阿漕駅
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阿漕駅 | |
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駅舎(2023年7月)
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あこぎ Akogi |
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◄津 (3.8 km)
(4.1 km) 高茶屋►
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所在地 | 三重県津市大倉12-24 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■紀勢本線 |
キロ程 | 19.3 km(亀山起点) |
電報略号 | アコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
344人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1893年(明治26年)12月31日[1][2] |
備考 | 無人駅 |
阿漕駅(あこぎえき)は、三重県津市大倉にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅である[2]。アクセントは中高型。
歴史
以前は付近に紡績工場があり、比較的大きな貨物駅であったため、最盛期の面影を伝える駅舎が近年まで現存していたが、2014年9月30日に解体された。駅の南東のヤード跡は現在シーテック三重支社が建っている。また、国鉄駅からやや離れた場所には、1909年 - 1942年にかけて中勢鉄道阿漕駅が存在した。
年表
- 1893年(明治26年)12月31日:参宮鉄道津駅 - 相可駅(現・多気駅) - 宮川駅間開通時に開設[1][2]。
- 1907年(明治40年)10月1日:参宮鉄道国有化[1]、帝国鉄道庁の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、参宮線所属となる[1]。
- 1959年(昭和34年)7月15日:線路名称改定、参宮線亀山駅 - 当駅 - 多気駅間が紀勢本線へ編入、同線の駅となる[1]。
- 1980年(昭和55年)8月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1983年(昭和58年)12月21日:荷物扱い廃止[3]、無人駅化[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となる[1]。
- 2015年(平成27年)3月2日:新駅舎完成。
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旧駅舎(2005年7月)
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する列車交換・待避・折返し可能な地上駅。単式ホーム側に駅舎があり、両ホームは跨線橋で連絡している。1線スルー配線となっているため、行違いが無い場合、通過列車は上下共に2番線を通過するが、停車列車については原則として下り列車は1番線、上り列車は2番線を使用する。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■紀勢本線 | 下り | 松阪・伊勢市方面[注釈 1] |
2・3 | 上り | 亀山・名古屋方面[注釈 1][注釈 2] |
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ホーム(2023年7月)
利用状況
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2021年11月)
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「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。三重交通のバスと競合しており、県都の市街地駅としては少ないが(郊外部の一身田駅の4分の一程度)、朝夕は通学生のまとまった利用がある他、日中は出張客などの利用もある。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 460 |
1999年 | 439 |
2000年 | 418 |
2001年 | 434 |
2002年 | 428 |
2003年 | 398 |
2004年 | 356 |
2005年 | 325 |
2006年 | 316 |
2007年 | 325 |
2008年 | 327 |
2009年 | 311 |
2010年 | 302 |
2011年 | 306 |
2012年 | 299 |
2013年 | 308 |
2014年 | 289 |
2015年 | 299 |
2016年 | 307 |
2017年 | 327 |
2018年 | 328 |
2019年 | 344 |
駅周辺
津市街の南端部に位置しており、周辺には公園・学校・事業所・商店などが多数点在する。駅裏の西側は丘陵地帯を開発した新興住宅街である。駅名の由来であり、強欲を意味する「あこぎ」の語源とも言われる阿漕浦は東へ1.2km程度。
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結城神社
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津球場公園内野球場
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石水博物館
東側(市街地・阿漕浦方面)
- 阿漕駅前の被爆の塀
- 熱田小児科クリニック
- 津ハッピーブックス
- 三重県立津工業高等学校
- 三重県立みえ夢学園高等学校
- 津市立橋南中学校
- 津市立育生小学校
- 津市立修成小学校
- 三重刑務所
- 旧安濃津監獄正門
- 津球場公園
- 結城神社 - 約300本の枝垂れ梅
- 津八幡宮
- 阿漕浦
- 津ヨットハーバー
- NTTコミュニケーションズNTT津南ビル
- NTTドコモ津幸町ビル
- マックスバリュ垂水店
- ケーズデンキ津店
- 青山高原ウインドファーム本社
- 三重県公衆浴場業生活衛生同業組合
- 百五銀行橋南支店
- 日本共産党三重県委員会
西側(半田・高松山方面)
- セントヨゼフ女子学園高等学校・中学校
- カロンデレットの聖ヨゼフ修道会
- 石水博物館 - 川喜田半泥子の作品が中心
- スギ薬局津半田店
バス路線
駅前には乗り入れないが、駅周辺に三重交通のバス停留所が存在する。
- 阿漕駅口停留所[5] - 150m、熱田小児科クリニック裏
- 1番のりば:津駅行き
- 2番のりば:榊原車庫前行き
- 西阿漕停留所[6] - 450m、国道23号南中央交差点付近
- 1番のりば:津駅行き
- 2番のりば:警察学校行き、榊原車庫前行き
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、18-21頁。
- ^ a b c “【今日は何の日?】あこぎという駅が開業”. 乗りものニュース (2020年12月31日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、370頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「天王寺鉄管局、紀勢線と参宮線の駅業務を大幅削減へ」日本経済新聞1983年6月29日付、地方経済面中部7ページ
- ^ 阿漕駅口停留所
- ^ 西阿漕停留所
関連項目
外部リンク
- 動画で見るニッポンみちしる 阿漕駅 - NHKアーカイブス(旧駅舎の映像)
固有名詞の分類
- 阿漕駅のページへのリンク