【ソフトバンク牧原大成】プロ初規定到達でパ初3割打者ゼロ阻止/物語のあるデータ

ソフトバンクの牧原大成内野手(33)が最終盤に猛スパートをかけ、3割打者ゼロのピンチを救った。残り2試合となった10月3日のオリックス戦で2安打し、打率を3割4厘に引きあげた。この試合で、規定打席(143試合×3・1=443)をクリア。プロ15年目にして初の規定到達となった。同僚の柳町達外野手(28)を相手に、厘差を争う展開にも勝ち、パ・リーグ唯一の3割を守って首位打者までつかんだ。

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3割打者消滅…直後に1位登場



牧原大の名前が打撃成績に現れたのは9月25日、楽天戦後のことだった。

この時点での規定打席(425)に達し、打率は3割ちょうど。その3日前、3割1分で首位にいたオリックスの西川龍馬が、逆に規定打席不足で姿を消していた。

西川は20日のソフトバンク戦で右足に自打球を受けて途中退場した。「右けい骨骨折」と診断されて、登録を抹消された。「リーグ初の3割打者不在か」の声も出た直後の1位浮上だった。


日刊スポーツで掲載している打撃全成績の抜粋。9月21日時点のトップはオリックス西川。翌22日、規定打席に不足して名前が消え、パ・リーグから3割打者不在となる。3日後の25日、牧原大が規定打席に到達し3割打者が復活となった

日刊スポーツで掲載している打撃全成績の抜粋。9月21日時点のトップはオリックス西川。翌22日、規定打席に不足して名前が消え、パ・リーグから3割打者不在となる。3日後の25日、牧原大が規定打席に到達し3割打者が復活となった

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徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。