日本最大の労働組合の全国中央組織「連合」は先の衆院選について、立憲民主党や共産党などの野党共闘に批判的な総括をまとめました。労働者が団結して賃金や雇用環境などの改善を勝ち取るための団体である労組がなぜ、政治に影響力を持つのでしょうか。
◆労働組合まとめる全国組織
Q 連合って何。
A 正式名は「日本労働組合総連合会」です。業界ごとに分かれた48の産業別労働組合(産別)と、中小零細企業や個人を主な対象にした47の地方連合会から成り立っています。12月2日現在、組合員は約704万人。経営側の経団連が自民党を支援するのに対し、連合は立民、国民民主両党の最大の支援組織で、両党には産別出身の議員がいます。
Q 労組が政党を支える理由は。
A 労働環境を良くするには、労使交渉に加え、制度や法律の改正など政治の力も大きいからです。連合初の女性トップ、芳野友子会長は本紙に「各企業の労使関係、労働条件の改善に取り組むだけでは生活は良くならない。働く人、生活者の立場に立った政治勢力の拡大が、政策を実現するためには重要だ」と説明しています。
◆野党共闘にも物申す
Q 衆院選で立民と関係がぎくしゃくしました。
A 立民が...
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