八木橋百貨店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/16 14:33 UTC 版)
|
八木橋百貨店
|
|
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 北緯36度8分45.5秒 東経139度22分55.3秒 / 北緯36.145972度 東経139.382028度座標: 北緯36度8分45.5秒 東経139度22分55.3秒 / 北緯36.145972度 東経139.382028度 |
| 設立 | 1927年(昭和2年)8月31日[1] (創業1897年6月24日) |
| 業種 | 小売業 |
| 事業内容 | 百貨店の運営[1] |
| 代表者 | 代表取締役社長 八木橋宏貴[2] |
| 資本金 | 4億8576万円[2] |
| 売上高 | 128億円(95期) |
| 従業員数 | 186名 (令和2年8月現在) |
| 外部リンク | https://www.yagihashi.co.jp/ |
八木橋百貨店(やぎはしひゃっかてん)は、埼玉県熊谷市に本店を置く百貨店である[1]。運営法人名は、株式会社八木橋[1]で、日本百貨店協会に加盟している。
概要
埼玉県内で最も古い百貨店の一つとして知られ、熊谷市中心市街地に立地する。 市内では最大級の売場面積を有し、地域に根差した百貨店として営業を続けている[3][4]。
小売事業者として一店舗のみを運営している。過去には、群馬県高崎市に「高崎店」を置いていたほか、外商部出張所を深谷市・羽生市、県外では群馬県太田市に設置していたが、現在はいずれも撤退している。
1974年から1980年7月まで、熊谷市内の伊勢町および箱田に食品デパート「ヤギハシマート」を開設していた。
2017年に創業120年を迎え、百貨店としては老舗の部類に入る[2]。
沿革
八木橋百貨店の起源は、初代・八木橋本次郎(万延元年2月 – 昭和13年12月7日)にさかのぼる。本次郎は、吹上町(現・鴻巣市)の代家に生まれ、八木橋惣五郎が営む持田村(現・行田市)の呉服太物店「山木屋」において、12歳頃から丁稚奉公を始めた[5]。その後、腕利きの番頭となり、惣五郎の娘・いちと結婚して八木橋姓を名乗るようになった。
1897年(明治30年)6月、本次郎は山木屋からのれん分けを受け、熊谷町仲町(現在地)において木綿太物を主とする呉服・太物商「八木橋」を創業した[5]。同店は夏冬2回の大売出しなどで繁盛し、売出しの際には早朝から来店客が集まり、街頭に屋台が並ぶほどであったと伝えられている[5]。
1927年(昭和2年)8月31日には、組織を株式会社に改め、商号を「株式会社八木橋」とした[1]。あわせて隣接店舗を取得し、洋品部を併設するなど事業規模を拡大した。
1945年(昭和20年)8月の熊谷空襲により店舗は全焼したが、戦後に焼け跡を整備し、約231平方メートルの店舗を建設して営業を再開した。
1961年(昭和36年)には通商産業省の営業許可を受け、売場面積4,200平方メートルを有する百貨店となった。同時期には群馬県高崎市の目抜き通り(現・あら町)に「八木橋高崎店」を開設し、4階に食堂、屋上にこども遊園地を設けるなど、地域での集客拠点として親しまれた。
1971年(昭和46年)3月2日には新店舗が開店し、地下1階・地上7階、総面積1万8,900平方メートルの規模となった[6] 。1973年には旧館地下にライブハウス「木偶瘖堂(でくいんどう)」を開設している。
1979年には外商部出張所を深谷市・羽生市および太田市に設置した。1987年には5層式立体駐車場「パーク仲町」(260台収容)が完成し、1988年3月には資本金を4億8576万円に増資した。
1989年(平成元年)3月には増床工事が完了し、地下1階・地上8階建て、総面積3万7,825平方メートルへと拡張された[1]。これによりエレベーターやエスカレーターなどの近代的設備も整備された。1991年7月には、5層式立体駐車場「パーク1番街」(300台収容)が完成している。
1997年(平成9年)には創業100周年を迎え、2013年(平成25年)9月12日には、地階食品フロアおよび1階名店銘菓売場のリニューアルが行われた。
フロア構成
館内は地下1階から8階までの構成となっており、各階に用途別の売場や施設が配置されている。
8階には多目的ホールやギャラリーなどの文化・交流施設が設けられ、7階にはレストラン街や催事場など、来店客の滞在を意識した空間が整備されている。中層階には衣料品や生活関連商品、低層階には化粧品・服飾雑貨・食品売場が配置されている。
- フロア概要
- 地下1階:食品売場
- 1階:化粧品・服飾雑貨・名店銘菓
- 中層階:婦人服・紳士服・生活雑貨
- 上層階:レストラン街・催事場・多目的施設
特徴
八木橋百貨店では、広報活動の一環として「やぎはし便り」と名付けた広報新聞を発行し、折り込みチラシとして配布している。過去には「お茶の間ジャーナル」と呼ばれる広報媒体も存在した。
店舗の立地に関連する特徴として、入口付近には旧中山道に由来する石碑が設置されている。かつて同店の店舗は旧中山道を挟んで北側と南側に分かれて存在していたが、1989年の改築に際し、敷地の一部を公共の歩道として提供することを条件に、旧中山道を遮断する形で建設された。現在も、1階には旧中山道の位置に対応する幅広の店内通路が設けられており、営業時間中は建物内を通行することで旧中山道の経路を辿ることが可能である[7][8]。
屋上には、テレビ埼玉(テレ玉)のお天気カメラが設置されている。中継映像は、主に直下の国道17号鎌倉町交差点付近から熊谷駅方面、または南側の国道407号鎌倉町陸橋や上越新幹線高架付近を映し出している。
2007年以降、アズ熊谷、ティアラ21、ニットーモールと連携し、熊谷市内の商業施設による合同販促キャンペーンを実施している。これは、もともと近接・接続する3館による連携事業に、後から八木橋百貨店が加わったものであり、現在は4館合同企画として継続されている。
また、2007年から夏季限定で、店舗正面入口前に高さ約4メートルの大型温度計が設置されている。この温度計は、熊谷地方気象台が発表する気温を基に、八木橋百貨店の職員が表示を調整する方式で運用されている。設置当初は40.0度までの目盛りであったが、2007年8月に40.9度を記録した際には手書きで対応した。その後、2008年には50度まで表示可能な温度計が設置され、2009年以降は45度までの表示仕様で運用されている。
この温度計は、熊谷市のまちづくり施策「あついぞ!熊谷」と関連して設置されており、近隣のなおざね商店街と共同で設置されている。観光や定住に対する負のイメージを理由に一時は廃止・撤去が検討されたが、2018年には市民からの継続要望を受け、表示フレーズを「熊谷夏の陣」に変更した。この名称は鶴間政行が考案し、浜田次朗の揮毫によるもので、熊谷直実をイメージしたシルエットが配されている。
デザインを刷新した上で、温度計の設置が継続されることとなった[9][10][11]。
アクセス
鉄道・路線バス
- その他の路線バス
- 朝日バス(KM52・53系統を除く)の熊谷駅行きで「さくら町通り」停留所下車(進行方向に進み、数十メートル)
- 熊谷市内循環ゆうゆうバス(グライダー号・直実号)「八木橋東」停留所下車、入口まで約300メートル
(乗り場は熊谷駅南口)
自家用車
自家用車
ポイントカード
八木橋百貨店では、来店客向けに独自のポイントカード制度を導入している。
八木橋カード
八木橋カードには、クレジット機能付きカードと現金専用カードの2種類がある。
- 八木橋NICOS・VISAカード
- クレジット払いのほか、カードを提示しての現金払いでもポイントが加算される。
- ハウスカード
- クレジット機能を持たない現金専用カードで、提示して現金払いを行った場合にポイントが加算される。
八木橋ポイント
八木橋カードの利用により付与されるポイント制度で、以下の条件で加算・利用が行われる。
- ポイントの加算
- 八木橋店内でポイント対象商品を購入した場合、100円(税抜)ごとに1ポイントが加算される。
- バーゲン商品や1階食品売場の商品も、概ねポイント加算の対象となる。
- 7階の催事商品は、対象外となる場合が多い。
- 優待割引を利用した場合は、ポイントは加算されない。
- ポイントの利用
- ポイントの利用は八木橋百貨店本店のみに限られる。
- 1ポイントを1円として、1ポイント単位で利用できる。
- ポイントを利用した買い物においても、ポイント加算の対象となる。
- ポイントは現金との引き換えはできない。
- 加算されたポイントは当日から利用可能である。
- 有効期限
- ポイントの有効期限は、加算された月から1年間とされている。
- 有効期限を経過したポイントは失効する。
- ポイントが失効する月に買い物をした場合、その月に失効する「該当ポイント数」がレシートに印字される。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 92-93
- ^ a b c “会社概要”. 八木橋百貨店公式サイト. 2026年1月16日閲覧。
- ^ “大規模小売店舗名簿”. 埼玉県. 2026年1月16日閲覧。
- ^ “大規模小売店舗面積上位一覧(店舗面積10,000㎡以上)”. 埼玉県. 2026年1月16日閲覧。
- ^ a b c 鯨井 邦彦 (2009). 雑学から見た熊谷ものしり事典. 熊谷雑学研究所
- ^ 日本商業年鑑 1972年版, 商業界, (1972), pp. 360
- ^ “百貨店内に旧中山道 街歩きファン注目 八木橋”. 埼玉新聞 (2012年4月8日). 2014年6月30日閲覧。
- ^ “15.八木橋百貨店と中山道”. 熊谷デジタルミュージアム. 2014年6月30日閲覧。
- ^ “熊谷名物の大温度計やめないで! 八木橋百貨店、市民の声に応え今年も設置 装い新たに 猛暑日サービスも”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2018年8月4日) 2018年7月17日閲覧。
- ^ 花井勝規 (2018年5月23日). “「あついぞ!」→「夏の陣」 熊谷名物・大温度計看板がデザイン変え継続”. 東京新聞 (中日新聞社) 2018年8月4日閲覧。
- ^ “埼玉・熊谷恒例の大温度計設置 「猛暑はお得」”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年5月23日) 2018年8月4日閲覧。
関連項目
- 八木橋百貨店が撮影協力を行い、店舗の内外やロゴ意匠が使用されたテレビドラマシリーズ。
- 第7話において、八木橋百貨店をロケ地として撮影が行われたテレビドラマ。
- 八木橋百貨店に所属するラグビー選手で、2016年リオデジャネイロオリンピック7人制ラグビー日本代表。
- 八木橋百貨店において販促企画の立案・実行を担当した従業員。
外部リンク
- 八木橋百貨店公式サイト
- 八木橋百貨店 (@yagihashi_dept) - X
固有名詞の分類
| 埼玉県の企業 |
ABCドラッグ 幸手都市ガス 八木橋百貨店 アサヒロジスティクス マイスカイ交通 |
| 日本の百貨店 |
ヤマトヤシキ FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店 八木橋百貨店 東武宇都宮百貨店 伊予鉄高島屋 |
| 埼玉県の商業施設 |
アリオ深谷 ウニクス秩父 八木橋百貨店 入間ショッピングプラザ サイオス モラージュ菖蒲 |
| 全日本デパートメントストアーズ開発機構 |
藤丸 リウボウインダストリー 八木橋百貨店 東武宇都宮百貨店 浜屋百貨店 |
- 八木橋百貨店のページへのリンク