AXMC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:31 UTC 版)
AXMCマルチ口径狙撃銃は、.338ラプアマグナム弾、.300ウィンチェスターマグナム弾、7.62×51mm NATO弾/.308ウィンチェスター弾のいずれかを使用する。AW狙撃銃シリーズと互換性のない寸法の部品が特徴である。AXMC口径変換キットを使用すると、AXMCはボルト、弾倉、銃身を交換することにより、数分で使用弾薬を変更できる。7.62×51mm NATO弾に変換する場合、AX308用弾倉を使用できるように、追加の弾倉変更器具も弾倉装着口内に取付ける必要がある。各口径のシステムに対し単一の撃針とそれを格納する構成部品が用意されているため、変換手順の一部として、必要なボルト構成部品に撃針構成部品を取り付ける必要がある。 AWMと比較して、AXMCのボルト動作はより長くより幅広く、内部弾倉も長くされているため、CIP(Permanent International Commission for the Proof of Firearms Portable)に最長93.50mm(3.681インチ)と定義された.338ラプアマグナム弾を問題なく使用できる。 AXMCのボルトは直径22 mm(0.87インチ)で、ボルト、ボルトヘッド、ロッキングラグ、銃身側の結合部の構造は、非常に堅牢であり、AWMモデルと比較してより安全に、薬室の高い圧力と温度、ボルトへの高い後退圧力を扱えるように設計されている。ボルトの構造が大幅に変更され、ボルトを現場で手動で取外すことができるようになり、ボルト本体からボルトヘッドを取外すというより複雑な作業を単純な手動工具を使用して行うことができる。口径の変更は、ボルト構成部品全体または口径固有のボルトスリーブを変更することでも実現できるが、より大作業となる。ボルトの内部には、ボルトが部分的にしか閉じていない状態で発砲するのを防ぐ新しい安全機能が追加されている。改良された板バネ状のAW 7.62モデル型の抽出器は、一連のボルト動作の信頼性を向上させるはずである。この抽出器は、弾丸先端を使って着脱可能である。 銃身の取付用のねじ山の直径は大きくなり、AXMC専用のものである。本銃には、長さ27インチ(686mm)、.338インチ(8.6mm)口径のフローティング構造で溝付きの銃身が標準として取付けられている。AXMCの銃身には、従来型ではない238 mm(9.375インチ1回転)のツイストレートのライフリングがあり、21世紀に入りより一般的になった。これにより、より長く重い.338口径の極低抵抗力設計の弾丸を適切に安定させる。他の長さ、口径およびツイストレートの銃身はオプションとして利用できる。 2段トリガーには、0.5インチ(13mm)だけ前後に移動できる新しいトリガーシューがあり、15〜20ニュートン(3.4〜4.5lbf)の範囲でトリガープルを調整可能である。AXMCは、変更された弾倉装着口に挿入される新しい.338ラプアマグナム弾用の10発ダブルカラム(2列重ね)鉄製弾倉を使用する。 さらにAXMCは、フリーフローティング銃身を包むように八角形状をした前部銃床を備えた改訂された外部シャーシストックシステムを備えている。前部銃床の4面にはMIL-STD 1913ピカティニーアクセサリーレールが装備されモジュール式取付けポイントを提供している。八角形状の前部銃床およびピカティニーアクセサリレールには幾つかの長さの選択肢が用意されている。レシーバーの上部には、照準光学系を取付けるためのMIL-STD 1913ピカティニーレールが装備されている。AXMCには、30 MOAの前方に傾斜した光学レールがあり、超長距離射撃に最適化されている。折り畳み式後部銃床には、オプションのバットスパイクを取り付けることができる。厚い衣類や防護服を着用する場合の使用を容易にするために、AICSの銃床と比べて銃床を更に短く調整するのを可能とした。後部銃床には、標準で左右と高さを調整可能なチークピースがあり、オプションでクイック調整可能なチークピースを取付けることもできる。チークピースには、様々な調整、取外し、および(再)取付け手順に使用される4mmの六角レンチが収納されている。ピストルグリップには様々なサイズのバックストラップを取付けることができ、またピストルグリップと可動式のトリガーシューと組み合わせると、引金を個々の射手に合わせて調整できる。
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