RPG-75
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/12 12:20 UTC 版)
| RPG-75 | |
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展開状態のRPG-75と弾頭
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| 種類 | 対戦車擲弾発射器 |
| 原開発国 | |
| 開発史 | |
| 製造業者 | Zeveta Ammunition a.s.[1] |
| 諸元 | |
| 重量 | 3.2 kg[1] |
| 全長 | 630 / 890 mm[1] |
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| 砲弾 | 成形炸薬弾[1] |
| 口径 | 68 mm[1] |
| 有効射程 | 200 m (移動目標)/ 300 m(静止目標)[1] |
RPG-75は、冷戦期にチェコスロバキアで開発された対戦車擲弾発射器[1]。軽量な使い捨て式の兵器で、外観はアメリカのM72やソ連のRPG-18などと似ているが内部機構は違いが大きく、ロケットランチャーではなく無反動砲に近い[2][3]。
設計
歩兵携行用の単発式対戦車兵器で、弾頭はあらかじめ軽合金製の発射筒内に格納されている[1][2]。発射筒は伸縮式で、輸送用の格納状態では長さ630ミリだが、射撃のため後部を引き出すと長さ890ミリになる[1][2]。格納状態での外観はM72やRPG-18などと似た円筒形だが、引き出した部分は細身の筒の先に円錐型というベンチュリ効果を狙った形状になっている[1]。発射口には保護用のゴム製キャップとカバーが取り付けられている[1][2]。
弾頭は323グラムのA-IX-1爆薬を含む850グラムの成形炸薬弾で、装甲貫徹力は最大300ミリとされる[1][3]。M72などと異なり、射出されるのは弾頭部のみでロケットモーターや安定翼などは付いていない[1][3]。射出は発射筒内にある発射薬によって行われ、弾頭の飛翔は射出時の推進力のみに依存する[3]。
射撃時は、まず前方のゴム製キャップを取り外し、続いて発射口カバーを開く(この際に、前方照準器が連動して立ち上がる)[1]。次に発射筒の後端部分をひねって固定を解除し、後方に引き出した後再度ひねって固定する[1]。その後、後方照準器を起立させ、外気温にあわせて照準を調整後、安全装置を解除して射撃するという手順である[1]。訓練マニュアルによれば、射撃時は壁などの障害物から発射筒までは最低2メートルの離隔距離をとらなければならないとされる[1]。
派生型
- RPG-75-M
- 1990年代にチェコ共和国で再生産された改良型。概ね原型と同型だが、装甲貫徹力は330ミリに強化されている[3]。
- RPG-75-TB
- RPG-75-Mの派生型で、サーモバリック弾頭を搭載したモデル[3]。2009年に初公開され、2010年から運用されている[3]。
- RPG-Nh-75
- 不活性弾頭を発射する訓練弾[3]。
- RPG-Šk-75
- 訓練弾。不活性弾頭を発射する実射訓練用だとする資料[1]と、発射機能のない取扱い訓練用とする資料[3]がある。
- RPG-Cv-75
- 7.65ミリ縮射弾を発射する訓練弾[1][3]。
運用
アルジェリア、チェコ、ジョージア、メキシコ、ナミビア、ポーランド、シエラレオネ、スロバキア、スロベニア、シリア、ウクライナで運用が確認されている[3]。
脚注
出典
参考文献
- Richard D. Jones, ed (2011) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. ISBN 978-071062947-0
- 床井雅美『現代サポート・ウェポン図鑑』徳間書店、2008年8月15日。 ISBN 978-4-19-892836-0。
関連項目
- RPG-75のページへのリンク