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JPH0819294B2 - 複合樹脂組成物、シート成形用複合樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
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JPH0819294B2 - 複合樹脂組成物、シート成形用複合樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents

複合樹脂組成物、シート成形用複合樹脂組成物およびその成形品

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JPH0819294B2
JPH0819294B2 JP32782193A JP32782193A JPH0819294B2 JP H0819294 B2 JPH0819294 B2 JP H0819294B2 JP 32782193 A JP32782193 A JP 32782193A JP 32782193 A JP32782193 A JP 32782193A JP H0819294 B2 JPH0819294 B2 JP H0819294B2
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polypropylene
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composite resin
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隆宥 平井
秀男 橋本
秀夫 大川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複合樹脂組成物、シー
ト成形用複合樹脂組成物およびその成形品に関し、さら
に詳しくは、生分解性および光分解性を有し、しかも機
械的特性に優れた各種の成形品に成形するのに好適な複
合樹脂組成物、各種成形品の中でもシート成形品に好適
なシート成形用複合樹脂組成物、およびこれらから好適
に製造されたところの、光分解性および生分解性を有
し、しかも機械的特性に優れた成形品に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】プラスチ
ックは丈夫で、軽量で、美麗で、安価で、安定して大量
に入手することができるなど、人々の生活を豊かなもの
にしてきた。
【0003】しかしながら、近年においては、そのよう
なプラスチックが大量に生産されるようになると、その
化学的安定性がかえって問題視されるに至った。
【0004】すなわち、近年における地球環境全体への
関心の高まりと共に役目を終えたプラスチックをいかに
して自然の物質循環に組み込むかが問題になっている。
その役目を終えたプラスチックを自然環境の中で地中や
水中に普通に存在する微生物によって資化・分解を受け
て、地球上の物質循環(炭素循環)に組み込まれること
のできるようなプラスチックの開発が期待されている。
【0005】このような期待の下に、現在のところ、例
えば微細化したセルロースとキトサン塩の水溶液とを混
合した後に、平板上に流延して乾燥することによって得
られる複合化フィルム(「工業材料」p27,Vol3
9,No8)、グルテン粉末にポリオールを親水性可塑
剤として加え、約30℃でロール練りを行い、乾燥後に
素練り物をプレス成形して得られるシート(「工業材
料」p31,Vol39,No8)、それ自体生分解性
であるグリコリドもしくはグリコリド−ラクチド共重合
体(「工業材料」p34,Vol39,No8)などが
提案されている。
【0006】しかしながら、このような生分解性プラス
チックは、その素材が限定されていて、例えばポリオレ
フィンなどの汎用プラスチックに生分解性を付与するも
のではないと言う点で、実用化に乏しい。
【0007】ポリオレフィンなどの汎用プラスチックに
生分解性を付与した発明が特開平4−356538号に
おいて提案されている。
【0008】この公開公報に記載された発明は、天然繊
維素系物質の粉末を30〜80重量%含有する生物分解
発泡ポリオレフィン系樹脂成形物である。そして、
「発明の詳細な説明」の欄では、このポリオレフィン系
樹脂として低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン、プロピレン共重合体などが例示さ
れているだけであり、また「実施例」の欄を参照しても
具体的に明らかにされているのはエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂だけである。
【0009】したがって、前記公報の記載だけでは、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂以外の他の汎用プラス
チックにおいても同公報の主張する生物分解性があるの
か否かは不明である。
【0010】前述したように、近年の地球環境保護の高
まりの下においては、実用的用途に耐え得るに十分な機
械的特性を備えつつ、その使用の後に生分解しあるいは
光分解することにより地球の物質循環に組み込まれるこ
とのできる汎用プラスチック組成物が強く求められてい
るのである。
【0011】この発明は前記事情に基づいて完成され
た。
【0012】すなわちこの発明の目的は、生分解性およ
び光分解性に優れると共に実用に耐え得る機械的特性を
備えて各種の成形品、特にシート成形品に加工するのに
好適な複合樹脂組成物を提供することにある。
【0013】この発明の他の目的は、真空成形加工、ブ
ロー成形加工、プレス成形加工、押出成形加工、射出成
形加工などの各種の成形加工技術で成形加工をしても、
表面に気泡などの発生のない美麗な成形品にすることの
できる複合樹脂組成物を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、メルトインデックスが1.
〜4g/10分であるポリプロピレンおよびメルトイ
ンデックスが0.2〜1.0g/10分であるポリプロ
ピレンからなり、メルトインデックスが1.5〜4g/
10分であるポリプロピレンに対してメルトインデック
スが0.2〜1.0g/10分であるポリプロピレンが
1〜2重量倍の割合で含有されてなるポリプロピレン成
分90〜50重量%と、30〜100μmの粒径を有す
る木粉10〜50重量%と、前記ポリプロピレン成分お
よび木粉の合計重量に対して0.5〜3重量%の割合で
含有される変性ポリオレフィンとを有することを特徴と
する複合樹脂組成物であり、前記請求項2に記載の発明
は、メルトインデックスが1.5〜4g/10分である
ポリプロピレンおよびメルトインデックスが0.2〜
1.0g/10分であるポリプロピレンからなり、メル
トインデックスが1.5〜4g/10分であるポリプロ
ピレンに対してメルトインデックスが0.2〜1.0g
/10分であるポリプロピレンが1〜2重量倍の割合で
含有されてなるポリプロピレン成分90〜50重量%
と、メルトインデックスが0.1〜0.5g/10分で
ある高密度ポリエチレンおよびメルトインデックスが1
〜3g/10分である直鎖状低密度ポリエチレンからな
るポリエチレン成分20〜40重量%と、30〜100
μmの粒径を有する木粉10〜50重量%と、前記ポリ
プロピレン成分、前記ポリエチレン成分および木粉の合
計重量に対して0.5〜3重量%の割合で含有される変
性ポリオレフィンとを有することを特徴とする複合樹脂
組成物であり、 請求項3に記載の発明は、メルトインデ
ックスが0.1〜0.5g/10分である高密度ポリエ
チレンに対してメルトインデックスが1〜3g/10分
である直鎖状低密度ポリエチレンの配合量が1〜1.5
重量倍である前記請求項2に記載の複合樹脂組成物であ
り、 請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜3のいず
れかに記載の複合樹脂組成物であることを特徴とするシ
ート形成用複合樹脂組成物であり、 請求項5に記載の発
明は、前記請求項1〜3のいずれかに記載の複合樹脂組
物から得られることを特徴とする成形品であり、 請求
項6に記載の発明は、前記請求項4に記載のシート成形
用複合樹脂組成物から得られることを特徴とする成形品
である。
【0015】以下、この発明の構成について詳細に解説
する。
【0016】この発明の一は、特定の二種のポリプロピ
レンからなるポリプロピレン成分と特定粒径を有する木
粉と変性ポリプロピレンとを特定の割合で配合してなる
第1の複合樹脂組成物と、特定の二種のポリプロピレン
からなるポリプロピレン成分と特定の二種のポリエチレ
ンからなるポリエチレン成分と特定の粒径を有する木粉
と変性ポリプロピレンとを特定の割合で配合してなる第
2の複合樹脂組成物とに関する。
【0017】この発明において特筆するべきことは、以
下に説明する特定の条件を満たすときには、ポリプロピ
レンなどの汎用プラスチックに生分解性および光分解性
が付与され、しかもその機械的特性が低下せず、従来か
らある汎用プラスチックの用途に十分に適用され得るこ
とである。この発明におけるように、特定のポリプロピ
レンやポリエチレンを選択し、特定の成分を組み合わせ
ると何故に生分解性および光分解性を具有するに至るか
の学術的解明は未だなされてはいないが、光分解性およ
び生分解性を共に有するこの発明の複合樹脂組成物は予
想外である。また興味深いことは、この発明の複合樹脂
組成物を用いてシート成形品にしたときに、前記生分解
性および光分解性が更に良く発現する。この発明の複合
樹脂組成物を用いて肉厚の成形体あるいは塊状の成形体
を得たときには、生分解性および光分解性の発現が低下
する。
【0018】この発明に係る複合樹脂組成物に使用され
るポリプロピレン成分は、メルトインデックス(以下に
おいてMIと略称することがある。)が1.5〜4g/
10分、好ましくは1.5〜3であるポリプロピレンP
1 およびメルトインデックスが0.2〜1.0g/1
0分、好ましくは0.3〜0.7g/10分であるポリ
プロピレンPP2 からなる。
【0019】このポリプロピレンPP1 およびポリプロ
ピレンPP2 それぞれのメルトインデックスが前記範囲
内にあると複合樹脂組成物の機械的特性例えば伸び、剛
性、引張強度、引き裂き強度等が実用に十分に耐え得る
ばかりか、光分解性および生分解性が良好になる。この
ポリプロピレンPP1 のメルトインデックスが前記範囲
よりも下回ると、機械的強度が悪くなり、逆にそのメル
トインデックスが前記範囲を上回るとシート加工性が極
めて悪くなる。また、ポリプロピレンPP1 のメルトイ
ンデックス値がこの発明で規定する範囲内にあるがポリ
プロピレンPP2 のメルトインデックス値がこの発明で
規定する範囲外にあるとき、あるいはこの逆である場合
にも同様、加工性、特にシート加工性が不良になり、機
械的特性が低下する。
【0020】この発明の複合樹脂組成物において、前記
特定のメルクインデックスを有するポリプロピレンPP
1 に対してポリプロピレンPP2 が1〜2重量倍の割合
で配合される
【0021】メルトインデックスが1.5〜4g/10
分であるポリプロピレンに対してメルトインデックスが
0.2〜1.0g/10分であるポリプロピレンが前記
割合で配合されてなる複合樹脂組成物は、シート加工性
も良好であり、その機械的特性、生分解性および光分解
性が特に向上する。
【0022】この発明の複合樹脂組成物においては、前
記特性を有するポリプロピレンPP1 およびポリプロピ
レンPP2 は、たとえば、プロピレンホモポリマー、プ
ロピレンと他のオレフィンとの共重合体などを適宜に選
択して使用されることができる。プロピレンと他のオレ
フィンとの共重合体としては、エチレンまたはブテンを
含有するブロック共重合体、ランダム共重合体を挙げる
ことができる。
【0023】この発明の複合樹脂組成物に使用されるポ
リエチレン成分は、メルトインデックスが0.1〜0.
5g/10分、好ましくは0.2〜0.4g/10分で
ある高密度ポリエチレン(以下においてHDPEと略す
ることがある。)およびメルトインデックスが1〜3g
/10分、好ましくは1.5〜2g/10分である直鎖
状低密度ポリエチレン(以下においてLLDPEと略す
ることがある。)からなる。
【0024】高密度ポリエチレンのメルトインデックス
が前記範囲内にあると、この発明の目的を良く達成する
ことができ、生分解性および光分解性を複合樹脂組成物
に付与することができ、しかも複合樹脂組成物の機械的
特性を低下させることがない。高密度ポリエチレンのメ
ルトインデックスが前記範囲を外れると複合樹脂組成物
の成形性が低下し、たとえ成形物が得られたとしても機
械的特性の低下が著しい。また、生分解性および光分解
性も低下する。
【0025】直鎖状低密度ポリエチレンのメルトインデ
ックスが前記範囲内にあると、機械的特性に優れた成形
品を製造することのできる複合樹脂組成物を得ることが
でき、しかも生分解性および光分解性に優れる。逆に、
直鎖状低密度ポリエチレンのメルトインデックスが上記
範囲を外れると、シート加工性も劣り、この発明の目的
を達成することができない。
【0026】この発明においては、メルトインデックス
が0.1〜0.5g/10分である高密度ポリエチレン
に対してメルトインデックスが1〜3g/10分である
直鎖状低密度ポリエチレンの配合量は、1〜1.5重量
倍である。
【0027】この発明において使用される木粉はその粒
径が30〜100μm、好ましくは40〜80μmであ
る。木粉の粒径が前記範囲内にあると、複合樹脂組成物
中での木粉の分散性が良好になり、機械的特性の良好
な、しかも生分解性に優れた複合樹脂組成物を得ること
ができる。木粉の粒径が前記範囲を下回ると、複合樹脂
組成物中での木粉の分散性がかえって悪くなり、複合樹
脂組成物を成形して得られる成形品の機械的特性が実用
に耐え得られなくなり、木粉の粒径が前記範囲を上回る
とシート加工性が低下し、成形品の外観が著しく低下す
る。
【0028】粒径が前記範囲内にある限り木粉の種類と
しては特に制限がなく、種々の木材からの木粉を使用す
ることができる。
【0029】変性ポリオレフィンとしては、ポリオレフ
ィンを液状ゴムおよび/または不飽和カルボン酸(無水
物を含む。)あるいはその誘導体で化学変性したものが
好適に用いられる。ここで、液状ゴムとしては、末端ヒ
ドロキシル化ポリブタジエンが好適である。この化学変
性ポリオレフィンを製造するに当たっては、ポリオレフ
ィン、液状ゴムおよび/または不飽和カルボン酸または
その誘導体をキシレン、トルエン、ヘプタン、モノクロ
ルベンゼン等の溶媒中でベンゾイル等のラジカル発生剤
を用いて反応させれば良い。この化学変性ポリオレフィ
ンの製法の詳細に関しては特開昭54−124049号
公報に開示されている。
【0030】変性ポリオレフィンの中でも変性ポリプロ
ピレンが好ましい。変性ポリプロピレンとしては、ポリ
プロピレンを液状ゴムおよび/または不飽和カルボン酸
(無水物を含む。)あるいはその誘導体で化学変性して
なるものである。前記液状ゴムとしては末端ヒドロキシ
ル化ポリブタジエンなどを挙げることができる。前記不
飽和カルボン酸としては、無水マレイン酸、アクリル
酸、メタクリル酸およびそれらのエステルを挙げること
ができる。
【0031】この発明における第1の複合樹脂組成物に
おける各成分の割合としては、ポリプロピレン成分およ
び木粉の合計に対して、メルトインデックスが1.5
4g/10分であるポリプロピレンPP1 およびメルト
インデックスが0.2〜1.0g/10分であるポリプ
ロピレンPP2 からなるポリプロピレン成分の割合が9
0〜50重量%、好ましくは80〜60重量%であり、
30〜100μmの粒径を有する木粉の割合が10〜5
0重量%、好ましくは20〜40重量%である。また、
変性ポリオレフィンの配合割合は、前記ポリプロピレン
成分および木粉の合計重量に対して0.5〜3重量%、
好ましくは0.8〜2重量%である。
【0032】前記ポリプロピレン成分の配合割合が前記
範囲内にあると、機械的特性が実用上差し支えない程度
に維持される。また、木粉の配合量が前記範囲内にある
と、複合樹脂組成物の生分解性および光分解性が共に良
く発現する。また、変性ポリプロピレンが前記範囲内の
配合割合で含有されていると、シート加工性が良好で、
機械的物性に優れ、木粉の存在と相俟って、生分解性お
よび光分解性が向上する。理由は定かではないが、水酸
基およびエステル基などの親水性基を有する木粉と変性
ポリオレフィンにおける変性基とが共働して光分解性お
よび生分解性を促進するものとも推定される。
【0033】この発明における第2の複合樹脂組成物に
おける各成分の割合としては、ポリプロピレン成分、ポ
リエチレン成分および木粉の合計に対して、メルトイン
デックスが1.5〜4g/10分であるポリプロピレン
PP1 およびメルトインデックスが0.2〜1.0g/
10分であるポリプロピレンPP2 からなるポリプロピ
レン成分の割合が30〜50重量%、好ましくは35〜
45重量%であり、メルトインデックスが0.1〜0.
5g/10分である高密度ポリエチレンおよびメルトイ
ンデックスが1〜3g/10分である直鎖状低密度ポリ
エチレンからなるポリエチレン成分の割合が20〜40
重量%、好ましくは25〜35重量%であり、30〜1
00μmの粒径を有する木粉の割合が10〜50重量
%、好ましくは20〜40重量%である。また、変性ポ
リオレフィンの配合割合は、前記ポリプロピレン成分、
ポリエチレン成分および木粉の合計重量に対して0.5
〜3重量%、好ましくは0.8〜2重量%である。
【0034】ポリエチレン成分が前記範囲内の割合で含
有されていると、ポリプロピレン成分の含有量を前記第
1の複合樹脂組成物における量より減らしても、得られ
る複合樹脂組成物の機械的特性の低下がなく、実用上満
足することのできる成形品を得ることができる。
【0035】この発明の複合樹脂組成物は、この発明の
目的を阻害しない範囲内で他の成分例えば、顔料、着色
剤、酸化防止剤などを含有していても良い。
【0036】この発明の複合樹脂組成物は、ポリプロピ
レン成分、第2の複合樹脂組成物においてはポリエチレ
ン成分、木粉および変性ポリオレフィンを公知の手法に
より混合ないし混練することにより製造することができ
る。複合樹脂組成物を製造するのに、前記成分を一度に
混合ないし混練しても良いが、好ましいのはマスタバッ
チ法を採用して混合ないし混練することである。
【0037】得られた複合樹脂組成物は、例えばペレッ
ト化した後に、射出成形法、押出成形法、Tダイ成形
法、ブロー成形法、真空成形法、プレス成形法等の各種
成形法により各種の成形品に加工することができる。
【0038】この複合樹脂組成物シート成形品用として
好適であり、この場合においても、通常、ペレット化し
た後に、Tダイ押出成形、プレス成形、カレンダー成形
などの成形手段よってシート化し、真空成形機、プレス
成形機などの成形機でシート成形品に成形することがで
きる。
【0039】この発明の複合樹脂組成物を使用して得ら
れた成形品、特にシート成形品あるいは肉薄成形品は、
それ自体で光分解性、生分解性を有し、しかも機械的特
性に優れるので、、実用上も環境問題上においても極め
て好適である。
【0040】
【効果】この発明の複合樹脂組成物およびシート成形用
複合樹脂組成物は、生分解性および光分解性を備え、し
かも木粉を配合しているにも拘らず機械的特性が実用上
差し支えない程度に維持ないし向上している。また、こ
の複合樹脂組成物から得られた成形品特にシート成形品
は、成形加工時に良く発生することのある気泡などがな
く、また成形品特にシート成形品の表面はプラスチック
特有の触感を有していず、ソフト感があり、成形品の肉
厚が薄い時には紙のような触感を有し、成形品の肉厚が
厚いときには木質感を備えている。また発泡およびフラ
ッシュマークもほとんどない美麗な外観のシート成形品
を製造することができる。
【0041】
【実施例】(実施例1〜24、比較例1〜24)以下に
示すポリプロピレン、場合により更にポリエチレン、木
粉、上記変性ポリプロピレンを表1および表3に示す配
合割合にて配合し、この配合物をバンバリーミキサーに
て200℃で15分間混練した後に、ペレット化した。
【0042】このペレットを用いて押出成形により厚み
0.5mmの試験片を作成し、その機械的特性、光分解
性および生分解性を評価した。結果を表2および表3に
示した。
【0043】−成分− ポリプロピレン成分 ポリプロピレンPP1 PP(1) ;MI=1.5g/10分、出光石油化学株式会社
製、E-200G PP(2) ;MI=2.5g/10分、出光石油化学株式会社
製、E-203G ポリプロピレンPP2 PP(3) ;MI=0.6g/10分、出光石油化学株式会社
製、E-100G PP(4) ;MI=0.9g/10分、出光石油化学株式会社
製、E-250G ポリプロピレン PP(5) ;MI=10g/10分、出光石油化学株式会社
製、J-762H ポリエチレン成分 HDPE(1) ;MI=0.2g/10分、出光石油化学株式
会社製、520E HDPE(2) ;MI=0.4g/10分、出光石油化学株式
会社製、530M LLDPE(1) ;MI=1.0g/10分、出光石油化学株
式会社製、0138N LLDPE(2) ;MI=2g/10分、出光石油化学株式会
社製、0238N PE;MI=1g/10分、出光石油化学株式会社製、440M 木粉 木粉(1) ;粒径;45μm 木粉(2) ;粒径;70μm 木粉(3) ;粒径;200μm 変性ポリプロピレン 変性PP(1) ;無水マレイン酸変性ポリプロピレン 出光石油化学株式会社製、H−1100P 変性PP(2) ;アクリル酸変性ポリプロピレン デクソンXPA−2 −評価− 生分解性の評価法 シート成形品より試験片を切り出し、好気性活性汚泥槽
および嫌気性活性汚泥槽中に80日間浸漬した後の引張
破断伸びを測定した。
【0044】◎・・・引張破断伸びが50%以上低下 ○・・・引張破断伸びが30〜50%低下 ▲・・・引張破断伸びが30%以下で低下 ただし、低下を表す%は{[(経時伸び)/(初期伸
び)]×100}で計算された。
【0045】光分解性の評価法 サンシャインウエザオメータ(スガ試験機)を用いて、
パネル温度60℃で照射時間として500時間が経過し
た後の引張破断伸びを測定した。
【0046】 ◎・・・引張破断伸びが50%以上低下 ○・・・引張破断伸びが30〜50%低下 ▲・・・引張破断伸びが30%以下で低下 機械的特性の評価法 引張強度;JIS K−6734による。単位;kg/cm2 引張弾性率;JIS K−6734による。単位;kg/cm2 引張伸び率;JIS K−6734による。単位;% 引き裂き強度;JIS K−8118による。単位;kg/cm オルゼン剛性;ASTM D−747による。単位;kg/cm2 外観の評価 ◎・・・ソフト感があり、フラッシュ、フローマークなし ○・・・ソフト感があり、フラッシュマーク、フローマークが若干あり ▲・・・ソフト感がなく、フラッシュ、フローマークがある。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 97:02 23:26 23:06) 23:10 (56)参考文献 特開 平3−2241(JP,A) 特開 昭64−51451(JP,A) 特開 昭63−33440(JP,A) 特開 昭63−230750(JP,A) 特開 昭57−180648(JP,A) 特開 昭57−115437(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトインデックスが1.5〜4g/1
    0分であるポリプロピレンおよびメルトインデックスが
    0.2〜1.0g/10分であるポリプロピレンからな
    り、メルトインデックスが1.5〜4g/10分である
    ポリプロピレンに対してメルトインデックスが0.2〜
    1.0g/10分であるポリプロピレンが1〜2重量倍
    の割合で含有されてなるポリプロピレン成分90〜50
    重量%と、30〜100μmの粒径を有する木粉10〜
    50重量%と、前記ポリプロピレン成分および木粉の合
    計重量に対して0.5〜3重量%の割合で含有される変
    性ポリオレフィンとを有することを特徴とする複合樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 メルトインデックスが1.5〜4g/1
    0分であるポリプロピレンおよびメルトインデックスが
    0.2〜1.0g/10分であるポリプロピレンからな
    り、メルトインデックスが1.5〜4g/10分である
    ポリプロピレンに対してメルトインデックスが0.2〜
    1.0g/10分であるポリプロピレンが1〜2重量倍
    の割合で含有されてなるポリプロピレン成分90〜50
    重量%と、メルトインデックスが0.1〜0.5g/1
    0分である高密度ポリエチレンおよびメルトインデック
    スが1〜3g/10分である直鎖状低密度ポリエチレン
    からなるポリエチレン成分20〜40重量%と、30〜
    100μmの粒径を有する木粉10〜50重量%と、前
    記ポリプロピレン成分、前記ポリエチレン成分および木
    粉の合計重量に対して0.5〜3重量%の割合で含有さ
    れる変性ポリオレフィンとを有することを特徴とする複
    合樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 メルトインデックスが0.1〜0.5g
    /10分である高密度ポリエチレンに対してメルトイン
    デックスが1〜3g/10分である直鎖状低密度ポリエ
    チレンの配合量が1〜1.5重量倍である前記請求項2
    に記載の複合樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれかに記載の複
    合樹脂組成物であることを特徴とするシート形成用複合
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜3のいずれかに記載の複
    合樹脂組成物から得られることを特徴とする成形品。
  6. 【請求項6】 前記請求項4に記載のシート成形用複合
    樹脂組成物から得られることを特徴とする成形品。
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