ノルナゲスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/21 21:15 UTC 版)
ノルナゲスト(古ノルド語: Nornagestr)は、北欧の伝説のサガに登場する300歳の長寿のひと。過去の英雄(シグルズをはじめヴェルスング族や、ラグナル・ロズブロークほか)や諸国王たちとの関わりの記憶を持つ。生後まもなく、いわゆる「命のろうそく」を巫女から授かったため、これが燃えつけないと死ねなかったが、キリスト教の洗礼を受けて満足し、ろうそくを燃やし切って死を選んだ。
中世のサガの一篇である「ノルナゲストの話(サットル)」[注 1](古ノルド語: Nornagests þáttr、英語: the Story of Norna-Gest)に語られる。
「命のろうそく」系のモチーフは、ギリシア神話のメレアグロスやオジエ・ル・ダノワ物語にも共通する要素である。
原典
「ノルナゲストの話」は、フラート島本他いくつかの写本[5]に所収される『オーラヴ・トリュグヴァッソンの最大のサガ』のなかの一篇の物語である[6]。『古エッダ』からの何編かの詩を含んでいる[8]。
作品は14世紀初頭の成立とされているが、保存されている写本は古いものでも14世紀後期を遡らない[9]。
あらすじ
本作品は枠物語の機構をなしており、長寿の人物(ノルナゲスト)自身の話が外枠で、その追憶のかたちで語られる個々のエピソードが、入れ子になった小話である[10][11]。
ノルナゲストは、オーラヴ・トリュグヴァッソン(オーラヴ1世)の即位3年目に食客となった設定になっている[12][注 2]。ノルナゲストは、デンマークのグレーニング[注 3]の出身で[15]、父親は「いがみ屋の」ソルド[仮訳][注 4]という人物だと自己紹介した[17][18] 。
ノルナゲストは、あるきっかけで( § 賭け事で語り始める参照)、長寿の自分が見てきたいろいろな話を聞かせて見せる(後述、 § 伝説の生き証人参照)。
それが終わると、また自分の身の上を語りだす。自分の名前("ノルンたちの客"の意[19][20])の由来については、自分が生まれた時、三人の巫女(スパーコナ[注 5]または「ノルン」[注 6])がやってきて、未来を予言したという。1人目は彼に美しい姿と勇敢さを、2人目は楽人の才能と豊かさを与えた。しかし末妹のノルンには相談がいかず[注 7]、ふらりとやってきたときには集まった人々に押されて転んでしまった。その仕打ちをうらみ、彼女は、赤ん坊がその揺りかごのそばで燃えている蝋燭が消えるより長くは生きられないだろうと呪った。年長のノルンはすぐに蝋燭の炎を消すと、赤ん坊の母親にこの蝋燭をうまく隠すように頼んだ、のであった[24][25][15]。
賭け事で語り始める
ひょんなことで、賭け事の勝負になる。ユールの祭りの前に、「赤毛の」ウールヴが、由緒ある黄金の腕輪[注 8]など宝物をオーラヴ王に献上したが、ノルナゲストは自分はそれよりも逸品を持っているので感心するに値しないといい、金品を賭けての品評会となった[28][29][30]。あくる日、ノルナゲストは巾着[注 9]のなかから鞍用のバックルを取り出したが[注 10]、王も皆も勝者はゲストであるという総意だった。それはどういう品なのか語ってみせよとの思し召しなので、ゲストはそれがシグルズの馬グラニが勢い余って
伝説の生き証人
「長じてからその蝋燭を母からもらった」ノルナゲストは、300歳[36][37]の年月を生きてきたので、フランケンランド(ラインラント[38])に行き、評判の王子シグルズを目にして、その部下になり[41][42]、シグルズの生涯の名場面を目撃した:魔法にたけた小人レギンに師事し、レギンが鍛えた名剣グラムを贈られて龍ファーヴニルを殺せとけしかけられたこと等。 またシグルズにとって親のかたきであるフンディングの息子らは、うち数人までは腹違いの兄フンディング殺しのヘルギが斃していたが、いまだリュングヴィ[注 13]など生き残りもおり、祖国にのさばっていた[45]。
本作ではエッダ詩の引用もされることは述べたが[8]、このようなシグルズに関する追憶は、概してエッダやサガに倣っており[48]、さほど新鮮味はない[49]。しかし、シグルズがいざとなってリュングヴィ王への復讐を果たす場面においては、血のワシを体に刻む刑罰を加えたことが、エッダより克明に描かれている[50]。「ノルナゲストの話」では、ノルナゲストがレギンにその剣を手渡し、レギンがワシの紋をリュングヴィに刻んだとされている(血のワシ § レギンとリュングヴィ参照)[53][注 14]。
また、デンマーク(あるいはスウェーデンも含めて)の王シグルズ・フリングが、義弟たちであるガンダールヴの息子たちを遣わし、ギューキ王の息子ら グンナルとヘグニに朝貢を要求したときも、グンナル側にはシグルズが逗留していた。ガンダールヴの息子たちの軍の中にはスタルカズという巨人がいたが、ファーヴニル殺しシグルズの名乗りを聞いて逃げ出し始めた。シグルズはこれを追って名剣グラムの柄で顎を強打すると、スタルカズの臼歯が2本、折れて飛んだ。このうち一本の歯をノルナゲストが拾得したが、7オンス[注 15]の重さがあり、ルンドの教会の釣り鐘に使われたという。結果として敵軍は崩壊し、シグルズやギューキ王族側が勝利する[57][58][注 16]。
ノルナゲストは、(シグルズ・フリングの息子)ラグナル・ロズブローク、そのまた息子のビョルンほか兄弟とも時代を共にし[注 17]、またウプサラ王エリクや[注 18]、ハーラル美髪王の時代を生きた。そしてサクスランド(ドイツ)のフレズヴェル[仮カナ表記]王(すなわちフランク帝国のルートヴィヒ1世ことルイ敬虔王[69][70][71][注 19])により、ゲストは〈プリマ・シグナティオ〉(洗礼以前の初歩改宗、仮改宗のようなもの[注 20])を受けていた[73][74][77][78]。
終章
ノルナゲストが来訪したのは、キリスト教化に熱心なオーラヴ王の元であった。 ゲストは上述のように〈プリマ・シグナティオ〉までは受けていたが、洗礼は受けていなかったため、第1章では、ゲストに未洗礼のままデンマークの地を離れさせるとは何たることか、とスヴェン王(双叉髭王)をなじっている[14]。ノルナゲストは身の上話を語り終えると、オーラヴ王のもとへ行き、洗礼を受ける用意があるかと尋ねられ、承諾する。そして自分の「命のろうそく」に 火をつける。それが燃え尽きると、ノルナゲストの命も尽きた[79][82]
命のろうそく
この「命のろうそく」と同じモチーフ(「E 765.1.1 命とむすびつく蝋燭」「E 765.1.1 たいまつ」[83][84])がみられる伝承に、メレアグロス (薪が燃え尽きた時に死ぬ定めのギリシア神話の人物)が存在する[86][注 21][80]。
また、武勲詩に基づいた後期の改作版『オジエ・ル・ダノワ物語』にも「たいまつが燃え尽きた時に死ぬ運命」のモチーフがみられる[87]。早くはパンツァー(1925年)の考察にみえ、ノルナゲストの作者が、オジエ伝説の類を融合させたと推論していた[90]。
フェロー諸島のバラッド
フェロー諸島のバラッド版『Nornagests ríma(ノルナゲストゥルのルイーマ)』も存在する。目録番号 CCF 4、4 異本[91]。最初に採集された稿本(A本、スヴロイ島で採取)は、1818年、J・H・シュローター(Johan Henrik Schrøter)によるものだが、デンマーク王立図書館・新コレクション 蔵 NKS 345写本として手稿が残されていたまま、『Færoensia』第III巻(1951年)、53–55頁に発表されるまで未刊であった[92])。よって最初に刊行された稿本(B本[92])は、藻学者としても著名なハンス・クリスチャン・ルングビューが1822年に出版したそれである[93][94]。V・ U・ハンメシュハイム[注 22]の編本(1851年刊[95]、D本[92])は、かつてカーショウ(1921年)や[94]、E・M・スミス=ダンピア[注 23](1934年)が英訳を手掛けている[96]。新たにA本の[97]英訳が、Helen F. Leslie‐Jacobsen、 Mortan Nolsøé Jacobsen の共訳で 2025年に刊行された[98]。
フェロー語のバラッドでは、ノルナゲストゥルが身の上話を語りだすきっかけが(「話」の § 賭け事で語り始めるきっかけと比べて)簡易化しており、王様が[注 24]12頭の牛を一刀両断に斬首したのを、ノルナゲストゥルだけは、さして関心すらせずだったので、ならばそれを超えた技の疲労というのを語ってみせよ、と咎められる[99]。バラッドでは、ノルナゲストゥルが回想するのは、シグルズ(フェロー語:シューウル [仮カナ表記] フェロー語: Sjúrður, Sjúrur /ˈʃʉuɹʊɹ/)関連の場面に限る[35]。
当バラッドでは、ノルナゲストゥルは命の蝋燭を身に着けてはおらず、鉛の容器(A本の場合[101])またはランタン(D本の場合[注 25])が水没されて隠されている。カーショウは、これについて「外在魂」(External Soul)のモチーフを見出すことができるとする[104]。藻類学者でもあったハンス・クリスチャン・ルングビューは、民間伝承としてノルナゲストゥルの魂が密封された鉛の箱に入れられ、その両親たちによってフィヨルドの底に沈められたが、年老いたときに、王からそのありかを教わったと語りつがれているのを見聞している[105][106]。 ルングビューはまた、ノルナゲストをギリシア神話で、やはり300歳まで生きたというネストールと比較している[107][104]。
演奏録音
『Nornagests ríma(ノルナゲストゥルのルイーマ)』の演奏は、フェロー諸島出身のバンドティア (Tyr)が 2008年に再リリースしたアルバム『How Far to Asgaard』に隠しトラックとして収録している(ボーナス・トラック2編のあと、しばらく沈黙したあとに再生される)。
ニカンダー
スウェーデンの詩人カール・アウグスト・ニカンダーがノルナゲスト三部作("Norna-Gest")を完成させている。すなわち「客人の到来」(Gästen kommer);「広間での酔漢らの諍い」(De drucknas strid i salen);「竪琴の力」(Harpans makt)[いずれも仮訳題名]である[19]。
その他翻案
松村武雄編著に「蝋燭の火」と題して童話仕立てに再話された"ノルナゲスタ"の短編を記載(枠物語のみ)[108]。
現代のSF作家ポール・アンダースンは『百万年の船』(1989年) において、登場させる11人の不死人たちのなかに、ノルナゲストを交えている[109]。
脚注
補注
- ^ 「ノルナゲストの話」の表記確認[2][3]。
- ^ 原作では、ノルナゲストの到来を、グレシスベリルのグズムンドから朝貢の品としてグリーム(Grímr、複数形: Grímar)という2本の角杯を受け取った年でもあったとしている[13][14]。
- ^ Grøning。グレーニング[15]、またはグローニング[16]と表記。
- ^ 原文の名前は Þórðr þingbítrで、直訳は「[シング集会で噛みつく者」の意だが、集会で辛辣で、頭が切れ、容赦ない性格の人のあだ名。英訳では"the contentious"。
- ^ 複数形:spákonur。
- ^ ただしこれは神話上の運命をつかさどる女神たちである「ノルン」たちというより、それらが零落して単なる告知者・占い師になったもの、と解説される[21]。
- ^ もし神話どおりの女神なら末妹の名はスクルドであるが、その名は作品中には出されない、また、上述のように、安易に女神と同定はできない。
- ^ フニトゥズ[仮カナ表記](Hnituðr)と呼ばれ、かつてハールヴ王の所有だった腕輪。『ハールヴとハールヴスレックのサガ』[仮訳題名](「ハールヴとそのレック戦士たちのサガ」の意、Hálfs saga ok Hálfsrekka)に詳しい。
- ^ 古ノルド語: knýti はバッグ、ポーチの意。 英訳は "fob"。
- ^ 古ノルド語: sǫðulhringja、英訳は"saddle buckle"、谷口は「止金」とする。
- ^ 古ノルド語: brjóstgerðin は「胸」の「馬具」で特定はむずかしい。 カーショウ英訳は "saddle-girth"と胸の馬具からはずしている。「シグルズの馬の
胸繋 ()だとする谷口の説明[31]にはグラニの名が無いが、原文・英訳にはその馬名は明記される。 - ^ こちらの話では賭け事がきっかけでしゃべりだすが、これはバラッド( § フェロー語のバラッド参照)と比べると"複雑なシナリオ complex scenario"であると評される[35]。
- ^ 古ノルド語: Lyngvi。
- ^ ちなみに、この記載と同じ第VI章冒頭にはレギンがリジルという剣(このあと竜ファーヴニルの心臓をえぐった剣)を所有し、シグルズに貸し与えたとも記される。
- ^ 「7エーレ」と谷口は表記するが、原文では"sjau aura"で単数形はeyrirである。これは貨幣単位でもあるが、スカンジナビアの通貨はアイスランドの eyrir も含めてエーレと呼びならわすようである。年代にもよろうが、1 eyrir は 27.125 グラムとの資料があり[54]、対して英米のオンスは 28.3 グラムである。
- ^ この後、第VIII章では、スタルカズが生きており悪さをするほか、グラニの胸から例のバックルが落ちるいきさつが語られる[59][60]。その次の第IX章は、シグルズがギューキ一族に裏切られ殺されるが、詳細は諸説あると語られる。またブリュンヒルドが殉死する[61][62]。このあたり、エッダや『ヴォルスンガ・サガ』と同様であり、谷口は冗長の理由から詳述はしない。
- ^ 息子のひとりは一名「剛勇のビョルン」だが谷口は「ビョルン・ヤールンシーズ王」と原語のままの名を使う。直訳は「鉄脇の~(英語だとアイアンサイド)」。ラグナルの息子らはローマ侵攻を企んでいたが、ある来訪者がローマからの道のりで鉄の靴をすり減らしたのを見て、遠すぎる、と断念した。
- ^ Eirekr at Uppsölum(正表記 Eiríkr)は、編者や訳者の注釈によれば、9世紀後半、ハーラル美髪王と同時代のスウェーデン王エイリーク(現代発音エリク)とだけある[63][64]。それだとErik Refilsson、Erik Björnsson、Erik Anundsson(882年没)、またはエリク6世(勝利王、970年?- 994年か995年。en)らの候補があり、絞り切れていない[要出典]。エリク・グスタフ・イェイエル(1850年)は、『ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ』の"Eirikr Uppsali"とするが[65]、これはエリク・アーヌンドソンのことであろうが、同サガでスウェーデン王の系統の記述に誤記があると指摘されており、子の名前と父のアーヌンド・ウプサル[仮カナリンク]( (Anund Uppsale) )の名があべこべに記される、とペーテル・アンドレアス・ムンクが示した[66]、のを基に、ソーフス・ブッゲの編本でも改訂がなされている[67]。なので、カーショウ女史の『ヘルヴォルのサガ』英訳でも、訂正を反映した "King Onund [of Upsala] had a son called Eric, and he succeeded to the throne at Upsala... In his days Harold the Fair-haired made himself King of Norway"とみえる[68]。
- ^ Hlöðver の綴りは、「ノルナゲストの話」の所収元である『オーラヴ・トリュグヴァッソンの最大のサガ』における)を指している[72]。
- ^ ラテン語形の〈プリマ・シグナティオ〉(prima signatio)で解説されるが、古ノルド語の表現はPrim-signa。谷口の入門書は「十字の印しをつけてもらった」と記述する。
- ^ ブレードニヒによれば、ノルナゲストとメレアグロスの伝説が類似していることを最初に指摘したのはヤーコプ・グリム(ドイツ神話学)。ブレードニヒが参照したのは Jacob Grimm (1853). Deutsche Mythologie (4. Aufl. ed.). Basel. I, S. 344であり、 初出はもっと古い可能性がある。
- ^ ハマスハイムとも(デンマーク語発音)。
- ^ Eleanor Mary Smith-Dampier
- ^ 王の名がオーラヴル(Ólavur)であると明言されるのは、後世のバージョンのバラッドに限られる[35]。
- ^ Str. 44, ligtu(ランタンを意味する lyktの斜格活用とされる[102])。カーショウ英訳では "lanthorn"[103]。
出典
- ^ Sander (1893), p. 337、「ノルナゲスト」の挿絵の版画。ただし、挿絵目録 "Bilderna" によれば、当該の p. 337 の絵はオーディンの死("Odens Død")と記載されている。であるが、この絵はオーディンなど神の絵にはそぐわず、横たわる老人の傍に王冠をかぶった王らしき人物が立つ構図なのでノルナゲストの話の内容に合致する。G. Forssell の名は多くの画家のクレジットのなかに確認でき、どの絵を担当したかまで詳述されないが、署名によりフォルセルの絵と確認できる。
- ^ ジョーンズ & 山室訳 (1964), p. 76.
- ^ 谷口 (1976), p. 229.
- ^ Kershaw (1921), p. 11.
- ^ カーショウ英訳ではフラート島本(Flateyjarbók)を F本とし、 AM 62 写本を S本、GKS 2845 (ms. A)[4]
- ^ Munch (1926), pp. 353–354.
- ^ Kershaw (1921), pp. 14, 223, 226.
- ^ a b 第V, VI章に『レギンの言葉』の詩行、 第IX章の『ブリュンヒルドの冥府への旅』の詩行[7]。
- ^ Imhoff (2008), p. 72、Harris & Hil' (1989), p. 105およびWürth (1993), p. 435を引用。
- ^ Kaplan (2006), p. 57.
- ^ Harris & Hill (1989), p. 107.
- ^ Munch (1926), p. 237.
- ^ Wilken (1877), p. 237.
- ^ a b Kershaw (1921), p. 16.
- ^ a b c ブレードニヒ & 竹原訳 (1989), pp. 40–42.
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- ^ ブレードニヒ & 竹原訳 (1989), pp. 283–284.
- ^ Wilken (1877), pp. 259–261.
- ^ Kershaw (1921), pp. 35–37.
- ^ Chapter XI (of XII).[22][23]
- ^ 谷口 (1976), pp. 231–232.
- ^ Wilken (1877), pp. 237–240.
- ^ Kershaw (1921), pp. 17–19.
- ^ Chapter II.[26][27]
- ^ Kaplan (2006), pp. 118–120, 138.
- ^ 谷口 (1976), p. 230に要約
- ^ 谷口 (1976), p. 231.
- ^ Wilken (1877), pp. 240–241.
- ^ Kershaw (1921), pp. 19–21.
- ^ Chapter III.[32][33]
- ^ a b c Mitchell, Stephen A. (2018). Heroic Sagas and Ballads. Cornell University Press. p. 147. ISBN 9781501735974
- ^ Kershaw (1921), p. 37.
- ^ 谷口 (1976), p. 232.
- ^ Kershaw (1921), p. 222.
- ^ Wilken (1877), pp. 241–242.
- ^ Kershaw (1921), pp. 21–22.
- ^ Chapter IV.[39][40]
- ^ a b 谷口 (1976), p. 230.
- ^ Wilken (1877), pp. 242–245.
- ^ Kershaw (1921), pp. 22–23.
- ^ Chapter V.[43][44]
- ^ Kershaw (1921), p. 223.
- ^ 石川榮作「ニーベルンゲン伝説と「ニーベルンゲンの歌」」『徳島大学教養部紀要(外国語·外国文学)』第1巻、1990年3月、122–123。
- ^ 英訳者カーショーは、この第VI章の復讐劇(リュングヴィらに対するシグルズの復讐は)『ヴォルスンガ・サガ』第17章に述べられるとする[46]。谷口訳からの要約は石川の論文参照[47]。
- ^ 谷口の入門書では、"シグルズのフンディング退治、龍ファーヴニル、レギン、ブリュンヒルド、ギュ―キの娘グズルーンのことなどはすでに[エッダ等により]紹介したことと変わらない"として、それらについてはこのノルナゲストの節では詳述しない[42]。
- ^ Bellows, Henry Adams , tr. (1923). “Reginsmol: The Ballad of Regin”. The Poetic Edda. New York: American-Scandinavian Foundation. pp. 368–369
- ^ Wilken (1877), pp. 245–250.
- ^ Kershaw (1921), pp. 24–27.
- ^ Chapter VI.[51][52]
- ^ Gelsinger, Bruce E. (1981). Icelandic Enterprise: Commerce and Economy in the Middle Ages. Chapel Hill: University of South Carolina Press. p. 33. ISBN 9780872494053
- ^ Wilken (1877), pp. 250–251.
- ^ Kershaw (1921), pp. 27–29.
- ^ Chapter VII.[55][56]
- ^ 谷口 (1976), pp. 230–231に要約
- ^ Wilken (1877), pp. 251–252.
- ^ Kershaw (1921), pp. 29–30.
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- ^ 大まかな粗筋は、山室静の略述や[80]、谷口幸男による抄訳・要約[81]を参照。
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- ^ Brednich (1964)[85]、ブレードニヒ & 竹原訳 (1989), pp. 40–42。パンツァーを引いている。
- ^ Panzer (1925), p. 31.
- ^ Harris & Hill (1989), pp. 117–118.
- ^ ただしパンツァーが引用する実例はラテン語の文献であるが、ひとつは「ダキアのオリヴィエ」の従者が現れる話、もうひとつは「ダキアのオジエ」が生き返って後世に現れる話である[88][89]。
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- ^ 松村 (1935) 『北欧の神話伝説』613-619頁。、松村 (1982) 『北欧の神話伝説(II)』185-190頁。
- ^ ポール・アンダースン 著、岡部宏之 訳『百万年の船』 1巻、早川書房、1993年11月、202?頁。NDLJP:13515522。
参考文献
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- Kershaw, Nora tr (1921). “The Tháttr of Nornagest”. Stories and Ballads of the Far Past. ambridge, University Press. pp. 14–37
- 松村武雄編 編「第22 ノルンの神話 §5. 蝋燭の火」『北欧神話と伝説』趣味の教育普及会〈神話伝説大系〉、1935年、613–619頁。NDLJP:1717913。
- 松村武雄編 編『北欧の神話伝説』 II(改訂版)、名著普及会〈世界神話伝説大系30〉、1982年。 ISBN 978-4-89551-280-0。
- (二次資料)
- ロルフ・W・ブレードニヒ 著、竹原威滋 訳『運命の女神 : その説話と民間信仰』白水社、1989年8月30日。 ISBN 4-560-01882-0。NDLJP:13515522。(カタログ; 2005年新装復刊 国立国会図書館書誌ID: 000007776611)
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- Imhoff, Helen (2008). “Dialogue, Exchange and the Presentation of the Past in Nornagests Þáttr”. Quaestio Insularis 8: 72-88. (snippet)
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- Zernach, Julia (2013). “Gests Ernzählungen: Germanische Mythologie und der ordo narrationis in der isländischen Geschichtsschreibung des Spätmittelalters”. In Quast, Bruno; Friedrich, Udo. Präsenz des Mythos: Konfigurationen einer Denkform in Mittelalter und Früher Neuzeit. Berlin: De Gruyter. pp. 299–328. ISBN 9783110905755
関連項目
外部リンク
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