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「Army」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
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Armyとは? わかりやすく解説

army

別表記:アーミー

「army」とは・「army」の意味

「army」は、国家軍事力行使するために組織され陸上軍事部隊を指す言葉である。国の防衛戦争時攻撃担当し兵士武器車両などが含まれるまた、一般的には大規模な組織集団意味する際にも使用されることがある

「army」の発音・読み方

「army」の発音は、IPE表記で/άɚmi/(アーミー)と読む。アクセント最初音節置かれ第二音節は非アクセントである。

「army」の語源・由来

「army」の語源は、ラテン語の「arma」(武器)と、古フランス語の「armée」(軍隊)に由来する。英語には古フランス語経由して導入され現在のになった

「army」の類語

「army」の類語には、「military」(軍隊)、「armed forces」(軍事力)、「troops」(兵士)などがある。これらの言葉は、状況文脈によって使い分けられる。

「army」を含む用語・関連する用語

「ARMY(BTS)」とは

「ARMY」は、韓国音楽グループBTS」のファンの愛称である。ARMYは「Adorable Representative M.C. for Youth」の略であり、BTSファン若者代表として愛らしい存在であることを意味している。

「the army」とは

「the army」は、特定の国の陸軍を指す場合使用される表現である。例えば、「the US Army」はアメリカ合衆国陸軍意味し、「the British Army」はイギリス陸軍を指す。

「army」の使い方・例文

1. The army has been deployed to the disaster area for rescue operations.(陸軍救助活動のために災害地域展開されている。) 2. He joined the army after graduating from high school.(彼は高校卒業後、陸軍に入隊した。) 3. The enemy army was approaching the city.(敵の軍隊都市接近していた。) 4. The army is responsible for maintaining peace and security.(陸軍は平和と安全を維持する責任がある。) 5. The army has a strict chain of command.(陸軍には厳格な指揮系統がある。) 6. The army conducted a large-scale military exercise.(陸軍大規模な軍事演習行った。) 7. The army is equipped with advanced weapons and technology.(陸軍先進的な武器技術装備している。) 8. The army provides various training programs for its soldiers.(陸軍兵士たちさまざまな訓練プログラム提供している。) 9. The army has a long and proud history.(陸軍には長く誇り高い歴史がある。) 10. The army plays a crucial role in national defense.(陸軍国防において重要な役割果たしている。)

アーミー【army】

読み方:あーみー

軍隊。または、陸軍。「—ナイフ

「アーミー」に似た言葉

【陸軍】(りくぐん)

Army

陸上での作戦行動主任務とする軍隊
あらゆる紛争主体たる陸上戦闘担い災害救援治安維持活動等戦闘以外様々な活動もこなす高い汎用性併せ持つ
この為古今東西で非常に大きな存在価値持ってきた。
英語のarmyが軍全体を指す意味も持つこと、世間一般軍隊戦争と言えば多くは陸軍をイメージされることからも、それが顕著にわかる。

主な戦力構成として、主戦力となる歩兵機甲戦車部隊援護を行う砲兵工兵航空隊後方には各種支援部隊控える。

このうち航空隊は、普通その国で最も歴史ある航空部隊である。
航空機軍事利用陸戦分野における偵察砲兵弾着観測から始まった、という歴史的経緯があり、その後独立した空軍創設されるまで、海軍航空隊と共に各種航空作戦行っていた。
現在では、近接航空支援及び偵察観測物資兵員輸送等を行い地上部隊密接なサポート提供している。


Army

名前 アーミー

方面隊

(Army から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/08 08:12 UTC 版)

方面隊(ほうめんたい、:army)は、陸上自衛隊における戦略単位の性格を持つ部隊単位であり、部隊は方面総監部および基幹となる数個の師団および旅団並びにその他の直轄部隊をもって編成されている[1][2]。部隊階梯は諸外国での軍団に相当するとされているが、実際には純然たる野戦軍 (Field army) ではなく、管轄区域の防衛警備、行政上の事務等を担当する軍管区ないし地域軍のとしての性格が強い。

概要

指揮官の方面総監は、陸上総隊司令官海上自衛隊自衛艦隊司令官横須賀地方総監佐世保地方総監航空自衛隊航空総隊司令官航空教育集団司令官と同じ政令指定職5号の役職であり[3]陸将が充てられ[4]防衛大臣の直接の指揮監督を受ける[1]。ただし、平素から行動等に関し部隊の円滑な任務遂行を図る必要がある場合には陸上自衛隊陸上総隊が方面隊の全部又は一部に対し、指揮を行う[注 1][5]

有事の際などの防衛大臣の部隊運用に関する指揮命令に関しては、フォースプロバイダー(練度管理責任者)の陸上幕僚長ではなくフォースユーザー(事態対処責任者)の統合幕僚長を通じて受け、隷下部隊の運用にあたる[6]東日本大震災の際は、フォースプロバイダーの陸上幕僚長ではなくフォースユーザーの方面総監(東北方面総監)が統合幕僚長の下に編成される統合任務部隊指揮官に任命された。

部隊の階梯は、その語感から旧陸軍方面軍に相当すると見られがちだが、実際にはこれよりも一つ小さい単位のに相当するものであり、例えば東部方面隊の英訳も「Eastern Army」(直訳で東部軍)となっている。自衛隊には「軍集団」「軍団」に相当する部隊はない。

隷下にある師団は実質旅団、旅団は軽量旅団ないし連隊戦闘団程度の規模でしかなく、そのため師団レベルの戦力しか保有していない[注 2]こと、またアメリカ海兵隊で師団の規模が日米の間であまりにも違い過ぎるため、共同作戦に支障を来す恐れがあると論じた論文もあったことから[7]、師団を旅団に改め、既存の旅団と編制を揃えたうえで軍管区としての機能をそのままに方面隊を管区隊ないし鎮台に改めて師団級の部隊階梯の位置づけとし、高級幹部自衛官のポストを整理するのが望ましいとの意見もある[8]

各方面隊

方面隊:赤△印は方面総監部所在駐屯地

次の5個が編成されており、担当する警備区域(方面区)の防衛警備や災害派遣等を担任している。

方面直轄部隊・機関

師団・旅団以外の主な方面直轄部隊・機関としては以下のとおりである。

方面隊の沿革

保安隊

  • 1952年(昭和27年)10月15日:保安隊発足に伴う増員により、北部方面隊が創設。
※ 警備区域は北海道(第2管区隊担当の北海道北部・東部以外を直轄)、青森、岩手、宮城、秋田。
  • 1953年(昭和28年)4月1日:奥羽4県の警備が第1管区隊に移管、北部方面隊は北海道のみの担当となる。

陸上自衛隊

  • 1954年(昭和29年)7月1日:陸上自衛隊発足。
  • 1956年(昭和31年)1月26日:西部方面隊創隊[9]
※ 警備区域は九州および山口県[10]
  • 1960年(昭和35年)1月14日:方面管区制施行。
  1. 東北方面隊編成完結。
    ※ 警備区域は青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県
  2. 東部方面隊編成完結。
    ※ 警備担当区域は茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県山梨県長野県静岡県
  3. 中部方面隊編成完結。
    ※ 警備担当区域は富山県石川県福井県岐阜県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県徳島県香川県愛媛県高知県
  • 1962年(昭和37年)1月18日:西部方面区のうち山口県を中部方面区に移管。
  • 1972年(昭和47年)5月15日:沖縄返還に伴い、西部方面区に沖縄県が追加。

方面総監部の内部組織

陸上自衛隊 西部方面総監部 庁舎
  • 方面総監陸将[11]):防衛大臣の指揮監督を受け、方面総監部・師団・旅団および方面直轄部隊・機関の指揮を執る。

  ※平素から行動等に関し部隊を一体的に運用する必要がある場合には陸上総隊司令官の指揮監督を受ける。

方面総監部は、方面総監の幕僚組織である。

組織の部門については次の通り。

  • 部長は1等陸佐(一)。
  • 課長は1等陸佐(三)若しくは2等陸佐(1等陸佐(三)昇任予定)。
  • 総務部広報室長は1等陸佐(三)。
  • 方面総監部付隊長は3等陸佐
    • 総務部
      • 総務課
      • 会計課
      • 広報室
    • 人事部
      • 人事課
      • 募集課
      • 厚生課
      • 援護業務課
    • 情報部
      • 情報課
      • 資料課
    • 防衛部
    • 装備部
      • 後方運用課
      • 装備課
      • 需品課
      • 施設課
    • 監察官(1等陸佐(二))
    • 法務官(1等陸佐(二))
    • 医務官(1等陸佐(二))
    • 方面総監部付隊

内部組織の沿革

  • 1952年(昭和27年)10月17日:「方面総監部及び管区総監部組織規程」(昭和27年総理府令第78号)が制定された[16]
  1. 方面総監は、保安監をもつて充てられ、方面副総監(保安監又は保安監補)を1人、幕僚長(保安監補又は1等保安正)を1人置く。
  2. 方面総監部には、第1・第2・第3・第4の4部と総務・厚生・法務・監察・警務・会計・特技・衛生・施設・補給・武器・通信・化学・輸送・特車の15課および幕僚庶務室が置かれ、部に部長、課に課長および幕僚庶務室に幕僚幹事を置く。
  • 1954年(昭和29年)7月1日:自衛隊発足により、「自衛隊法施行令」および「方面総監部及び管区総監部組織規程」(昭和29年総理府令第41号)が制定された[17]
  1. 方面総監は、陸将をもつて充てられ、方面副総監(陸将補)を1人、幕僚長(1等陸佐)を1人置く。
  2. 方面総監部には、第1・第2・第3・第4の4部と総務・厚生・法務・監察・警務・会計・衛生・施設・補給・武器・通信・化学・輸送・特技・特車の15課及び幕僚幹事を置く。
  • 1959年(昭和34年)
    • 8月1日:方面副総監制度を廃止。
    • 12月21日:「方面総監部、管区総監部及び混成団本部組織規則」が全部改正(昭和34年総理府令第62号)[18]された(昭和35年1月14日から施行)。
    1. 方面総監部に、幕僚副長(陸将補又は1等陸佐)を2人置く。
    2. 方面総監部には、業務室及び第1・第2・第3・第4の4部と総務・募集・厚生・法務・監察・警務・会計・衛生・施設・営繕・補給・武器・通信・化学・輸送・特技・特車課の17課を置く。
  • 1961年(昭和36年)9月9日:「方面総監部、管区総監部及び混成団本部組織規則の一部を改正する総理府令」(昭和36年総理府令第46号)[19]により、監察課、特技課、特車課が廃止、監察官を設置(昭和37年1月18日から施行)。
  • 1977年(昭和52年)12月23日:「方面総監部及び師団司令部組織規則の一部を改正する総理府令」(昭和52年総理府令第51号)が制定された[20]
  • 1978年(昭和53年)1月30日:上記改正により、従来の部と課が並列式の制度を部の下に課を置く直列式に改組。
※総務部(総務、法務、会計課)、人事部(旧第1部:人事、募集、厚生課)、調査部(旧第2部:調査、資料課)、防衛部(旧第3部:防衛、訓練課)、装備部(旧第4部:後方運用、装備、需品、施設課)、医務官及び監察官
  • 2004年(平成16年)11月:近年テロの脅威が高まっているため、政府は日本が大規模テロや特殊部隊による攻撃などを受けた場合、防衛出動または治安・警護出動の命により陸上自衛隊が最優先で防護する「重要防護施設」(原子力発電所・石油コンビナート・政経中枢地区など破壊されると甚大な被害が出るおそれが高い施設や、国民への情報伝達ルートや通信手段を確保する放送・通信施設など)を全国に135箇所、指定。各方面隊にこの任務が与えられる。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月27日:総務部法務課が法務官に改編される。
    • 7月31日:方面総監を政策面から補佐する政策補佐官が設置される。
  • 2007年(平成19年)3月28日:総務部に、地方公共団体等の連携を目的とした地域連絡調整課が設置される。
  • 2010年(平成22年)3月26日:情報科職種の創設に伴い調査部が情報部に、調査課が情報課にそれぞれ改称される。
  • 2017年(平成29年)4月1日:政策補佐官が参事官に改組される[21][22]
  • 2018年(平成30年)3月27日:総務部地域連絡調整課が廃止される[23]
  • 2019年(平成31年)3月26日:西部方面総監部防衛部にシステム通信課が設置される[13]
  • 2020年(令和02年)3月26日:東部方面総監部防衛部にシステム通信課が設置される[14]
  • 2022年(令和04年)3月17日:北部方面総監部、東北方面総監部、中部方面総監部の防衛部にシステム通信課が設置される[15]
  • 2025年(令和07年)3月24日:東北方面総監部参事官を廃止[12]

脚注

  1. ^ a b 自衛隊法 第3章第1節 陸上自衛隊の部隊の組織及び編成
  2. ^ 『陸上自衛隊パーフェクトガイド (2003-2004)』学習研究社、47頁。ISBN 4056032033 
  3. ^ 自衛官#自衛官と防衛省内局及び他省庁の官僚との比較を参照
  4. ^ 自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)- e-Gov法令検索
  5. ^ 陸上自衛隊 陸上総隊 (2025年). “陸上総隊の役割”. 2025年8月31日閲覧。
  6. ^ 統合運用について (PDF) 防衛省 2010年3月
  7. ^ “論文から見えた米軍の本音「共同作戦に支障をきたす恐れがある」とまで論じられた〈陸上自衛隊の問題〉とは”. 婦人公論.jp. (2025年8月21日). p. 2. https://fujinkoron.jp/articles/-/18127 
  8. ^ 「防衛費倍増の前にすべきは組織の整理」『軍事研究』、文谷和重、2022年9月、220-221頁。 
  9. ^ 『三十年のあゆみ』西部方面隊、1985年。 
  10. ^ 自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和30年政令第218号)『官報』本紙第8601号(昭和30年9月1日)
  11. ^ 政令指定職5号
  12. ^ a b 自衛隊法施行規則等の一部を改正する省令(令和7年防衛省令第5号) - インターネット版官報, 36ページ (2025年3月21日公布、2025年3月24日閲覧。)
  13. ^ a b 陸上総隊司令部、方面総監部、師団司令部及び旅団司令部組織規則の一部を改正する省令(平成31年防衛省令第3号。平成31年3月26日施行)官報号外第58号、2019年3月25日
  14. ^ a b 陸上総隊司令部、方面総監部、師団司令部及び旅団司令部組織規則の一部を改正する省令(令和2年防衛省令第1号。令和2年3月26日施行)官報第209号、2020年3月13日
  15. ^ a b 陸上総隊司令部、方面総監部、師団司令部及び旅団司令部組織規則の一部を改正する省令(令和4年防衛省令第2号。令和4年3月17日施行)官報号外第54号、2022年3月16日
  16. ^ 『官報』本紙 第7735号(昭和27年10月17日)
  17. ^ 『官報』号外 第63号(昭和29年6月30日)
  18. ^ 『官報』本紙 第9900号(昭和34年12月21日)
  19. ^ 『官報』本紙 第10418号(昭和36年9月9日)
  20. ^ 『官報』本紙 第15286号(昭和52年12月23日)
  21. ^ 方面総監部、師団司令部、旅団司令部及び中央即応集団司令部組織規則(昭和34年12月21日総理府令第62号)の改正(平成29年3月31日防衛省令第4号第2条。平成29年4月1日施行)官報号外第69号、2017年3月31日
  22. ^ 海上・航空自衛隊の主要司令部政策補佐官も同日付で参事官に改組
  23. ^ 方面総監部、師団司令部、旅団司令部及び中央即応集団司令部組織規則の一部を改正する省令(平成30年3月2日防衛省令第1号。平成30年3月27日施行 官報平成30年3月2日号外第43号)地域連絡調整課の業務は総務課と防衛部防衛課に移管。

注釈

  1. ^ 令和7年の自衛隊法改定において、陸上総隊の指揮権発動条件が拡大され、「陸上自衛隊の部隊の一体的運用を図る必要がある場合」から「陸上自衛隊の部隊の円滑な任務遂行を図る必要がある場合」へとなった。
  2. ^ 先のフランス陸軍合同実働訓練ブリュネ・タカモリ24でフランス陸軍側の担任官が第3師団長であったのに対し、陸上自衛隊側の担任官は本来カウンターパートとなるべき第9師団長ではなく東北方面総監であった。また、公開報道で第6軽機甲旅団長と並んで記者会見に臨んでいたのは第9師団長であった事が注目される。

関連項目

外部リンク


陸軍

(Army から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/29 03:21 UTC 版)

ウクライナ陸軍紋章。海軍などと異なり象徴は様々であるが剣の意匠が多く見られる。

陸軍(りくぐん、: army, ground force)は、主に陸上において軍事作戦を遂行する軍隊の一種である[1]

概説

ロシア陸軍T-72B戦車

陸軍は海軍空軍に対して陸地における作戦、戦闘の実施を担っている。

陸地の一般的な重要性は陸地に存在するさまざまな要素から説明することができる。平野山岳河川などの地形だけでなく、食糧燃料材料などの資源があり、しかも戦闘力労働力の要素となる人口が存在している。海軍や空軍の根拠地である港湾飛行場、そして国家の中枢も首都という形態を備えながら陸地に依存している。

ドイツのカール・シュミットが『陸と海と』(Land und Meer)で「人間は陸の生物であり、陸を踏み歩む動物である。人間は直立し、歩き、そして大地の上で活動する。これが人間の拠って立つところであり、その基盤である」と強調している通り[2]、陸地こそが人間の根本的な生活空間に他ならない。

陸地の戦略的な意義はイギリスのコーベットによっても指摘されている。彼は人間は海洋ではなく陸上に居住しているために、国際紛争を決定づけることは陸軍が敵の領土と国民生活に対する軍事的能力、または海軍が陸軍としての可能な軍事的能力によるものと考えている[3]

陸軍は原初的な軍隊の形態であり、軍事思想の歴史において陸軍はさまざまな戦略的責任を担ってきた。陸軍の軍事思想の在り方に影響を与えた戦略家にはプロイセンのクラウゼヴィッツとフランスのジョミニがいる。両者は陸軍だけでなく海軍や空軍の戦略思想にも影響を与えた戦略家であるが、ここでは陸軍の戦略思想の観点から述べる。クラウゼヴィッツは『戦争論』において自らの戦争哲学として絶対戦争の理論を展開する。そして戦争には我と敵との相互作用によって戦争の暴力性が無制限に増大する法則が戦争の本性であることを明らかにした。したがって「陸軍の果たすべき任務とはその相互作用を破壊するために敵の戦闘力を破壊することに他ならない[要出典]」という。「これを陸地の特性と総合して考えれば、陸軍の戦略的任務は本質的に敵部隊を殲滅することであり、副次的に敵の都市の攻略または地域占領することが任務と考えられる[要出典]」ともされる。

ジョミニは陸軍の任務について『大陸軍作戦概論』と『戦争概論』で異なる観点から論じている。ジョミニはこの著作で陸軍の作戦行動を体系化しており、基本的な原則を後方連絡線と決勝点の概念で説明している。ジョミニは陸軍が根拠地と結ばれた後方連絡線により行動することが可能であることを重要視し、我の後方連絡線を維持しながら敵のそれに接近することを主張している。また陸地に固有である地形の状況を分析することから得られる軍事的に重要な地点は「決勝点」と呼ばれ、敵の政経中枢である首都や後方連絡線が収束する隘路などが例として挙げられる。これらの議論から「陸軍にとって敵の地上部隊を壊滅させることが第一の任務であり、それを実現するためには陸軍は陸地の地形に応じて我の後方連絡線と戦場の決勝点を確保することが必要であることが分かる[要出典]」という。

駐屯地

海軍や空軍にとって根拠地である基地(base)の喪失は決定的打撃とされるが、陸軍にとっては根拠地とは駐屯地(衛戍地、camp)に過ぎず、それを失うことが即座に敗北を意味しない。「陸軍が陸地の支配を維持する限りは敵は戦争の軍事的勝利を決定付けられないのであり、このことが陸軍という陸上作戦を専門とする軍隊の存在意義を確かなものとしている」という。

陸軍の兵科

陸軍の構成にはさまざまな軍事的要素が含まれている。歴史的には陸軍は歩兵部隊から出発し、ローマ軍制でさらに騎兵砲兵工兵という基本的な陸軍の兵科が成立した。[要出典]近代的な陸軍はグスタフ・アドルフによって三兵戦術が導入されたことに始まり、陸上作戦で歩兵、騎兵、砲兵の組織的な連携が実施されるようになる。結果として歩兵、騎兵、砲兵が適当な配分で組織された部隊編制である師団制度が開発され、現代の陸軍に至るまで師団制度が使用され続けている。師団は情報、機動、火力、防護そして兵站の戦闘機能を備えており、独立的に作戦行動を行うことが可能なように組織されている。しかし火砲の技術革新や第一次世界大戦での戦車航空機の発明、歩兵の機械化などによって電撃戦が行われるようになると、機甲師団が陸軍の中核的な戦力として認識されるようになる。機甲師団は歩兵師団の戦車部隊の比率と歩兵部隊の比率が逆であり、機動力に優れた戦車部隊が主力となって敵を打撃することが可能となった。また第二次世界大戦で航空機の性能が改善されると空挺師団や空中機動師団が編制されるようになり、飛行機ヘリコプターが陸軍の装備として採用された。また冷戦期にかけて少数部隊で遊撃を繰り返すゲリラ戦という戦闘の形態が登場すると、これに対応するために偵察、空中機動、潜入、破壊工作などを専門とする特殊部隊を編制することが推進された。冷戦後の地域紛争や対テロ戦争で陸軍が直面する問題は複雑化しており、陸軍の情報化やグローバルな展開能力、陸海空軍の統合作戦などが課題となっており、編制、装備、運用、訓練において見直しが進められている。

陸軍史

近代陸軍以前

西洋

中世ヨーロッパの軍隊

陸軍の歴史的系譜をヨーロッパ史を中心に概観する場合、起点として中近東における陸軍の状況を参照することができる。この地域で成立した陸軍は投槍や棍棒、刀剣、弓矢で武装した歩兵部隊で構成され、この部隊は農奴からの徴募兵で構成されていた。そして指揮官である特権階級はチャリオットに乗って機動部隊として戦っていた。このような陸軍の在り方は古代インドや古代中国、エジプトでも認められるものである。

しかし古代ギリシアにおいて陸軍の主力部隊は都市国家の中で限られた自由市民で組織され、さらに高価な装甲を備えた歩兵、ファランクスが登場した。ファランクスは十分に訓練された兵員たちが整然と密集隊形を形成して戦う戦闘教義を確立し、これはアレクサンドロス3世(大王)が指揮する陸軍でペルシア帝国との戦争で成功裏に実践された。ファランクスで確立された隊形戦闘の考え方は古代ローマの陸軍にも継承されている。古代ギリシアの軍事学者ヴェゲティウスは『古代ローマの軍制』においてその部隊編制などを分析しており、密集隊形の歩兵中隊を横隊の態勢で等間隔に配置した上で騎兵投石器でこれを支援するレギオンが確立された。陸軍史においてレギオンの教義は長期間にわたって使用され、ローマ帝国が解体し、民族大移動によって封建的な騎士社会が成立するまで実践されていた。この騎士社会で陸軍は必ずしも確立された軍事制度ではなく、数多くの兵員がそれぞれの領地で生活していた。

近代陸軍

ナポレオン戦争期の軍隊

陸軍の歴史的転換点を迎えるにはルネサンス時代まで待たなければならなかった。ルネサンスでは文芸だけでなく軍事も復興され、マキアヴェッリは『戦術論』で古代ローマの軍制を踏まえた常備軍創設の必要を主張し、体系的な軍事訓練によって部隊が組織的な隊形戦闘を行うことを要求した。このような陸軍の姿をヨーロッパでいち早く再現したのはスイス自由農民により組織された戦闘団であった。彼らは長槍を備えて密集隊形を維持し、各部隊が戦術的に機動するレギオンの教義(ドクトリン)を実践して見せた。

スペイン陸軍はこのような軍事的ルネサンスを背景としながら当時発明されていた火器を組み込み、密集した歩兵隊形を火縄銃によって掩護するテルシオという戦闘教義(バトル・ドクトリン)を確立した。スペイン陸軍がヨーロッパ列強の陸軍に勝利を重ねると、テルシオは広く普及していった。

スペイン陸軍に損害を受けたオランダ陸軍ではオラニエ公マウリッツが中心にテルシオを研究し、軍事訓練の基本教練を整備し、野戦砲や竜騎兵の導入、反転行進射撃の考案などの成果を残した。

オランダ陸軍のこのような革新を受けてスウェーデン陸軍はこれを応用しながら発展させた。グスタフ・アドルフ王は歩兵の小銃射撃、騎兵の抜刀突撃、砲兵の戦闘支援を連携させ、近代陸軍の基礎的な戦闘教義である三兵戦術を完成させた。

三兵戦術の有効性はフランス陸軍ナポレオン(ナポレオン1世)によって実証された。ナポレオンは卓越した戦術的な運用によって決定的地点に優勢な戦力を集中させ、敵を撃破するだけでなく徹底的な追撃を実践した。

第一次世界大戦では機関銃が戦闘陣地に備えられたために、装甲を備え付けた戦車が騎兵に取って代わって突撃を行うようになった。そして第二次世界大戦では航空機と戦車部隊の連携による電撃戦が成功し、陸軍において戦車は重要な地位を占めるようになった。

第二次世界大戦後

ベトナム戦争アメリカ陸軍

戦後の陸軍は概ね第二次世界大戦の電撃戦で実証された機甲部隊が使用され、朝鮮戦争インドシナ戦争中東戦争などで戦果を挙げており、ヨーロッパでは電撃戦の威力を高めたエア・ランド・ドクトリンという戦闘教義が考案された。しかし陸軍は対戦車ミサイルの発明、さらにベトナム戦争のようなゲリラ戦、航空戦力(特にヘリコプター)の発達に伴って新しい陸軍のあり方は変容している。

機甲部隊は冷戦後の湾岸戦争で大きな効果を挙げているが、この戦争では陸軍は空挺部隊や空中機動部隊をも投入しており、エア・ランド・ドクトリンの構想を実践している。しかも戦車は戦時中よりもはるかに射撃能力や運動能力、通信機能や防護性能を向上させた主力戦車の形態へと変化しており、個々の歩兵部隊も航空機やヘリコプターで迅速に輸送されることが可能となった。末端の部隊にまで至る指揮統制までも伝令や口頭命令だけではなくコンピュータネットワークに基づいたC4Iシステムにより総合されて管理されていた。かつては市街や森林で組織的な戦闘を行うことは困難であったが、軍事における革命を背景として、これに対処する能力を獲得するために個々人の歩兵が情報システムで統合されることが考案されている。このような戦闘教義は陸軍に対ゲリラ作戦や対テロ作戦の能力を向上させるものとして期待されている。

部隊編制

部隊

兵員は現役と予備役等の役種から構成される。その役割区分から見れば、士官下士官兵士と大まかに分かれ、さらにそれぞれがいくつもの階級に分れる。

加えて実際に戦闘任務に当たる戦闘兵種である歩兵砲兵戦車防空工兵航空等に分けられ、さらに後方支援を行うための後方兵種と呼ばれる通信武器、需品衛生化学、主計、憲兵軍楽などの科に分類される。

部隊編成から見れば、装備と兵種が同様に編制された分隊小隊中隊大隊連隊、さらにさまざまな兵科と装備が混合されて編制された旅団師団に分けられる。しかし、これらの編制は実際の運用上は絶対的でなく、歩兵連隊に戦車大隊や砲兵大隊を加えて編組した連隊戦闘団のような編組部隊や編合部隊といったのが作られる場合がある。

ただし、こうした階級や兵科の分類、部隊の編制については国や時代によって非常にばらつきがあるため、一概には言えない。詳細は軍隊の階級兵科軍隊の編制を参照。

陸軍は人的依存度が高く、人件費の高い先進国では調達予算への圧迫や装備品の価格高騰とあいまって予算的な維持について問題を示す場合も多い。イスラエル、スイス、キプロスのように、必要最小限の現役部隊に対して大規模な予備役を備えて、コスト上昇を抑えている国もある。また、アフリカなどの発展途上国では民兵組織が、本来陸軍が行なうべき分野を肩代わりしている場合もある。後者の場合は装備・士気・モラルに乏しく、結果的には紛争発生時に大規模な戦争犯罪や人権侵害を招くケースもある。

多くの国では、空軍が独立するまでは陸軍が空母機動部隊を除くすべての兵器としての航空機を運用しており、21世紀初頭でもヘリコプターを始め一部の航空機は陸軍(陸軍航空隊)に所属している国が多い。

装備システム

現代の陸上戦闘には非常に多様な兵器や部隊を運用する必要があり、それを制御するための各種システムは先進国の陸軍では一般的に導入されている。

  • 情報システム:敵部隊や地形に関する情報資料を収集し、その資料を指揮所などに伝達し、分析する一連のシステムを指す。的確な指揮統制や部隊指揮、該当の情報が必要な部隊への伝達を行うためのものである。その手段として、人工衛星やレーダーなどによる画像電磁波などの各種センサーから得る方法がある。近年は通信技術の発達との関連でよりリアルタイムの情報が求められるようになってきており、よりこのシステムの整備が重要となってきている。
  • 機動・打撃システム:部隊が敵部隊に対して優位に立つために移動し、戦闘力を発揮するための一連のシステムを指す。このシステムが適切であれば迅速かつ効率的な先制の可能性を得、戦闘力の的確な運用を行うことができる。具体的には陸上における機動打撃の基幹的戦力は戦車部隊であり、APC自走砲工兵車両などが組み合わせられて、戦場で運用される。
  • 火力システム火砲や個人携帯火器など各種火力をもって的確に敵の戦闘部隊や施設を打撃する一連のシステムを指す。砲兵部隊の射撃能力も近年の技術躍進もあってリアルタイム化、精密化が進んでおり、目標の捕捉から火器の射程や目標までの距離、気候、地形などの諸情報の処理、火砲の射撃制御、指揮統制などのシステムが総合的に向上している。
  • 通信システム:あらゆるシステムの情報の収集や伝達を支える基幹的なシステムである。最も原始的な通信手段としては狼煙や手旗などがあり、現代の技術としては光通信電波を利用した通信がある。多くの先進国ではこのシステムは重視されており、しばしば一部の機能が重複した通信システムを保有し、作戦立案や部隊運用、兵站管理、他の軍種や外国との連携など幅広い分野で生かされている。

兵站機能

陸軍は海軍空軍に比べ、後方支援への依存度が高いと考えられている。陸軍は非常に多様な兵器と多くの兵員を抱えており、食料、水、燃料、銃弾、砲弾、医薬品など幅広い物資が大量に必要となる。海軍は艦艇自体が物資運搬手段であり、空軍においては航空機はその機動力の高さから、基地との繋がりが強いため、補給を受けることが比較的容易である。陸上戦力がしばしば鈍足になる理由は、陸軍という組織は後方支援への依存度を高めざるをえないこういった事情がある。

反面、独自の野外に展開出来る後方支援組織を有する陸軍は、その性質上港湾空港に依存しなければならない海軍、空軍に比べ抗堪性が高いとも言える。航空機は空港を破壊された場合すぐにでも活動不能になるし、海軍も時間的猶予はあるにせよじきに活動出来なくなる。反面、陸軍も補給処といった弱点を有するものの、その存在は港湾や空港とは違い代替可能な普遍的組織である。

日本の陸軍

幕府陸軍

大日本帝国陸軍

陸上自衛隊

各国の陸軍

Category:陸軍も参照。

アジア

東アジア

東南アジア

中央アジア

南アジア

西アジア

アフリカ

歴史的経緯から、旧宗主国の植民地守備隊、植民地独立運動の軍事部門、反政府勢力の民兵部隊のいずれかを起源とする場合が多い。

  • ローデシア軍(ローデシア共和国解体と同時に廃止)
  • ウガンダ人民国防軍 - かつての反政府勢力・国民抵抗運動の軍事部門・国民抵抗軍が政権奪取と同時に国軍化したもの。しばらくは、旧国軍に代わって国防軍として国民抵抗軍が存在したが、政軍分離の必要性から同名に改称している。
  • セイシェル人民防衛軍 - 1977年のルネ元大統領派による軍事クーデターを機に創設。同派の民兵を起源としており、クーデターに協力したタンザニアがしばらくの間、同軍の育成・支援を行なった。
  • カタンガ憲兵隊 - コンゴ動乱の際に「独立」したカタンガ国の国軍。実態は白人傭兵部隊だったといわれている。

アメリカ

北米

中南米

オセアニア

ヨーロッパ

東欧

西欧

南欧

北欧

脚注

出典

  1. ^ 陸軍(りくぐん)の意味”. goo国語辞書. 2020年11月6日閲覧。
  2. ^ カール・シュミット著、生松敬三、前野光弘訳『陸と海と 世界史的考察』(福村出版、1971 年)
  3. ^ 戦略研究学会・高橋弘道編著『戦略論大系8 コーベット』(芙蓉書房出版、2006年)

参考文献

  • Jomini, Le Baron de. Précis de l'Art de la Guerre: Des Principales Combinaisons de la Stratégie, de la Grande Tactique et de la Politique Militaire. Brussels: Meline, Cans et Copagnie, 1838.
    • 佐藤徳太郎訳『戦争概論』中公文庫。
  • Isby, D. C., and C. Kamps. Armies of NATO's central front. London: Jane's. 1985.
  • Keegan, J. World armies. Detroit, Mich.; Gale Research. 1983.
  • Scott, H. F., and W. F. Scott. The armed forces of the USSR. London: Arms and Armour Press. 1984.
  • Thomer, E. Die Bundeswehr Heute. Herford und Bonn: E. S. Mitter und Sohn. 1984.
  • Field Manual 100-5: Operations. Headquarters department of the Army. 1993.

関連項目

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