電解質
水に溶け、電離して陰陽のイオンを生じ、その溶液が電導性を示す物質を電解質という。電流を流すと電気分解現象が発生する物質である。電離度の大小により、多くの無機酸、無機塩基、塩などのような強電解質と多くの有機酸、有機塩基などのような弱電解質とに分けられ、三酸化ナトリウム、塩化ナトリウムは強電解質の一例である。電解研摩は電解質の電気分解現象を応用したもので、電解研摩面の耐食性、耐摩耗性、電磁波の反射率、電気接触抵抗値低下等の、表面特性を必要とする部品類の精密仕上げ加工に使われている。
電解質 ( electrolytes )
電解質
電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 19:12 UTC 版)
電解質(でんかいしつ、英語: electrolyte)とは溶媒中に溶解した際に、陽イオンと陰イオンに電離する物質のことである。これに対し、溶媒中に溶解しても電離しない物質を非電解質という。
一般に電解液は電気分解が起こる以上の電圧をかければ電気伝導性を示すが、電解液でないものは電気抵抗が大きい。また、ほとんど溶媒中に溶解しないものは電解質にも非電解質にも含まれない。 溶融した電解質や固体の電解質というものも存在する。
つまり、物質を水に溶かしたとき、イオンになるものとならないものがあり、電気を通す物質はイオンになるものである。これを電解質という。
電解質溶液は十分に高い電圧(一般に数ボルト程度)をかけると電気分解することが可能である。「電解質」という名称はこのことから付けられた。電気分解を起こすことのできる理論分解電圧 V ′ はギブス自由エネルギー変化と以下の関係にある。実際には過電圧のため理論分解電圧より高い電圧を必要とする[1]。
電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:24 UTC 版)
「電解質」はイオン導電性が高いものが求められ、電解質が電気分解されない電圧である「電位窓」も広い方が良い。活物質などに対して化学的に安定であることも求められ、生物毒性や発火性も無いことが望まれる。電池の電解質は電解液と呼ばれる液体のものが多いが、固体の固体電解質もある。
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電解質
「電解質」の例文・使い方・用例・文例
- 腹膜腔でタンパク質と電解質の豊かな流体の異常蓄積から関連するか、または生じるさま
- 電解質の、電解質に関する、または、電解質を含む
- 電解質カルシウム(神経細胞伝導か心臓の平滑筋心収縮のいずれかにおける)の流れを妨げる薬品群のいずれか
- 電解質により分離された2つの電極から成る固定コンデンサ
- 印加電圧がそうでなければ(水の水素と酸素への絶縁破壊のような)起こらないような反応を引き起こす電解質を含むセル
- 電解質としての稀硫酸がある鉛電極があるバッテリー
- 亜鉛の陽極、酸化水銀の陰極、水酸化カリウムの電解質からなる初歩的な電池
- 水酸化カリウムの電解質がある酸化ニッケル陰極と鉄の陽極がある蓄電池
- 液体電解質をもつ初期の電池
- 血しょうと間質液の液体を含むタンパク質と電解質を含む液体
- 石鹸や洗剤溶液のような電解質コロイド溶液の中で、高分子またはイオンから形成される、電気を帯びた粒子
- (嘔吐、大量の発汗、排尿、あるいは、下痢などによって)身体から排出された塩分が補充されず、身体の塩分が不足し、その結果、電解質のバランスがくずれること
- 健康と正常な身体の機能に不可欠な、電解質(カルシウム、ナトリウム、カリウムなど)量の均衡
- 腎臓が、排泄物を排出して電解質平衡を維持することができないこと
- 体液と電解質の減少によって生じる、めまいと吐き気、および衰弱
- 高分子量の電解質
- 体に電解質を適量供給するのは健康において不可欠である
- 強電解質という電解質
- 弱電解質の塩基
- 電離度の小さい電解質物質
電解質と同じ種類の言葉
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