マスク氏のLiDAR不要論 中国ヘサイ、格安品で一蹴
自動運転に高価なLiDARは必要か否か――。自動車産業を二分してきた論争に、LiDARを200ドル(約3万円)で提供する禾賽科技(ヘサイ・テクノロジー)が終止符を打たんとしている。NIKKEI Mobilityの取材に応じた創業者の李一帆・最高経営責任者(CEO)は米テスラのイーロン・マスクCEOが唱えるLiDAR不要論について「結論は出た」と断じた。 世界シェア、33%握り首位 李CEOは9月
ジャパンモビリティショー2025 シャープがEV披露
「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」(ジャパンモビリティショー、旧東京モーターショー)が10月30日から11月9日まで開催されます。出展予定や見どころを随時更新していきます。 シャープのEV、27年度に発売 家電量販店など販路に(10月24日)三菱ふそう、水素エンジントラックを初公開(10月22日発表) 日産、太陽光パネル設置のEV「サクラ」試作(10月22日発表)トヨタ、「ランクル
華為・CATLのPHV分解、薄いインバーターで荷室広々
長安汽車集団と華為技術(ファーウェイ)、寧徳時代新能源科技(CATL)が共同開発した高級EVの新ブランド「AVATR(アバター)」が注目を集めている。9月に幕張メッセ(千葉市)で開催されたオートモーティブワールドでは、日本で初めてアバター12が分解展示された。同車は電気自動車(EV)モデルとプラグインハイブリッド車(PHV)モデルがあるが、今回はPHVモデルとなる。 中国のアバター・テクノロジー
ソニー・ホンダが「アプリストア」 エンジン音や3D映像
ソニーグループとホンダが出資する電気自動車(EV)メーカー、ソニー・ホンダモビリティは、移動のエンターテインメント性を高めるアプリケーションを専用のアプリ配信プラットフォームを通じて配信する。2026年の納車を予定する「AFEELA(アフィーラ)」などを想定する。外部のクリエーターなどが自由にアップロードできるようにするなど、開発しやすい環境を構築する。 「アプリストア」のようなプラットフォーム
マツダと日鉄、車体開発で設計から連携 新型「CX-5」で
マツダは23日、日本製鉄と車体開発で連携すると発表した。日鉄が開発の初期段階から参画し、サプライチェーン(供給網)を見直してコスト削減につなげる。サプライチェーンの一段の合理化を進め、輸出モデルを維持する。 まず2025年末に欧州で発売する多目的スポーツ車(SUV)の新型「CX-5」の開発から共同で取り組んだ。開発の初期段階から鋼板材料の選定を一緒に行い、マツダの組み立て工場に近い日鉄の工場から
自動運転、レベル神話やめよう 「5は安全、2は危険」の誤解
NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい専門家が分析したリポートをお届けします。ロボットタクシーの商用化などが進む自動運転について、KPMGコンサルティングの専門家が分析する連載を掲載します。 「自動運転はもうできるのか」との問いは、しばしば「どこで・誰が・何のために」という文脈を抜きに語られがちだ。しかし、技術は単なる点ではなく、線としてつながることで真価を発揮することを忘れてはな
ニデック系、中国EVに赤外線カメラ部品 生産量を倍増
ニデック傘下のニデックプレシジョン(旧日本電産コパル)が中国で、自動車の衝突防止に使う部品の増産を進めている。先進運転支援システム(ADAS)に組み込み、夜間の運転をサポートする赤外線カメラのシャッター部品で、現状で月産1万個の生産量を2026年には同2万個に増やす。 同社は浙江省平湖市の工場で、赤外線カメラに使うシャッターを生産する。2〜3センチメートル四方の大きさで、カメラ内でセンサーの温度
空飛ぶクルマの中国EVT、国産システムでコスト大幅減
中国の電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカー、億維特航空(EVT Aerotechnics)がこのほど、シリーズAで数億元(数十億円)を調達した。出資は金浦投資が主導し、精工科技や英搏爾電気、既存株主の邦盛資本なども加わった。資金は主力機種の開発と耐空証明の取得、航空用電動推進システム(EPS)の量産体制の構築、商用化の実証に用いられる。 EVTは2022年に設立され、市型航空交通(UAM)の普
トラック車両・タイヤの故障、AIが予知 住友ゴムが参入
住友ゴム工業は北米で10月中にも運送会社などを対象にした車両の故障予知サービスを始める。米AI(人工知能)新興のバイアダクトの買収を機に、住友ゴムが持つタイヤの回転速度などのデータを取得する独自システムと組み合わせて車両全体の状態を把握できるようにする。AIで故障するリスクのある原因も特定することで、運送会社のコスト削減や円滑な業務を後押しする。 住友ゴムは8月下旬にバイアダクトを1億400万ド
リゾートのEVカート、無人で配車や運行管理 三菱電機
三菱電機は10月、電気自動車(EV)の自動運転カートや運行システムをセットで提供するサービス「xAUTO(エックスオート)」を始めた。配車から運行まで無人で実行でき、人手不足で悩むホテルなどリゾート施設に提案する。電池残量を管理する機能などを加え、2030年度に全国50〜60カ所の導入実績を積み上げることを目標としている。 エックスオートの自動運転は、特定の条件下(私有地内)においてシステムがす