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Resource curseとは? わかりやすく解説

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資源の呪い

(Resource curse から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/18 13:57 UTC 版)

資源の呪い(しげんののろい、: resource curse)とは、化石燃料鉱物といった天然資源が豊富な国家なのに、却って経済発展が遅れ、特には社会混乱や内戦国際紛争を招く現象を呪いにたとえた[1]経済用語である。「呪い」の代わりに「逆説(パラドックス)」を用いて豊富さの逆説paradox of plenty)ともいう。

この仮説はいくつかの異なった論拠からきている。オランダ病としても知られる、天然資源の輸出により製造業が衰退し、失業率が高まる現象もその理由の一つに入っている。また、国際的な天然資源の相場価格の不安定さがこれらの地域経済に直接に影響を及ぼすため、不安定な経済体制になってしまっていることもその要因の一つである。

この資源の呪いは、資源の豊富な国に必ず見られる現象というわけではないが、多くの国について当てはまっているとされる[2][3]

概要

天然資源は経済に関して祝福というよりむしろ呪いだとする考え方は、1980年代から注目され始めた。用語として初めて用られたのは、1993年にリチャード・アウティの「資源の呪いという命題 (resource curse thesis)」である。直感に反して、資源の豊富な国々で資源を経済成長の推進のために使うことがいかにできていないか、そしてそうした国々は資源が豊富でない国よりも経済成長しにくいということについて述べられている[4]

この問題については多数の研究があり、その一つは、ジェフリー・サックスとアンドリュー・ワーナーによるもので、自然資源の豊富さと、貧しい経済成長の関係を示している[5]

自然資源の豊富さと経済成長とのつながりの無さは、石油産出国の例に見ることができる。1965年から1998年の石油輸出国機構(OPEC)諸国の一人あたり国民総生産(GNP)成長率は、年平均で1.3%ほど減少している。一方その他の世界の国々は毎年平均で2.2%の成長を遂げている[6]

経済成長が進まない原因

豊富な資源が経済発展に結びつかない原因として、イギリスの経済学者リチャード・アウティは以下のような事例があるとした。

  • 資源に依存し、他の産業が育たない。
  • 資源確保のため過度な開発が進み、土地が荒廃する。
  • 資源確保をめぐる内戦や政治腐敗の進行
  • 植民地においては資源の富が宗主国に吸収される。

紛争リスク

ある国の国内総生産(GDP)のうち一番大きな割合を占める輸出品について、輸出額の占有率が5%程度ならばその国で紛争が起きるリスクは6%ほどだが、25%になると紛争が起きるリスクが33%まで上昇するという研究がある[7][8]

権威主義との関係

石油が豊富なサウジアラビアベネズエラロシアなどの権威主義国家はオイルマネーによってその体制が維持され、民主化が妨げられていると指摘されることがある[9][10]

資源の呪いから抜け出す動き

このような傾向に陥らないよう、資源国ではそれを回避する政策が取られている。例えばカザフスタンではソブリン・ウエルス・ファンドを設立し、資源から得た富を積極的に投資に回し、資源に依存しない収入源としている。このような動きは、ノルウェーモーリタニアイランでも行われているが、一方でベネズエラやナウル等では未だに資源に依存したモノカルチャー的な経済となっており、脱却が課題となっている。

出典

  1. ^ ベネズエラ「石油の呪い」埋蔵量世界一でも経済低迷/内政混乱 米の介入を招く毎日新聞』朝刊2026年1月10日(国際面)
  2. ^ http://www.cmi.no/file/?825[リンク切れ]
  3. ^ 資源の呪い”. cs2.toray.co.jp. 株式会社東レ経営研究所 (2014年12月8日). 2022年9月17日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ Auty, Richard M. (1993). Sustaining Development in Mineral Economies: The Resource Curse Thesis. London: Routledge 
  5. ^ Sachs, Jeffrey D; Warner, Andrew M (1995-02-02), NBER Working Paper 5398: Natural resource abundance and economic growth, http://ideas.repec.org/p/nbr/nberwo/5398.html 2009年6月29日閲覧。 
  6. ^ Gylfason, T (2001), “Natural resources, education, and economic development”, European Economic Review (Elsevier) 45 (4-6): 847–59, doi:10.1016/s0014-2921(01)00127-1, http://www.hi.is/~gylfason/pdf/dp2594.pdf 
  7. ^ Natural resources and violent conflict: options and actions. Bannon, Ian and Collier, Paul (eds), (2003) World Bank,
  8. ^ Collier, Paul (2003) "Natural Resources, Development and Conflict: Channels of causation and Policy Interventions," World Bank.
  9. ^ Andersen, Jørgen Juel; Aslaksen, Silje (2013). “Oil and political survival”. Journal of Development Economics 100 (1): 89-106. doi:10.1016/j.jdeveco.2012.08.008. 
  10. ^ Beauchamp, Zack (2014年4月10日). “The oil curse — how black gold makes countries more authoritarian, corrupt, and violent”. Vox (Vox Media). https://www.vox.com/2014/4/10/5601062/oil-curse-explained 

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