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Cantharidinとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > Cantharidinの意味・解説 

カンタリジン

分子式C10H12O4
その他の名称カンタリジン、exo-1,2-cis-ジメチル-3,6-エポキシヘキサヒドロフタル酸無水物、Cantharidin、exo-1,2-cis-Dimethyl-3,6-epoxyhexahydrophthalic anhydride3a,4,5,6,7,7a-Hexahydro-3aα,7aα-dimethyl-4β,7β-epoxyisobenzofuran-1,3-dione、カンタロン、カンタリデスカンファー、Cantharidine、Cantharides camphor、Can、Cantharone、(1β,4β)-2α,3α-Dimethyl-7-oxabicyclo[2.2.1]heptane-2,3-dicarboxylic anhydride
体系名:(1β,4β)-2α,3α-ジメチル-7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸無水物3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-3aα,7aα-ジメチル-4β,7β-エポキシイソベンゾフラン-1,3-ジオン


カンタリジン

(Cantharidin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 13:32 UTC 版)

カンタリジン
識別情報
CAS登録番号 56-25-7 
PubChem 5944
ChemSpider 2297293 
UNII IGL471WQ8P 
EC番号 200-263-3
KEGG C16778 
ChEBI
ChEMBL CHEMBL48449 
バイルシュタイン 85302
特性
化学式 C10H12O4
モル質量 196.2 g mol−1
外観 白色固体
密度 1.41 g/cm3
融点

212 °C, 485 K, 414 °F

薬理学
ATC分類 None[1]
投与経路 Topical
法的状況 -only(US)
危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H300, H315, H319, H335
Pフレーズ P261, P264, P270, P271, P280, P301+310, P302+352, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P330, P332+313, P337+313
主な危険性 高い毒性
NFPA 704
1
4
1
半数致死量 LD50 0.03–0.5 mg/kg (ヒト)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カンタリジン英語: cantharidin)は、エーテルテルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケ1810年に初めてカンタリジンを単離した[1]

昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。

ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、アリモドキ類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来するアオカミキリモドキ(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。

スパニッシュフライ(Lytta vesicatoria

ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライLytta vesicatoria)、ジョウカイボン科のカンタリス・ウェシカトリア(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウEpicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6% – 1% のカンタリジンを含む。

利用

カンタリジンを含むカンタリス(カンタリデス・カンサリス)は古くから難病を治すことに使われていた。皮膚外用によって水泡ができ(発泡薬)、炎症や神経痛の治療[2]、イボ取り[3][4]などに用いられている。また、内服によって尿失禁膀胱炎の治療などに用いられている。かつて日本薬局方にカンタリジンを主成分とするカンタリスが収載されていたが、現在は削除されている(極量:1回0.03 g、1日0.1 g、致死量1.5 g)。薬事法施行規則では、カンタリジン及びその化合物が毒薬に、カンタリスとこれを含有する製剤およびカンタリジンまたはその化合物を含有する製剤(一部例外あり)が劇薬に指定されている。また、ホメオパシーのレメディとしても内服が行われている。

かつては乾燥した虫の粉を暗殺用の毒薬媚薬としても用いた由。発毛剤としても使われていた。

脚注

  1. ^ Wolter, Hans (1995). Kompendium der Tierärztlichen Homöopathie. Enke. ISBN 978-3432978925 
  2. ^ 長崎大学薬学部 長崎薬学史の研究~第二章 近代薬学の導入期(1.ポンペ、ハラタマなどオランダ医師薬剤師の渡来)”. www.ph.nagasaki-u.ac.jp. date=2012-01-20閲覧。
  3. ^ 伝染性軟属腫: ウイルス性皮膚疾患: メルクマニュアル18版 日本語版”. www.msdmanuals.com. 2012年1月20日閲覧。
  4. ^ 疣贅: ウイルス性皮膚疾患: メルクマニュアル18版 日本語版”. www.msdmanuals.com. 2012年1月20日閲覧。


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