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バトル・ロワイアルII 鎮魂歌
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| バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】 |
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|---|---|
| 監督 | 深作欣二 深作健太 |
| 脚本 | 深作健太 木田紀生 |
| 原作 | 高見広春 |
| 製作 | 片岡公生 |
| 出演者 | 藤原竜也 前田愛 忍成修吾 酒井彩名 ビートたけし 末永遥 加藤夏希 前田亜季 竹内力 |
| 音楽 | 天野正道 |
| 主題歌 | STANCE PUNKS 「真夜中少年突撃団」 |
| 撮影 | 藤澤順一 |
| 編集 | 阿部亙英 |
| 製作会社 | 東映[1] |
| 配給 | 東映[1] |
| 公開 | |
| 上映時間 | 133分(劇場公開版) 155分(特別篇) |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 18.5億円[2] |
| 前作 | バトル・ロワイアル |
『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』(バトル・ロワイアル・ツー レクイエム、略称:BRII) は、2003年7月5日に公開された日本映画[1][3][4]。
映画『バトル・ロワイアル』の続編。映倫により、前作同様R-15に指定されている[4]。
前作は高見広春による小説を原作とした映画版であったが、今作は前作の映画版の続編であり、全くのオリジナル作品である。監督は深作欣二・深作健太のダブルクレジットながら、深作欣二が担当したのは、冒頭のシオリ初登場シーンの僅か1シーンである為、実質的には深作健太の単独作品である。
概要
前作は無人島における中学生同士の殺し合いを描いたバイオレンス映画だったが、今作では無人島にてテロリストと自衛隊、そして自衛隊に強制徴用された中学生との戦闘を描いた戦争アクション映画となっている。
2004年の早い時期には前作に倣った再編集版『バトル・ロワイアルII 【特別篇】 REVENGE』が製作され、9月にDVDとして発売が予定されていたが、6月に佐世保小6女児同級生殺害事件が発生し、同事件の加害者女児が前作『バトル・ロワイアル』に熱中していた事と、東京都大田区の中学校の放送室に中学生が籠城して前作のビートたけしのセリフを引用して発言した事件が報道された為、東映ビデオは発売延期を決定[5]。2005年2月21日に発売された。
ストーリー
- プロローグ
- 本作の舞台は前作の『バトル・ロワイアル』で「BR法」による殺人ゲームで勝ち残った七原秋也と中川典子が、戦場となった島を脱出して3年が経過し、テロが勃発した世界である。
- 七原秋也は、歴代のBR優勝者や反BR法活動家、BR法の被害者などにより結成されたテロ組織「WILDSEVEN」(ワイルドセブン)のリーダーとなり、「首都庁舎爆破テロ」を実行し、その犯行声明に於いて「全ての大人に宣戦布告する」と宣言する。子供達の「報復」を恐れた大人達は、正義の名の下に「BRII」と呼ばれる、高校生をワイルドセブンと戦わせる新世紀テロ対策特別法を成立させた。
- そんな中で、3年前に七原秋也に父・武を殺された北野詩織は、父と同じ境遇に自分をおくため「BRII」への参加を志願し、青井拓馬をはじめとして全国から問題児が集まる全寮制の町立鹿之砦中学校に編入する。
- 序盤
- その冬のクリスマスに詩織や拓馬が在籍する3年B組の42名の生徒達は、スキー合宿へと向かうバスの中で軍に拉致されてしまう。迷彩服に着替えさせられ、担任である教師RIKIからBRIIへの参加、即ち「孤島に立て篭もった七原秋也を3日以内に見つけて殺害せよ!」との命令を下される。
- 生徒達は、ゲームに参加する「勝ち組」と、参加を拒否する「負け組」を選択させられるが、負け組を選ぶことは即ち殺されてしまうことを知る。クラスの殆どが参加を選択するものの、男子15番の槙村慎太郎は銃で足を撃たれても最後まで拒否し銃殺される。
- その後でRIKIから男女どちらか同じ出席番号の者が死ねば、首輪に仕掛けられた爆弾によってもう一方も爆死する事を知らされ、恐怖に怯える中で女子15番の福田和美が死亡した。その後、残った40人の生徒達はボートに乗り、ワイルドセブンの潜む孤島・戦艦島へと送り届けられる。
- BRIIによる攻撃と知らないワイルドセブンにより、生徒達が乗るボートや上陸後の銃撃戦で、またペアの落命による首輪の爆発、地雷原への進入によって、男子02番のト部秀悟、男子07番の志村鉄也をはじめとし、多くの生徒達が死亡していく。ワイルドセブンのアジト付近で拓馬が女子06番の鷺沢希を誤射してしまうが、それによって桜井サキは拓馬の首輪を見て、敵は中学生だと気づく。
- 中盤
- 生き残った18人の生徒達はアジトに侵入し、ワイルドセブンの少女を追うものの、仕掛けられていたトラップによって全員が取り囲まれてしまう。ワイルドセブンのメンバーが生徒達に銃を下ろすよう説得するが、一部の生徒達は銃口を向け続け、家族をテロで失っている男子04番の黒澤凌は憎悪を吐く。
- ワイルドセブンの少年が自分達は被害者だと語りかけ、銃を捨てるように言うものの、女子12番の野坂真帆はその少年を撃ち殺した。それをきっかけに凌や他の3人の男子生徒もワイルドセブンを攻撃するが、結局4人は反撃により死亡し、攻撃を一切しなかった男子13番の保坂康昭も巻き添えにより命を落とす。
- それにより、彼らのペアである詩織や3人の少女の首輪が鳴り始めた。それを知った七原秋也は詩織らを見捨てようとせずEMPで助けようとする。だが、救助が間に合わず、その内の一人、女子10番の夏川結子は爆死した。詩織ら3人の女子生徒はぎりぎりでEMPが発動して死なずに済む。そしてBRIIは中止となり、詩織や拓馬ら生き残った11人の生徒はワイルドセブンによって全員首輪を外される。
- 生存者の大半は同意するが、拓馬と詩織は納得しない。一方、久瀬遥はまだ銃弾の傷を負っていたため、エピペンを使うことにするが、エピペンが感染して壊死していることに気づき、捨ててしまう。ワイルドセブンの子供たちに気づかれるが、久瀬はまだ立ち去りたがっており、久瀬は少し休みたい。ためらうことなく、子供たちの一人が長方形のチョコレートバーを渡し、久瀬は興奮してすぐにそれを食べる。その間、晴哉は武器を下ろすふりをしていたサキと出会う。
- 終盤
- クリスマスの日、秋也は自由に生きるという目標を述べたビデオメッセージを世界に向けて送信する。そのビデオに応えて、米国は島にミサイルを発射し、学生とワイルドセブンを妨害する。アメリカ政府からの圧力を受け、日本の首相はバトルロワイヤル本部にいる軍の指揮権を握り、ワイルドセブンの基地への攻撃を命じる。生存者は許されない。失敗すれば、アメリカが島を爆撃する。RIKIは行動の変化に激怒し、学生たちと同じタイプの首輪を首に着けていることが発覚する。
- 基地の生存者(詩織を除く生存者を含む)は坑道を通って本土へ撤退するが、その間にワイルドセブンと軍との戦争が続く。トンネルの外で銃声が聞こえた拓馬と彼の友人2人は戦闘に加わるために戻る。戦闘で双方に多数の死傷者が出て、残った戦闘員は秋也、拓馬、詩織の3人だけになる。彼らが避難しようとしている間にRIKIが現れ、短い個人的なやり取りの後、自らを犠牲にしてグループが逃げることを許す。
- ラスト
- ワイルドセブンの基地の外で戦闘が再開し、詩織は銃撃で致命傷を負う。彼女は秋也の腕の中で死ぬ前に、詩織が武の娘であることを明かし、彼の過去の罪を許したかのようだった。秋也と拓馬は、米軍の爆撃が始まる中、残りの兵士たちを殺すために飛び出す。その後、プログラムは無効となり、秋也と生き残った生徒たちの運命は不明となった。
- 3ヶ月後、秋也と拓馬はアフガニスタンで中川典子を含む他の生存者たちと再会する。彼らの今後は未だ不明である。
キャスト
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2020年6月)
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主人公
- 青井拓馬 - 忍成修吾
- 本作の男子生徒側の主人公。出席番号は男子01番。キレやすい性格が原因で、幾度となく暴力事件を起こし、転校を繰り返していたが、最終的にはそのことを苦慮した母親により匙を投げるように、問題児ばかりの鹿之砦中に転入させられた。父親は事業に失敗して失踪している。
- 転入後も、家族に見捨てられた自分という存在の不確かさと現実の不安に苛まれるが、ラグビー部入部後は才能を発揮し、トライゲッターとして活躍。ラグビー部の仲間達とも強い絆で結ばれる。
- 性格は短気で不器用さが目立つが、正義感は強く、仲間思いである。浅倉なおからの好意は感じながらも多少持て余し気味で、久瀬遥の視線にも気がつきながら戸惑っているなど女子の扱いに関しては奥手。
- 大人への不信感を剥き出しにしながらもBRIIへの参加を決意し、クラスメイトの死に直面しながらワイルドセブンのアジトに到達し、最初は仲間達を殺された恨みや憎しみから反発的だったが、七原秋也との語らい等を通して大人達と戦い続ける彼らの信念を知り、徐々に理解を示すようになる。
- 七原達の手引きにより、一度は地下道を使って脱出しようとしたが道半ばで思い直して引き返し、最後まで戦うことを決意。軍相手に奮戦後、七原と共に生死不明扱いとなるが、脱出に成功しており、アフガニスタンにてなお達と合流。去っていく七原との再会を約束して別れた所で物語は幕を閉じた。
- キタノシオリ - 前田愛
- 本作の女子生徒側の主人公。出席番号は女子04番。前作で七原秋也達の担任・BR司令官を担当していた教師・キタノの娘。実の父親のことを「おじさん」と呼ぶなど、親子関係は冷え切っていた。前作『バトル・ロワイアル』には声のみ出演。ピアノが趣味。
- 自身の父親を殺害した七原に復讐する為、独学で銃器の扱いや戦闘方法を学び、BRIIの次期参加が内定していた鹿之砦中に自ら転入。学校では女子ながら身体を鍛える為にラグビー部に選手として所属していた。
- 最初から参加を決意していたため、BRIIのプログラム開始時も戸惑うクラスメイトを横目に真っ先に参加の名乗りを上げ、ペアである黒澤凌と共にリーダー格として奮戦する。ワイルドセブンのアジトに到達後、黒澤が死亡し首輪が連動し始めたことで自身も死を覚悟するが、ワイルドセブンがEMPを使用したことで首輪が無効化され救われる。その後も七原に対する憎しみは消えなかったが、大勢の仲間を失いながら大人達と戦い続ける彼もまた大人達の被害者であることを理解し、島からの脱出を促されるも最後までアジトに残り七原を見届けることを決意する。ワイルドセブンと共に軍相手に奮戦するが、致命傷を負ってしまい、最期は七原に自身がキタノの娘であることを打ち明け、父親が最後に手がけた絵のモデルに中川典子を選んだ理由が家族の愛に飢えていたことが原因だと悟り、後悔と謝罪を口にしながら秋也の腕の中で息を引き取った。
- 七原秋也 - 藤原竜也
- 前作の男子生徒側の主人公。過去にプログラムに巻き込まれたが、担任であるキタノを殺害後、脱出。クラスメイトで恋仲となった中川典子と共に全国指名手配されていた。その後は反BR法運動に参加。反BR法組織「WILDSEVEN(ワイルドセブン)」を結成し、そのリーダーとなる。額には前作でプログラムからの救出を手伝った、川田章吾が付けていたバンダナを着用している。
- 首都庁舎爆破テロ実行後、ワイルドセブンの仲間と共に戦艦島に逃亡。BRIIに強制参加させられ島に送り込まれた中学生達を当初は政府の軍隊だと思い次々と撃退していくが、彼らが首輪を付けているのを発見したことで正体を察し、EMPを使用することで生き残った中学生達を救った。そしてテロ活動を始めた理由や本当の敵(=大人達)がいることを説き中学生達とは和解する。大人達が戦艦島に総攻撃を仕掛けてくることを悟り、中学生達及び戦闘が行えない仲間に島からの脱出を命じ、自身は軍兵士相手に奮戦。ワイルドセブンの多くの仲間達が戦死していく中、キタノシオリがかつて自身が殺害したキタノの娘であったことを知る。最終的には青井拓馬と共に突撃して生死不明となるが、脱出に成功しており、アフガニスタンで典子と再会。生き残りの中学生達にこれからも仲間であることを伝え、去っていった。
主要人物
- 浅倉なお - 酒井彩名
- 出席番号は女子01番。 両親が不仲な家庭で育つ。親の離婚後からイジメに遭い、鹿之砦中学校に転校。夫婦喧嘩を多く見てきたトラウマから、人と人との諍いを苦痛に思う。鹿之砦中ではラグビー部のマネジャーを務めており、委員長グループの中心人物でもある。
- 上記のトラウマもあり、度々キレる青井拓馬に対し当初は拒絶を覚えていたようだが、世話好きな性格からお節介を焼いていくうちに好意を抱くようになり、今では彼に心惹かれている。一方、卜部秀悟に想いを寄せられているが、全く気づいていない。
- 本作の女子生徒側の主人公はキタノシオリだが、男子生徒側の主人公・拓馬にとってのヒロインとも言える存在がなおであり、極限状態の中で癇癪を起こす拓馬のフォローに回る場面も多い。
- EMPによる首輪の無力化で助かった後はテロリスト側につき、七原ら「ワイルドセブン」に救出され、地下道を経て脱出。アフガニスタンへ渡り、拓馬たちと合流した。
- 教師キタノ - ビートたけし(生徒にはキタノと呼ばれる)
- シオリの父親で、前大会の教官。前大会で七原秋也と中川典子に倒され、現在は故人。
- 桜井サキ - 加藤夏希
- ワイルドセブンのメンバーで、スナイパーとして活躍する。戦艦島での戦闘中に敵が首輪をつけていることを発見し、戦っている相手の正体が中学生であることに逸早く気付いた人物。
- かつての「プログラム」を優勝して生き残るが、彼女が死んだと誤解した一家は離散。複雑な状況下で弟の桜井晴哉と再会を果たす。再会時には彼が困惑する程に以前の彼女とは別人のような接し方をしていたが、生徒達の脱出の際の戦闘中に、姉とは今生の別れとなる事を察した晴哉が言葉をかけた際に実の姉として涙を流した。
- 最終決戦時は七原秋也に逃亡を促し、アジトの自爆スイッチを起動させ孤軍奮闘するが、間もなく敵の銃弾を浴び戦死。
- 中川典子 - 前田亜季
- 前作のヒロインかつ女子生徒側の主人公。過去に七原秋也と共にプログラムに巻き込まれたが、脱出に成功。現在はアフガニスタンで暮らしており、最後に七原と再会している。
- 教師RIKI - 竹内力(最後のロールでは教師RIKI、台詞上ではタケウチリキと自己紹介する)
- 本作の教官。普段は頼りなさそうなグータラ教師だが、生徒達が拉致されてきた際に普段と別人のようなコワモテな姿で生徒達の前に現れた。
- かつては一流中学でラグビー部を指導し、チームを全国大会優勝へ導く程の熱心な教師であったが、過去に首都で起きたテロ事件に巻き込まれ一人娘を失って以降、無気力な大人になっていった。しかし娘を奪ったテロへの怒りだけは常に抱き続けていた。ゲームの最中の本部では精神が不安定な状態になっており(娘を失った悲しみが振り返した事によるものと思われる)、精神安定剤とみられる薬を大量に貪っている光景もあった。
- ワイルドセブンの宣戦布告後、総理大臣(政府)の人任せな言動に対する不信感と生徒達だけが犠牲になる状況を良しとせず、最後は自ら首輪を装着してラガーマンの出で立ちで現れ、脱出する七原秋也や青井拓馬達の前に立ち塞がるが、これまで抱いてきた胸の内を吐露・ゲームへ巻き込んだことへの責任を取り、自分の首輪が警告音を発する中で拓馬達へのエールを送り、寄せ書きのラグビーボールを手に爆死した。
鹿之砦中学校3年B組 男子
- 男子02番 卜部秀悟 - 柴木丈瑠
- 弟が多い家庭の経済的な理由から、自らの意思で鹿中へ転入。鹿中ではラグビー部に所属し、部員1番のトライゲッターだったが、新たに入部してきた青井拓馬の才能を早々に見抜き、その座を譲る。以後はアシスト役に徹底し、拓馬との間には固い絆が結ばれた。
- 仲間意識が人一倍強く、人のために自分を押し殺すこともしばしばあり、ラグビー部マネージャーの浅倉なおに密かに想いを寄せているが、彼女の拓馬に対する想いに気づいており、そこでも自ら一歩引いた位置に立つことを良しとしている。
- 拓馬やなおが参加を表明したため、自身もBRIIへの参加を決意するが、戦艦島に上陸後、テロリストの襲撃を受け重傷を負う。更に禁止エリアに踏み込んだペアの池田美希の死亡に連動して首輪が作動。もはや自身も助からないと悟るや、仲間の時間を稼ぐべくテロリストの元へと特攻するも狙撃により倒れる。拓馬になおの安全を頼み、突然日常を奪われ極限状態に置かれた中でも最後の最後まで献身的な生き様を見せながら死亡した。
- 男子03番 葛西治虫 - 坂本真
- 鹿中でただ一人の文芸部員。ひ弱でどこかヌケているため一生懸命やっても失敗することが多いが、周囲からは笑って済まされる「憎めないキャラ」な眼鏡男子。筧今日子に密かな想いを寄せている。
- 父親は某私立大学文学部の教授で、その一人息子。厳格な父の方針で主に学力向上のために鹿中にいるが、その甲斐もなく成績は悪い。様々なことに詳しく、コンプレックスの裏返しで薀蓄を語るが、その殆どは聞きかじりのいい加減なもの。
- 混乱や錯乱を始める3年B組の生徒が多い中、意外にも冷静に事態を飲み込んでBRIIへの参加を表明。青井拓馬らと行動を共にする中で成長し、彼らの重要な仲間の一人となっていく。七原秋也のアジトへ到着した後、EMPによる首輪の無力化で救われてからは七原らの側につき、共に政府サイドの兵隊相手に戦うことを決意する。その後、今日子に想いを告げた上で彼女を逃がすべく拓馬に託し、自身はワイルドセブンの今給嶺聡と共に兵隊相手に殿を引き受ける。最期は重傷を負った今給と共に自らを巻き添えにする形でロケットランチャーを発射して大爆発を引き起こし、壮絶な戦死を遂げた。
- 男子04番 黒澤凌 - 伊藤友樹
- 首都近郊の一般的な中流家庭に育つが、両親と妹を先の首都崩壊クリスマステロで喪い、身を寄せる場所もなく、鹿中に転入した。そのため七原秋也らテロリストに対する激しい復讐心を抱いている。ライオンのたてがみのような髪形が特徴的な中学生離れした厳つい雰囲気の少年で、鹿中では同じ境遇のワル仲間を集め、不良グループ「シュバルツ・カッツ」を結成し、取りまとめている。以前はラグビー部に所属していたが退部し、身体を鍛えながら独学で武器の扱いを学んでいた。
- BRIIに巻き込まれたのは偶然だったが、テロリスト打倒のためプログラムへは率先して参加。与えられたミッションには他の生徒達より遥かに積極的で、ペアであり同じく七原への復讐に燃えるキタノシオリと並んでアジト突入までリーダーシップを発揮しA班を主導。アジトにてついに家族の仇と対面し、七原へ恨みをぶつける。そして野坂真帆の暴走を皮切りにテロリスト達と交戦を開始するが、力及ばず眉間を狙撃されて死亡した。
- 普段はシュバルツ・カッツ以外のクラスメイトとはつるまないが、BRⅡ中は仲間を先導したり煙草を薦めるなど兄貴分的な行動を見せることもあった。
- 男子05番 桜井晴哉 - 勝地涼
- 父と姉・桜井サキとの平穏な家庭で育つが、BR反対運動に身を投じた父が獄死。更にサキが「プログラム」に選ばれ、優勝後にそのまま失踪したショックから「自閉症」となった(という設定だが、現代医学において自閉症とは先天的なものである)。行政処分で鹿中へ転入した後はラグビー部の面々と馴染むことで、本来の明るさを取り戻していった。
- 戦艦島において青井拓馬たちと行動を共にし、テロリストの一員となっていたサキと複雑な状況下で再会を果たすも、島から地下道を経てのアフガニスタンへの脱出時に、島に残り交戦する道を選んだ姉とは今生の別れとなった。姉らの奮戦もあり脱出に成功し、拓馬と並んで男子生徒の中では数少ない生存者となる。
- 男子06番 柴木雅実 - 藤平涼二
- 関西からの転校生で、鹿中に転入後はラグビー部に所属。貧しい家庭に育ち、孤独感から常にナイフを携帯している。一見お調子者で良心的な人物だが、鹿中へ来る前は荒れており、常習的にカツアゲをするなどかなりのワルで、周囲からも恐れられていたらしい。しかし、青井拓馬らラグビー部の仲間の中で自分の居場所を見出していくうちにそういった面は鳴りを潜めていった。
- 教師RIKIによる突然の「BRII」宣言に思わず手にしていたナイフを投げつけるも、逆にそのナイフで脅される。拓馬らと共にテロリストのアジトまで到達後は、首輪を無力化してくれた七原らと結託して政府サイドの兵隊相手に戦うが、多勢に無勢の状況で銃弾を受け、倒れる。今際の際に学校での生活は楽しかったと拓馬達に伝え、事切れた。
- 男子07番 志村鉄也 - 山田浩太
- 父親をテロで亡くし、鹿中に転入。鹿中では同じ境遇の黒澤凌に共感して「シュバルツ・カッツ」のメンバーとつるみ、黒澤と同様に七原秋也を憎んでいる。サバイバルゲームが趣味の軍事オタクであり、中一の時に父親に連れられ、海外で実銃を撃った経験があるのが自慢。いつかテロと戦うため、軍隊に入りたいと思っていた。
- それなりに武器に精通しており、仲間のアドバイザー的存在だったが、上陸後に隊列を離れたペアの汐田早苗を引き止めに行ったことで迫撃弾を浴び、重傷を負う。その後に傷を押して立ち上がり黒澤に七原の打倒を宣言するも、追撃を食らい爆死した。
- 男子08番 城直輝 - 原田健二
- 以前に住んでいた場所では野球部に所属しており、エースで四番だった。しかし母親をテロで亡くし、鹿中に転入。鹿中では同じ境遇の黒澤凌に共感し、不良グループ「シュバルツ・カッツ」のサブリーダー的存在となる。本来は暴力性ゼロのナイーブで優しい性格であり、時折その葛藤が見え隠れする。
- 二班のポイントBからのアジトへの侵攻をリードするが、テロリストに包囲され投降を迫られた際には戦意を失いながら交戦の停止を黒澤に提案するも拒否される。そして野坂真帆の暴走により均衡が破られ、銃撃戦を余儀なくされたことでヤケクソ気味に応戦するも、返り討ちに遭い死亡。
- 男子09番 田口正勝 - 田中丈資
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。野球部に所属し、守備位置はキャッチャー。無口な性格だが、風邪を引いても無理して練習するほど、野球を愛する頑張り屋。毎晩素振りでストレスを発散していた。線の細い女の子がタイプで、愛する野球と同じくらい新見麗奈に好意を寄せていた。
- 突入ポイントBで地雷原に倒れこみ爆死。
- 男子10番 名波順 - 青木崇高
- 年の離れた兄をテロで亡くし、その後は喧嘩に明け暮れた末、前の学校で問題を起こして鹿中に転入。不良グループ「シュバルツ・カッツ」とつるんでおり、黒澤凌や他のメンバー同様、テロリストを深く憎んでいる。敬愛していた兄の影響で実は古いロックをこよなく愛するロック少年でもあり、一番好きなアーティストはジミヘン。
- ポイントB経由でアジト侵入に成功するもテロリストに包囲され、野坂真帆の暴走を皮切りに交戦するが、一斉掃射を受け致命傷を負う。最期は黒澤に抱きかかえられながら絶命した。
- 男子11番 長谷川達彦 - 田村圭生
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。所属するサッカー部ではエースストライカーで、後輩の女子にモテていた。派手好きかつ女好きな性格で、基本的に自分のことしか考えていない利己主義者。松木志穂にラブレターを貰ったことがあるが、本人は蓮田真由をなんとかモノにしようと、よくちょっかいをかけては嫌われている。
- 突入ポイントBで地雷に引っかかった田口正勝の死に連動した戸塚保奈美の首輪が作動したことで錯乱し、自暴自棄になりながら保奈美と新藤理沙を突き飛ばした上、他の仲間にまで銃を向けるという蛮行に及ぶが、正勝の死体が地雷原に落ちて更なる地雷が起動した結果、逃げ遅れて爆死。死の間際まで他人を思いやりながら命を落とした前述の卜部秀悟とは対照的な最期を遂げた。
- 男子12番 日笠将太 - 豊永利行
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学し、陸上部に所属している。ツッパリに憧れて虚勢を張っているものの、少々理屈っぽいところがあり、不良グループ云々以前に上手く人と馴染めない。なかなか友達ができない自分への焦燥感を、走ることで紛らわせている。
- 激戦の突入ポイントBを突破して敵アジトへの侵入に成功。テロリストに包囲されながらも交戦するが、無謀な突撃を返り討ちにされ、あえなく銃殺された。
- 男子13番 保坂康昭 - 池山孝明
- 病弱で学校を休みがちだったため、一年留年。そのせいで引きこもりになり、鹿中へ転入した。将来は医者になって自分と同じ病弱な子供のために働きたいと思っている。根っからの理系少年で、気の弱い性格が災いして気の強い野坂真帆から半ば強引に彼氏にさせられているが、強引な関係の割に清い交際であり、実はまだキスもしていない。
- 真帆らと共にポイントBからアジトへの侵入に成功するも、テロリストに囲まれ投降を迫られる。そのような状況でも交戦しようとする真帆を静止し投降しようとするが、逆に引っ張り戻されてしまう。その後、真帆がテロリストの子供を銃殺したことでアジト内で銃撃戦の火蓋が切られてしまい、彼自身は唯一人最後まで交戦しようとしなかったが、ほとんど真帆の巻き添えのような形で命を落としてしまった。
- 男子14番 前薗健二 - 上條公太朗
- テロで父親を亡くし、鹿中に転入。鹿中では不良グループ「シュバルツ・カッツ」のメンバーとつるみ、テロリストを憎んでいるが、元来は気の良い目立ちたがり屋で、随所で人当たりの良さが滲み出てしまう。運動神経の良い格闘技オタクで、小学生の頃にプロレス技で四人の骨を折ったことがある。以前に新藤理沙に告白するも、一蹴された。
- 突入ポイントBで田口正勝の死体が地雷原に落ちて地雷が起動し、逃げ遅れて倒れこみ爆死。
- 男子15番 槇村慎太郎 - 黄川田将也
- アルコール使用障害の母親との母子家庭で育ち、母に暴力を振るい、家出同然に鹿中へ転入。弟や妹に母を任せた心配から何度も実家へ帰り、またすぐ復学を繰り返している。本村明日香と交際中。鹿中ではラグビー部のキャプテンで、男子のクラス委員も務めており、同じラグビー部の青井拓馬や卜部秀悟を弟のように思っているなど面倒見がよく、統率力もあり仲間から信頼されているが、実は劣悪な家庭環境の影響により内面に暴力衝動を抑えこんでいる。
- BRII参加を拒否し、特殊部隊隊長に銃で足を撃たれるが、それでも最後まで拒み続けたことで射殺される。これにより首輪が連動したパートナーの福田和美までもが死亡し、それを目の当たりにしたクラスメイト全員がBRIIへの参加を決めたことで、彼の反抗は皮肉にも最悪の形で裏目に出てしまった。
- 男子16番 皆本清 - 遊木康剛
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。運動能力に長け、球技大会等では助っ人としてその存在が重宝がられる有名人だが、成績の悪さは学年でも一、二を争い、未だに九九が言えないことでも有名。恥ずかしがり屋でお人よしの性格。思い切って久瀬遥に告白するも、英語で散々なじられ、何を言っているのか分からないまま振られた。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボートで出航するも、島に辿り着く前に宮台陽介が死亡したことにより三船夕佳の首輪が連動。自暴自棄になって役目を投げ出してボートから海に飛び込むが、ペアとの距離が離れたことで首輪が爆発し死亡。
- 男子17番 宮台陽介 - 山本一輝
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。俊足の野球部員でセカンドを守るが、飽きっぽい性格から現在は幽霊部員で、帰宅後はゲーム三昧。高校デビューを狙ってサーフィンを始めようと髪を伸ばしているが、近所に海がないことが悩み。日笠将太の唯一の友達であり、蓮田真由に好意を持っている。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボートで出航するも、島に辿り着く前にボート上でテロリストに狙撃され死亡。本作のゲーム中最初の死亡者となる。
- 男子18番 向井渉 - 久保田武蔵
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。鹿中ではラグビー部に所属し、部のムードメーカー的存在。明るく気配りができる性格で、後輩からは最も慕われている。鹿之砦町一の大工の息子で、将来は跡を継ぐことが夢。かつて槇村慎太郎と本村明日香が付き合っていることを知らずに彼女に告白し、玉砕している。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボートで出航するも、島に辿り着く前に狙撃を受けた宮台陽介が死亡し、三船夕佳の首輪が連動。パニックになる仲間達を落ち着かせようとするが、そうしているうちに夕佳の首輪の爆発によりボートごと誘爆し、命を落とした。
- 男子19番 森島達郎 - 蝦名清一
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。鹿之砦町公明寺の跡取り息子だが、クラス一目立たない、おとなしい性格。女の子に優しいので、昔からの顔なじみでもある八木綾音から何度か告白されたことがあるが断っている。実は女性に興味を持てないらしい。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボートで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され死亡。
鹿之砦中学校3年B組 女子
- 女子02番 池田美希 - 盛内愛子
- イジメが原因で不登校になり、鹿中へ転入。素直で優しい性格だが喘息を持っており、気も体も弱い。鹿中では新見麗奈や波多量子と仲が良く、よく保健室でアイドルやアニメの話をしている。
- テロリストが襲撃して来る中、一人遅れて禁止エリアに取り残されてしまう。仲間達に合流しようとするも、テロリストの銃撃によりパニックとなり、そのまま禁止エリア内で首輪が爆発し、死亡する。
- 女子03番 筧今日子 - 神戸みゆき
- テニス部に所属している女子。クラスでは委員長グループと行動を共にしている。気が強く、クールな性格。優秀な兄がいるためかクラスの男子を見下している。葛西治虫に好意を寄せられているが、彼がパートナーと知るや変更を要求するなど彼のことも下に見ていた。
- 七原秋也ら「ワイルドセブン」により首輪を無力化されたことで救われ、彼らの側につく。最終決戦では、殿を務めて戦い抜く決意をした治虫から想いを告げられ、彼に逃がされる形で地下道を経て脱出。アフガニスタンへ渡り、拓馬達と合流した。
- 女子05番 久瀬遥 - 末永遥
- 先天性の糖尿病を患っており、常にインスリンを持ち歩いている帰国子女。そのためか周囲とは馴染めず、一人で居ることが多い。青井拓馬に密かに想いを寄せている一方、皆本清に告白された際は、英語で散々なじった。浅倉なおと並び、拓馬にとってのもう一人のヒロインと呼べる存在。
- ゲームとしてのBRIIは七原秋也らワイルドセブンの手によって首輪が無力化され中学生達が寝返った時点で中止となったため終盤まで生き残るが、政府軍によるアジトの爆撃に巻き込まれ、落下した瓦礫に押し潰される。そして隣に埋まっていた拓馬に想いを伝え、絶命した。
- 女子06番 鷺沢希 - 佐藤翔子
- 3歳の時に目の前で父親が事故死し、同じような境遇を持つ生徒が多い鹿中に転入。テニス部に所属し、普段は浅倉なおらと共に行動している。幼少期に肉親の死を目の当たりにした経験から、死に対しての恐怖心が非常に強い。
- テロリストのアジトへの突入を前に誤って青井拓馬が発砲した弾に当たってしまい重傷を負う。アジトに辿り着いた後は七原秋也により介抱されるが、容態が急変。最期は「自分のことを忘れないで」と言い遺し、なお達や謝罪する拓馬に看取られながら息を引き取った。
- 女子07番 汐田早苗 - 松本美千穂
- 幼少時より受けてきた親戚による虐待から逃れる為、自ら全寮制の鹿中に転入。陸上部に所属しており、同じく陸上部員の年下の彼氏がいる。
- とある理由から、クラスの女子達とは少し距離を置いていた。
- 島に上陸後はテロリストから再び襲撃される恐怖を感じ、隊列を離れてボートまで戻るが、それを引き止めに行った志村鉄也が迫撃弾を浴びて死亡したことで彼女の首輪が連動し、死は避けられない状態になってしまう。
- 最期は迫り来る死の恐怖に耐えられず、転倒しながらも逃げる様に走り出したところで、テロリストの迫撃弾を浴びて死亡する。
- 女子08番 新藤理沙 - 桂亜沙美
- 女子寮の寮長を務めながらクラス委員長も兼任する、成績優秀で人望も厚いテニス部所属の優等生。委員長グループの中心人物で、特に戸塚保奈美とは厚い友情で結ばれている。卒業したテニス部の先輩に憧れており、前薗健二に告白されるも一蹴した。
- 突入ポイントBで保奈美の首輪が鳴った際には一人にはしないと抱きつくが、錯乱し暴走した長谷川達彦に突き飛ばされる形で引き離された結果、皮肉にも命を拾う。その後、ミッション4「突入」時にペアである城直輝が死亡し、連動した首輪が爆発しそうになるが、EMPによる首輪の解除で九死に一生を得た後は救ってくれたワイルドセブン側に寝返り、地下道を経て脱出。アフガニスタンへと渡り、同じく生還していた青井拓馬らと合流した。
- 女子09番 戸塚保奈美 - 中川愛海
- 委員長グループのサブリーダー的存在。鹿之砦町出身。同じ委員長グループである新藤理沙の親友。テニス部に所属しており、キャプテンを務める。
- 突入ポイントBでパートナーの田口正勝が地雷原に引っかかって死亡したことで首輪が連動し、思わず理沙に助けを求めるが、親友として寄り添ってくれた理沙を錯乱した長谷川達彦により引き離された末に爆死した。
- 女子10番 夏川結子 - 金沢美波
- 委員長グループに所属し、サッカー部のマネージャーも務めている。鹿之砦町の料亭の長女で、テキパキ動くクラスの肝っ玉母さん的存在だが、流石に死の恐怖に耐えられるほどの精神力はない。
- ミッション4「突入」時にペアである名波順が戦死したことで首輪が連動し、死の恐怖に怯えながら爆発により死亡。
- 女子11番 新見麗奈 - 新舞りあす
- アニメ声と天然ボケな性格が原因でイジメに遭い、鹿中に転校した。鹿中では池田美希や波多量子と仲がよい。アトピー体質であり、日々のシャワーが欠かせない。意外に男子にモテ、田口正勝に好意を寄せられている。
- 突入ポイントBで田口正勝の死体が地雷原に落ちたことで地雷が起動。逃げ遅れて倒れこみ、爆死。
- 女子12番 野坂真帆 - 石井明日香
- 小学校の頃から合気道を習っている。
- キレやすく、気が強い性格。気の弱い保坂康昭に魅かれ、半ば強引に清い交際をしている。また、デスゲームに巻き込まれた被害者とはいえ、相手がテロリストならたとえ子供でも殺人を厭わないなど過激な一面を持つ。
- ポイントBから七原秋也らのアジトへの侵入に成功するが、包囲され投降を促される。従おうとした康昭を制止した上、発砲した銃弾によりテロリスト側の子供が死亡。これがアジト内での銃撃戦の原因となってしまう。
- 子供の殺害時点で既に発狂しており、その後も気が狂ったように四方八方に乱射し続けるが、最期はテロリストに銃殺される。
- 女子13番 蓮田麻由 - 柳沢なな
- 委員長グループの切り込み隊長。健康優良児で、根っからの体育会系。その明るい性格から皆本清に好意を持たれ、ルックスも良いため長谷川達彦からもちょっかいをかけられる等、クラスで一番モテている。
- ミッション4「突入」時にペアである保坂康昭の死亡によって連動した首輪が爆発しそうになるが、EMPにより首輪が無力化され救われたことでテロリスト側につき、地下道を経て脱出。アフガニスタンへ渡り、生き延びていた青井拓馬らと合流した。
- 女子14番 波多量子 - 花田亜由美
- 不登校と転校を繰り返し、鹿中へ行き着く。鹿中では池田美希、新見麗奈と仲がよい。超インドア派であり空想の世界に浸ることが好きで、将来は作家を目指している。教師RIKIからは苗字を覚えられていなかった。
- 突入ポイントBで田口正勝の死体が地雷原に落ちて地雷が起動し、逃げ遅れて倒れこみ、爆死。
- 女子15番 福田和美 - あじゃ
- 以前の中学でいじめられ、鹿中に転校。鹿中では本来の気が弱い自分を隠すため、女子不良グループのリーダーとして、乱暴な言葉遣いと目立つ外見を心掛けている。ブランドや流行りモノ好きだが、母親想いでもある。
- ペアの槇村慎太郎がBRII参加を最後まで拒み、特殊部隊隊長に射殺されたことにより首輪が連動し、必死にクラスメイトにすがり付くが、矢沢愛を除く全員に拒絶される。その愛も同グループの友達だったはずの三船夕佳により引き離され、完全に錯乱。最終的にはその場にいない母親に助けを求めながら必死の形相で走り出すも、首輪の爆発により死亡。クラスメイトがBRIIに参加せざるを得なくするための見せしめのように利用されるという凄惨な最期を遂げた。
- 女子16番 松木志穂 - 松本真衣香
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。優等生気質から、不良グループとは仲が悪い。同じくガリ勉タイプの谷野響と仲がよい。早く高校受験に受かって、この町から出て行きたいと思っている。実はサッカー部エースの槇村慎太郎とラグビー部キャプテンの長谷川達彦にラブレターを送ったことがある。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に宮台陽介がテロリストの狙撃で殺害されたことにより三船夕佳の首輪が連動し、更に海に飛び込んだペアの皆本清も爆死。夕佳の首輪の爆発によりボートも誘爆し、死亡した。
- 女子17番 三船夕佳 - 坂口理香
- 万引きなど、様々な問題を起こした末に母親によって鹿中に転入させられた。鹿中では境遇の似た福田和美ら女子不良グループとつるんでいるが友情は感じおらず、首輪が作動した和美に寄り添った矢沢愛を、彼女から引き離した。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前にペアの宮台陽介がテロリストの狙撃により殺害され、連動した首輪の爆発で死亡。
- 女子18番 本村明日香 - 長谷部瞳
- ラグビー部のマネージャーを務めている。同じくマネージャーの浅倉なおとは親友同士で、委員長グループに所属してる。ラグビー部の槙村慎太郎とは夏から付き合い始めている。向井渉に告白されるが、慎太郎と付き合っていたため振った。
- BRII参加を最後まで拒んだ慎太郎が目の前で教師RIKIに射殺され、恋人の死を目の当たりにした悲しみに暮れる間もなく流れに逆らえずゲームに参加。その挙句、「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前にボートが集中攻撃を受けた際に流れ弾で両目を失明した上、懸命になおの名を叫びながら助けを求める中、ペアを殺害された三船夕佳の首輪が連動し、その爆発により誘爆したボートに巻き込まれて爆死。恋人も視力も失った中で親友の名前を叫びながら為す術もなく死亡するという、悲惨な最期を迎えた。
- 女子19番 八木綾音 - 菊地美香
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。他人と接するのが苦手で、地元グループの夕城香菜、善山絵里と一緒にいることが多い。森島達郎に何度か告白したが、断られている。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され、死亡。
- 女子20番 矢沢愛 - 清水沙映
- 女子不良グループのサブリーダー的存在。素行の悪さとは裏腹に成績は優秀で、本来はピアノ好きな真面目な少女だった。
- 首輪が作動し命乞いをする福田和美から誰もが逃げる中、一人だけ彼女に寄り添ったことからも本来の性格が垣間見えるが、同グループの三船夕佳により引き離された。「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され、死亡。
- 女子21番 谷野響 - 宮尾知里
- 成績優秀なガリ勉タイプで、同じくガリ勉タイプの松木志穂と一緒にいることが多い。将来は東京の大学に進学したいと思っている。窮地に弱く、パニックになりやすい。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され、死亡。
- 女子22番 夕城香菜 - 森本ゆうこ
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。鹿中ではバスケ部に所属しており、動物好きな為、飼育委員を務めている。八木綾音や善山絵里と仲が良い。農家のおじいちゃん子で、甘えっ子として育つ。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され、死亡。
- 女子23番 善山絵里 - 名雪佳代
- 地元・鹿之砦町の小学校より鹿中に進学。プライドが高く、小学生の時はずっと優等生で、いじめっ子でもあったが、いじめていた相手の自殺により、後悔の日々を過ごしている。鹿中では八木綾音や夕城香菜と仲が良い。
- 「ワイルドセブン」が待ち受ける戦艦島へとボードで出航するも、島に辿り着く前に無人島からテロリストに迫撃弾でボートを狙撃され、死亡。
反BR法組織「WILDSEVEN(ワイルドセブン)」
メンバーは未成年者が多く、最年長者でも22歳。
- 左海貢 - 石垣佑磨
- 親友が過去の「プログラム」で死亡したことから、反BR法組織に参加した。七原秋也に次ぐワイルドセブンのサブリーダーとしてメンバーをまとめる。
- 最終決戦時では突入してきた自衛隊部隊と交戦し、銃撃を受け負傷。戦友として共に戦い抜いてきた七原に最期の言葉を遺し、死亡した。
- 早田マキ - 真木よう子
- 17歳の少女。一家でレジスタンスに参加し戦いで両親を失うが、そこで知り合った七原秋也を心の支えとして、押しかけ女房的な形でワイルドセブンに参加した。システムや機械を操る頭脳派で、喫煙者。
- 最終決戦時、七原に逃亡するよう桜井サキと共に促した後、奮戦するも敵の銃弾により死亡。
- 風間総司 - 村田充
- 過去の「プログラム」優勝者。高い狙撃技術を持ち、常に無表情で冷静な性格。声と心を押し殺しながら戦ううちに実際に声を発すること自体が困難となり、心も閉ざしていった。
- 最終決戦時に政府の部隊に決死の奇襲をかける際には雄叫びを上げるが、回り込んできた敵から殴打を受け、高所から落下。最期は落下後に取り囲まれた末に集中射撃を浴びせられ戦死した。
- 米内健吾 - 久我未来
- 過去の「プログラム」優勝者。公式のキャラクターデータによると「一見イってる危ない奴」だが面倒見がよく、心優しい性格。銃剣やナイフなど得物に刃物類を好むのは、過去にいじめられていた時に、自衛用にナイフを常備していたことが起因している。
- 最終決戦では正規の軍人を相手に背負い投げをするなど白兵戦で立ち回るが、奮戦虚しく背後からの銃撃により死亡。
- 今給嶺聡 - 和田聰宏
- 過去に「プログラム」から脱出に成功した稀有な存在だが、その後は人間不信に陥り、逃亡していた所を三村真樹雄の反BR法組織に拾われ、レジスタンスに参加した。メンバー最年長で、ワイルドセブンの兄貴分的存在。
- 最終決戦では葛西治虫と共に殿を引き受け特攻するが、銃弾を浴び重傷を負う。最期は治虫の手を借りながらお手製のロケットランチャーを使用し、敵を巻き込みながら爆死する。
- 岩本悠斗 - 田代功児
- 舞 - 岩村愛
- 七原秋也らが参加していた「プログラム」の1つ前の優勝者(前作の冒頭シーンで血まみれの笑顔の少女として登場)。参加当時の支給武器は「呪いの人形」で、今でも肌身離さず大切に持っている。口数が少なく、感情を表に出さない。
- 最終決戦では呪いの人形を片手に突撃し銃撃を浴びるも、敵陣に投擲した人形が大爆発し、多数の被害をもたらしながら死亡した。
- 土佐士朗 - 柳澤貴彦
- アジト内に侵入した中学生達の前に姿を現したワイルドセブンの少年。その時点でワイルドセブン側が中学生達を包囲し銃を下ろさせている状態であり、黒澤凌によるワイルドセブンへの憎しみを聞いた後に自分達も被害者であると話し、早く銃を捨てるように説得したが、その思いが届かなかった野坂真帆による銃撃で水の中に落下し、絶命。皮肉にもこの自身の死をきっかけに更なる命の奪い合いに発展してしまった。
- 忍 - 小澤佑果
- 翔子 - 坂本真衣
- 美晴 - 嶋田光希
- 千鶴 - 浜田麻希
- さやか - 水野茜
- 真田幸太 - 風間由次郎
- 亜矢 - 梅田悠
- 西浩介 - 西川祐也
- 由香里 - 豊岡真澄
- 仁 - 今野雅人
- テロリスト(子供)- 南川ある
その他
- 三村真樹雄 - 千葉真一
- ワイルドセブンの前進にあたる反BR法組織の中心人物で、前作のプログラムに巻き込まれた七原秋也の友人・三村信史の叔父。
- 本編時点で既に故人とされ、かつて組織のリーダーとして政府と戦い、七原に後のこと愛銃のカラシニコフを託して側近達を伴いながら硝煙の中へと消えていった。
- 三村の同志(マキの父) - 大葉健二
- 内閣総理大臣 - 津川雅彦
- 内閣総理大臣である男。テロリストを抹殺するためなら無理やり戦争に参加させられた中学生が犠牲になろうと構わないという歪んだ思想の持ち主で、命がけで戦わされている中学生達ごと島を吹き飛ばせと平然と言い放つほどの外道。それを聞いた教師RIKIからは「大人のやることか」と吐き捨てられた。
- 迫水二尉(特殊部隊隊長) - 谷口高史
- 教師RIKIの片腕で、自衛隊の特殊部隊「ATTAT」の隊長。
- 演者の谷口氏は前作では七原秋也の父親を演じていた。
- 拓馬の母 - 三田佳子
- 青井拓馬の母である女性。「いつか拓馬を迎えに行く」と言ったが、拓馬は「自分は捨てられた」と思い込んでしまう。
ルール
- テロリストの七原秋也を殺害すれば、その時点で生き残っていた者全員が優勝者となり帰還できる。制限時間は3日間。この間に殲滅させられなかった場合は全員の首輪が爆発し、優勝者は無しとなる。
- 前作と最も異なるのが2人1組のタッグマッチであるということである。基本的には男女出席番号の順によりチーム分けが行われる。
- 武器は「03式BR小銃」が全員に支給される。この銃はBRII法の施行と同時に開発されたものであり、強化プラスチックを使用しているため、中学生の体力でも容易に取り回しが可能である。オプションとしてグレネードランチャー(M203風のデザイン)も用意された。装弾数30発、口径5.56mm、使用弾薬M855弾。外観的にはFA-MASとFN P90などを組み合わせた様な形をしている。
- 弾薬は戦闘中にパラシュートで投下される。弾薬の箱には3種類存在する。
- あたり:グレネードランチャーの弾薬(小銃に装備可能)40mm 6発、弾薬入りマガジン3つ(計90発)プラスチック爆弾
- ガンバレ:弾薬入りマガジン3つ(計90発)
- はずれ:特製トイレットペーパー3つ
- 生徒には他にも迷彩服、ヘルメット&ゴーグル、リュック(レーション、長良川の水500ml、メディカルセット入り)アーマーベスト、レザース、ブーツ、バングル、インカム、G-SHOCK、GPSナビ、が支給される。
- 参加者には強制的に首輪(正式名称:ソロモン6号)が装着される。前作で使用されていた「ガダルカナル」シリーズは川田章吾にいとも簡単に解除されたため、「ソロモン」シリーズへと移行した。「ガダルカナル」シリーズに備えられた従来の機能は勿論、今回は2個で1組に設定されている。チームの片方の生徒が死亡、ないしは一定距離(50m)以上離れると、もう片方の生徒の首輪も連動して爆発する。これらの機能はBR法改正に伴い、タッグ戦のために開発されたものである。ワイルドセブンのアジトで外される。
- 一定時間ごとに「危険エリア」が島を囲み、そのエリアに足を踏み入れたものは首輪が爆発する。
- 前作と最も異なるのが中学生同士の殺し合いではない点。本作では中学のクラスメイトが力を合わせて敵(最初はテロリストグループ、後半は軍隊)に立ち向かう。テロリストグループに武器を初めて持つ中学3年生のグループが対決するという無茶な設定。テロリスト反BR法組織「WILDSEVEN(ワイルドセブン)」 のリーダー七原秋也を殺害すれば、その時点で生き残っていた者全員が優勝者となり帰還できる。制限時間は3日間。この間に殲滅させられなかった場合は全員の首輪が爆発し、優勝者は無しとなる。また2人1組のタッグマッチで、基本的には男女出席番号の順によりチーム分けが行われ、片方が死ねばもう片方も死ぬ。タッグマッチルールはいいアイデアだったが、中学生同士の殺し合いならこのルールも活きたが、オーソドックスな戦闘アクションになったため、このルールはあまり活かされない。
- 前作のような鎌や斧といった人ころに使うと画的に猟奇的なイメージを与える武器がなく、全て銃器のためショック度は低い。残酷描写は首輪の爆破による首の吹っ飛びで補う。
スタッフ
- 監督 - 深作欣二、深作健太
- 脚本 - 深作健太、木田紀生
- 原作 - 高見広春
- プロデューサー - 片岡公生、河瀬光
- 撮影 - 藤澤順一
- 照明 - 小野晃
- 美術 - 磯見俊裕
- 録音 - 安藤邦男
- 編集 - 阿部亙英
- 音楽 - 天野正道
- 主題歌 - STANCE PUNKS「真夜中少年突撃団」(作詞・作曲:TSURU)
- 製作委員会メンバー - 東映、深作組、テレビ朝日、WOWOW、ギャガ、日本出版販売、TOKYO FM、セガ、東映ビデオ、東映エージエンシー
製作
企画
公開から2年経ても前作『バトル・ロワイアル』の人気が落ちなかったことから[1]、深作欣二の次回作の企画の中から「もう一度子供達と一緒にやりたい」という深作監督の強い希望の元、続編製作が決定した[1]。
製作進行
岡田裕介東映社長は2002年晩秋と見られる映画誌のインタビューで「(2003年)夏に『バトル・ロワイアル2』と『仮面ライダー』をやります」と述べており[6]、同年暮れと見られる映画誌のインタビューでは「『バトル・ロワイアルII』(藤原竜也、前田亜季主演)は、まだクランクインしたばかりなので、2003年のラインナップに組み入れるか流動的です。ただ今回は試写宣伝の必要がないわけで、完成直後の(2003年)6月から公開しようかなと考えています。8月は『仮面ライダー』を予定していますが、夏興業に関してはまだ調整が必要です」[7]「2003年は年間興収200億円を目指す番組編成をしたいと思っていますが、『バトル・ロワイアルII』にしても『ワンピース』『仮面ライダー』にしてもある程度数字が読めるわけですが、とりも直さずGW公開の『魔界転生』がどの位の興行成績をあげられるかに掛かっていると言っていいでしょう」などと述べてる[7]。
『AVジャーナル』2003年3月号の東映ビデオ2003年4月ー6月のビデオリリースラインナップには《レンタル》として『バトル・ロワイアルII/戦場(仮)』(深作欣二・健太監督/6月13日ビデオ&DVD)と書かれている[8]。『AVジャーナル』2003年6月号では題名が『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』と改められている[9]。また撮影は東映東京撮影所と書かれている[9]。
キャスティング
オーディションにあたり、プロ&アマの役者から総勢6000人もの応募が殺到した[1]。前回BRを生き抜いた主人公・七原秋也役で藤原竜也が続投。同じく前回生き残った中川典子役の前田亜季も続投しラストに数分出演。鹿之砦中学3年B組42人の生徒役には忍成修吾、酒井彩名、末永遥、神戸みゆき[10]、勝地涼、青木崇高の他、教師キタノの娘・シオリ役で前回声のみの出演だった前田愛がBRII唯一の参加志願者、キタノシオリ役で出演[1]。深作健太によれば、忍成修吾は前作のオーディションに参加していたが、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』の方に行っていたという[11]。彼らは全員骨格が大きく誰一人中学3年には見えない。男子12番・日笠将太を演じる子役上がりの豊永利行は当時18歳[12]。「身体的にも精神的にも過酷な映画だった」と述べ、オーディションの内容から、早朝から東映東京撮影所に集合させられ、殺陣師と一緒に撮影所の周りを走ったり、筋トレをやったり、模擬銃を持たされて即興劇のようなことをやらされたり、最初大人数だったのがちょっとずつ人が減っていき、自分たちがオーディションだと思ってやっていた最後の訓練のシーンが実際の映画の本編で使われた、などと述べている[12]。また撮影も過酷で、以降どんな仕事であっても『バトル・ロワイアルII』の撮影を思い出すと「こんなのしんどいうちに入らない」と思えるようになったという。ノルマンディー上陸作戦を思わすボートでの海岸上陸シーンは真冬の撮影[12]。海水をバシャバシャ浴びながら震えながら撮った[12]。
七原と行動を共にする反BR組織ワイルドセブンのメンバーには石垣佑磨、加藤夏希、真木よう子らが抜擢された。BRIIへの参加を指揮する教師役に「今回の教師役には彼しかいない」という深作欣二監督の選択で、竹内力が演じる[1]。
前作を絶賛したクエンティン・タランティーノに米大統領役をオファーしたが、スケジュールの都合で実現しなかった。
撮影
製作発表時、深作欣二監督は前立腺癌の脊椎転移を告白。命ある限り、と完全燃焼を誓った。この様な状況の中、撮影は2002年12月16日から開始されたが、12月21日には深作欣二が入院。2003年1月7日からは当面の監督代行として息子の深作健太が起用された。2003年1月12日に深作欣二が急逝したため、欣二監督に代わり、代行を務めていた深作健太監督のもと、新生深作組によって映画は完成した。
2003年1月12日に深作欣二が死去。この作品が深作欣二にとって遺作となった。1月18日の撮影再開後は深作健太が正式に監督となり、4月11日に本編撮影を終了した。全編の中で深作欣二が担当したのは、冒頭のシオリ初登場シーンの僅か1シーンである為、実質的には深作健太の単独作品となった。
深作欣二は撮影前から岡田裕介東映社長に「『バトル・ロワイアル2』を相当CGを駆使してやりたい」と要望したため[6]、かねてより東映内でデジタル化の推進者だった岡田裕介[13]もこれに賛同し[6]、深作欣二作品に初めてCGが付くと話題を呼んだ[6]。
教師RIKIの由来は出演者の竹内力からであるのは間違いないが(役名もフルネームでタケウチリキ)、前作のビートたけしが演じた教師キタノの由来を踏襲したものとみられる。また、本人によると劇中の薬を貪るシーンでは小道具としての薬(ラムネ菓子)を大量に貪るのだが、テイクの度に何度も口にする為、口の中が甘ったるくなってしまい大変きつかったという。
劇中、長崎県端島(軍艦島)らしき島を捉えたシーンが5カット映る。軍艦島をイメージモデルにしたものと想像させる。島シーンの一部は同県西海市崎戸町の廃墟等でロケが行われた。エンドクレジットの「ロケ協力」として長崎県崎戸町、ながさき観光地映像化支援センター、北九州フィルムコミッション、日々谷健司と表記される。
鹿之砦中学校3年B組の生徒を乗せ、スキー合宿へ向かうバスのシーンで2012年に崩落事故の起こる笹子トンネル(甲州市側上り入り口)が映っている。
半分もいかないうちに中学3年のグループが、七原秋也ら「WILDSEVEN(ワイルドセブン)」と友好状態になる。後半は力を合わせて対国家か、と予想させる。中学3年と闘わせたり、島に半年も立て籠るテロリストグループなど、国家からはあまり脅威とは考えられていないものと想像させる。
美術
BRIIのシンボルマークは第一弾PVと公開版とでは、デザインが異なる(第一弾PVではBRマークが大きめのIIに絡みついたデザイン。公開版では前作同様のデザイン)。
音楽
備考
前作では映画版バトル・ロワイアルの世界は国名は出さず日本である事を曖昧にしていたが、今作品では教師RIKIと内閣総理大臣の会話で舞台となる国が日本である事がうかがえる。ただし、内閣総理大臣のセリフではアメリカとみられる国を「あの国」と表現していた。
宣伝
キャッチコピーは、「This time it's war.」「この戦争、3年B組全員出席。」「すべてのオトナに、宣戦布告。」など[注 1]。
作品の評価
興行成績
当時日の出の勢いだったシネコンを含む全国東映系劇場230館で2003年7月5日公開[14]。封切2日間の動員比は前作の168%と好ダッシュを見せたが[14]、この年の夏は『踊る大捜査線2』『T3』といった超強力番組がライバルにあり[14]、夏休みに入って少しペースが落ちた[14]。しかし興行収入18.5億円を挙げ[2]、2003年の邦画興収ランキングで9位の大ヒットになった[2]。また2003年暮れに東映ビデオから発売されたDVDの初回出荷が、前作を上回る18万本を売り上げ[15]、特にDVDセルが好調で8万5000本を出荷した[15]。
受賞歴
- 第27回日本アカデミー賞[16]
- 優秀主演男優賞
- 第58回毎日映画コンクール[17]
- 脚本賞
- 第21回ゴールデングロス賞[18]
- 日本映画部門 話題賞
ソフト化
- バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 外伝(2003年7月5日発売、メイキングDVD)[4]
- バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 通常版(DVD1枚組、2003年12月21日発売)[4]
- 映像特典
- 完成披露舞台挨拶
- キタノシオリ「さらばピアノよ」完全版(劇中未使用)
- ワルシャワオーケストラ収録風景
- トレーラー集(特報、劇場予告編集、TVスポット集、シネコン予告)
- メイキング BRII外伝2(リハーサル篇「最後の闘い」、監督篇「受け継がれる想い」、キャスト篇「それぞれの戦争」)
- 深作欣二フィルモグラフィー
- 完全データファイル(鹿之砦中学3年B組男子・女子、ワイルド・セブン、アザーズ、BRII基本装備)
- フォトギャラリー
- BRII法完全紹介
- 初回限定特典
- BRIIシールAタイプ
- 映像特典
- バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 SPECIAL EDITION BOX(DVD2枚組、2003年12月21日発売、初回限定生産)
- ディスク1:本編DVD(通常版と同様)
- ディスク2:特典DVD
- 初日舞台挨拶
- 誕生日記念前々夜祭舞台挨拶
- ANB特番 vol.1「今度は戦争だ。」
- ANB特番 vol.2「密着300日」
- WOWOW特番「BRIIのすべて」
- 秘蔵マスコミ用ダイジェスト
- 秘蔵カメラテスト映像
- 秘蔵メイキング集(BRI篇「そして戦場へ......」、監督篇「ある日の深作欣二」、キャスト篇「裏 / BRII外伝」)
- テントシーン Bキャメラ映像(マルチアングル仕様)
- ボーナス・フォトギャラリー
- 深作欣二メモリアル(全作品リスト+予告編集)
- 封入特典
- BRIIバングル(シリアルナンバー入り)
- BRIIネックレス(シリアルナンバー入り)
- BRIIシールAタイプ
- BRIIシールBタイプ
- BRII未公開写真
- スチール製MISSION BOX付き2枚組トールケース仕様
- バトル・ロワイアルII 【特別篇】 REVENGE(DVD1枚組、2005年2月21日発売)[4]
- 劇場公開版に未公開シーン、CG合成カット等を追加、音楽・効果音のリミックス、ほぼ全てのシーンを再編集した本編を収録
- REVENGEモード(このモードで本編を再生すると追加・再編集シーンにRIKIマークが表示)
- 映像特典「BRIIメモリアル」
- 撮影メイキング【特別篇】 テント・リハーサル篇
- 撮影メイキング【特別篇】 神戸みゆき耐火テスト篇
- 撮影メイキング【特別篇】 テント撮影篇
- 撮影メイキング【特別篇】 ワイルド・セブン アジト篇
- 撮影メイキング【特別篇】 ロケーション篇
- 中川典子inアフガン
- ワルシャワオーケストラ収録風景 特別篇
- アートギャラリー
- STANCE PUNKS「真夜中少年突撃団」ミュージックビデオ
- 『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』DVD・ビデオリリース用TVスポット集
- チャリティー贈呈式
- 【特別篇】メイキング アフレコ篇
- 【特別篇】初号試写舞台挨拶
- 未公開秘蔵シーン集(ガスマスク / タマ / 囚われた部屋 / 足 / スナイパー・サキ / シオリの当惑 / 酔拳 / マキの想い)
- 特別特典 裏 / BRII外伝【特別篇】
- 封入特典
- BRII【REVENGE】読解の手引き(16P)
- 新世紀テロ対策法案関係書類等各種証拠物件133号 -BRII参加女子生徒の日記-(8P)
- 初回限定特典
- 特製アウターケース
関連書籍
- バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(太田出版、2003年6月1日)ISBN 978-4872337754
- 杉江松恋による本作のノベライズ版。基本的には映画の脚本に準じた内容であるが、映画では描かれなかった登場人物に関するエピソードが多く盛り込まれている(ただし、映画版と比べると各生徒の死に至る経緯や人物設定において若干相違点が存在する)。映画には全く無かった、ワイルドセブンの結成に至る迄の経緯や作戦として不合理的なゲームルール(禁止区域の採用等)の疑問点・裏に隠されたゲームの本当の目的等も追加されている。また、映画では生き延びたメンバーがアフガニスタンで再会するシーンで終わるが、ノベライズでは七原と青井が崖っぷちで海に飛び込むシーンで終わる。
- 献辞部分に「押井守に捧ぐ(M.Oに捧ぐ 表記)」と書かれている[注 2]
- BR→BRII - バトル・ロワイアル パーフェクトガイド -(宝島社、2003年6月1日)
ISBN 978-4796634595
- 本作に加え、前作「バトル・ロワイアル」のデータも網羅した公式ガイドブック。
- バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 プレミアム・フォト・コレクション(ホーム社、2003年6月1日)
ISBN 978-4834252125
- 本作撮影時のオフ・ショット写真集。藤原竜也、前田愛をはじめ主要キャストのインタビューも収録されている。
- バトル・ロワイアルII - キタノシオリによる変奏曲 -(角川書店、2003年6月1日)
ISBN 978-4048536264
- 本作のキャラクター・キタノシオリの心情が小説風に描かれた作品(そのため、著者名義もキタノシオリとなっている)。また主要登場人物データや舞台となる戦艦島の攻略マップ、世界観を解析する用語解説なども掲載されており公式ガイドブックとしての側面もある。更に監督・深作健太からのメッセージも収録されている。
- 七原秋也×鹿之砦中学3年B組 バトル・ロワイアルII - 戦友白書&DVD -(角川書店、2003年6月21日)
ISBN 978-4048536240
- 本作から抜粋された多数のスチール写真に、台詞やシナリオを挿入したビジュアルブック。特典として全キャラクターの未公開映像を完全収録したDVDも収録されている。
- 深作欣二 最後の闘い(太田出版、2003年7月1日)
ISBN 978-4872337662
- 著者名義は深作健太+深作組。癌に冒されながらも本作の撮影に挑んだ深作欣二の壮絶な闘いを克明に綴ったノンフィクション作品。
- バトル・オブ・バトル・ロワイアルII(角川書店、2003年7月8日)
ISBN 978-4048536257
- 本作のメイキング本。
- バトル・ロワイアルII 外伝 3-B 42 Students(太田出版、2005年1月1日)
ISBN 978-4872339222
- 町立鹿之砦中3年B組生徒42人一人ひとりのサイドストーリーが収録された作品。こちらもノベライズ版同様、杉江松恋が手掛けている。
派生商品
- パチンコ・バトルロワイアルII - トランスフォーマーからリリースされたパロディ作品。前作と違い、パチンコ攻略を織り混ぜる要素は皆無に等しく、当時の時事ネタ等が主。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h “バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】”. 日本映画製作者連盟. 2025年11月18日閲覧。
- ^ a b c 2003年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム):作品情報・キャスト・あらすじ”. 映画.com. 2025年10月8日閲覧。
- ^ a b c d e バトル・ロワイアル II 鎮魂歌 (レクイエム) 外伝、バトル・ロワイアル II 鎮魂歌、バトル・ロワイアル2 【鎮魂歌】レクイエム SPECIAL EDITION BOX = 東映ビデオ
- ^ “子供に悪影響?「バトロワ」各作、軒並み延期に”. 映画.com (2004年6月22日). 2025年11月18日閲覧。
- ^ a b c d 「本誌特別インタビュー 東映(株)代表取締役社長岡田裕介 『東映 ルーカスがT・ジョイのデジタル上映に太鼓判 デジタル化で製作・配給・興行の全てが変わる』(聞き手・竹入栄二郎、松崎輝夫)」『映画時報』2002年11月号、映画時報社、13–14頁。
- ^ a b 「トップインタビュー/岡田裕介東映社長 『03年は年間興収200億円めざす番組編成」『AVジャーナル』2003年1月号、文化通信社、22–23頁。
- ^ 「NEWS FLASH コンベンション」『AVジャーナル』2003年3月号、文化通信社、19–20頁。
- ^ a b 「ワイド特集 東映(株)東京撮影所、ステージレンタル好調 稼働率は100%で昨年は映画18本手掛ける」『AVジャーナル』2003年6月号、文化通信社、26頁。
- ^ “インタビュー 神戸みゆき”. タレントデータバンク (2005年3月17日). 2025年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月18日閲覧。
- ^ 【はるひな #44】深作健太さんをお迎えし、映画「バトル・ロワイアル」のお話!【後編】 – 七緒はるひとひなたぼっこ
- ^ a b c d 豊永利行が語る!バトロワⅡの鬼過酷ロケ裏話【声優/切り抜き】(わちゃわちゃんねる#101より) – シーモアちゃんねる
- ^ 川端靖男、鈴木元、黒井和男「映画・トピック・ジャーナル 映画界の世代交替の波とW杯開催時&夏興業」『キネマ旬報』2000年7月下旬号、キネマ旬報社、148 -149頁。
- ^ a b c d 「本誌特別インタビュー 東映(株)代表取締役社長岡田裕介 『50年の伝統を守りつつ緩やかな改革 シネコン時代に対応、製作部門強化』(聞き手・竹入栄二郎、松崎輝夫、インタビュー日、2003年7月18日)」『映画時報』2003年7、8月号、映画時報社、4–7頁。
- ^ a b やまもとかほ「DVD&ビデオ業界総決算 東映ビデオ」『キネマ旬報』2004年2月下旬号、キネマ旬報社、179頁。
- ^ “第27回日本アカデミー賞優秀作品”. 日本アカデミー賞. 2016年1月13日閲覧。
- ^ “第58回毎日映画コンクール”. 毎日新聞. 2016年1月13日閲覧。
- ^ “第21回ゴールデングロス賞受賞作品”. 全国興行生活衛生同業組合連合会. 2016年1月13日閲覧。
外部リンク
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