうことと
なる。したがって、固体電解質層において酸素ポンピン
グ作用が良好に行われなくなり、酸素センサとしての感
度や応答性が大きく低下することとなり、信頼性が低下
する主要因となる。上記の現象は特に熱サイクルが存在
する場合に顕著である。
して、スパッタされる面を粗面加工して凹凸を形成し接
触面積を増加させる方法が検討されているが、単に接触
面積を増加させただけではPt電極層と固体電解質層と
の接合強度を大幅に高めることはできず、根本的な解決
方法にはなっていない。
積層体を、例えば1400℃以上の高温において反応さ
せ、Pt電極層と固体電解質層との界面に接合層を形成
する方法も考えられている。しかし、この方法では、反
応温度が非常に高温であることからPt電極層や固体電
解質層が変質する危険性があり、また、耐熱性の点から
用いられる材料が限られてしまうために最適な材料を選
択することが極めて困難なものとなり、製造コストも大
幅にアップするという様々な欠点がある。
ものであって、電極と固体電解質との接合強度を向上さ
せることができ、かつ、高信頼性、小型化、低消費電
力、応答性の向上、低コスト等の優れた特徴を有する酸
素センサを提供することにある。
に、この発明は次の様な酸素センサの製造方法を採用し
た。すなわち、請求項1記載の酸素センサの製造方法
は、3価以下の金属が0.05〜5.0重量%添加さ
れ、焼成することにより酸化されて固体電解質層となる
素固体電解質層と、3価以下の金属が0.05〜5.0
重量%添加され、焼成することにより酸化されて電極層
となる素電極層と、を積層することによって積層体を形
成し、この積層体を酸化性雰囲気中において焼成するこ
とを特徴とする。
法は、請求項1記載の酸素センサの製造方法において、
前記金属は、Cu,Bi,Zn,Cdから選択された少
なくとも1種を含有することを特徴としている。
添加量が下限値を下回る場合には金属酸化物としての添
加効果がみられず、また、上限値を越える場合にはこれ
らの金属酸化物が固体電解質中の格子欠陥となりイオン
導電性を阻害しセンサの感度を低下させるために不適当
である。したがって、金属の添加量は上記の範囲が好ま
しい。
下限値を下回る場合には金属酸化物としての添加効果が
みられず、また、上限値を越える場合にはこれらの金属
酸化物が高抵抗物質であるために電極層の抵抗値が大き
くなり電極として不適当である。したがって、金属の添
加量は上記の範囲が好ましい。
記電極双方となじみが良く、かつこれらの特性に悪影響
を与えない金属であるCu,Bi,Zn,Cdを少なく
とも1種以上含むことが望ましい。
法では、素固体電解質層に添加された金属は、酸化性雰
囲気中において焼成することにより酸化されて、金属酸
化物を含有する固体電解質層に変化する。また、素電極
層に添加された金属は、酸化性雰囲気中において焼成す
ることにより酸化されて、金属酸化物を含有する電極層
に変化する。 そして、これらの金属酸化物が固体電解質
層と電極層との双方に存在することになるので、該金属
酸化物を介してこれら二層の界面の接合強度が大幅に向
上する。
法では、前記金属は焼成することにより酸化銅(Cu
O)、亜酸化銅(Cu2O)、酸化ビスマス(Bi2O3
またはBiO(=Bi2O3+Bi))、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化カドミウム(CdOまたはCdOx(但しx
<1.0))等の金属酸化物に変わり、前記固体 電解
質及び前記電極に介在し、前記固体電解質と前記電極と
の間の接合強度を大幅に向上させる。
とにより酸化されて固体電解質層となるもので、例え
ば、該固体電解質層がイットリア添加安定化ジルコニア
(ZrO2ー8mol%Y2O3)の場合では、素固体電
解質層は例えばCu,Bi,Zn,Cdの様な3価以下
の金属を0.05〜5.0重量%添加したジルコニウム
(Zr)ー16mol%イットリウム(Y)の混合物に
より構成される。この素固体電解質層は酸化性雰囲気中
において焼成することにより、例えばZrー16mol
%Yは酸化してZrO2ー8mol%Y2O3に、また、
添加されたCuは酸化してCuOまたはCu2Oに、B
iはBi2O3またはBiO(=Bi2O3+Bi)に、Z
nはZnOに、CdはCdOまたはCdOx(但しx<
1.0)にそれぞれ変化し、これらの金属酸化物はZr
O2ー8mol%Y2O3内に均一に分散する。
化されて電極層となるもので、例えば、Cu,Bi,Z
n,Cdの様な3価以下の金属を0.05〜5.0重量
%添加した多孔質Pt電極層により構成される。この素
電極層は酸化性雰囲気中において焼成することにより、
例えば、添加されたCuは酸化されてCuOまたはCu
2Oに、BiはBi2O3またはBiO(=Bi2O3+B
i)に、ZnはZnOに、CdはCdOまたはCdOx
(但しx<1.0)にそれぞれ変化し、これらの金属酸
化物はPt電極層内に均一に分散する。
る。 (実施例1)図1に示す様に、マグネトロンスパッタ装
置を用いて、多孔質のアルミナ基板1の上に、Cu及び
Biをそれぞれ1重量%ずつ含む多孔質の素Pt電極層
2、Cu及びBiをそれぞれ1重量%ずつ含むZrー1
6mol%Yからなる素固体電解質層3、Cu及びBi
をそれぞれ1重量%ずつ含む多孔質の素Pt電極層4を
順次積層した。次に、この積層体5をN2ー21〜10
0%O2からなる酸化性雰囲気中において1200℃で
3時間焼成し、薄膜型の酸素センサ(薄膜型ガスセン
サ)6とした。
図である。ここでは、該酸素センサ6を300℃に加熱
し、Pt電極層2,4間に印加される電圧の大きさを変
化させた場合に得られる電流の大きさをグラフ化した。
図2より、酸素センサ6は良好な限界電流特性を示すこ
とが明白である。
用いて、多孔質のアルミナ基板1の上に、Cuを2重量
%含む多孔質の素Pt電極層12、Cuを2重量%含む
Zrー16mol%Yからなる素固体電解質層13、C
uを2重量含む多孔質の素Pt電極層14を順次積層し
た。次に、この積層体15をN2ー21〜100%O2か
らなる酸化性雰囲気中において1200℃で3時間焼成
し、薄膜型の酸素センサ(薄膜型ガスセンサ)16とし
た。この酸素センサ16も前記酸素センサ6と同様に良
好な限界電流特性を示すことが明らかであった。
用いて、多孔質のアルミナ基板1の上に、Biを2重量
%含む多孔質の素Pt電極層22、Biを2重量%含む
Zrー16mol%Yからなる素固体電解質層23、B
iを2重量%含む多孔質の素Pt電極層24を順次積層
した。次に、この積層体25をN2ー21〜100%O2
からなる酸化性雰囲気中において1200℃で3時間焼
成し、薄膜型の酸素センサ(薄膜型ガスセンサ)26と
した。この酸素センサ26も前記酸素センサ6,16と
同様に良好な限界電流特性を示すことが明らかであっ
た。
従来例の酸素センサのそれぞれの接合強度を比較したも
のである。ここでは、実施例1〜3の酸素センサにおけ
る接合強度の評価は、基板上の積層を格子状に切断して
2×2mmの大きさの試験片を10個作成し、これらの
試験片のPt電極層にテープを貼り付けた後に再びこの
テープを剥離し、Pt電極層が90%以上残っている試
験片の数を求めることにより行った。一方、従来の酸素
センサは、「従来の技術」で説明した材料のジルコニア
イオン伝導体20の両面に、白金によって多孔質に形成
されたアノード電極21及びカソード電極22を積層
し、更にジルコニアイオン伝導体20のカソード電極2
2側に封止ガラス23を介して気体拡散孔24Aを有す
るキャップ24を接合し、かつキャップ24の上面にヒ
ータ25を積層したものであって(図3参照)、この従
来の酸素センサにおける接合強度の評価は、上記実施例
1,2の酸素センサと同様に、ジルコニアイオン伝導体
20の下部側に位置しているアノード電極21を格子状
に切断して2×2mmの大きさの試験片を10個とし、
これらの試験片のPt電極層にテープを張り付けた後に
再びこのテープを剥離し、Pt電極層が90%以上残っ
ている試験片の数を求めることにより行った。
は従来例の酸素センサと比べてPt電極層と固体電解質
層との接合強度が大幅に向上していることが明白であ
る。
サ6(16,26)の製造方法によれば、Cu及びBi
またはCu及びBiのうちいずれか1種を0.05〜
5.0重量%含有する素Pt電極層2(12,22)
と、Cu及びBiまたはCu及びBiのうちいずれか1
種を0.05〜5.0重量%含有するZrー16mol
%Yからなる素固体電解質層3(13,23)と、Cu
及びBiまたはCu及びBiのうちいずれか1種を0.
05〜5.0重量%含有する素Pt電極層4(14,2
4)を積層し、得られた積層体5(15,25)を酸化
性雰囲気中において焼成し、素固体電解質層3(13,
23)を固体電解質層に、素Pt電極層2(12,2
2)及び素Pt電極層4(14,24)をPt電極層に
それぞれ変化させ、この固体電解質層と電極層とを接合
することとしたので、CuOやBi2O3等の金属酸化物
が固体電解質層と電極層双方に介在し、これらの層の界
面の接合強度を大幅に向上させることができる。したが
って、薄膜型の酸素センサの感度、応答性等の電気特
性、長期寿命特性等の信頼性を大幅に向上させることが
できる。
力、応答性の向上、低コスト等の優れた特徴を有する薄
膜型の酸素センサを提供することが可能になる。
の酸素センサの製造方法であって、3価以下の金属を
0.05〜5.0重量%添加してなる素固体電解質層
と、3価以下の金属を0.05〜5.0重量%添加して
なる素電極層とを積層し、得られた積層体を酸化性雰囲
気中において焼成することとしたので、固体電解質と電
極との界面の接合強度を大幅に向上させることができ
る。したがって、該酸素センサの感度、応答性等の電気
特性、長期寿命特性等の信頼性を大幅に向上させること
ができる。
法は、請求項1記載の酸素センサの製造方法において、
前記金属は、Cu,Bi,Zn,Cdから選択された少
なくとも1種を含有することとしたので、前記固体電解
質及び前記電極の特性を損なうことなく前記固体電解質
と前記電極との界面の接合強度を大幅に向上させること
ができる。したがって、該酸素センサの感度、応答性等
の電気特性、長期寿命特性等の信頼性を大幅に向上させ
ることができる。
力、応答性の向上、低コスト等の優れた特徴を有する酸
素センサを提供することが可能になる。
センサを示す正断面図である。
センサの限界電流特性を示す図である。
センサと比較される従来の酸素センサを示す図。
2,14,22,24…(素)Pt電極層、3,13,
23…(素)固体電解質層
Claims (2)
- 【請求項1】 多孔質な基板上に、電極が両面に積層さ
れた固体電解質が設けられ、該固体電解質内に多孔質な
基板を通じて制限的に取り込まれた試料ガス中の酸素濃
度を、該固体電解質の酸素ポンピング作用によってイオ
ン電流として測定するようにした酸素センサの製造方法
であって、3価以下の金属が0.05〜5.0重量%添加され、焼
成することにより酸化されて固体電解質層となる素固体
電解質層と、 3価以下の金属が0.05〜5.0重量%添加され、焼
成することにより酸化されて電極層となる素電極層と、
を積層することによって積層体を形成し、 該積層体を酸化性雰囲気中において焼成することを特徴
とする酸素センサの製造方法。 - 【請求項2】 前記金属は、銅(Cu)、ビスマス(B
i)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)から選択され
た少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1
記載の酸素センサの製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP3284043A JPH0816668B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 酸素センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3284043A JPH0816668B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 酸素センサの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599895A JPH0599895A (ja) | 1993-04-23 |
| JPH0816668B2 true JPH0816668B2 (ja) | 1996-02-21 |
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ID=17673557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3284043A Expired - Fee Related JPH0816668B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 酸素センサの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816668B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2504675B2 (ja) * | 1992-09-18 | 1996-06-05 | 株式会社フジクラ | イオン伝導体デバイスの製造方法 |
| JP5333527B2 (ja) * | 2011-06-20 | 2013-11-06 | トヨタ自動車株式会社 | 酸素センサの製造方法 |
| JP5799649B2 (ja) | 2011-08-10 | 2015-10-28 | トヨタ自動車株式会社 | 酸素センサの製造方法 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3284043A patent/JPH0816668B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH0599895A (ja) | 1993-04-23 |
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