Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
RT-110とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
[go: Go Back, main page]

RT-110とは? わかりやすく解説

IX計画

(RT-110 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 09:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

IX計画とは東京大学生産技術研究所SR班(現宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA))による安価な高性能単段式観測ロケットの開発計画である。"IX"は"inexpensive"を意味する。

概要

1961年にIX研究会が発足し多段式で高価なカッパロケットを置き換える目的で開発が進められた。単段式とすることでロケット本体の価格やオペレーションコストの低減が図られている。

内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられるが、極地で大気観測を行う際には国立極地研究所昭和基地アンドーヤロケット発射場から打ち上げられる。

技術的特徴

単段式で高性能なロケットをつくるためには、発射時には大きな推力を発生し、ある速度に達した後は適度な推力を持続、空気密度が減少するにつれ推力が大きくなるというような推力パターンを持つことが望ましい。しかし、開発開始当初の技術では、小型の単段式固体ロケットに20秒から30秒という長い燃焼時間を持たせたり、大きな推力変化を持たせることは困難であった。

当初は端面燃焼型グレインのモータとし、経済性を重視して塩化ビニール系固体推進剤で高燃速化を図ったが、安定した性能の推進剤が得られなかった。そのため、1963年には内面燃焼型グレインのモータとし、カッパロケットで実用化されたばかりのポリウレタン系固体推進剤を採用し、低燃速化を図る方針へと変更され、燃焼時間の長秒時化に成功した。

推力パターンの最適化については前部と後部で異なるグレイン形状を用いる2段推力型グレインを採用することで対応している。

型式

RT-110

IX計画で開発された最初のロケットであり、PT-135ロケットの予備試験機。L-2ロケット1号機飛翔時に用いる予定の自動追跡レーダの動作試験を行うため1963年8月19日11:12に1機が飛翔したが、燃焼終了直前に空力加熱によってノーズコーンが破損し、到達高度は9.5kmにとどまった。RTは"Radar Test"の略。

MT-135

世界気象機構(WMO)の勧告を受けて気象庁と共同開発した気象観測用ロケット。1963年に開発に着手し、1964年から運用に入った。気象庁気象ロケット観測所で毎週水曜日の定期気象観測に用いられた他、M-4Sロケットの小型予備試験機としての運用や国立極地研究所昭和基地での中層大気観測にも供されるなど、2001年の運用終了までに1,000機以上が打ち上げられた。

S-160

MT-135ロケットを大型化した標準型観測ロケットとして開発された。1964年から運用を開始し1972年まで用いられた。

PT-200

チタン合金製チャンバなどの新機軸を取り入れた観測ロケット。1965年に2機が飛翔した。

S-210

極地におけるオーロラなどの電離層観測を目的として高度100km程度に達する性能をもつ観測ロケットとして開発された。1966年から1984年まで運用された。

S-300

南極観測用としてS-210と同時期に開発された観測ロケット。1966年にプロトタイプが初飛翔し、1969年に標準型が3機が飛翔したが、うち2機が燃焼中に異常が発生し、計画を根本的に見直す必要が出たため、運用を終了した。

S-310

S-300の失敗を踏まえて開発された観測ロケット。1975年から運用が開始され、南極観測用に用いられた他、現在も標準型観測ロケットとして運用されている。

S-520

K-9MやK-10を置き換える目的で開発された観測ロケット。1980年から運用が開始され、現在も標準型観測ロケットとして運用されている。

MT-110

MT-135の同性能での小型化を目的として南極観測用に開発された観測ロケット。1984年に行った初の飛翔試験において計画より著しく低い性能を示したことから、MT-135JAによって置き換えられることとなった。

参考文献

  1. 日本航空宇宙学会誌 第24巻 第265号 pp.58-66 「科学観測用ロケットの発展の経過 1. 総説」 - 森大吉郎 / 日本航空宇宙学会誌 Vol.24 (1976) No.265 P58-66
  2. 日本航空宇宙学会誌 第24巻 第266号 pp.103-113 「科学観測用ロケットの発展の経過 2. システム設計とモータの開発(その1)」 - 秋葉鐐二郎、松尾弘毅 / 1976年3月5日 日本航空宇宙学会誌 Vol.24 (1976) No.266 P103-113
  3. 新版 日本ロケット物語 - 大澤弘之 監修 / 2003年9月29日 ISBN 4-416-20305-5

関連項目

外部リンク


RT-110

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 09:33 UTC 版)

IX計画」の記事における「RT-110」の解説

IX計画開発され最初ロケットであり、PT-135ロケット予備試験機L-2ロケット1号飛翔時に用い予定自動追跡レーダ動作試験を行うため1963年8月19日11:12に1機が飛翔したが、燃焼終了直前空力加熱によってノーズコーン破損し到達高度は9.5kmにとどまったRTは"Radar Test"の略。

※この「RT-110」の解説は、「IX計画」の解説の一部です。
「RT-110」を含む「IX計画」の記事については、「IX計画」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「RT-110」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「RT-110」の関連用語

RT-110のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



RT-110のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのIX計画 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのIX計画 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS