Öoo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/06 05:13 UTC 版)
| ジャンル | アクションパズル |
|---|---|
| 対応機種 | Steam(Microsoft Windows) Nintendo Switch |
| 開発元 | 生高橋 はちのす(tiny cactus studio) つよみー |
| 発売元 | 生高橋(Steam) あまた(Switch) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | 2025年8月8日(Steam) 2026年3月4日(Switch) |
『Öoo』は、日本のインディーゲームデベロッパーの生高橋・はちのす(tiny cactus studio)・つよみーが開発し2025年8月8日にSteamにて配信されたアクションパズルゲーム[1]。
2026年3月4日よりNintendo Switch版が配信開始[2]。
Steamでの配信時点でタイトルの読みは決まっていなかったが[3]、メディアなどでは「ウー」と呼称しており[4]、Nintendo Switch版はその読みが付されている[5]。
本作は、身体の一部が爆弾でできたイモムシの「爆弾いもむし」が主人公で、鳥に飲み込まれてしまったいもむしが体内から脱出する様子が描かれている[1][6]。いもむしは爆弾を設置する能力を持っており、爆風に乗って移動することもできる[1][6]。なお、『Öoo』という題名はいもむしの姿を模している[7]。
開発
本作は以下の役割分担の元、2年かけて開発された[7]。
- 生高橋:企画,プログラム,レベルデザインを担当
- はちのす:グラフィック
- つよみー:サウンド
生高橋の前作「ElecHead」では「パズル×メトロイドヴァニア」を目指したものの、ステージの往復がパズルゲームとの相性が悪かったことに加え、レベルデザインの力不足もあって、実現には至らなかった[7]。
生高橋はメトロイドヴァニアを研究するためその始祖の一つである「メトロイド」シリーズを実際にプレイした[7]。たとえば『スーパーメトロイド』の場合、当初アイスビームを高速で動く敵を封じる手段として考えていたものの、凍らせた敵を足場にできることに気づいたことで、探索の幅が広まり、「知識で道を切り開く」というコンセプトのきっかけとなった[7]。
また、「ElecHead」のファンにも楽しんでもらいたいという意図もあり、同作で評価された点も参考にした[7]。
生高橋によるノートを用いたアイデア出しの中で、爆弾によって隠された壁を見つけるアイデアが出て来た後、爆風を用いた移動や加速というアイデアが出てきたことにより、ステージ案に広がりが見えた[7]。さらに、爆弾を飛ばす仕掛けを入れたことにより、爆弾を増やすだけでも遊びに幅を持たせられることに生高橋は気づいた[7]。
その後、最低限の要素の中でノートに描いた案を検証するプロトタイピングに進んだ[7]。この時点で「シンプルながらも広がりがある」という条件に沿わないものを却下していくほか、「アクション性が高まる」といった利点があってもコンセプトに合わない場合は仕様を変更していった[7]。また、アイデア出しのの時点では爆弾を時限式にしていたが、プロトタイピングによってただ難しくなるだけであることが判明したため、仕様が変更された[7]。生高橋は2025年11月に行われた「Indie Developers Conference 2025」(IDC2025)にて、コンセプトによる「制限」が、多くの気づきを生み出したと述懐している[7]。
生高橋が使用可能な爆弾の個数を数字で示したくないと考える中で、連結して主人公についていくようにしたところ、芋虫に似ていて可愛らしかったため、主人公を「爆弾いもむし」に設定した[7]。結果、それが世界観の基礎となり、「Öoo」という題名の由来にもなった[7]。
生高橋はIDCにて、制作者は初見のプレイヤーの気持ちを全く理解できないとしたうえで、本作がテストプレイによって圧倒的に面白くなったと語っている[7]。
本作の場合、初回のテストプレイでは参加者ががつらそうにしていた上、クリアした者もいなかった[7]。テストプレイの結果を見て、メインルートに組み込まれていた高難易度ステージを隠しステージに変更した[7]。また、ラストステージは新規の地形のみで構成されており、今思えばかなり意地悪な構成だったと生高橋は述懐している[7]。
反響
本作は発売早々Steamで「圧倒的に好評」となった[8][9]。
評価
ファミ通のミル☆吉村は、其の絵柄や限られたアクションからいっけんすると単純なゲームと誤認されかねないが、実際遊んだときは、よくそぎ落とされた要素を組み合わせてバリエーションを生み出したことに驚いたと述べており、発展のさせ方も見事だったと評している[1]。
本作は米経済誌「フォーブス」が公開した「2025年のベストゲーム20選」の首位にランクインした[10]。
脚注
- ^ a b c d ミル☆吉村 (2025年8月7日). “パズルアクション『Öoo』レビュー。シンプルなアクションをディープに使うテクを発見する楽しみがギュッと詰まったゲーム | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2026年1月12日閲覧。
- ^ “『Öoo』がSwitch向けに発売。“爆弾いもむし”による探索パズルアクション【インディーワールド】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2026年3月3日). 2026年3月6日閲覧。
- ^ ““爆弾イモムシ”自爆アクション『Öoo』8月8日配信へ。傑作『ElecHead』開発者が贈る、ひらめき爆風パズル”. AUTOMATON (2025年8月1日). 2026年1月14日閲覧。
- ^ “かわいい“爆弾いもむし”の冒険を描くアクションパズルゲーム『Öoo』がSteamで「圧倒的に好評」スタートを記録。壊すだけではない爆弾の「使い方」に気づき、ひらめくと新たな道が開けて気持ちいい”. 電ファミニコゲーマー (2025年8月13日). 2026年1月14日閲覧。
- ^ 「「Hello! インディー」ウーんと悩んで、ボン!とひらめけ『Öoo』(ウー)」Nintendo、2026年3月4日。2026年3月6日閲覧。
- ^ a b “人気上昇、圧倒的好評!探索ボマーパズル『Öoo』はシンプルかつロジカルに面白い、でも「爆弾いもむし」とは…!?【プレイレポ】”. Game*Spark (2025年8月14日). 2026年1月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “生高橋氏が語る「Öoo」の開発哲学とは? 欲求・問題・偶然を生かし,そして入念にテストプレイする[IDC2025]”. 4Gamer.net. Aetas (2025年11月20日). 2026年1月12日閲覧。
- ^ ヨシムネ (2025年8月13日). “かわいい“爆弾いもむし”の冒険を描くアクションパズルゲーム『Öoo』がSteamで「圧倒的に好評」スタートを記録。壊すだけではない爆弾の「使い方」に気づき、ひらめくと新たな道が開けて気持ちいい”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?. 2026年1月12日閲覧。
- ^ Yamanaka, Taijiro (2025年8月9日). “「爆弾イモムシ」自爆パズルアクション『Öoo』好評率100%の大人気スタート。“気づき”でどんどん攻略広がる、ヒラメキ型メトロイドヴァニア”. AUTOMATON. 2026年1月12日閲覧。
- ^ “Forbes2025年ゲームランキング1位に『Öoo』!国産インディー作品が米経済紙上で大きく取り上げられる”. Game*Spark (2026年1月6日). 2026年1月12日閲覧。
外部リンク
- Öooのページへのリンク