カッサンドラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 00:09 UTC 版)
カッサンドラー(古希: Κασσάνδρα、古代ギリシア語ラテン翻字: Kassandrā、羅: Cassandra)は、ギリシア神話に登場するイーリオス(トロイア)の王女である[1]。悲劇の予言者として知られる。日本語では長母音を省略してカッサンドラ、カサンドラと表記されることもある[2]。
概要
プリアモス王とヘカベーとの間に生まれた[1]。長兄にイーリオスの英雄ヘクトール、兄に「パリスの審判」で知られイーリオスに戦乱(ひいては滅亡)をもたらしたパリスを持つ。ヘレノスとは双子だという[1]。
アポローンに愛され、彼と同衾する代わりに予言能力を授かったが、カッサンドラーは彼との性交を拒絶してしまう[1]。憤慨したアポローンは、「カッサンドラーの予言を誰も信じないように」という呪いをかけてしまった[1]。カッサンドラーは、パリスがヘレネーをさらってきたときも、トロイアの木馬をイリオス市民が市内に運び込もうとしたときも、これらが破滅につながることを予言して抗議したが、誰も信じなかった[1]。
イーリオス陥落の際、小アイアースにアテーナーの神殿において凌辱された[1]。小アイアースは、これによってアテーナーの怒りを買い、ギリシアへの航海の途中で溺死させられた。カッサンドラーはアガメムノーンの戦利品となり、ミュケーナイに連れてゆかれた[1]。そして、アガメムノーンとともに、アガメムノーンの妻クリュタイムネーストラーの手にかかり、命を落とした[1]。
系図
絵画ギャラリー
-
Palmer, Henrietta L. (Henrietta Lee), b. 1834『カッサンドラー』
-
フレデリック・サンズ『ヘレネーとカサンドラ』1866年
-
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ『カッサンドラー』1861年
脚注
- ^ a b c d e f g h i 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年、393,394頁。項目「カッサンドラーまたはカーサンドラー」。
- ^ 小学館、デジタル大辞泉『カッサンドラ』 - コトバンク
関連項目
カッサンドラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 00:14 UTC 版)
カッサンドラー (Kassandrā) はトロイア王、プリアモスの娘である。アポローンはカッサンドラーの美貌に懸想し、求愛する。自分の愛を受け入れれば「百発百中の予言能力」を授けるとカッサンドラーを誘惑する。カッサンドラーはそれを受け入れ「予言能力」を手に入れるが、その瞬間「アポローンに弄ばれたあげく、捨てられる自分の運命」を予言してしまう。 カッサンドラーはすぐさまアポローンの許を去る。アポローンは怒り、「カッサンドラーの予言は誰も信じない」という呪いを掛けた。後に、ギリシア諸ポリスとトロイアとの間でトロイア戦争が起きると、カッサンドラーはトロイアの悲劇的滅亡を予言し、父王プリアモスらに警告するが、誰もそれを信じなかった。はたしてトロイアは、カッサンドラーの予言通り、アカイア人(ギリシア)との戦争に敗れ、滅亡するのである。
※この「カッサンドラー」の解説は、「アポローン」の解説の一部です。
「カッサンドラー」を含む「アポローン」の記事については、「アポローン」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- カッサンドラーのページへのリンク