prognosis
prognosis
「prognosis」とは・「prognosis」の意味
「prognosis」は医療用語で、病気や障害の進行や治療結果を予測することを指す。複数形は「prognoses」である。また、「Prognostic」という形容詞もあり、予後を示すものに関連することを表す。例えば、「Poor prognosis」は予後が悪いことを意味する。「prognosis」の語源
「prognosis」は、ギリシャ語の「prognōsis(πρόγνωσις)」が語源である。これは、「pro(前)」と「gnōsis(探究、調査、知識)」という二つの単語から成り立っており、「事前に知る」という意味が込められている。「prognosis」の発音・読み方
「prognosis」の発音は、プログノーシス(/prɑɡnóʊsəs/)と読む。アクセントは「no」の部分に置かれる。「prognosis」の覚え方
「prognosis」を覚える際には、「pro(前)」と「gnosis(知識)」という単語の組み合わせを意識することが役立つ。また、「予後」という言葉を使って覚えることも効果的である。「prognosis」と「diagnosis」の違い
「prognosis」と「diagnosis」は、どちらも医療用語だが、意味が異なる。「diagnosis」は病気や障害の特定・同定を指すのに対して、「prognosis」はその病気や障害の進行や治療結果を予測することを指す。つまり、「diagnosis」は現在の状態を評価するのに対し、「prognosis」は未来の状態を予測する。「prognosis」の使い方・例文
1. The prognosis for patients with this disease is generally poor.(この病気の患者の予後は一般的に悪い。)2. The doctor gave a prognosis of full recovery.(医師は完全回復するとの予後を示した。)
3. Prognosis depends on the stage of the cancer.(予後はがんの進行度によって異なる。)
4. Early diagnosis and treatment can improve the prognosis.(早期診断と治療が予後を改善することがある。)
5. The prognosis for the economy is uncertain.(経済の予後は不確かである。)
6. Prognostic factors can help determine the best treatment plan.(予後因子は最適な治療計画を決定するのに役立つ。)
7. The prognosis of the disease varies from person to person.(病気の予後は個人によって異なる。)
8. A poor prognosis can be an indication for more aggressive treatment.(予後が悪い場合、より積極的な治療が示されることがある。)
9. The patient's age and overall health can affect the prognosis.(患者の年齢や全体的な健康状態が予後に影響を与えることがある。)
10. The doctor will discuss the prognosis with the patient and their family.(医師は患者やその家族と予後について話し合う。)
予後
【概要】 pro-は前に向く意味、gnosisは認知。ある病気や状態がそのまま進むと、将来どのようになるか、生存か死亡かを予測すること。あくまでもそれまでの経験や観察に基づいたものである。
【詳しく】 例:初診時のHIV RNAが100万コピイあった患者では、2~3年以内にエイズになる可能性が高かった。5000コピイ以下では10年以上発病しなかった。このような場合、HIV RNA高値は予後が悪い。またHIV RNAはHIV感染症の予後を知るマーカーだと言える。
予後
(Prognosis から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 02:48 UTC 版)
予後(よご、英: prognosis、独: Genesung;Prognose)とは、手術後の患者の状態や、病気・創傷の将来的な状態、特にそれらの状態に関する見込み、を意味する医学用語である。
概説
「予後」(英語ではprognosis)とは、予想される医学的な状態(健康状態)に関する、経験にもとづいた見解、を意味する用語である[1]。
例えば「予後が良い」や「予後良好」と言えば、見通しがよいことを意味する。反対に「予後が悪い」や「予後不良」とは、見通しが悪いことを表す。「予後比較的良好」という表現も頻用されるが、これは「同種の他疾患に比べれば良好」といった程度の意味である[注釈 1]。
「予後」の意味は疾患や病状によって異なり、例えば悪性度の高い進行がんや末期がん(癌)などでは「生存期間」、精神疾患では「社会復帰可能か、どうか」との意味になることが多い。ただし同じ疾患でも複数の観点から予後が判断されることがあり、生存のみを考える場合は生命予後、機能に関する後遺症が残るかどうかを考える場合は機能予後という用語を用いる。例えばうつ病は精神疾患であるが自殺という生命予後に直結する危険を含んでいるし、脳卒中の生命予後は必ずしも悪くないが、寝たきりになるなど機能予後の問題は大きい。
致死的な疾患の場合においては、生命予後の指標として広く使われているのは生存率である。5年生存率とは、ある疾患を診断された患者のうちどれだけが、診断から5年後にも統計的に生存しているかの割合である。すなわち、その5年間に何らかの理由(診断された疾患かもしれないし、それと無関係な交通事故かもしれない)で死亡した人の割合を1から引いたものである。同様に計算される1年生存率、10年生存率もよく使われる。略して「5生率」などとも言う。その他、平均生存期間(診断から死亡するまでの時間の平均)も生命予後の指標として頻用される。
予後を判断する材料となるものを「予後規定因子」あるいは単に「予後因子」と言う。主な予後因子には疾患の種類、症状、病期、病理像、部位、遺伝子、合併症、年齢などがある。
派生用法
「予後」という言葉は(人間の)医学用語だけではなく、獣医学用語としても用いられる。競走馬が骨折などにより「予後不良」と診断されるのもこの獣医学用語であるが、競馬界の間では「予後不良」という言葉は、単なる獣医学用語の域を脱して、別の意味をも含んだ言葉として用いられるのが普通である。競馬界での「予後不良」の用法については予後不良_(競馬)を参照。
脚注
注釈
出典
関連項目
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