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マクベス夫人役とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
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マクベス夫人役とは? わかりやすく解説

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マクベス夫人役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 10:12 UTC 版)

マクベス (ヴェルディ)」の記事における「マクベス夫人役」の解説

オペラにおけるマクベス夫人役は、題名マクベス同等、あるいはそれ以上重要な地位占めている。作曲者ヴェルディがこの夫人役をどのように考えていたかを知るには以下の著名なエピソードがある。 オペラ初演から2年後1849年春、ナポリ・サン・カルロ劇場では『マクベス』の上演を計画しており、ヴェルディは同劇場の上監督サルヴァトーレ・カンマラーノ(後に『イル・トロヴァトーレ』の台本作成したことでも有名)に対して演出上の様々な助言行っていた。この時、当時著名なソプラノ、エウジェーニア・タドリーニがマクベス夫人演じると知ってヴェルディは「タドリーニが美貌知られていること、天使のように清冽完璧なその歌唱有名なこと」に対して懸念表明し夫人役に必要なのはむしろ醜い悪魔的な印象、そして「とげとげしい押さえつけられた、低い(こもった)声」(una voce aspra, soffocata, cupa)であるとカンマラーノに述べている(1848年11月23日書簡による)。美しい声と技巧(そして美し容姿)が求められ19世紀前半ソプラノ歌手とは対極のものをヴェルディ要求していたことがわかる。実際初演ソプラノ、マリアンナ・バルビエーリ=ニーニ容姿が醜いためドニゼッティルクレツィア・ボルジア』の題名役を仮面をつけて歌った、という伝説持主だった。 1954年過激なダイエットを行う前のマリア・カラスはこの「醜い容姿とげとげしい声」の点で、ある意味理想マクベス夫人であり、彼女の1952年スカラ座でのライブ盤(デ・サバタ指揮)は名録音一つ数えられている。これに対してカラス同時代におけるライヴァル、(美貌とは言えないが)その滑らかな美声知られレナータ・テバルディ生涯通じてマクベス夫人を歌わなかったことは象徴的である。 また初演版第2幕でのアリア勝利!」(Trionfai!)が、1865年改訂版でほぼメゾソプラノ的な低いテッシトゥーラ音域)のアリア「光は萎えて」(La luce langue)に書き改められたことも手伝って、マクベス夫人役は高音域に伸びのあるメゾソプラノ例えフィオレンツァ・コッソット、シャーリー・ヴァーレット あるいはアグネス・バルツァなども挑戦する役となっている。 加えて同役ドイツ北欧系のソプラノの名録音例えマルタ・メードルアストリッド・ヴァルナイレオニー・リザネクあるいはビルギット・ニルソンなどが目立つ点も、ヴェルディオペラとしては極めて異色といえる。これは上記「ヴェルディ・ルネッサンス」の影響からか、ドイツの上演が現在でも比較的多いことに起因するのだろう。

※この「マクベス夫人役」の解説は、「マクベス (ヴェルディ)」の解説の一部です。
「マクベス夫人役」を含む「マクベス (ヴェルディ)」の記事については、「マクベス (ヴェルディ)」の概要を参照ください。

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