プエブロ【Pueblo】
Pueblo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/31 15:04 UTC 版)
| Pueblo | |
|---|---|
| The Return to Dreams | |
| 監督 | Kimi Meguro |
| 脚本 | Kimi Meguro |
| 製作総指揮 | Kimi Meguro |
| 出演者 | Alisher Yo'ldoshev Kimi Meguro Gulchexra Madaminova Jean-Paul Richard |
| 音楽 | David Torrico |
| 製作会社 | UZBEKKINO 第13回タシケント国際映画祭ラボ |
| 公開 | |
| 上映時間 | 18分 |
| 製作国 | |
| 言語 | サイレント映画 |
| 前作 | NOH Men 能面 |
『Pueblo』(プエブロ、英語: The Return to Dreams[1])は、ウズベクフィルムとKimi Meguroによる2016年から2022年にかけて製作されたウズベキスタン、日本、スペイン、アルゼンチン合作映画である。
2023年、製作国のひとつであるウズベキスタンの複合型芸術祭の映画部門「Cinema Love」クロージング作品。
概要
製作会社は黒沢清監督作品『旅のおわり世界のはじまり』のウズベクフィルム。
1958年から1997年までモスクワ国際映画祭の偶数年版として開催されていた、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国映画祭(英語版)(タシケント映画祭[2])にKimi Meguroが招待され、2021年に中央アジア、ヨーロッパを撮影。
1955年のアジア・アフリカ会議を起点とした系譜である同映画祭のセレクション[3]が、2025年、第54回ロッテルダム国際映画祭の「Focus: Through Cinema We Shall Rise!」プログラムとして回顧展が行われている[4]。また、ドイツ語圏の映画祭や文化交流プログラムでも、同様の企画上映が開催されている。
1932年のヴェネツィア映画祭から開始された国際映画祭の文脈の中で、Haus der Kulturen der Welt(英語版)(House of World Cultures)のライター兼編集者[5]Eric Otieno Sumba、ベルリン国際映画祭等の審査員兼アドバイザーCan Sungu[6]らによると「20世紀の最も重要な映画運動の一つであるヌーヴェルヴァーグが北と西に目を向けていた時代に、タシケント映画祭は明らかに東と南に目を向けていたと言えるだろう。最初の議論を呼んだ遺産」とある[7]。
世界の5つのエリアで撮影、作曲されたフィクション作品である。
ウズベキスタンのホラズム地方では、ユネスコ世界遺産であるイチャン・カラ、トルコでは、イスタンブール国際空港の一部でオープニングが撮影された[8]。
2023年、中央アジア作品を扱う映画部門「Cinema Love」の特別上映枠にて製作国内のプレミアが決定するが、突然の延期となり、再び同地域に滞在していたKimi Meguroは、アトリエ・ヴァラン主催、フランス外務省サポートのマスタークラスに出席。そこで、関連する長編作品の構想を開始した[9]。
2025年、第73回米国アカデミー賞短編映画部門にノミネートされた脚本家、コロンビア大学スクール・オブ・アーツのクリスティーナ・ラザリディが講師を務めた「Netflix提供VIPO Film Lab脚本ワークショップ」に選出[10]。また、ヨーロッパ最大のシリーズイベントである、Series Maniaのセミナーを同時期に受講。講義中、デビュー長編作品の構成を深めた。
コンセプト
世界三大宗教ともいわれる、仏教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの地域を、複数の世代の視点から描いたショートフィルムである。
アメリカの国際学生主催の映画祭 SWIFF での受賞時には、「視覚的なストーリーテリングはエレガントで微妙なニュアンスがあり、観客はこの映画をさまざまなレベルで解釈し、楽しむことができます。」とのコメントが、審査員からあった。[11]
2023年9月、韓国の全州国際短編映画祭では、R-15指定での上映となった。また、3,700を超える応募作品の中から15作品が選出のインターナショナルコンペティション部門にて東アジアプレミアを迎えた。同年、カンヌ映画祭クィア・パルム賞受賞のナンズ・ラボルド=ジュールダー監督短編「Bolero」と共に上映[12]。同賞の長編枠での受賞が、是枝弘和監督作品「怪物」である。
映画祭審査員の映画批評の一部として、「ここに、いくつかの村(Pueblo)の情景を収めた映画がある。音のない静かな映画。もしかしたら、だからこそ、私たちは映像が見せるイメージにもっと注意を払うことができるのかもしれない。人がいる。動くべき人と、とどまるべき人。夢を見る人、夢しかない人、あるいは夢すらない人。ある信心深い信仰を主張する人もいれば、それに軽く向き合う人もいる。あるいは、軽く向き合っているうちに深く入り込んでしまう人もいるだろう。私たちは様々な人とすれ違う。 その人の真実が何であるかはわからないが、私たちはいつも出会う。」と、韓国語でのコメントがある[13]。
スタッフ
- 監督・製作・脚本:Kimi Meguro(スペイン語版)
- 音楽:David Torrico
- 撮影:Aziz Soburov Davronbekovich(ウズベキスタンPresident’s Award受賞、Davr Media)
- ポスター:Bruno Ruiz
- タシケント映画祭(ロシア語版)ラボのメンター (2021年):リュック・ベッソン
- イベント版整音、その他現地でのラボ:VGIK海外支部、ウズベキスタン国立芸術文化大学の教師と学生、卒業生[14]
キャスト
- Alisher Yo'ldoshev
- Kimi Meguro(フランス語版)
- Gulchexra Madaminova
- Jean-Paul Richard
受賞・ノミネート
- 第22回 Festival Nacional de Cinema de Guaíba[15](Alternativa Experimental 部門、第51回グラマド映画祭公認)
- 第16回 Festival Angaelica(クリエイターズ・コミュニティ・ラボ選出)
- Student World Impact Film Festival(フランス語版)(Quarter-Finalist 賞、ベストコメディ部門)
- IMDb ウズベキスタンショートフィルム 第1位(Popularity Meter、2023年5月から8月、2024年9月から10月)
- 第20回 Cinemadamare(ラボ選出、第79回ヴェネツィア国際映画祭参加イベント)
- Cinema Love(クロージング作品)
- 第13回 タシケント国際映画祭ラボ(35歳以下日本人監督代表として参加)
- 第6回 全州国際短編映画祭ファイナリスト15作品(インターナショナル・コンペティション)
- 第11回 FEDAXV バルディビアデザインアニメーション実験映画フェスティバル最終9作品(Competencia Internacional)
- 第38回 東京国際映画祭×釜山国際映画祭共催 1-on-1 Producers' Exchange(KOFIC)
脚注
- ^ (英語) The Return to Dreams 2023年8月9日閲覧。
- ^ “TOKYO FILMeX デイリーニュース”. filmex.jp. 2023年9月2日閲覧。
- ^ anne (2025年1月28日). “Through Cinema We Shall Rise! Early Afro-Asian Film Festivals in the 'Spirit of Bandung'” (英語). IFFR EN. 2026年1月29日閲覧。
- ^ “Focus: Through Cinema We Shall Rise! Archives” (英語). IFFR EN. 2026年1月29日閲覧。
- ^ “About - Eric Otieno Sumba”. otienos.com. 2026年1月29日閲覧。
- ^ sungu, can. “Can Sungu - Independent Researcher” (英語). independent.academia.edu. 2026年1月29日閲覧。
- ^ Sumba, Eric Otieno; Sungu, Can (2025年8月27日). “The Rich Film Heritage of Central Asia” (英語). Frieze (253). ISSN 0962-0672 2026年1月29日閲覧。
- ^ (日本語) 【📽予告 | 🇺🇿1位!(3ヶ月連続)】世界4エリアのストーリー、 2023年8月9日閲覧。
- ^ “Pueblo (2022)” (英語). IMDb. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “NETFLIX提供 /Kimi Meguro、Netflix映画脚本WSに選出!”. 無料プレスリリース「PR-FREE」 (2025年12月4日). 2026年1月26日閲覧。
- ^ “About” (英語). Kimi Meguro | Film Art -- フィルムアート (2023年5月16日). 2023年8月10日閲覧。
- ^ “Unveiling the Scenes of ‘Pueblo’ | A Cinematic Journey through Villages and International Film Festivals” (英語). Kimi Meguro | Film Art (2024年9月13日). 2025年9月21日閲覧。
- ^ “[ENG Jeonju ISFF new review by 오소정 san]”. www.linkedin.com. 2026年1月26日閲覧。
- ^ “K.I.M.I Meguro” (英語). FilmFreeway. 2025年10月11日閲覧。
- ^ Regional, Nova Folha (2023年9月15日). “Festival de Cinema Estudantil de Guaíba terá 21 dias de programação na sua 21a edição” (ポルトガル語). Nova Folha Regional. 2023年9月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Puebloのページへのリンク