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シクロヘキセンとは? わかりやすく解説

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シクロヘキセン

分子式C6H10
その他の名称ベンゼンテトラヒドリド、Benzenetetrahydride、Cyclohexene、1,2,3,4-テトラヒドロベンゼン、1,2,3,4-Tetrahydrobenzene、1-Cyclohexene
体系名:1-シクロヘキセン、シクロヘキセン


シクロヘキセン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 14:48 UTC 版)

シクロヘキセン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 906737
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.003.462
EC番号
  • 203-807-8
Gmelin参照 1659
PubChem CID
RTECS number
  • GW2500000
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C6H10
モル質量 82.143 g/mol
外観 無色の液体
匂い 甘い
密度 0.8110 g/cm3
融点 −103.5 °C (−154.3 °F; 169.7 K)
沸点 82.98 °C (181.36 °F; 356.13 K)
みずにわずかに溶ける。
溶解度 有機溶媒と混和する。
蒸気圧 8.93 kPa (20 °C)

11.9 kPa (25 °C)

kH 0.022 mol·kg−1·bar−1
磁化率 −57.5·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.4465
危険性
GHS表示:
Danger
H225, H302, H305, H311, H411
P210, P233, P240, P241, P242, P243, P264, P270, P273, P280, P301+P310, P301+P312, P302+P352, P303+P361+P353, P312, P322, P330, P331, P361, P363, P370+P378, P391, P403+P235, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 1: Exposure would cause irritation but only minor residual injury. E.g. turpentineFlammability 3: Liquids and solids that can be ignited under almost all ambient temperature conditions. Flash point between 23 and 38 °C (73 and 100 °F). E.g. gasolineInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
1
3
0
引火点 −12 °C (10 °F; 261 K)
244 °C (471 °F; 517 K)
爆発限界 0.8–5%
致死量または濃度 (LD, LC)
1407 mg/kg (経口, ラット)
LCLo (最低致死濃度)
13,196 ppm (マウス, 2 時間)[2]
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
TWA 300 ppm (1015 mg/m3)[1]
REL
TWA 300 ppm (1015 mg/m3)[1]
IDLH
2000 ppm[1]
安全データシート (SDS) External MSDS
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
 verify (what is  N ?)

シクロヘキセン (cyclohexene) は、分子式がC6H10シクロアルケンの一種である。無色透明の液体で、石油に似た強い特有の悪臭を持つ。光や空気に対して不安定なため長期間保存することができない。使用する直前に蒸留して過酸化物を除去する必要がある。有機化学の初学者が行う実験に、酸触媒シクロヘキサノール脱水し、反応混合物から蒸留によってシクロヘキセンを取り出すものがある。シクロヘキセン誘導体は種々の薬品に用いられる。接着剤の溶剤としても使われる。シクロヘキセンに触れると炎症を起こす。消防法による第4類危険物 第1石油類に該当する[3]

生産と用途

シクロヘキセンはベンゼンの部分的な水素化によって得られる。シクロヘキサノールからも得られ、これを脱水素するとシクロヘキサノンも生成する。これはカプロラクタムの前駆体である[4]。シクロヘキセンはアジピン酸マレイン酸、ジシクロヘキシルアジピン酸、シクロヘキセンオキシドの前駆体である。さらに、溶媒としても使われる。特有の悪臭と、硫黄分を含まないことから、都市ガスへの付臭剤としても使用される[5]

研究室実験

有機化学初学者向けの実験課題で、蒸留によりシクロヘキセンを反応混合物から除去しながら行う、シクロヘキサノール触媒脱水反応がある。

構造

いす形配座を好むシクロヘキサンとは異なり、シクロヘキセンは半いす形配座が最安定である[6]。シクロヘキサンがいす形配座を好むことの一つの基礎は、いす形では環を構成する個々の結合がねじれ形配座を取ることができることである。しかしながら、シクロヘキセンでは、アルケンが平面であり、これはこの結合が重なり形配座を取ることと等価である。

脚注

  1. ^ a b c NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0167
  2. ^ Cyclohexene”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所英語版(NIOSH). 2025年10月15日閲覧。
  3. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  4. ^ Michael T. Musser "Cyclohexanol and Cyclohexanone" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH, Weinheim, 2005.doi:10.1002/14356007.a08_217
  5. ^ “都市ガスの付臭剤成分の変更について” (Press release). 東京ガス. 16 March 2009. 2013年2月6日閲覧.
  6. ^ Jensen, Frederick R.; Bushweller, C. Hackett (1969). “Conformational preferences and interconversion barriers in cyclohexene and derivatives”. J. Am. Chem. Soc. 91 (21): 5774–5782. doi:10.1021/ja01049a013. 

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