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「COKE」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
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COKEとは? わかりやすく解説

コーク【Coke】

読み方:こーく

コカコーラのこと。商標名。「—ハイ


Coke


Coke

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 22:19 UTC 版)

Coke


コークス

(COKE から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/30 01:54 UTC 版)

コークス

コークス(骸炭[1][2]: Koks: coke)とは、石炭乾留(蒸し焼き)して炭素部分だけを残した燃料のことである。

概要

粘結性のある石炭を高温で蒸し焼きにする乾留工程により、コールタールピッチの他、石炭に含まれる硫黄化合物由来の硫酸、窒素化合物由来のアンモニア、炭化水素分の熱分解によるメタンやエチレン、低分子芳香族炭化水素(粗軽油として分離)が抜けていく[3]。硫黄化合物や窒素化合物の分解とともに、石炭に含まれる炭素を含む分子量の大きな成分が液状化して、投入された石炭が塊状に結合し化合物の分解と脱水・脱メタン・脱水素が進み、最終的に結晶化した炭素と灰分のみが残りコークスになる[4][5]。この工程を経ることで石炭に含まれる硫黄分が抜け、純度が高い炭素分が固く締まった塊状の固体となるため、高炉において還元性ガスの一酸化炭素及び燃焼ガスの通路のみならず溶けた銑鉄の通り道ともなるため、製鉄業には欠かせない存在である。またコークスは高火力の燃料として鋳物産業のキューポラやガラス製造等の燃料だけでなく、アセチレンガス源となるカーバイドの原料、炭素源として亜鉛製錬時の還元剤人造黒鉛製造など多様な用途がある[6]。外見は石炭に似るが、多孔質であるため金属光沢は石炭に比して弱い。多孔質の外観は、乾留(1,300 以上)の際に石炭中の揮発分が抜けてできるものであり、結果的に炭素の純度が高まり高温度の燃焼を可能とする。

一般的な収量は、瀝青炭程度の品位の石炭100に対し20程度(重量比)で、残部は副産物、(燃焼灰・灰分)となる。

乾留時にコークス炉ガスの他、タール(コールタール)・硫酸・アンモニア・芳香族炭化水素に富む軽油が副産品として得られる。これらはそれぞれに燃料や化学合成用原料として用途があり、コークス炉は古くから石炭化学工業の原料転換工程としても重要である。有効成分を含んだガスいわゆるコークス炉ガス (COG: Coke Oven Gas) はコークス焼成に再利用されるなどしている。古くは都市ガス製造のために石炭を乾留して石炭ガスを得ており、その副産物として低品位のコークス(ガスコークス)も得られたが、強度が低く製鉄業や鋳物業には向かなかった。

コークスには石油精製から作られるものもあり、石油コークスと呼ばれる。常圧蒸留残油や減圧蒸留残油、流動接触分解装置の残渣油などの重質油を、コーキングという熱分解処理を行った時の残渣である。石油コークスには、ディレードコーカー英語版から採取されたそのままの生コークス (raw coke または green coke) 、生コークスを煆焼させ揮発分を除去した煆焼コークス (calcined coke) とがある。またコーキングの方法によってはフルード・コークス (fluid coke) と称する粉状で燃料に使用されるものも製造され、製油所の自家燃料として使用される[7]

なお残渣油分解を主目的とする場合では脱硫処理は実施されないが、副生される石油コークスがなるべく少なくなるよう運転条件が設定され[8]、かつ副生した石油コークスには硫黄分や金属分が多く含まれるため、もっぱら製油所の所内燃料として使用される[8]。一方で石油コークスを得る目的での残渣油分解では製品である石油コークスに含まれる硫黄分や金属分等の混入は好ましくない。そのため原料油はなるべく低硫黄分のもので、バナジウムニッケルなどの重金属分も少ないことが望まれる。また、特に高硫黄残油ではコーキングの前処理として直接水素化脱硫装置にかけられ、脱硫および脱メタル(金属分の除去)が行われることもある。石油コークスの主な用途は燃料としての利用だが、石炭コークスに比べて金属分が低く抑えられ、かつ強度で勝るため、電気炉製鋼法で用いるアーク炉やアルミニウムの溶融塩電解炉などの黒鉛電極としての利用の他、リチウムイオン電池の負極材(人造黒鉛)としての利用も有望な用途である[8]

主な用途

製鉄においての燃料が主な用途である。掘り出したばかりの石炭を投入すると含有する硫黄分が鉄の品質低下を招き、コールタールやピッチは高炉の高温燃焼を妨げる。また高炉において酸化鉄を還元する一酸化炭素や燃焼ガス、溶けた銑鉄の通路をコークスと焼結させた鉄鉱石との隙間が担うことから、高炉の燃料には必ずコークスが用いられる。石炭からコークスを乾留生成するコークス炉を併設している製鉄所が多い。

低品位石炭に鉄鉱石を配合した「フェロコークス」を、JFEスチール西日本製鉄所広島県福山市)が2020年に量産開始を予定している。高炉内での還元反応を促進して、エネルギー消費や温暖化ガスである二酸化炭素の排出量を抑制する効果を見込んでいる[9]

その他、冶金材料、鋳物合金鉄用燃料、カーバイド工業の原料など化学工業における炭素源、アルミニウム精錬用等の人造黒鉛電極、研削材原料に使用される。活性炭(活性コークス)としてコークス炉ガスの精製に利用されることもある[10]

燃料用としては、寒地での暖房、高圧ボイラー、また特に強い火力が好まれる中華料理まる鍋すっぽん鍋)の店舗で使われることでも知られる。中華料理店では屋内の厨房ではガスに取って代わられてしまったが、屋台・店頭などでは今でもコークス燃料のコンロが見受けられる。

家庭での燃焼環境では、大量の一酸化炭素が発生するために、一酸化炭素中毒を避けるため、換気が絶対必要である。1970年代頃までは、関東以北の小中学校の教室の多くでは、主にコークスを燃料としたダルマストーブが暖房器具として利用されていた。

また、日本の自治体のごみ焼却炉の補助燃料として、1980‐1990年頃にはコークスを使用(ごみ 1トンあたり50‐100 kg)していたことがあった。これはコークスの価格がネックとなり、1990年代半ば過ぎにはほとんどが都市ガスを燃料とするものに取って代わられた。2000年代以降、セルロースや可燃ごみの還元雰囲気燃焼で「バイオコークス」を生成し、燃料として外販するような試みもある[11][12]

副産物

コークス炉ガスはCOGとも呼ばれる。原料炭100に対し、約40(重量比)が発生する[13]。主成分は一酸化炭素で、可燃性であるが有害である。

かつては都市ガスの成分となっていたが、その毒性から、2010年以降、日本国内の都市ガスとしては利用されていない。

代わって火力発電の燃料として利用され、製鉄所内の自家用発電用や、売電用として利用されている。なお、製鉄・製鋼所では高炉ガスも同様の用途に利用され、混合ガスとして利用される例もある[14]

タール(コールタール)と軽油は、原料炭100に対し、約40(重量比)が発生する。

石油に比べると芳香族化合物(石炭酸に象徴される)を多く含むため、トルエンベンゼンなどの原料として使われてきた。製品呼称に「タール系」と付くものは、これらコールタールに由来する(した)ものである。タールを再度嫌気雰囲気で加熱して炭化したものをピッチコークスと呼ぶ。石炭コークスより炭素純度が高く結晶構造の制御が可能なことから、電炉の電極用炭素棒などに利用されている[15]

その他、ガス精製時の副産物(硫化水素硫酸アンモニウム)としての硫酸など、化学原料の供給源として重宝されている。

健康被害

コークスを精製する際に発生するタールなどの有毒ガスに長期間暴露される事によって、肺がん皮膚がんの発症率が著しく高まる。コークス工場で働くと、のちに肺がんになる人が多いため労災職業病の一種とされている。福岡県北九州市のコークス工場では、元作業員の男性が肺がんを発症して死亡したため、工場に対し8500万円の損害賠償を求める訴訟も起きた[16][17][18]

メーカー

脚注

  1. ^ 落合直文「こおくす」『言泉:日本大辞典』 第2、芳賀矢一 改修、大倉書店、1922年、1426頁。 
  2. ^ 『燃料協会誌』による。旧漢字を常用漢字に改めた。
    • 「北海道の骸炭工業に就て」室蘭講演会、北海道大会講演録、CRID 1540009770366376704
    • 撫順炭より製鐵用骸炭を製造するまで」1926年(大正15年)5月8日、第41回例会講演、 CRID 1540854195296494848
    • 「製鐵所に於ける煉炭その他に就て」1927年(昭和2年1月22日、第48回例会講演、 CRID 1543950420040313472
    • 「欧米に於ける骸炭炉作業に就て」1927年(昭和2年)10月8日、第58回例会講演、 CRID 1541980095203343104
    • 「本邦に於けるコットレル式電気収塵法輓近の発展」1931年(昭和6年)6月13日、第92回例会講演、 CRID 1541417145249962240
  3. ^ ガス精製1 コークス炉ガスをクリーンな精製ガスに”. バーチャルコークス史料館. 関西熱化学株式会社. 2025年9月13日閲覧。
  4. ^ 吉田雄次「石炭乾留の基礎」(pdf)『燃料協会誌』第58巻第2号、1979年2月20日、174‐179、doi:10.3775/jie.58.1742025年9月13日閲覧 
  5. ^ 持田勲、角南好彦「石炭の乾留とコークス化機構」(pdf)『鉄と鋼』第71巻第14号、1985年10月、1589‐1595、doi:10.2355/tetsutohagane1955.71.14_15892025年9月13日閲覧 
  6. ^ 事業紹介 | コークス事業”. 日本コークス工業. 2025年9月13日閲覧。
  7. ^ 第2編 第3章 第5節 石油コークス”. 石油便覧. ENEOS. 2025年9月13日閲覧。
  8. ^ a b c 大山隆「ディレードコーカーによる重質油の分解とニードルコークスの生産」(pdf)『JXTG Technical Review』第61巻第2号、2019年7月、74‐76、2025年9月13日閲覧 
  9. ^ 【旬材逸材】JFEスチール庵屋敷孝思主任研究員/鉄の未来 低炭素化に賭け『日経産業新聞』2019年7月1日(働き方面)。
  10. ^ ジェイパワー・エンテック株式会社HP「乾式脱硫脱硝装置の特長」
  11. ^ 井田民男. “次世代再生可能エネルギー「バイオコークス」夢の燃料で争いのない世界を!”. 近畿大学. 2025年9月13日閲覧。
  12. ^ DOWAエコシステムが民間初となるバイオコークスの開発・製造・評価の一貫体制を構築 ~様々な原料を用いたグリーンな燃料の開発を本格推進~』(プレスリリース)DOWAホールディングス、2024年11月6日https://hd.dowa.co.jp/ja/news/news20241106.html2025年9月13日閲覧 
  13. ^ 関西熱化学(株)バーチャル史料館「ガス精製1」
  14. ^ 君津共同火力株式会社HP「発電所概要」
  15. ^ 北九州イノベーションギャラリー「北九州ものづくり企業」
  16. ^ 「コークス工場での労働で肺ガンに」北九州の遺族が新日鉄を提訴
  17. ^ コークス肺がん訴訟
  18. ^ タール様物質による疾病の認定基準

関連項目

外部リンク



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