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JPH0818466B2 - 感熱転写インク用ワックス - Google Patents
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JPH0818466B2 - 感熱転写インク用ワックス - Google Patents

感熱転写インク用ワックス

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JPH0818466B2
JPH0818466B2 JP7071988A JP7071988A JPH0818466B2 JP H0818466 B2 JPH0818466 B2 JP H0818466B2 JP 7071988 A JP7071988 A JP 7071988A JP 7071988 A JP7071988 A JP 7071988A JP H0818466 B2 JPH0818466 B2 JP H0818466B2
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olefin
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maleic anhydride
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱転写記録媒体に用いられる新規な感熱転
写インク用ワックスに関する。
〔従来の技術〕
近年、サーマルプリンターやサーマルファクシミリ
は、その取扱いが容易で低コストであるなどの利点から
めざましい発展が見られる。
かかるサーマルプリンターやサーマルファクシミリに
おいては、通常、基材上にワックス及び着色剤を主体と
する感熱転写インクを塗布してなるリボンやシート状の
感熱転写記録媒体が用いられている。
感熱転写記録媒体は、サーマルヘッドなどの加熱体に
よる印字により感熱転写インク層が印字像の形態で普通
紙上に溶融転写されることにより記録される方式である
ので、感熱転写インクの特性、特にその主構成成分であ
るワックスの特性が、その記録方式の性能に極めて大き
な影響をおよぼすものである。
該ワックスとしては従来より、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス、モンタンワックス、木ロウ、蜜
ロウ、セレシンワックス、鯨ロウなどの天然ワックス;
石油ワックス、低分子量ポリエチレン、酸化ワックスな
どの合成ワックスなどが用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらワックスを使用した従来の感熱
転写インクにあっては、顔料の分散性が充分でなく、イ
ンクの溶融粘度が高く、均一なインク塗布面が得られな
いため、印字品質が悪いという欠点を有していた。本発
明者らは、先にα−オレフィンと無水マレイン酸との共
重合体が、感熱転写インク用ワックスとしてかかる欠点
が有用であることを見出した(特開昭60-198292号)。
しかしながらα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合
体は、無水マレイン酸に由来する部分の反応性が高いた
め、吸湿開環による物性の変化、また、加熱時の脱水閉
環で離脱した水による発泡があり、また、無水マレイン
酸部分と反応するため、使用できない分散媒及び分散質
が存在するなどの問題点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる欠点の無い、感熱転写インクに
適したワックスを提供すべく鋭意検討した結果、本発明
を完成した。
即ち、本発明は、 平均炭素原子数16〜60のα−オレフィンと、 一般式(I): (式中、Rは、水素原子又は置換されていてもよい炭化
水素基を表わす)で示されるマレイミド系化合物との、
重量平均重合度1〜100の反応物の構造を有する化合物
からなることを特徴とする感熱転写インク用ワックス、
を要旨とするものである。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
本発明の感熱転写インク用ワックスは、平均炭素原
子数16〜60のα−オレフィンと、 一般式(I): (式中、Rは、水素原子又は置換されていてもよい炭化
水素基を表わす)で示されるマレイミド系化合物との、
重量平均重合度1〜100の反応物の構造を有する化合物
(以下、「AOMI化合物」という)からなることを特徴と
する。
該α−オレフィンとしては、平均炭素原子数16〜60、
好ましくは、平均炭素原子数22〜46のα−位に二重結合
を有するオレフィン系不飽和化合物が使用される。これ
らα−オレフィンは単品であっても、単なる炭素原子数
を有する複数種のα−オレフィンの混合物であってもよ
い。
なお、平均炭素原子数が15以下のα−オレフィンを用
いた場合には、得られるものがワックス的性質に乏し
く、また60をこえると融点が高温に過ぎるので、いずれ
も感熱転写インク用ワックスとしては適さない。
上記一般式(I)で示されるマレイミド系化合物にお
いて、Rは水素原子又は置換されていてもよい炭化水素
基を表わす。
これらの中でも、一般式(I)中のRが水素原子ある
いは炭素原子数1以上、中でも1〜18の、いずれも置換
されていてもよい脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素
基、芳香族炭化水素基又は複素環基であるものが好まし
い。
さらに、その中でも一般式(I)中のRがいずれも二
級又は三級のアミノ基を含有する脂肪族炭化水素基、脂
環族炭化水素基又は複素環基であるもの、あるいは、一
級、二級又は三級のアミノ基を含有する芳香族炭化水素
基であるものが好適である。具体的には、例えば、水素
原子;メチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル、
ラウリル、ステアリル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、3
−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル、2−(N,N−ジエ
チルアミノ)エチル、3−(N,N−ジブチルアミノ)プ
ロピル等の置換されていてもよい脂肪族炭化水素基;シ
クロヘキシル、メチルシクロヘキシル等の置換されてい
てもよい脂環族炭化水素基;フェニル、トリル、ナフチ
ル、4−ヒドロキシフェニル、4−カルボキシフェニ
ル、2−メトキシフェニル、4−クロロフェニル、4−
(4−アミノフェニルメチル)フェニル、4−(4−ア
ミノフェニルオキシ)フェニル、4−(4−アミノフェ
ニルスルホニル)フェニル、4−アミノフェニル、4−
(N,N−ジエチルアミノ)フェニル等の置換されていて
もよい芳香族炭化水素基;2−ピリジル、2−ピロリル等
の置換されていてもよい複素環基等が挙げられる。
置換されていてもよい芳香族炭化水素基の中でも一級
アミノ基を置換基として有するもの及び、二級又は三級
のアミノ基を含有するものが好ましい。
AOMI化合物としては、共重合物、α−オレフィンとマ
レイミド系化合物との1対1の付加物及びこれらの混合
物がある。
まず、共重合物は、常法に従い、α−オレフィンとマ
レイミド系化合物をラジカル触媒の存在下に溶液重合あ
るいは無溶媒(バルク)重合させることによって製造す
ることができる。
また、α−オレフィンと無水マレイン酸をラジカル触
媒の存在下に重合し、これに一級アミン化合物を加え
て、脱水し、イミド化させることによって製造すること
もできる。
ラジカル触媒としては、通常のラジカル発生剤でよ
く、過酸化物、例えば、ジ−t−ブチルペルオキシド、
t−ブチルヒドロペルオキシド等を仕込み時のα−オレ
フィン1モルに対して通常、0.001〜0.1モルの範囲で添
加する。
α−オレフィンとマレイミド系化合物のラジカル重合
による溶液重合法においては、溶媒としてキシレン、ト
ルエン、ベンゼン等が適当であり、また重合条件として
は、60〜140℃、3〜8時間が適当である。重合反応終
了後、反応混合物から溶媒、未反応α−オレフィン及び
マレイミド系化合物を蒸留法により分離することにより
容易に目的の共重合物が得られる。
一方、生産性を高めるためには、無溶媒での共重合法
が有利であるが、これには、適当なラジカル転移剤の併
用あるいは重合温度の上昇などにより重合度を適当にコ
ントロールする必要がある。
このラジカル転移剤としては、ラウリルメルカプタ
ン、ステアリルメルカプタン、p−t−ブチルフェノー
ルなどが有効であり、マレイミド系化合物1モルに対し
て1/100〜1/10モルの添加が適当である。
また単に、重合温度を160〜200℃に高める方法をとる
ことによって、これらラジカル転移剤を用いなくても適
当な重合度をもった共重合物が得られる。
一方、α−オレフィンと無水マレイン酸をラジカル重
合し、これを一級アミン化合物でイミド化する方法にお
いて、ラジカル重合は、上記したα−オレフィンとマレ
イミド系化合物のラジカル重合の場合と同様にして反応
を行なう。反応条件としては60〜140℃、3〜8時間が
適当である。イミド化反応は、溶媒として、キシレン、
トルエン、ベンゼン等が適当であり、これらの溶媒に、
α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体を溶解
し、溶媒の還流する温度に保ち、次に一級アミン化合物
を徐々に添加し、イミド化反応で生成した水を上記した
溶媒との共沸で系外へ除去しながら行なう。反応終了
後、溶媒を留去することによって目的の共重合体を製造
することができる。
一級アミンを分子内に2つ以上含む化合物を使用する
場合には、重量平均重合度が高いとイミド化反応時に架
橋がおこり、粘度が増大する傾向がある。従って、この
場合には重量平均重合度が通常、1〜10、好ましくは1
〜5のAOMI化合物とする。
また重合度1に対応する上記付加物は、常法に従い、
α−オレフィンと無水マレイン酸とを無溶媒下に160〜2
60℃、好ましくは180〜250℃、更に好ましくは190〜230
℃に加熱してα−オレフィンと無水マレイン酸との1対
1の熱付加物を製造し、次に一級アミン化合物でこれを
イミド化することにより得られる。また、α−オレフィ
ンとマレイミド系化合物とを無溶媒下に160〜260℃、好
ましくは180〜250℃、より好ましくは190〜230℃に加熱
して1対1の熱付加物を得ることもできる。
さらに、α−オレフィンとマレイミド系化合物との共
重合物及び1対1付加物の混合物は、α−オレフィンと
無水マレイン酸とを熱付加反応させ、次いで過酸化物を
添加して、未反応のオレフィンと無水マレイン酸とを前
述の如くラジカル重合反応させたものを、前述の如く一
級アミン化合物を加えて脱水イミド化させることによっ
て製造することができる。熱付加反応の温度は、通常16
0〜260℃、好ましくは180〜250℃、より好ましくは190
〜230℃である。反応時間は通常30分〜24時間、好まし
くは2〜12時間である。α−オレフィン対無水マレイン
酸の仕込みモル比は通常1:0.5〜1:2、好ましくは1:1〜
1:2が適当である。反応は、通常、無溶媒で、無水マレ
イン酸の95モル%以下、好ましくは30〜95モル%、特に
好ましくは60〜90モル%程度が反応するまで行なわれ、
そこで反応系を冷却して、熱付加反応を終了させる。次
いで過酸化物を添加し、未反応無水マレイン酸をラジカ
ル反応させる。熱付加反応終了物に加える過酸化物は、
通常のラジカル発生剤でよく、例えば、ジ−t−ブチル
ペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド等を仕込
み時のα−オレフィン1モルに対して0.001〜0.1モル添
加する。
過酸化物を加えて残存する無水マレイン酸をラジカル
反応させる温度は、通常100〜260℃、好ましくは130〜2
00℃であり、通常30分〜10時間で未反応無水マレイン酸
を実質的に反応させる。かくして得られる反応物は、概
ね、α−オレフィンと無水マレイン酸との1対1付加物
と、それらの共重合物との混合物からなり、その割合
は、熱付加反応率とラジカル反応率との比にほぼ対応す
る。そして、これを前述の如く、一級アミン化合物を加
えて脱水イミド化させることによって、α−オレフィン
とマレイミド系化合物との共重合物及び1対1付加物の
混合物を得ることができる。
上記したα−オレフィンとマレイミド系化合物との共
重合物の構造式は、α−オレフィンとマレイミド系化合
物との共重合反応を例にとって示せば次式(A)で表わ
される(式中R1は平均炭素原子数13〜57のアルキル基で
あり、m≧1である。)。
また、上記したα−オレフィンとマレイミド系化合物
との1対1の付加物、即ち、重量平均重合度1のものに
相当するものの構造式は、α−オレフィンとマレイミド
系化合物との共重合反応を例にとって示せば次式(B)
で表わされる(式中、R1は上記と同様である。)。
なお、Rが一級のアミノ基を含むR′‐NH2 (R′は置換されていてもよい炭化水素基を表わす)な
る構造を有する場合には、 なる架橋構造を有する共重合物、あるいは、 なる架橋構造を有する付加物の構造を有する化合物が生
成する場合もある。
AOMI化合物において、α−オレフィンとマレイミド系
化合物との構成モル比は、通常1:1〜1:2の範囲であり、
これらはいずれも使用できる。
また本発明においては、上記AOMI化合物のうち、重量
平均重合度1〜100の範囲のものであることが必要であ
る。重量平均重合度が高すぎると、溶融粘度が高くなり
すぎ良好な印字特性を示さなくなる。従って、重量平均
重合度は1〜100、好ましくは4〜40の範囲とする。
上記重量平均重合度は以下に示す方法で測定されるも
のである。
重量平均重合度(Pw)の測定方法 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より、標準ポリスチレンの検量線を用いて重合度分布を
測定し、下式により重量平均重合度を算出する。
ただし 以上のようにして得られる本発明の感熱転写インク用
ワックスは、通常のワックスと同様に、着色剤および適
宜柔軟剤などを配合することにより感熱転写インクとし
て使用される。
本発明の感熱転写インク用ワックスは、さきに本発明
者らが見出した、α−オレフィンと無水マレイン酸との
共重合体の感熱転写インク用ワックスとしての優れた特
性(特開昭60-198292号参照)、即ち顔料分散性、低融
解熱、低熱収縮性等、を損うことなく、無水マレイン酸
に由来する部分をイミド化することにより、化学的によ
り安定化することができ、吸湿等による物性の変化がな
く、また、活性水素をもつ分散媒及び分散質に対しても
使用できること、また、イミド部分を含有していること
により、顔料分散性がさらに高められること、といった
感熱転写インク用ワックスとしての特性が著しく改善さ
れたものである。
もとより、本発明のワックスを使用して感熱転写イン
クを調製する際に、上述のような本発明のワックスの特
性を損わない範囲で従来使用されてきたワックス類を適
宜併用することもできる。その場合、目的によって異な
るが、通常、本発明のワックスを使用ワックス中5重量
%以上、好ましくは10〜70重量%、更に好ましくは20〜
50重量%となるようにするのが好ましい。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によって更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によ
って限定されるものではない。
なお、重量平均重合度、融点、粘度及び針入度の測定
は以下に示す方法で行なった。
(1)重量平均重合度(Pw) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より、標準ポリスチレンの検査線を用いて重合度分布を
測定し、下式により重量平均重合度を算出した。
ただしPw:重量平均重合度 Ni:iなる分子の分子数 Pi:iなる分子の重合度 上記重合度分布の測定は、東洋曹達工業(株)製、高
速液体クロマトグラフHLC-802URを使用し、以下の条件
で行なった。
溶 媒:THF カラム:TSKgelG2000H6×2,TSKgelG3000H6,TSKgelG400
0H6(東洋曹達工業(株)製) 温 度:40℃ 流 速:1.2ml/min (2)融点 微量融点測定装置(三田村理研工業(株)製)を用い
て測定した。
(3)粘度 B型粘度計((株)東京計器製造所製)を用いて100
℃で測定した。
(4)針入度 ASTM-D-1321-6/Tに従い25℃にて測定した。
製造例1(α−オレフィン−無水マレイン酸共重合物の
製造) 炭素数30〜60のα−オレフィン(三菱化成工業(株)
製;登録商標:ダイヤレン30;エチレンの重合反応によ
って得られた直鎖α−オレフィン)1200gをフラスコに
仕込み、窒素ガスで充分置換したのち、185℃に加熱
し、攪拌下に、これに無水マレイン酸180gおよびジ−t
−ブチルペルオキシド4.55gを2時間かけて同時に供給
し重合させた。さらに1時間熟成したのち冷却し、α−
オレフィン−無水マレイン酸共重合物(共重合物A)13
70gを得た。その物性を表2に示す。
製造例2(α−オレフィン−無水マレイン酸付加物の製
造) 炭素数30〜60のα−オレフィン(“ダイヤレン30")1
200gをフラスコに仕込み、窒素ガスで充分置換したの
ち、無水マレイン酸180gを仕込み、温度200℃で6時
間、さらに温度220℃で2時間熱付加反応させた。続い
て減圧して残存無水マレイン酸を留去し、α−オレフィ
ン−無水マレイン酸付加物、すなわち、アルケニルコハ
ク酸無水物(付加物A)1360gを得た。その物性を表−
2に示す。製造例3(α−オレフィン−無水マレイン酸
共重合物の製造) 炭素数20〜28のα−オレフィン(三菱化成工業(株)
製;登録商標:ダイヤレン208)1000gをフラスコに仕込
み、窒素ガスで充分置換したのち、185℃に加熱し、攪
拌下に、これに無水マレイン酸350gおよびジ−t−ブチ
ルペルオキシド12gを2時間かけて同時に供給し重合さ
せた。さらに1時間熟成したのち、冷却し、α−オレフ
ィン−無水マレイン酸共重合物(共重合物B)1350gを
得た。その物性を表2に示す。
製造例4(α−オレフィンと無水マレイン酸との付加物
及び共重合物の混合物の製造) 炭素原子数30〜60のα−オレフィンの混合物(“ダイ
ヤレン30")650g(1モル)及び無水マレイン酸98g(1
モル)をフラスコに仕込み、窒素ガスで充分置換したの
ち、温度200℃で4時間反応させた。この時の無水マレ
イン酸の反応率は70%であった。続いて、これを徐冷し
て温度170℃でジ−t−ブチルペルオキシド1.46g(0.01
モル)を加えて、その後1時間、170℃に保ち共重合反
応させて、アルケニルコハク酸無水物を含む混合物(混
合物A)を得た。この時の無水マレイン酸の反応率は99
%以上であった。その物性を表2に示す。
製造例5(α−オレフィンとマレイミド系化合物との共
重合物の製造) 炭素数30〜60のα−オレフィン(“ダイヤレン30")1
200gをフラスコに仕込み、窒素ガスで充分置換したの
ち、185℃に加熱し、攪拌下に、これにN−フェニルマ
レイミド320gおよびジ−t−ブチルペルオキシド4.55g
を2時間かけて同時に供給し重合させた。さらに1時間
熟成したのち冷却し、α−オレフィン−N−フェニルマ
レイミド共重合物(イミド化物A)1520gを得た。その
物性を表2に示す。
製造例6(α−オレフィンとマレイミド系化合物との反
応物の製造) 共重合物A1200gとキシレン400mlをフラスコに仕込
み、窒素置換したのち、加熱溶解し、キシレンを還流状
態にした。
次にN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン160gを2
時間かけて滴下し、生成した水をキシレンとの共沸で系
外に分離除去して、反応を終了した。つづいてキシレン
を減圧留去して、イミド化反応生成物(イミド化物B)
1295gを得た。その物性を表2に示す。
製造例7〜14(α−オレフィンとマレイミド系化合物と
の反応物の製造) 表1に示す、製造例1〜4で得られた共重合物A、共
重合物B、付加物A又は混合物Aと、第1級アミン化合
物とを製造例6と同様にして反応させて表1のイミド化
反応生成物(イミド化物C〜J)を得た。それらの物性
を表2に示す。
試験例1(安定性) 共重合物A、混合物A、イミド化物C及びイミド化物
Hをそれぞれ粉砕し、ふるいで粒径1〜10mmのものを分
取し、温度20℃、相対湿度60%の恒温恒湿機中に入れ、
溶融粘度の経時変化を追跡した。結果を表3に示す。
酸無水物を含有する共重合物A及び混合物Aは、粘度
の経時変化が比較的大きいのに対して、イミド化物C及
びイミド化物Hはほとんど変化しない。
更に、80日経過後の試験サンプルを夫々160℃に加熱
すると共重合物A及び混合物Aは脱水による発泡がみら
れたが、イミド化物C及びイミド化物Hは、変化がなか
った。
この結果から、イミド部分を含有する本発明のワック
スは性状が安定し、感熱転写インク用ワックスとして、
より好ましいことがわかる。
試験例2〜7及び比較試験例2〜6(カーボンブラック
分散性) 表5に示す各分散剤を表4に示す組成で配合し、95〜
100℃の温度でサンドミルを用いて4時間混合し、この
ものの粘度を100℃で測定してカーボンブラックの分散
性を調べた。結果を表5に示す。本発明のワックスを使
用すると粘度が低く分散効果がすぐれていることがわか
る。
試験例8〜10及び比較試験例7〜9(有機顔料分散性) 表7に示す各分散剤及び有機顔料を用いて夫々表6に
示す組成で配合し、95〜100℃の温度で、サンドミルを
用いて4時間混合し、有機顔料の分散性を調べた。分散
性は、粘度と安定性で評価した。粘度が低いほど分散性
は良好である。
本発明のワックスは、有機顔料に対しても、分散効果
がすぐれており、特に黄色顔料に対して優れていること
がわかる。
使用例−1 イミド化物A〜Jをそれぞれ用いて表8に示す組成で
調合した感熱転写インクを夫々厚さ6μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に、ワイヤーバーを用いて
ホットメルト塗布し、インク層の厚み3〜4μmの感熱
転写記録シートを得た。
塗布性は、いずれも良好で、均一な塗布ムラのないシ
ートが得られた。これらの塗布シートをサーマルプリン
ター(発熱素子密度8dots/mmの薄膜型ラインサーマルヘ
ッドを搭載した試作機)に装着して、上質紙に熱記録を
行なったところ、いずれも鮮明で良好な印字像が得られ
た。
〔発明の効果〕 本発明のワックスは、感熱転写インク用ワックスとし
て極めて有用な特性、即ち、低融解熱高分散性及び高安
定性を有するものであり、その工業的価値は極めて高
い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−169287(JP,A) 特開 昭61−169286(JP,A) 特開 昭62−104794(JP,A) 特開 昭60−198292(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均炭素原子数16〜60のα−オレフィ
    ンと、 一般式(I): (式中、Rは、水素原子又は置換されていてもよい炭化
    水素基を表わす)で示されるマレイミド系化合物との、
    重量平均重合度1〜100の反応物の構造を有する化合物
    からなることを特徴とする感熱転写インク用ワックス。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の感熱転写インク用ワック
    スにおいて、一般式(I)中のRが、いずれも置換され
    ていてもよい脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳
    香族炭化水素基又は複素環基であることを特徴とするも
    の。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の感熱転写イ
    ンク用ワックスにおいて、一般式(I)中のRがいずれ
    も二級又は三級のアミノ基を含有する、脂肪族炭化水素
    基、脂環族炭化水素基又は複素環基であることを特徴と
    するもの。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載の感熱転写イ
    ンク用ワックスにおいて、一般式(I)中のRが、一
    級、二級又は三級のアミノ基を含有する芳香族炭化水素
    基であることを特徴とするもの。
JP7071988A 1987-12-28 1988-03-24 感熱転写インク用ワックス Expired - Fee Related JPH0818466B2 (ja)

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JPH0733486B2 (ja) * 1988-09-06 1995-04-12 東洋インキ製造株式会社 顔料分散剤およびそれを配合した感熱転写インキ組成物

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