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JPH0822597B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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JPH0822597B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0822597B2
JPH0822597B2 JP59104198A JP10419884A JPH0822597B2 JP H0822597 B2 JPH0822597 B2 JP H0822597B2 JP 59104198 A JP59104198 A JP 59104198A JP 10419884 A JP10419884 A JP 10419884A JP H0822597 B2 JPH0822597 B2 JP H0822597B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明はインクジェット記録装置に関し、特にそのイ
ンク供給装置の改良を図ったものである。
[従来技術] 従来のインクジェット記録装置としては、本願人によ
り特願昭58−244131号において開示されたものがある。
これは、インクを吐出して記録を行うためのヘッドに対
するインク供給源としての第1のタンクとその第1のタ
ンクに対するインク補給源としての第2のタンクを備
え、さらにインク供給路の途中には3つの開閉手段と正
逆両方向に運転可能なポンプとを備え、それら開閉手段
およびポンプの開閉状態および運転状態を適切に切換え
て、記録を行うプリントモードに加え、第2のタンクか
ら第1のタンクにインク供給を行う供給モード、ヘッド
のノズル部の目詰りの除去処理等を行うための加圧モー
ド、供給路中の気泡の除去処理等を行うための循環モー
ド、およびインクを保存する保存モードにも設定できる
ようにインク供給装置を構成したものである。
それら各モードのうち、加圧モードおよび循環モード
ではポンプ運転により形成される流路中にはヘッドが介
在するので、そのノズル部からインクが漏洩する。
ここで、加圧モードでは目詰りを除去するためにヘッ
ドのノズル部からインクを流出させるが、循環モードは
単に気泡の除去,インクのリフレッシュを行うものであ
り、インクの漏洩は徒らにインクを消費するので好まし
いことではない。
[目的] 本発明は、ポンプから給送されるインク量がポンプに
印加される電圧との間で相関関係を有していること、さ
らに温度条件に応じてインクの粘度が変化し、インク循
環モードにおいてヘッドのノズル部から漏洩してしまう
インク量も変化するとの知見を得たことによりなされた
ものである。
つまり、環境温度を加味したポンプ駆動を行わせるこ
とで、インク循環モードにおいてヘッドからのインク漏
洩量を減少させ、インク浪費量の少ないインクジェット
記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の循環モード時に発生するヘッドから
の漏洩インクの量を減少させることを目的として、循環
モード時には開閉部材を開放状態としたままで、かつ環
境温度を加味した上でポンプによるインク給送量を低減
させ、ヘッドのノズルにかかる圧力を低減させることで
のみ対応するようにする。
すなわち本発明は、インクを吐出し記録を行うヘッド
(実施例ではヘッドエレメント4)と、該ヘッドに供給
するインクを貯留するタンク(実施例では第1タンク3
0)と、前記ヘッドとタンクとを連結しインクを移送す
る第1インク通路(実施例では管68,64,D−Vジョイン
ト72,ディストリビュータ6Bおよび管8B等)および第2
インク通路(実施例では管8A,ディストリビュータ6A,D
−Vジョイント70および管60)と、前記第1インク通路
に備えられたポンプ(実施例ではポンプ56)と、前記第
2インク通路に備えられた開閉手段(実施例では開閉手
段50A)と、を備え、前記開閉手段を閉としてポンプを
駆動することにより前記タンク内のインクを前記第1イ
ンク通路を経由して前記ヘッドから流出させる加圧モー
ドと、前記開閉手段を開としてポンプを駆動することに
より前記タンク内のインクを前記第1インク通路、前記
ヘッド、前記第2インク通路、前記タンクと循環させる
循環モードと、を少なくとも設定可能なインクジェット
記録装置において、前記循環モード時に発生する前記ヘ
ッドからの漏洩インクの量を減少させるために、前記循
環モード時には前記ポンプによるインク給送量を低減さ
せることでのみ対応するモード制御部(実施では第6図
のコントローラのコントローラ90ないし第7図の手順S
2)を備えるとともに、温度センサ(実施例では第1図
および第6図示の温度センサ400)を備え、該温度セン
サにより検出された温度条件に応じて前記ポンプの駆動
を調整する(実施例では第8図(B)の手順SB−1の処
理)ことを特徴とする。
ポンプからのインク給送量が多い場合には、インク流
路内を流れるインクの流れが激しく渦の発生等によって
ヘッドまたはインク流路の内に存在する気泡が却って滞
留し、良好な移送が行われない場合が生ずる。これに対
して、ポンプからのインク給送量を低減させることでイ
ンク流路内におけるインクの流速を低下させることによ
り、一方ではヘッドに作用する圧力を低減させてインク
の漏洩量を低減させることができる。また、インクの粘
度は温度により影響を受けて変化するものであり、イン
クの粘度によってノズルからのインクの漏洩量も変化す
る。従って、温度を加味したインクの給送量の調整を行
うことで、より一層インクの漏洩を少くすることができ
る。
さらに、インクの流れを低減させ、かつ温度によらず
インクの流れを安定させれば、インク流路内に存在して
いる気泡を緩やかなインクの流れとともに良好にインク
の流れ方向に押し流して行くように作用させることがで
きる。
また、インクの流れ方向に関してヘッドの上流側にあ
るポンプからのインクの流れを低減させることのみで対
応し、ヘッドの下流側では開閉手段を開放状態としたま
まで一定の流路抵抗が維持されるため、下流側で当該開
閉手段の開度を調節してインクの流れを制御する場合の
ように流路抵抗の変動に伴うインクの圧力変動ないしは
逆流状態を生じることがなく、ヘッドに対する圧力変動
を防止してインク漏洩量の低減が図れるとともに、良好
なインクの流れを形成することができることから気泡の
排除を確実に行うことが可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明を適用可能なインクジェット記録装置
の主要部の構成の一例を示す。すなわち、本実施例にお
いては、本発明を、例えば、4色のカラーインクジェッ
トプリンタに適用するものとし、そのインクジェットプ
リンタは記録紙の幅方向に複数の印字ヘッドを有し、オ
ンデマンド方式にて印字を行うものとする。
第1図において、2は例えばアルミニウムから成るユ
ニットプレートであり、このユニットプレート2の表裏
両面に、記録紙の記録領域の全幅にわたってそれぞれ7
個のヘッドエレメント4を設ける。個々のヘッドエレメ
ント4は、記録紙に対向して、その幅方向に128本のイ
ンク吐出ノズルを有する。それらのヘッドエレメント4
をユニットプレート2の両面に適切に配設して、ユニッ
トプレート2の表側に配設されたヘッドエレメント4の
ノズルによる記録領域と裏側に配設されたヘッドエレメ
ント4のノズルによる記録領域とが、記録紙の幅方向に
重複せずに1ラインの記録を行うことができるようにす
る。すなわち、記録に際しては、まず裏側のヘッドエレ
メント4を駆動して記録を行い、その記録が行われた部
分が記録紙の移動に伴って表側のヘッドに対向したとき
に表側のヘッドエレメント4を駆動することにより、1
ラインの記録を行うことができる。
6はディストリビュータ部であり、例えば本願人によ
り特願昭58−244138号に開示されたものを用いることが
できる。このディストリビュータ6は、供給管8Aを介し
てヘッドエレメント4にインクを供給する往路側のディ
ストリビュータ6Aと、供給管8Bを介してヘッドエレメン
ト4からのインクを回収する復路側のディストリビュー
タ6Bとを有する。7はディストリビュータ6と供給管8
とを接続するジョイント(以下、D−Tジョイントとす
る)であり、例えば本願人により特願昭58−244132号に
開示されたものを用いることができる。これら各部を所
定のインク1色に関連するヘッドユニット10とし、本実
施例においてはこのヘッドユニット10をインクの色数に
対応して4個備える。
20はマザーボード、22はユニットプレート2を案内し
つつマザーボード20に対してヘッドユニット10を装着す
るガイド部材である。
30はインクを貯留し、ヘッドエレメント4に対するイ
ンク供給源としての第1タンクであり、マザーボード20
に関してヘッドユニット10とは反対側に設ける。40はイ
ンクのカートリッジタンクとしての第2タンクであり、
マザーボード20に配設したガイド部材24により案内し
て、マザーボード20に装着できるようにする。第1タン
ク20は液面センサを有し、この液面センサにより第1タ
ンク30内のインク量が所定量以下となったことが検出さ
れた場合に、第2タンク40から第1タンク30にインクを
供給するようにする。32および34は第1タンク30のアー
ム部分であり、アーム部分32には電磁弁等の開閉手段50
および52を取付け、アーム部分34には電磁弁等の開閉手
段54およびポンプ56を取付ける。なお、開閉手段50,52
および54としては、電磁弁のほか、開閉絞り,ゲートバ
ルブ等を用いることができる。
電磁弁50は、アーム部分32に形成した第1タンク30内
のインク貯留部分に至る管路60と、マザーボード20を介
してディストリビュータ6Aに至る接合部(以下、D−V
のジョイントとする)70とを接続する弁部50Aを有し、
ソレノイド50Bの付勢に応じて開となり、インクの流路
を形成するようにする。電磁弁52は第1タンク30内の気
室と外気とを接続する弁部52Aを有し、ソレノイド52Bの
付勢に応じて開となり、第1タンク30内の気室を大気に
開放する。なお、例えば、弁部52Aの大気側には防塵フ
ィルタ53を設けることもできる。
電磁弁54は、アーム部分34に形成され、ポンプ56に至
る管路64および第2タンク40に至る管66を接続した接合
部72とマザーボードを貫通してディストリビュータ6Bに
至るD−Vジョイント74とを接続する弁部54Aを有す
る。この弁部54Aは、ソレノイド54Bの付勢に応じて開と
なり、ポンプ56とディストリビュータ6Bとの間のインク
の流路を形成する。なお、76は管66と第2タンク40とを
接続するジョイント(以下、T−Cジョイントとする)
である。
ポンプ56は、弁部54に至る管路64と第1タンク30に至
る管路68と逆止弁等の逆流防止手段を介して第2タンク
とに接続し、正方向および逆方向の運転に応じて、それ
ぞれ、弁部54Aおよび第2タンク40から第1タンク30へ
のインクの供給および弁部54Aへのインクの送出を行
う。
これら各部30,40,50,52,54,56等をヘッドユニット10
に対するインク供給段とし、本実施例においてはインク
の色種類に応じて4段備える。なお、第1図においては
単に1段のみを示した。このインク供給段は、上述のよ
うに、それらをD−Vジョイント70および74を介してヘ
ッドユニット10と接続する。この接続については後述す
る。
また、第1図において、80は図示しない制御部とのコ
ネクタであり、マザーボード20に取付ける。82はインタ
フェースボード、84はコネクタ80およびインタフェース
ボード82を介して制御部から供給される印字制御信号を
ヘッドエレメント4等に伝達するフレキシブル配線板で
ある。300および400は、それぞれ、ユニットプレート2
に設けられ、インクを保温するためのヒータおよびイン
ク液温を検出するための温度センサである。さらに、50
0は、ノズル部の吐出回復等を行う際に図示の位置に位
置づけられてノズル部のキャッピングを行うキャップ部
である。このキャップ部500を、記録時においては、例
えば図中下方に位置づけ、吐出回復を行う際には、例え
ば不図示の駆動手段により、ガイドレールに沿って図示
のように位置づければよい。
次に、第1タンク30に設ける液面測定装置について述
べる。
第2図(A)および(B)は、それぞれ、液面センサ
を有する第1タンクの構成の一例を示す斜視図およびそ
のA−A′線断面図である。本実施例においては、第1
タンク30を、凹部36を有し、さらにその凹部から立上る
突出部37を設けた形状とする。突出部の外側壁面には1
対のセンサ、例えば電極板38を対向させて配設し、その
極板間の静電容量を検出して第1タンク30内のインク液
面の高さまたはインクの有無を測定する。このセンサと
しては、吐出部37を透明な部材で構成すれば、フォトカ
プラを用いることもできる。
また、突出部内壁37A、すなわちセンサ38の隔壁37A
を、センサ38の配設位置よりさらに下方に延在させた形
状とする。
このような隔壁37Aの延在部分がないタンク30′のよ
うな構成では第3図(A)および(B)に示すように、
インクIの液面の低下に伴って、インクの表面張力によ
り突出部37′の内壁のセンサ配設部分にインク液滴が残
留し、センサ38の誤検出が生じることになる。これに対
して、第2図示の構成によれば、突出部内壁37Aのセン
サ配設部分にはインク液滴が残留せず、以て正確なイン
ク液面の減少検出を行うことができる。
また、第2図(A)に示すように、このセンサが第1
タンク30の中央付近に配設できるように凹部36および突
出部37を形成し、タンク30が僅かに傾いている場合でも
正しい液面の高さを検出できるようにするのが好適であ
る。
第4図はヘッドユニットとインク供給段とから成るイ
ンク供給系を模式的に示す。ここで、58は第2タンク40
と管路66とを接続するT−Cジョイント76に配設した逆
止弁であり、インクの流れを第2タンク40から流出する
方向のみに規制する。矢印FおよびRは、それぞれ、ポ
ンプ56の正方向および逆方向の運転に応じたインクの流
れの方向を示す。また、IおよびAは、それぞれ、第1
タンク30内の気室およびインク貯留部分を示す。
このようにインク供給系を構成することにより、ポン
プ56の運転状態および弁50,52および54の開閉状態を第
1表に示すように適切に切換えれば、以下の各モードに
インク供給装置を設定することができる。
ここで、各モードとモードに応じたインクの流路とに
ついて説明する。
(1)プリントモード 印字に必要なインクを第1タンク30側からヘッドエレ
メント4に供給する。なお、本実施例は、オンデマンド
方式のインクジェットプリンタに適用するので、印字に
際してインクに圧力をかけず、従ってポンプ56を駆動し
ない。
このモードにおいては、ヘッド4からのインクの吐出
に応じ、インクは管60、弁50A、D−Vジョイント70、
ディストリビュータ6Aおよび供給管8Aを経て、ヘッド4
に供給される。
(2)供給モード カートリッジタンク40から第1タンク30にインクを供
給するモードであり、このモードはインクジェットプリ
ンタ使用開始時および第1タンク30内のインク量が減少
したときに用いることができる。
このモードでは、弁52Aが開、弁54Aが閉であり、ポン
プ56が正方向に運転されているので、インクは第2タン
ク40から、逆止弁、管64、ポンプ56および管68を経てF
方向に流れて第1タンク30に供給され、第1タンク30内
の液面は上昇する。
(3)循環モード インクを循環させることにより、装置の初期使用時に
各ヘッド等にインクを供給するとき、またはヘッドまた
は供給路内の気泡を除去し、同時にそれらの内部のイン
クをリフレッシュするときに用いるモードであり、イン
クジェットプリンタを長時間放置した場合等に設定す
る。
このモードでは、弁50,52,54はすべて開放され、ポン
プ56は逆方向に運転されるので、インクは、R方向に第
1タンク30、管68、ポンプ56、管64、弁54A、D−Vジ
ョイント72、ディストリビュータ6B、管8B、ヘッド4、
管8A、D−Vジョイント70、弁50Aおよび管60を経て第
1タンク30に還流する。ヘッド4または供給路中の気泡
は第1タンク30に補集され、気室Aから弁52Aを経て大
気中に放出される。
(4)加圧モード ヘッド4のノズルが乾燥した場合、あるいはノズルに
目詰りが生じた場合に、インクに圧力をかけ、ノズルか
らインクを押し出してそれらを除去するモードである。
このモードでは、弁50Aが閉、弁52Aおよび54Aが開で
あり、ポンプ56は逆方向に運転されているので、インク
は、第1タンク30から、R方向に管68、ポンプ56、管6
4、弁54A、D−Vジョイント72、ディストリビュータ6
B、管8Bを経てヘッド4に供給される。
(5)保存モード 第1タンク30内のインク蒸発,変質を防ぐとともに、
インク漏洩を防止するモードであり、インクジェットプ
リンタの非印字時,輸送時に用いる。
このモードでは弁50A,52Aおよび54Aを閉じ、ポンプ56
も停止しているので、供給路中にインクの流れはなく、
かつ装置からインクが漏洩することもない。また、すべ
ての弁が閉じられているので、周囲の大気条件、例えば
温度変化によりヘッド部分からタンク内のインクが漏洩
したり、供給路中に空気,塵埃等が混入することもな
い。
次に、供給系をこれら各モードに設定する態様につい
て述べる。
第5図(A)および(B)は、それぞれ、ポンプ駆動
モータへの印加電圧V[volt]とポンプ吐出流量Q[cc
/sec]との関係、および循環モードにおいて、ポンプ吐
出流量Q[cc/sec]とノズルからの単位時間当りの漏洩
量L[cc/sec]をQで除した値L/Q[%]との関係を示
す特性曲線図であり、これら特性は本願人が実験により
確認したものである。
本例の装置の循環モードによるヘッドまたは供給路内
の気泡の除去を実行するためには、前述のように、弁5
0、52、54をすべて開放状態に固定する。そしてポンプ5
6のみを逆方向に運転しインクをR方向に給送する。
このときに給送されるインクの所定量をQ0[cc]、循
環モードを通じたノズルからの漏洩量をLout[cc]、循
環モードに要するポンプ56の運転時間をt[sec]とす
る。このとき、ポンプ56の必要吐出量は(Qo+Lout
[cc]であるから、 運転時間t=(Qo+Lout)/Q[sec] 漏洩量 Lout[cc]=L[cc/sec]×t[sec] =(L/Q)×(Qo+Lout) となる。この式より Lout=(L/Q)×Qo/(1−L/Q) ={L/Q)/(1−L/Q)}×Qo となるから、泡を除去するに必要なインク置換量Qoが一
定であるならば、L/Qが小であるほど漏洩量Lout[cc]
は小さくなる。従って、Q/LとQとの関係を示す本願の
第5図(B)から明らかなように、Qは小である状態で
ポンプを運転した方が漏洩量Loutは小となることにな
り、本願の第5図(A)に基づき、ポンプ駆動電圧Vが
低いほど漏洩量Loutが少なくなると言うことができる。
換言すれば、ヘッドに作用するインク流れによって作
用する圧力を低下させることで、または単位時間あたり
のインクの流量を低減させることでヘッドのノズル部か
らのインクの漏洩量を減少させられることになる。
ここで例えば、ポンプからのインク吐出流量すなわち
インク供給量が多い場合とは、インク流路内を流れるイ
ンクの流速が大きいことであり、このような場合にはイ
ンクの流れが激しく、ヘッドや供給路内に存在する気泡
がインクの流れに乗らず、却って流路内に発生した渦に
巻き込まれてその場に滞留してしまうような現象が生じ
ることがある。
これに対し、ポンプからのインク給送量を低減させる
と、インク流路内におけるインクの流速が遅くなるため
乱流ないしは渦の発生を低減することができ、ヘッドや
インク流路内に存在している気泡をインクの流れに効果
的に取り込むことができ、比較的緩やかなインクの流れ
とともに良好に外部に排出することができるとともに、
前述のようにヘッドに作用する圧力を低下させることに
なるためヘッドのノズルからのインクの漏洩量を減少さ
せることにもなる。なお、インクの粘度は温度により影
響を受けて変化するものであり、インクの粘度によって
ノズルからのインクの漏洩量や流路内の流れの状態が変
化する。しかし、本例装置では温度条件を加味してイン
ク給送量を調整する。これにより温度条件の変化によら
ずインクの漏洩を一層少くでき、かつ流路内で安定した
流れの状態を維持して気泡を効果的に除去できるように
なる。
また、本例の装置構成においては、インクの流れ方向
に関してヘッドの上流側にあるポンプからのインクの流
れを低減させるのみでヘッドに作用する圧力を低減させ
インクの漏洩量を低減させており、ヘッドの下流側では
開閉手段たる弁50Aを所定の開放状態としたままで一定
の流路抵抗を維持している。従って下流側で当該開閉手
段の開度を調節してインクの流れを制御する場合のよう
に流路抵抗の変動に伴うインクの圧力ないしは逆流状態
を生じることもなく、良好なインク流れを形成すること
ができることから気泡の排除が一層確実になされること
になる。
なお、第5図は温度を一定として得たものであるが、
曲線の傾きは温度に依存する粘度をパラメータとして変
化するので、温度センサ400の出力を用いて、温度条件
に応じ駆動電圧Vを適切に設定することもできる。ま
た、加圧モードにおいても、ノズルからの流出量は、温
度条件に依存する粘度により変動するので、駆動電圧V
を制御することにより、必要以上にインク流出を防止す
るようにすることができる。
第6図はモード設定を行うモード制御部の構成の一例
を示す。ここで、90はモード制御を行うコントローラで
あり、マイクロプロセッサ形態のCPU、後述するモード
制御手順のほか、温度に応じた加圧モード,循環モード
におけるポンプ駆動電圧Vに係るテーブルを格納するRO
M等を有する。92は気泡センサであり、供給路中の気泡
の発生を検知してその信号SSIをコントローラ90に伝達
する。この気泡センサ92は、例えば、供給管8Aを透明な
部材とし、その外側に設けた1対の光センサとすること
ができる。
94は記録制御部であり、例えばヘッドの駆動制御部、
電源投入キー、プリント開始の指令キー,加圧モード設
定キー等を設けた操作部、表示部を有するものとするこ
とができる。この記録制御部94は電源投入キー,プリン
ト開始キー、および加圧モード設定キーの押下に応じ
て、それぞれ、信号PS1,PS2およびPS3をコントローラ90
に供給する。また、コントローラ90は、信号PS3の入力
に応じてキャップ部500を第1図示の位置に位置づける
ようにすることもできる。
コントローラ90が発生する信号DS0,DS2およびDS4は、
それぞれ、ソレノイド50B,52Bおよび54Bの駆動信号であ
り、その信号に応じて、それぞれ弁50A,52Aおよび54Aが
開となる。信号DS6はポンプ56の駆動電圧信号であり、
設定されたモードや温度条件に応じてポンプ56が運転あ
るいは停止される。信号CSは記録制御部94への情報信号
である。
第7図および第8図はモード制御手順の一例を示す。
まず、インクジェットプリンタの電源が投入されると、
信号PS1に応じ、ステップS1にて供給モードに設定す
る。供給モードでは、第8図中(A)に示すように、ま
ずステップSA−1にて、信号DS0,DS2により弁50A,52Aを
開とし、信号DS4により弁54Aを閉とし、信号DS6により
ポンプ56を正方向に運転する。この運転に際しては、ポ
ンプ56に対し、例えば循環モード,加圧モードとは逆の
極性の電圧を印加することで行うことができる。次いで
ステップSA−2において、信号SS2より第1タンク30内
にインク残量が十分あると判定した場合には第7図の手
順に復帰し、残量が不十分である場合には第2タンク40
から第1タンク30へのインク供給を続ける。ここで、こ
のモードに設定されてから一定時間経過しても液面セン
サ38により第1タンク30内のインク増加が検出されない
場合には、第2タンク40内のインク残量が無いとして、
信号線CSによりその旨の情報を記録制御部94に送出し、
表示させるようにしてもよい。
ステップS2においては、循環モードに設定する。この
循環モードでは、第8図(B)に示すように、まずステ
ップSB−1にて、温度センサ400が発生する温度情報信
号SS0により、その温度に対応した駆動電圧VをROMに展
開した循環モードに係るテーブルから読出す。次いで、
ステップSB−2にて、信号DS0,DS2およびDS4により、弁
50A,52Aおよび54Aをすべて開とし、信号DS6によりポン
プ56を逆転させる。この運転に際しては、例えば、温度
に対応した駆動電圧を印加することで行うことができ
る。さらにステップSB−3にて、信号SS1により気泡が
あると判定された場合には循環を続行させ、気泡が検知
されない場合には第7図の手順に復帰する。
ステップS3においては保存モードに設定する。
保存モードでは、第8図(D)に示すように、ステッ
プSD−1にて信号DS0,DS2およびDS4により弁50A,52Aお
よび52Aをすべて閉とし、信号DS6によりポンプ56を停止
させ、第7図の手順に復帰する。
ステップS4においては、プリント開始の指令信号PS22
を待機し、その信号が供給されない場合には保存モード
を保持する。
ステップS5においては、信号SS2により第1タンク30
内のインク残量を検知し、残量が十分ある場合にはステ
ップS6に進み、ない場合にはステップS7の供給モード
(第7図(A))を経てステップS6に進む。
ステップS6においては、信号SS1により気泡発生を検
知し、気泡がない場合にはステップS8に進み、ある場合
にはステップS9の循環モード(第7図(B))を経てス
テップS8に進む。
ステップS8においては、信号PS3により加圧ボタンの
押下を検知し、押下がない場合にはステップS10に進
み、押下がある場合にはステップS11の加圧モードに進
む。加圧モードにおいては、第8図(C)に示すよう
に、まず、ステップSC−1にて、温度情報SS0により、
その温度に対応した駆動電圧VをROMに展開した加圧モ
ードに係るテーブルから読出す。次いで、ステップSC−
2にて、信号DS0により弁50Aを閉とし、信号DS2,DS4に
より弁52A,54Aを開とし、信号DS6によりポンプ56を逆転
させてヘッド4のノズルからインクを吐出し、ノズルの
乾燥,目詰まりを除去した後、第7図のステップS10に
復帰する。なお、この運転は、温度に対応した駆動電圧
を印加することで行うことができる。
ステップS10においてはプリントモードに設定する。
プリントモードでは、第8図(E)に示すように、信号
DS0,DS2により弁50A,52Aを開とし、信号DS4により弁54A
を閉とし、信号DS6によりポンプ56を停止させる。そし
てコントローラ90は信号CSによりプリントモードに設定
した旨を記録制御部94に伝達し、ステップSE−2にて記
録制御部94からの信号PS1により、所定量の記録が終了
した旨の情報を待機する。プリントモードの終了後には
ステップS3に移行し、次の記録に備える。
次に、マザーボード20を介して弁54とディストリビュ
ータ6とを接続するD−Vジョイント74について説明す
る。
第9図はこのような接続がなされる部材間の相対位置
を示す。ここで、ユニットプレート2に固定されたディ
ストリビュータ6と、図示しない第2タンク40からポン
プ56に連なるインク通路に電磁弁54の弁部54Aを装着し
た第1タンクのタンクアーム34とを、マザーボード20を
介して接続し、したがって、ディストリビュータ6の接
続部材165とタンクアーム34に取付けられた電磁弁54と
は共にマザーボード20に保持された状態でしかも双方の
流路同士が接続されるようにする必要がある。
第10図はその接続部(D−Vジョイント)74の構成の
一例を示す。ここで、64はタンクアーム34に形成されて
いるインク通路であり、このインク通路64を介して本図
中に図示されない第2タンクからのインクをポンプによ
り第1タンクに供給することができる。54A′はこのイ
ンク通路64に装着されている電磁弁54の弁部であり、54
Aはその弁体である。しかして弁部54A′の開路状態では
弁体54Aは保持ばね167のばね力により図に示すような位
置に保たれている。
更に168はパッキング、169は0リングであり、本図で
は弁体54Aを下方からタンクアーム34のこの位置に押込
むことによって、パッキング168および0リング169によ
って外部との間の液密が保たれる。
170はマザーボード20に保持されるようにした中間接
続具であり、その詳細を第11図に示す。なお、ここでは
接続具170の右半分のみを示す。ここで、171はベローズ
型のシール部材、172は先端部172Aを有する管形状のプ
ラグ部材、173はプラグ保持部材であり、プラグ部材172
およびプラグ保持部材173の中心部にはインク通路174が
設けられている。
しかして、これらのシール部材171、プラグ部材172お
よびプラグ保持部材173を図に示すように組合せた状態
で、プラグ部材172とプラグ保持部材173との間、および
プラグ保持部材173とマザーボード20との間、更にま
た、これらの接続具170をマザーボード20に保持させる
ための押え部材175とシール部材171との間に、それぞれ
接触面での滑りが得られる材料、例えばテフロンなどで
形成したシートパッキング176を介装する。
177は押え部材175とばね保持部材178との間に設けた
コイルばねであり、このばね177のばね力によりシール
部材171を介してプラグ部材172をシートパッキング176
に押接させることができる。179は押え部材175をマザー
ボード20に固定するための取付けねじである。
更にまた、押え部材175には、第10図に示すように、
その内周面に沿って、吸水性多孔質材料で形成した吸着
材180を嵌装し、ディストリビュータ6の取外し時に通
路192Aからインクが滴下して装置内を汚すのを防止して
いる。
中間接続具170はこのような状態でマザーボード20に
取付けてあり、更にそのプラグ保持部材173のタンクア
ーム34を装着する側の突出端部にはリング溝173Aが周設
してあるので、電磁弁54を取付けた状態のタンクアーム
34をこの中間接続具170と接続する場合は、電磁弁54の
弁部54Aに保持部材173の突出端部を押込むことにより、
リング溝173Aに嵌め合わせたり0リングを介して装着部
の液密を保たせるようにすることができる。
次に、この中間接続具170に接続させるディストリビ
ュータ6側の接続部材165について説明する。接続部材1
65は接続時に中間接続具170のプラグ部材172を案内する
案内路191Aを有する外殻部材191と、この外殻部材191の
内側に螺着されその中心部にインク通路を兼用するポペ
ット通路192Aが穿設されているポペット保持部材192
と、保持部材192の通路192Aに上下自在に嵌合されたポ
ペット部材193と、ポペット部材193をパッキング194に
向けて偏倚させる圧縮コイルばね195を有する。
しかして、このポペット部材193は第12図(A)およ
び(B)に示すように、本例の場合3方の保持壁193Aで
取り囲まれたばね保持部193Bと、弁部193Cと、この弁部
193Cからプラグ部材172側に突出させた円筒状のインク
通路部193Dと、更にこのインク通路部193Dの周囲に穿設
した連通孔193Eとを有する。
そこで、ディストリビュータ6を中間接続具170に装
着する場合は、接続部材165の案内通路191Aに接続具170
のプラグ部材先端部172Aが案内されることによって、先
端部172Aでポペット部材193のインク通路部193Dの先端
が後退させられ、第10図の左半分に示すようにインク通
路の導通状態とすることができる。なお、196は外殻部
材191に設けた0リングである。
また、ディストリビュータ6を中間接続具170から取
外す場合は、ディストリビュータ6ごとその接続部材16
5をプラグ部材172から引抜くようにすればよい。かくす
ることにより、プラグ部材172が案内路191Aに沿って前
進し、ポペット部193の弁部193Cがばね195によってパッ
キング194に圧接し、第10図の右半分で示したようにこ
のパッキング194によって液密を保つことができる。
なお、このようなディストリビュータ6の中間接続具
170への装着時および取外し時のいずれにあっても、ポ
ペット部193のインク通路部193Dに設けられている連通
孔193Eが0リング196を横切ることがなく、したがっ
て、0リング196がこの連通孔193Eのために損われるよ
うなことがない。
また、弁50とディストリビュータ6との接続部(D−
Vジョイント)70についても、この場合は、第2タンク
40に至るインク通路を有さないようにすれば、第10図と
同様に構成できるので、その説明は省略する。
第13図は第2タンクを接続するための接合部76の構成
の一例を示す。ここで、201および202は対称形状をなす
板ばね部材であり、本例での板ばね部材201および202は
それぞれ2つ折り曲げ部を有し、2つの折り曲げによっ
て得られる曲げ角度が直角となるように形成してある。
すなわち、平板部201Aと201B、また平板部202Aと202B
とを互いに直交するようになし、更に平板部201Aおよび
202Aには折り曲げて形成した取付座201Cおよび202Cを設
けて、これらの取付座201Cおよび202Cをねじ203により
マザーボード20に固着する。
なおここで、平板部201Bおよび202Bは平板部201Aおよ
び202Aにそれぞれ腕部204Aおよび204Bを介して変位可能
なように支持されており、これらのの平板部201Bと202B
との双方により挟持させるようになして接続部205Aを第
13図に示すような状態で弾性的に保持させることができ
る。
206は平板部201Bおよび202Bを介して板ばね部材201お
よび202を接続部205に取付けるための固定ねじであり、
本例ではインク供給管66に取付けられている接続部材20
5Aの側にねじ取付座206Aを設けておき、この取付座206A
に固定ねじ206を螺着して、平板部201Bおよび202Bを固
定する。
また、230Aは接続方向に長円の自由孔である。
第14図は接合部76の断面図であり、第2タンク40を取
付けた状態を示す。205Bは第2タンク40に設けた接続部
材であり、接続部材205Bには取外し時にそのインク通路
207Bをしゃ断するための弁体208Bおよびばね209Bが設け
てある。また、接続部材205Aの方には図に示すような接
続状態で弁体208Bを押込み、自体の有するインク通路22
7Aと部材205B側のインク通路207Bとの間を連通させるた
めのプラグ部材228Aがその内筒部に摺動自在に嵌合され
ている。なお、228A′は部材228Aの先端部に形設したす
りわりであり、接続状態ではこのすりわり228A′を介し
てインク通路227Aと207Bとが連通される。
209Aは接続部材205Aにおいて、プラグ部材228Aをその
内筒係止部205A′に向けて偏倚させているコイルばね、
210Bは接続状態において液密を保持する0リングであ
る。
また、プラグ部材228Aにはその中心に沿って穿設した
インク通路227Aとこのインク通路227Aから部材228Aの摺
動面229Aに向けて穿設したインク通路237Aとを設け、イ
ンク通路237Aの摺動面229A側端部に例えばフレキシブル
インク供給管66を接続する。
接続部材205Aの外殻231Aに設けた自由孔230Aはプラグ
部材228Aを外殻231Aの摺動面229Aに沿って摺動させたと
きに、フレキシブル供給管の接続部がこの自由孔230Aを
介して遊動自在なようにする。
このように構成した接続部材205Aにあっては、戻しば
ね209Aが保持されるばね保持空間232Aをインク通路227A
および237Aから隔絶することができ、したがって、摺動
面229Aを液密に保つ必要がなく、インクや0リングの変
質等のために摺動面229Aが粘着してプラグ部材205Aが戻
らなくなるようなことがない。
また、インク供給管66の接続部材205Aが第13図に示す
ようにマザーボード20に固定した板ばね部材201および2
02の組合せにより保持されており、したがって板ばね部
材201および202の有するばね力により、接続部材205Aに
第13図でX−X方向およびY−Y方向を含む平面内の変
位が許容される。
次に、ヘッドエレメント4のユニットプレート2に対
する取付部材について述べる。
第15図はヘッドエレメント4およびその取付部材の構
成の一例を示す。ここで、250は、SiC等の基板252上に
記録紙に対向する部分にSi,ガラス等硬質材料を積層
し、ノズルを形成したヘッド部、254は基板252の張出し
部である。
260はユニットプレート2上ヘッド部側面250Aと張出
し部側面254Aとに当接する所定位置に圧入したピンであ
り、このピン260にはヘッド部側面250Aの上部および張
出し側面254Aにのみ当接し、ヘッド部側面250Aの下部と
は当接しないように切欠き261を設ける。262はユニット
プレート2上の所定位置に圧入したピンである。
ここで、ピン260に切欠き261を設けるのは、次のよう
な理由による。ヘッド部250は前述のような硬質材料の
積層体をカッタにより切断して図示の形状に形成したも
のであるので、切断の過程でカッタがたわみ、下部では
正確な寸法とならなかったり、いわゆるばりが生ずるこ
とがある。これに対して、上部ではカッタのたわみは殆
どなく、正確な寸法に形成される。そこで、ピン260が
記録ヘッド側面250Aの上部に当接し、下部には切欠き26
1を対向させて寸法が不正確な部分やばりからの逃げを
作るようにすれば、ヘッドエレメント4の取付精度をさ
らに高めることができるからである。
本例では、ピン260および262に向けて図中W方向にヘ
ッドエレメント4が押圧され、これと当接したときに、
ヘッドエレメント4の記録紙幅方向の位置決めがなされ
るようにする。また、ピン260に向けて図中F方向にヘ
ッドエレメント4が押圧され、張出し部側面254Aがピン
260と当接したときに、平面上記録面に直交する方向の
位置決めがなされるようにする。さらに、ヘッドエレメ
ント下面をユニットプレート2の表面に対してV方向に
押圧することにより、ヘッドエレメント4の上下方向の
位置決めがなされるようにする。
270はヘッドエレメント4のF方向およびV方向の位
置決めを行う固定部材、274はその固定部材270をユニッ
トプレート2に取付けるための小ねじ、276は固定部材2
70の位置決めおよび回転阻止を行うためにユニットプレ
ート2から突設したピンである。張出し部254の側面254
Aとは反対側の側面254Bに対向する固定部材270の部分27
1を、張出し部254の上面に対して角度を有する形状とな
し、この部分と側面254Bの上辺とが当接するようにす
る。また、小ねじ274により固定される部分と部分271と
の間を切欠き、部分271を切欠き部分のばね性により弾
性的に張出し部254を押圧するようにする。
而して、小ねじ274により固定部材270をユニットプレ
ート2に固定することにより、部分271が張出し部側面2
54Bの上辺に押圧され、この結果張出し部254にはF方向
およびV方向の分力が作用するので、張出し部254はピ
ン260およびユニットプレート2の表面に密接し、ヘッ
ドエレメント4のそれら方向における位置決めを行うこ
とができる。
次に、280はヘッドエレメント4のW方向およびV方
向の位置決めを行う固定部材、284はその固定部材280を
ユニットプレート2に取付けるための小ねじ、286は固
定部材280の位置決めを行うためにユニットプレート2
から突設したピンである。281は、切欠き部282のばね性
によってW方向に揺動可能な部分であり、この部分281
にカム回転軸288を中心に回動可能なヘッドエレメント
押えカム290を設ける。
第16図はカム回動軸288および押えカム290の一例を示
す。このように押えカム290を、基板252の上面に対して
角度をなすように、底面側にすりわり面292を設けた円
筒形状となし、さらに、その中心軸290Aが回転軸288の
中心、すなわち押えカム290の回転軸288Aから偏心した
構成とする。
このような固定部材280によりヘッドエレメント4を
固定する場合は、まず押えカム290をそのすりわり面292
が基板252と対向しないように回転軸288のまわりに回動
させ、固定部材280を小ねじ284によりユニットプレート
2に取付ける。而して押えカム290を回動させてすりわ
り面292をヘッドエレメント252の上辺に当接させれば、
当接部分からヘッドエレメント252に対し、W方向およ
びV方向の分力が作用する。この結果、ヘッド部分側面
250A上部および基板252が、それぞれ、ピン260および26
2に当接し、さらに基板252の下面がユニットプレート2
の表面に密接し、ヘッドエレメント4のW方向およびV
方向の位置決めを行うことができる。
次に、インクジェットプリンタが例えば加圧モードに
設定されているときに、ヘッドエレメント4と対向する
位置に位置づけられ、ノズルから流出するインクの拭取
りを行うキャップ部500について説明する。
第17図はキャップ部500に配設する絞り機構の構成の
一例を示す。ここで、510はハウジング、512A,512Bおよ
び514A,514Bは、ハウジング天井部511に固定した板516
から突設したピンである。520Aおよび520Bは、それぞ
れ、折曲部521Aおよび521Bを有する押し部材であり、こ
れら押し部材520A,520B間にはばね526を張架することに
より、それぞれ、ピン512Aおよび512Bを中心とし折曲部
521Aおよび521Bが図中ヘッドエレメント4側に移動する
ような回動習性を与える。また、押し部材520Aおよび52
0Bには、それぞれ、ガイド穴522Aおよび522Bを設け、ピ
ン514Aおよび514Bを係合させることにより、押し部材52
0A,520Bの回動範囲を規制する。
530は、不図示の駆動部により回転駆動されるカム軸5
32に取付けた偏心カムである。534は図中W方向に延在
し、カム530の変位を伝達する伝達部材536を有する従動
部材であり、カム530の回転に伴って図中F方向に往復
移動する。538は従動部材534を押圧し、伝達部材536と
カム面とを当接させる方向に付勢されたばね、539は従
動部材534に設けたガイド穴537に挿通され、往復移動に
際して従動部材534を案内するガイドピンである。
540はビス541により従動部材534に固定した吸収体取
付台であり、従動部材534と一体に図中F方向に往復移
動する。542は、吸収した液の量に応じて可撓性の変化
する吸液性多孔体であり、本実施例では乾燥状態におい
て強い弾性を示して可撓性が小となり、湿潤状態におい
て弱い弾性を示して可撓性が大となる吸水性多孔質材料
で形成した吸収体とする。この吸収体542は、図に示す
ように断面がコの字形の形状とし、その凹部を押え部材
544により押え、例えばビスにより取付台540に取付け
る。これにより、吸収体の着脱が極めて容易となる。ま
た、この吸収体542の弾性力に関連させてばね526を選択
する。
550Aおよび550Bは絞り部材であり、取付台540に設け
た支持部材543に支持されて図中W方向に延在する軸546
のまわりに回動可能とする。絞り部材550Aおよび550B
は、それぞれ、折曲部521Aおよび521Bと係合可能な折曲
部551Aおよび551Bを有し、その係合状態において軸546
を中心に回動可能である。
また、絞り部材550A,550B間には、軸552のまわりに回
転自在で、押え部材544と協働して吸収体542を絞る絞り
棒554を配設する。すなわち、絞り部材550A,550Bの回動
に伴って、絞り棒554は押え部材544に向け、吸収体を一
様に圧縮しつつ移動する。
第18図はこれら可動部から成る絞りユニットの平面図
であり、図中上半分および下半分は、それぞれ、押し部
材520が回動したときの状態および回動が生じないとき
の状態を示す。ここで、ばね526として、絞りユニット
が後退位置にあり、折曲部521と551とが力を及ぼし合う
係合状態にある場合において、吸収体542が乾燥してほ
とんど圧縮されないときに、図中上半分に示すように、
絞り部材550Bの後退に伴って絞り部材550Bが回動せずに
押し部材520Bの回動が生ぜしめ、また吸収体542が湿っ
て圧縮されるときに、図中下半分に示すように、絞り部
材550Aの後退に伴って押し部材520Aが回動せずに絞り部
材550Aの回動を生ぜしめる程度の引張力を有するものを
選択する。
なお、押し部材が図中下半分に示すような位置に保持
されている場合において、折曲部521と551とが接触して
も回動を生ぜしめる力を及ぼし合わずに、吸収体542が
原形状を保持するような位置を絞りユニットのホーム位
置とし、キャップ部500を作動させないときには絞りユ
ニットをこのホーム位置に位置づけるようにする。而し
てこのホーム位置から絞りユニットがヘッド4に対して
前進,後退し、その過程でヘッド4から廃インクの吸収
および吸収した廃インクの廃棄が行われるようにする。
本実施例においては、従動部材534、取付台540、吸収
体542、押え部材544、軸546を図中W方向に延在させ、
それらに対して押し部材520A,520B、絞り部材550A,550
B、ばね526、絞り棒554等から成る組立体をW方向に複
数個設けりことにより、吸収体542が部分的に湿ってい
てもその部分においてのみ吸収体を絞ることができるよ
うにする。また、それらをインク色数に応じて4段設
け、第1図示の4段のユニットから廃インクを吸収でき
るようにする。
第19図(A)〜(D)は、絞りユニットの前進〜後退
の順次の状態を示す。なお、ここで、560は各段から流
出した廃インクを絞りユニット下方に配設した第20図示
の廃インク回収タンク570に導くための流路である。
まず、図中(A)は絞りユニットがホーム位置にある
状態を示し、このとき部材520および550は相互に力を及
ぼさず、吸収体542は原形状を保っている。この位置か
ら取付台540が前進し、図中(B)に示すようにヘッド
エレメント4のノズル部と、吸収体542とが当接する位
置に位置づけられた場合には、絞り部材550と押し部材5
20の係合が解かれる。このときに加圧により、ノズル部
からはインクが流出し、吸収体542に吸収される。
カム530の回転に伴い、取付台540が後退すると、まず
ホーム位置において押し部材折曲部521と絞り部材折曲
部551とが当接する。ここで、吸収体542が湿って大きい
可撓性を示す場合には、ばね526のばね力が吸収体542の
圧縮力を上回るので、図中(C)に示すように、絞りユ
ニットのホーム位置からの後退によって、絞り部材550
は軸546を中心に図中時計方向に回動し、絞り棒554によ
り吸収体542が圧縮されて、吸収されたインクが流路560
を介して廃インクタンク570に回収される。また、絞り
棒554は軸552のまわりに自由に回転できるので、吸収体
542の一様な圧縮がなされる。
吸収体542が乾燥していて、弾性が大である場合に
は、部材520と550とが係合しても、図中(D)に示すよ
うに、ホーム位置からの後退に伴って部材550が回動せ
ず、ばね526のばね力に抗して部材520が回動させられ
る。すなわち、この場合絞りユニット後退に伴って発生
する力をばね526により許容することができ、各部が破
損することはない。
第20図(A)および(B)は廃インク回収タンク570
の構成の一例を示す斜視図および断面図である。本実施
例においては、タンク内に間隔をおいて配置した2体の
吸収体572を設ける。その間隙部には、例えば1対の電
極板574から成るセンサを縦に配設し、この間の導通状
態を検知するようにする。576は流路560を介して流れ込
む廃インクをタンク内の吸収体572に導くためのポート
である。
かかる構成により、廃インクの流入量が吸収体572の
吸収容量を上回り、間隙部にインクが溜ってその液面が
上昇したときには、センサ574により確実にかつ迅速に
その旨を検知することができることになる。
[効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、循
環モードにおいては、ポンプからのインク給送量を低減
させることによってインク流路内におけるインクの流速
が低下するため、ヘッドに作用する圧力が低減してノズ
ルからの漏洩インクが低減しインク浪費量を少なくする
ことができる。また、インク流路内に存在している気泡
がその場で滞留するようなことがなく、インクの流れと
ともに良好にインクの流れ方向に移送されて外部に確実
に排出されるインクジェット記録装置を提供できる。
また、インクの粘度は温度により影響を受けて変化す
るものであり、インクの粘度によってノズルからのイン
クの漏洩量や流路内の流れの状態が変化する。しかし本
発明では温度条件を加味してインク給送量を調整するよ
うにしたことにより、温度条件の変化によらずインクの
漏洩を一層少くでき、かつ流路内で安定した流れの状態
を維持して気泡を効果的に除去できるようになる。
さらに、循環モードでは下流側でのインクの逆流状態
を生じるような開閉手段の構成,制御を採ることなく、
インクの流れ方向に関してヘッドの上流側にあるポンプ
からのインクの流れを低減させることのみで対応して開
閉手段を所定の開状態として一定の流路抵抗を維持する
ことにより、ヘッドに対する圧力の変動がなくインクの
漏洩量の低減が図れるとともに、良好なインク流れを構
成することができることから気泡の排除が確実になされ
るインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るインクジェット記録装置の構成の
一例を示す斜視図、第2図(A)および(B)は、それ
ぞれ、そのインクジェット記録装置におけるインク貯留
装置の構成の一例を示す斜視図および断面図、 第3図(A)および(B)は第2図示のインク貯留装置
と対比するために従来のインク貯留装置を示す断面図、 第4図は第1図示のインクジェット記録装置におけるイ
ンク供給系の構成の一例を示す流体回路図、 第5図(A)および(B)は、それぞれ、ポンプを駆動
するモータへの印加電圧とポンプの吐出流量との関係お
よびポンプの吐出流量とノズルからのインク流出率との
関係を示す特性曲線図、 第6図は本発明に係るインクジェット記録装置のモード
設定を行うモード制御部の構成の一例を示すブロック
図、 第7図および第8図はそのモード制御手順の一例を示す
フローチャート、 第9図および第10図は、それぞれ、第1図示のインクジ
ェット記録装置におけるディストリビュータと弁との接
合部の構成の一例を示す斜視図および断面図、 第11図はその接合部の一部を拡大して示す断面図、 第12図(A)および(B)は、それぞれ、その接合部に
おけるポペット部の構成の一例を示す正面図および側面
図、 第13図および第14図は、それぞれ、第1図示のインクジ
ェット記録装置における第2タンクの接合部の構成の一
例を示す斜視図および断面図、 第15図は第1図示のインクジェット記録装置におけるヘ
ッドエレメントおよびその取付部材の構成の一例を示す
斜視図、 第16図はその取付部材に用いる取付部品の一例を示す正
面図、 第17図および第18図は、それぞれ、第1図示のインクジ
ェット記録装置におけるキャップ部の主要部としての絞
り機構の一構成例を示す斜視図および平面図、 第19図(A)〜(D)はその絞り機構の順次の動作状態
を説明する説明図、 第20図(A)および(B)は、キャップ部に設ける廃イ
ンクタンクの一構成例を示す斜視図および断面図であ
る。 2……ユニットプレート、 4……ヘッドエレメント、 6A,6B……ディストリビュータ、 7……D−Tジョイント、 8A,8B……インク供給管、 10……ヘッドユニット、 20……マザーボード、 30……第1タンク、 37……突出部、 37A……突出部内壁、 38……センサ、 40……第2タンク、 50,52,54……電磁弁、 56……ポンプ、 58……逆止弁、 70,74……D−Vジョイント、 76……C−Tジョイント、 90……コントローラ、 143……閉塞部材、 144……ばね、 149……接続具、 175……押え部材、 176……シートパッキング、 193……ポペット、 194……パッキング、 195……ばね、 201,202……板ばね、 205……接続部、 205A,205B……接続部材、 207B,227A,237A……インク通路、 209A,209B……ばね、 228A……プラグ部材、 230……自由孔、 250……ヘッド部、 252……基板、 254……張出し部、 270,280……固定部材、 260……切欠きピン、 400……温度センサ、 500……キャップ部、 520……押し部材、 526……ばね、 530……カム、 542……吸収体、 544……吸収体押え、 554……絞り棒、 560……廃インク流路、 570……タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一橋 浩夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 卓 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鵜沢 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 茂 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−159227(JP,A) 特開 昭56−75866(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出し記録を行うヘッドと、該ヘ
    ッドに供給するインクを貯留するタンクと、前記ヘッド
    とタンクとを連結しインクを移送する第1インク通路お
    よび第2インク通路と、前記第1インク通路に備えられ
    たポンプと、前記第2インク通路に備えられた開閉手段
    と、を備え、前記開閉手段を閉としてポンプを駆動する
    ことにより前記タンク内のインクを前記第1インク通路
    を経由して前記ヘッドから流出させる加圧モードと、前
    記開閉手段を開としてポンプを駆動することにより前記
    タンク内のインクを前記第1インク通路、前記ヘッド、
    前記第2インク通路、前記タンクと循環させる循環モー
    ドと、を少なくとも設定可能なインクジェット記録装置
    において、 前記循環モード時に発生する前記ヘッドからの漏洩イン
    クの量を減少させるために、前記循環モード時には前記
    ポンプによるインク給送量を低減させることでのみ対応
    するモード制御部を備えるとともに、温度センサを備
    え、該温度センサにより検出された温度条件に応じて前
    記ポンプの駆動を調整することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】前記ポンプからのインク給送量の低減は、
    前記ポンプ駆動電圧を低減することによりなされること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
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