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JPH0830526B2 - 無段変速機のプーリ軸支持装置 - Google Patents
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JPH0830526B2 - 無段変速機のプーリ軸支持装置 - Google Patents

無段変速機のプーリ軸支持装置

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JPH0830526B2
JPH0830526B2 JP61312962A JP31296286A JPH0830526B2 JP H0830526 B2 JPH0830526 B2 JP H0830526B2 JP 61312962 A JP61312962 A JP 61312962A JP 31296286 A JP31296286 A JP 31296286A JP H0830526 B2 JPH0830526 B2 JP H0830526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は、車両のベルト式無段変速機のプーリ軸支持
装置に関し、詳しくは、ベルトによるラジアル荷重とギ
ヤによるスラスト荷重を同時に受けるベアリングの構造
に関する。
【従来の技術】
従来、この種のベルト式無段変速機のギヤトレーンに
関しては、例えば特開昭59−175664号公報の先行技術が
ある。ここで、主軸のプライマリプーリと副軸のセカン
ダリプーリの間にベルトが巻付けられており、副軸は更
に中間減速ギヤを介して伝動構成される。ここで、ギヤ
は普通のギヤであってドライブ時の軸方向反力をセカン
ダリプーリ側に作用し、セカンダリプーリの近傍でその
プーリ片側を位置決めすると共に副軸を支持するボール
ベアリングで、ベルトによるラジアル荷重と上記ギヤに
よるスラスト荷重を受けることが示してある。
【発明が解決しようとする問題点】
ところで、ボールベアリングは、一般にボールの直径
dに対しインナレースのボール受け部の曲率半径Riは0.
51d以上であり、アウタレースのボール受け部の曲率半
径Roは0.53d以上に設定され、インナレースとアウタレ
ースの軸方向のずれが多少生じてもそれを吸収可能にな
っている。従って、かかるボールベアリングを上記セカ
ンダリプーリの軸の支持に用いると、ギヤのスラスト荷
重でベアリングの部分で軸方向にずれてセカンダリプー
リが片側に移動し、プライマリプーリに対するセカンダ
リプーリの芯ずれ(ミスアライメント)が必要以上に大
きくなる。そしてこの芯ずれは、ギヤの駆動力に伴うス
ラスト荷重の変化に対し変動する。 ここで、プライマリプーリとセカンダリプーリの芯ず
れは最小限に設定されている。即ち、この芯ずれが大き
いとベルトが蛇行し、多数の一列状態のエレメントに掛
けてあるリングの側縁がエレメントに接して損傷し、こ
のためベルトの耐久性を損うからである。従って、上述
のボールベアリングにおける軸方向変位を抑えてプーリ
の芯ずれの増大を防ぐことが望まれる。 本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、プ
ーリを位置決めしてラジアル荷重とスラスト荷重を受け
るボールベアリングの軸方向変位を規制して、ベルトの
耐久性の向上を図るようにした無段変速機のプーリ軸支
持装置を提供することを目的としている。
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ベルト式無段変
速機を構成する一方のプーリ軸を、プーリ近傍に配設し
たボールベアリングにより回転自在に軸支して、プーリ
の位置決めを図る同時にプーリ軸に取付けたギャによる
スラスト荷重とベルトによるラジアル荷重とを同時に受
ける構成のものにおいて、 上記ボールベアリングのインナレースとアウタレース
の各ボール受け部における曲率半径を、インナレース側
の曲率半径はボール直径の50.1〜50.9%に、アウタレー
ス側の曲率半径はボール直径の50.1〜50.9%に設定し
て、通常の標準設定値よりもボールの曲率に近似するよ
う小さく設定してなることを特徴とする。
【作用】
上記構成に基づき、プーリ近傍に設置されて位置決め
も兼ねているボールベアリングのインナレースとアウタ
レース相互の軸方向変位が非常に小さく設定されている
ので、ギヤによるフラスト荷重がかかってもプーリの移
動,即ちプライマリプーリとセカンダリプーリ相互の芯
ずれの増大を生じないようになる。 こうして本発明では、プーリを位置決め支持するボー
ルベアリングの位置決め機能が強化されて、ベルトの耐
久性を向上することが可能となる。
【実 施 例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を具体的に説
明する。 第1図において、本発明が適用されるものとして、電
磁粉式クラッチと組合わせたベルト式無段変速機の伝動
系の一例について説明すると、符号1は電磁粉式クラッ
チ、2は無段変速機であり、無段変速機2は大別する
と、入力側から前後進の切換部3,プーリ比変換部4およ
び終減速部5が伝動構成されて成る。そして、クラッチ
ハウジング6の一方に電磁粉式クラッチ1が収容され、
そのクラッチハウジング6の他方と、そこに接合される
メインケース7,更にメインケース7のクラッチハウジン
グ6と反対の側に接合されるサイドケース8の内部に、
無段変速機2の切換部3,プーリ比変換部4および終減速
部5が組付けられている。 電磁粉式クラッチ1は、エンジンからのクランク軸10
にドライブプレート11を介して一体結合するリング状の
ドライブメンバ12,変速機入力軸13に回転方向に一体的
にスプライン結合するディスク状のドリブンメンバ14を
有する。そして、ドリブンメンバ14の外周部側にコイル
15が内蔵されて両メンバ12,14の間に円周に沿いギャッ
プ16が形成され、このギャップ16はその内側の電磁粉を
有するパウダ室17と連通している。また、コイル15を具
備するドリブンメンバ14のハブ部のスリップリング18に
給電用ブラシ19が摺接し、スリップリング18から更にド
リブンメンバ14内部を通りコイル15に結線されてクラッ
チ電流回路が構成されている。 こうして、コイル15にクラッチ電流を流すと、ギャッ
プ16を介してドライブおよびトイブンメンバ12,14の間
に生じる磁力線により、そのギャップ16に電磁粉が鎖状
に結合して集積し、これによる結合力でドライブメンバ
12に対しドリブンメンバ14が滑りながら一体結合して、
クラッチ接続状態になる。一方、クラッチ電流をカット
すると、電磁粉によるドライブおよびドリブンメンバ1
2,14の結合力が消失してクラッチ切断状態になる。そし
て、この場合のクラッチ電流の制御を無段変速機2の切
換部3の操作に連動して行うようにすれば、パーキング
(P)またはニュートラル(N)レンジから前進のドラ
イブ(D),スポーティドライブ(Ds)または後退のリ
バース(R)レンジへの切換時に自動的にクラッチ1が
接断して、クラッチペダル操作が不要になる。 次いで、無段変換機2において切換部3は、上記クラ
ッチ1から入力軸13とこれに同軸上に配置された主軸20
との間に設けられる。即ち、入力軸13に前進被係合側を
兼ねた後進ドライブ用のギヤ21が形成され、主軸20には
後進被係合側のギヤ22が回転自在に嵌合してあり、これ
らのギヤ21,22が軸23で支持されたカウンタギヤ24、軸2
5で支持されたアイドラギヤ26を介して噛合い構成され
る。そして、主軸20とギヤ21および22との間に切換機構
27が設けられる。ここで、常時噛合っている上記ギヤ2
1,24,26,22はクラッチ1のコイル15を有するドリブンメ
ンバ14に連結しており、クラッチ切断時のこの部分の慣
性マスが比較的大きい点に対応して、切換機構27は主軸
20のハブ28にスプライン嵌合するスリーブ29が、シンク
ロ機構30,31を介して各ギヤ21,22に噛合い結合するよう
に構成されている。 これにより、スリーブ29をシンクロ機構30を介してギ
ヤ21側に噛合わすと、入力軸13に対し主軸20が直結して
前進状態になる。一方、スリーブ29を逆にシンクロ機構
31を介してギヤ22側に噛合わせると、入力軸13はギヤ2
1,24,26,22を介し主軸20に連結され、エンジン動力が減
速逆転して後進状態になる。 プーリ比変換部4は、上記主軸20に対し副軸35が平行
配置され、これらの両軸20,35にそれぞれプライマリプ
ーリ36,セカンダプーリ37が設けられ、且つ両プーリ36,
37の間にエンドレスの駆動ベルト34が掛け渡してある。
プーリ36,37はいずれも2分割に構成され、一方の固定
プーリ36a,37aに対し、他方の可動プーリ36b,37bがプー
リ間隔を可変にすべく移動可能にされ、可動プーリ36b,
37bには、それ自体ピストンを兼ねた油圧サーボ装置38,
39が付設され、更にセカンダリプーリ37の可動プーリ37
bには、プーリ間隔を狭くする方向にスプリング40が付
勢されている。 また、油圧制御系として作動源のオイルポンプ41がプ
ライマリプーリ36の隣りに設置される。このオイルポン
プ41は高圧用のギヤポンプであり、ポンプ駆動軸42がプ
ライマリプーリ36,主軸20および入力軸13の内部を貫通
してクランク軸10に直結し、エンジン運転中常に油圧を
生じるようになっている。そして、このオイルポンプ41
の油圧を制御して各油圧サーボ装置38,39に給排油し、
プライマリプーリ36とセカンダリプーリ37のプーリ間隔
を逆の関係に変化して、駆動ベルト34のプーリ36,37に
おけるプーリ比を無段階に変換し、無段変速した動力を
副軸35に出力する。 終減速部5は、上記プーリ変換部4の高速段側最小プ
ーリ比が例えば0.5と非常に小さく、このため副軸35の
回転数が大きい点に鑑み、副軸35に対し1組の中間減速
ギヤ43を介して出力軸44が連結される。そして、この出
力軸44のドライブギヤ45にファイナルギヤ46が噛合い、
ファイナルギヤ46から作動機構47を介して左右の駆動輪
の車輪48,49に伝動構成される。 一方、セカンダリプーリ側の支持装置について述べる
と、副軸35においてギヤ43のドライブギヤ43aの隣りの
クラッチハウジング側にローラベアリング50が設置され
る。また、セカンダリプーリ37の固定プーリ37aの隣り
のサイドケース側にボールベアリング51が設置される。
ボールベアリング51はインナレース51a,アウタレース51
bおよびボール51cから成り、インナレース51aを副軸35
の段部35aに係止すると共にロックナット52で締結し、
アウタレース51bをサイドケース凹部8aに嵌合すると共
にプレート53で抜止めして取付けられるのであり、ロー
ラベアリング50についても略同様に取付けてある。ここ
で、ギヤ43はヘリカルギヤであるから、ドライブギヤ43
aのドライブ(D)時には軸方向反力であるスラスト荷
重Fsは実線の矢印のようにプーリ側に作用し、減速およ
び後進(R)時にはそのスラスト荷重Fsが破線の矢印の
ように逆向きに作用する。 そして上記両ベアリング50,51により、セカンダリプ
ーリ37と副軸35の軸方向の位置決めを行うと共に、回転
自在に支持する。またボールベアリング51では、ベルト
張力によるラジアル荷重FRの大部分と、減速等に比べて
大きいドライブ時のスラスト荷重Fsとを受けるようにな
っている。従って、ドライブ時のスラスト荷重FSによる
ボールベアリング51の軸方向変位が直接的に、プライマ
リおよびセカンダリプーリ36,37の中心Op,Osのずれに影
響する。 そこで、ボールベアリング51自体の構成が第2図
(a)のようになっている。即ち、ボール51cの直径を
d,インナレース51aのボール受け部51dの曲率半径をRi,
アウタレース51bのボール受け部51eの曲率半径をRoとす
ると、ベアリングとして成立するには、Ri,Ro>d/2であ
る。そこで一般的には、Ri>0.51d,Ro>0.53d程度に設
定されて、インナレース51aとアウタレース51bの多少の
軸方向変位を吸収する構成になっている。しかるに、両
ボール受け部51d,51eの曲率をボール51cのものに近似さ
せて、軸方向変位を規制しており、その曲率半径Ri,Ro
は上記一般的なもの以下の Ri=0.501〜0.509d Ro=0.501〜0.519d のように設定される。これにより軸方向変位は、第2図
(b)のように破線の従来例に比べて実線のように小さ
い特性になっている。 また第2図(c)は、本発明による計測データであっ
て、インナレースの曲率半径Ri=0.505dとして無段変速
機の最小変速比全開走行時相当の軸方向荷重とラジアル
荷重を作用させたときの軸方向変位を示す。これによる
と、アウタレースの曲率半径Roが小さければ小さい程変
位は小さくなる傾向にある。しかし、前に述べたよう
に、理論的にはRo>0.50dでなければならないので、上
述のような範囲の値が導き出される。 上記構成により、クラッチ1の係合によりエンジン動
力が前後進切換部3を介してプーリ比変換部4のプライ
マリプーリ36に入力し、両プーリ36,37とベルト34で無
段変速した動力が副軸35に出力し、これがギヤ43以降の
車輪側に伝達して車両走行する。このとき、伝達トルク
に応じて変化したラジアル荷重FRとスラスト荷重Fsとを
ボールベアリング51で受けているが、このボールベアリ
ング51の軸方向変位が最小に規制されていることで、セ
カンダプーリ37のスラスト荷重Fsによる移動も規制され
る。そこで、プーリ36,37の芯ずれは設計された初期値
に保持され、ベルト34の必要以上の蛇行が防止されるの
である。 なお、ボールベアリングの部分に、軸方向変位の少な
いものとして3点または4点の多点接触ベアリングを用
いることも考えられるが、大きいベルトによるラジアル
荷重に対する対策を考慮する必要がある。
【発明の効果】
以上に述べてきたように、本発明によれば、ボールベ
アリングのインナレースおよびアウタレースの各ボール
受け部の曲率半径が、ボール直径に対し通常のそれぞれ
の標準設定値(51%,53%)よりも小さく設定されてい
ることから、軸に取付けたギャによるスラスト荷重がプ
ーリ軸に作用する際、インナレースとアウタレースの相
互間における軸方向の変位量が通常のものより小さくな
り、両プーリ相互間の芯ずれが最小限に抑制される。 この結果、ボールベアリングによるプーリの位置決め
機能が強化されて、ベルトの耐久性を向上することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプーリ軸支持装置の実施例を示す縦断
面図、第2図(a)はボールベアリングの断面図,
(b)はベアリング特性図,(c)は計測図である。 35……副軸、37……セカンダリプーリ、51……ボールベ
アリング、51a……インナレース、51b……アウタレー
ス、51c……ボール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−139047(JP,A) 実開 昭57−149323(JP,U) 転がり軸受の選び方・使い方編集委員会 編「転がり軸受の選び方・使い方」第1版 (1976−12−1)P.274 井戸守 外2 名著「ミニチュア王軸受」(昭36−12− 30)日刊工業新聞社P.120

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト式無段変速機を構成する一方のプー
    リ軸を、プーリ近傍に配設したボールベアリングにより
    回転自在に軸支して、プーリの位置決めを図る同時にプ
    ーリ軸に取付けたギャによるスラスト荷重とベルトによ
    るラジアル荷重とを同時に受ける構成のものにおいて、 上記ボールベアリングのインナレースとアウタレースの
    各ボール受け部における曲率半径を、インナレース側の
    曲率半径はボール直径の50.1〜50.9%に、アウタレース
    側の曲率半径はボール直径の50.1〜51.9%に設定して、
    通常の標準設定値よりもボールの曲率に近似するよう小
    さく設定してなることを特徴とする無段変速機のプーリ
    軸支持装置。
JP61312962A 1986-12-26 1986-12-26 無段変速機のプーリ軸支持装置 Expired - Fee Related JPH0830526B2 (ja)

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