Danbooru
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/23 12:36 UTC 版)
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Danbooruのタグに基づく検索結果の画面
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| URL | https://danbooru.donmai.us/ |
|---|---|
| 言語 | 英語 |
| タイプ | 画像掲示板、画像ホスティング |
| 運営者 | Evazion |
| 設立者 | アルバート・イー |
| 営利性 | 非営利 |
| 登録 | 任意 |
| 開始 | 2005年5月25日 |
| 現在の状態 | 現行 |
Danbooru(ダンボール)は、アメリカ合衆国の画像掲示板および画像ホスティングウェブサイト[1]。2005年にサービスが開始された[2]。Danbooruからは、様々なソフトウェアや画像掲示板が派生した。
特徴
二次元イラストを扱うキュレーションサイトであり、日本のアニメや漫画のイラストに強いことで知られている[3][2][4]。サイト名は、日本語の「段ボール」が由来となっている[5]。
約800万枚の画像が登録されており、個々の画像の特徴を表す60万以上のタグがユーザーによって付けられている。タグは「1girl」、「solo」、「looking_at_viewer」などのシチュエーションを表すものから、キャラクターの固有名詞のものもあり[6]、検索性に優れているとされる[7]。このタグシステムは、フォークソノミーを形成する。扱われるコンテンツはNSFWのものも含まれている[8]。
掲載されているイラストの中には無断転載されているものが含まれている疑いが指摘されている一方、出典が明記されており、アメリカ合衆国の著作権法上はフェアユースと見なされるという見解もある[2][9]。サイトには、デジタルミレニアム著作権法に基づく権利侵害を申し立てるフォームが設置されている[10]。
オープンソース
2007年3月、管理人はDanbooruを一時的に閉鎖し、サイトのソースコードを公開した。この出来事により、他のユーザーはDanbooruのコードを使用して独自の掲示板を開設することが出来るようになり、特定のファンダムやコンテンツに特化した、所謂「booru」系の画像掲示板が急速に増加した[11]。Danbooru自体は2007年下半期に再開された。
Danbooruは、汎用的なオープンソースプロジェクトとなり、Ruby on Railsに基づく保守・拡張が行われている[12]。また、二条項BSDライセンスの下でFOSSとして公開されており[12]、APIが用意されている[8][13]。
フォーク
Danbooruのコードベースはオープンライセンスで公開されているため、多くの画像掲示板にフォークした。顕著なフォークとしては、ファーリー・ファンダムに焦点を置いたe621が挙げられる[14]。
AIとの関係
NovelAIを含む複数のText-to-ImageモデルAIの学習元となっている可能性が指摘されている[15][16][17]。Danbooruは2022年10月5日までに、NovelAIと無関係であるという声明を発表した[18]。
反応と影響
Danbooruは、インターネット上のファンコミュニティにおける役割の他に、協同コンテンツ・キュレーション、クラウドソーシングによる注釈付け、機械学習のための大規模なウェブスクレイピングの倫理といった議論における事例研究にも取り上げられてきた。研究論文では、ユーザー生成型のタギングシステムの事例や、機械学習のデータ元の事例としてDanbooruが頻繁に引用されている[19][20][21]。
出典
- ^ “画像生成「NovelAI Diffusion」無断転載サイトからの学習で物議 有償提供も問題視”. カイユウ (2022年10月5日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ a b c “ComfyUI、画像生成AI「Anima」共同開発 アニメ系モデルで“SDXL超え”狙う”. KADOKAWA (2026年2月23日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ “イラスト画像から逆向きに画像生成AIのプロンプト用にDanbooruタグを見つける「Deep Danbooru」を「AUTOMATIC1111版Stable Diffusion web UI」で使う方法まとめ”. GIGAZINE (2022年10月12日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ “This new AI anime art generator claims to be “clean,” functioning without stolen art”. AUTOMATON (2023年9月29日). 2026年3月19日閲覧。
- ^ “Danbooru Meaning | Pop Culture by Dictionary.com” (英語). Dictionary.com (2018年6月22日). 2025年12月5日閲覧。
- ^ オーム社 2023, p. 100.
- ^ “イラスト自動生成AI「NovelAI」について学習元となったDanbooru公式が声明を発表”. GIGAZINE (2022年10月5日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ a b 白井暁彦 (2023年3月16日). “やっぱり萌えイラストを錬成したい ~あなたが欲しい絵を生成できるサービスはこれだ!”. 窓の杜. 2026年3月22日閲覧。
- ^ “イラストに強すぎる画像生成AIモデル SDXL系「NoobAI-XL」の衝撃”. KADOKAWA (2024年12月2日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ オーム社 2023, p. 101.
- ^ “Danbooru” (2008年11月4日). 2025年12月4日閲覧。
- ^ a b “danbooru/danbooru”. GitHub. 2025年12月4日閲覧。
- ^ オーム社 2023, p. 104.
- ^ danbooru. “danbooru/LICENSE at master · danbooru/danbooru” (英語). GitHub. 2025年12月5日閲覧。
- ^ “無料で使えて超高品質、画像生成AIの最新事情”. KADOKAWA (2025年3月24日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ 白井暁彦『AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion』インプレス、2022年10月28日。ISBN 978-4295601388。
- ^ “插畫AI又陷爭議!Novel AI官方自爆以非法搬運網站當訓練來源 生成圖片竟自帶簽名?” (中国語). United Daily News (2022年10月4日). 2026年3月16日閲覧。
- ^ “「われわれはNovelAIと関係ない」──海外のイラストサイト「Danbooru」が日本語で声明”. ITmedia (2022年10月5日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ Xiang, Yuejia; Lv, Chuanhao; Liu, Qingdazhu; Yang, Xiaocui; Liu, Bo; Ju, Meizhi (16 November 2022). “A Creative Industry Image Generation Dataset Based on Captions and Sketches”. arXiv:2211.09035 [cs.CV].
- ^ Yeh, Shih-Ying et al. (2025). “TIPO: Text-to-Image with Text Presampling for Prompt Optimization”. Proceedings of the International Conference on Learning Representations. arXiv:2411.08127.
- ^ Wagner, Laura; Cetinic, Eva (2025). “Perpetuating Misogyny with Generative AI: How Model Personalization Normalizes Gendered Harm” (英語). arXiv:2505.04600v2 [cs.CY].
参考文献
- ニャタBE、花井裕也、谷直樹『画像生成AIと著作権について知っておきたい50の質問』オーム社、2023年11月29日。 ISBN 978-4274231179。
関連項目
- Danbooruのページへのリンク