八百板洋子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 07:46 UTC 版)
八百板 洋子(やおいた ようこ、1946年〈昭和21年〉4月1日[1] - 2025年〈令和7年〉2月18日[2])は、日本の翻訳家、児童文学作家。
略歴
福島県伊達郡飯野町(現・福島市)[2]に生まれる。父は日本社会党の参議院議員を務めた八百板正[1]。結婚後の本姓(夫姓)は折方[1]。
1968年[3]中央大学文学部国文科[注釈 1]卒業後、1970年ブルガリアのソフィア大学大学院に留学。 1976年『ふたつの
著書
- 再話ものを含む。
- 『ソフィアの白いばら』(福音館書店) 1999.6、 のち文庫 2005.6
- 『やまからとらがやってきた』(八百板洋子 文、李錘美絵、学習研究社、World picture book 2001年1月号) 2001.1
- 『はしのうえで』(八百板洋子 文、山内ふじ江絵、福音館書店、こどものとも年少版 2002年1月号〈第298号〉) 2002.1
- 『こならぼうやの ぼうし』(八百板洋子 文、高森登志夫絵、福音館書店、ちいさなかがくのとも 2002年10月号) 2002.10
- 『もりのてぶくろ』(八百板洋子 文、ナターリア・チャルーシナ 絵、福音館書店、ちいさなかがくのとも 2004年11月号) 2004.11
- 『だれの あしあと?』(八百板洋子 文、かつやかおり絵、福音館書店、ちいさなかがくのとも 2006年12月号) 2006.12
- 『吸血鬼のおはなし』(齋藤芽生絵、福音館書店、たくさんのふしぎ 2009年3月号〈第288号〉) 2009.3
- 『なみとび』(八百板洋子 文、荒川暢絵、福音館書店、ちいさなかがくのとも 2010年8月号) 2010.8
- 『シンデレラ : ペローとグリムのおひめさま――しらゆきひめ・ねむりひめ』(シャルル・ペロー、ヤコブ・グリム、ウィルヘルム・グリム原作、八百板洋子 再話、高橋真琴絵、学研教育出版) 2011.4
- 『ぽぽとクロ』(八百板洋子 作、南塚直子絵、福音館書店、こどものとも 2012年3月号) 2012.3
- 『にんぎょひめ : アンデルセンのおひめさま――おやゆびひめ・はくちょうの王子』(ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作、八百板洋子 再話、高橋真琴 絵、学研教育出版) 2012.5
- 『かぐやひめ : 日本と中国のおひめさま――はちかつぎひめ・おりひめ』(八百板洋子 再話、高橋真琴 絵、学研教育出版) 2013.9
- 『りすと もりのあしおと』(八百板洋子 文、ナターリア・チャルーシナ 絵、福音館書店、こどものとも年少版 2015年12月号) 2015.12
- 『猫魔ヶ岳の妖怪――福島の伝説』(八百板洋子 再話、斎藤隆夫絵、福音館書店) 2017.3
- 『ちいさなはりねずみ』(八百板洋子 文、ナターリア・チャルーシナ 絵、福音館書店、こどものとも年少版 2018年3月号) 2018.3
- 『あっくんとデコやしき』(垂石眞子絵、福音館書店) 2020.3
- 『もりで とびっこ』(八百板洋子 文、ナターリア・チャルーシナ 絵、福音館書店、こどものとも年少版 2021年8月号) 2021.8
- 『高橋真琴のおひめさまものがたり』(高橋真琴 絵、Gakken) 2022.11
- 既刊の『ペローとグリムのおひめさま : シンデレラ』『アンデルセンのおひめさま : にんぎょひめ』『日本と中国のおひめさま : かぐやひめ』を1冊にまとめたもの。
翻訳
- 再話ものを含む。
- 『ふたつの
情念 ()――ヤーヴォロフ詩集』(新読書社) 1976.6 - 『うそをついてごめんね』(バレリ=ペトロフ、学習研究社) 1981.4
- 『きんのさかな』(アンナ・ツッソーバ、学習研究社) 1991.10
- 『すずめとあおいたま――ブルガリアの昔話より』(圭永子絵、チャイルド本社、おはなしチャイルド 第211号) 1992.10
- 『きれいになったおよめさん――ブルガリア民話より』(アンナ・ツッソーバ作・絵、学習研究社、学研ワールドえほん 1992年12月号〈第249号〉) 1992.12
- 『つばさをもらった月』(ほるぷ出版、世界みんわ絵本 ブルガリア) 1993.6
- 『むくどりと ぶどうのき――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、T・マノーロフ(Тихомир Манолов)絵、福音館書店、こどものとも年中向き 1994年11月号) 1994.11
- 『吸血鬼の花よめ――ブルガリアの昔話』(高森登志夫 絵、福音館書店) 1996.6、のち文庫 2005.11
- 『あっ、なかないで』(フェーベ・シッラーニ、学習研究社、学研ワールドえほん 1998年6月号) 1998.6
- 『きんのさかな』(ルーク・クープマン絵、学習研究社、学研ワールドえほん 1999年11月号) 1999.11
- 『100リラのシトロン――トルコのむかしばなし』(フレーベル館、しあわせの昔話) 2000.11
- 『つばさをもらったつき――ブルガリアのむかしばなし』(フレーベル館、しあわせの昔話) 2000.12
- 『ちいさなき』(ルーク・クープマン作・絵、学習研究社、World picture book 2001年12月号) 2001.12
- 『ゆきをさがして』(リーク・コープマン作・絵、学習研究社、World picture book 2004年12月号) 2004.12
- 『おじいさんのき――ブルガリア民話から』(アンナ・ツッソーバ、学習研究社、World picture book 2005年4月号〈第397号〉) 2005.4
- 『おおかみだんなと ろば――アルバニアの昔話』(八百板洋子 再話、早川純子絵、福音館書店、こどものとも年少版 2006年1月号〈346号〉) 2006.1
- 『やぎとぎんのすず――ルーマニアの昔話』(小沢良吉絵、鈴木出版、チューリップえほんシリーズ) 2006.7
- 『きんのねこ――ベラルーシの昔話より』(八百板洋子 再話、平子真理絵、福音館書店、こどものとも 2006年11月号) 2006.11
- 『いちばんたいせつなもの――バルカンの昔話』(八百板洋子 編・訳、ルディ・スコチル画、福音館書店) 2007.3
- 福音館書店、おおきなポケット 1996年2月号(47号)の誌上に訳文『いちばんたいせつなもの ユーゴスラビア民話』を掲載。
- 『くさはらのおんがくか』(ニコライ・ストヤノフ作・絵、学習研究社) 2008.11
- 『ななつのほし』(アンナ・ツスソウバ絵、学研教育みらい、学研のおとぎばなし) 2009.8
- 『おうさまのくれたごほうび――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、岡田知子絵、福音館書店、こどものとも 2010年1月号〈646号〉) 2010.1
- 『3びきのくま』(レフ・トルストイ再話、ニコライ・ウスチノフ絵、学研教育みらい) 2010.1
- 『もりのてぶくろ』(ナターリア・チャルーシナ絵、福音館書店、幼児絵本ふしぎなたねシリーズ) 2010.9
- 『ふしぎな ふえ――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、植垣歩子絵、福音館書店、こどものとも年少版 2011年3月号) 2011.3
- 『きこりとテーブル――トルコの昔話』(八百板洋子 再話、吉實恵絵、福音館書店、こどものとも年中向き 2011年12月号) 2011.12
- 『ナスレディンのはなし――トルコの昔話』(八百板洋子 再話、佐々木マキ絵、福音館書店) 2012.3
- 『ほしをもったひめ――セルビアのむかしばなし』(八百板洋子 文、小沢さかえ絵、福音館書店) 2014.6
- 『たまごを うって こぶたを かって――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、日置由美子絵、福音館書店、こどものとも 2015年3月号) 2015.3
- 『金の鳥――ブルガリアのむかしばなし』(さかたきよこ絵、BL出版) 2018.12
- 『イワンカとマリイカ――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、大畑いくの絵、福音館書店、こどものとも 2020年11月号) 2020.11
- 『いのちの水――ブルガリアの昔話』(八百板洋子 再話、ベネリン・バルカノフ絵、福音館書店) 2022.4
- 『きんのさかな――アルバニアの昔話』(八百板洋子 再話、スズキコージ絵、福音館書店、こどものとも 2023年8月号) 2023.8
共訳
- 『妖精の女王ドーブラ』(デサンカ・マクシモビッチ著、直野敦・田中一生共訳、池田浩彰絵、講談社、世界のメルヘン16) 1981.5
- 『えのぐからとびだした話』(M.エイメほか作、南本史ほか共訳、徳田秀雄ほか絵、講談社、母と子の世界のメルヘン19) 1984.11
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 『趣味別現代人物事典 東日本版』(初版第2刷)サン・データ・システム、1979年4月27日、117頁。NDLJP:12190117/154。父の八百板正の項目を参照(868頁にも掲載)。
- ^ a b “福島市出身の作家・翻訳家の八百板洋子さんが逝去されました。”. 福島市 (2025年3月16日). 2025年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月12日閲覧。福島市ウェブサイトにあった元版は、2025年7月2日にホームページリニューアルにより変更された模様。
- ^ 『学員名簿』(昭和46年)中央大学学員会、1971年4月、1938頁。NDLJP:12395602/976。
- ^ 中央大學國文學會(編)「昭和42年度国文科卒業論文題目一覧」『中央大學国文』第10号、中央大學國文學會、1967年12月25日、57頁、NDLJP:4416313/31。
- ^ 八百板洋子「《随想 ビルと私》残照」『ビルメンテナンス』第35巻第7号、社団法人 全国ビルメンテナンス協会、2000年7月1日、34頁、NDLJP:3235293/19。
- ^ 「クリッピング - 賞」『こどもの図書館』第44巻第1号、児童図書館研究会、1997年1月25日、20頁、NDLJP:3434167/11。
- ^ “日本翻訳文化賞受賞作一覧 - 第33回”. 文学賞の世界. 2025年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月23日閲覧。
- ^ “歴代受賞作品”. NPO法人 日本翻訳家協会. 2025年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月23日閲覧。
- ^ 『現代日本人名録』2002年
- ^ 「八百板洋子 私をはげましてくれた本」『季刊トライホークス』第69号、徳間記念アニメーション文化財団、2022年12月3日、2-3頁。
- ^ 「第25回日本絵本賞、受賞作品発表」『子どもと本に関するニュース』国際子ども図書館、2020年7月21日。オリジナルの2020年8月4日時点におけるアーカイブ。
- 八百板洋子のページへのリンク