EastWest
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/22 14:08 UTC 版)
EastWest(イーストウェスト)は、日本楽器製造(ヤマハ)主催により、1976年から[1][2]1986年にかけて年1回行われたアマチュアバンドのコンテスト。
概要
1970年代におけるニューミュージック勃興期において、軽音楽向け楽器の販売促進[1]を企図するなど、音楽の産業化と結びついたイベントと解されている[3]。
同種のアマチュアバンド向けコンテストとしてはヤマハ音楽振興会によるポプコン(初期はプロを対象としていた)、ヤマハ大阪支店による8.8 Rock Dayなどがあり[1][4]、EastWestは後発で東京支店のみが主催する関東ローカルの大会であっが、後にプロデビューして活躍することになるバンドを多く輩出した。ミッキー吉野はポプコン・世界歌謡祭との比較で、ロックの分野に関してはEastWestの方が人気があったと回想している[5]。また世良公則は、EastWest出身のミュージシャンが多く、ポプコン出身である自分が肩身の狭い思いをしたことを吐露している[6]。
テープ審査、ヤマハ店舗での地区大会を勝ち抜いたバンドが、決勝(グランプリ大会)に出場する形式であった[7][8]。グランプリ大会は1976年の第1回のみ新橋ヤクルトホールで開催されたが、1977年の第2回以降は中野サンプラザを会場とした。
1979年の第4回大会からは、主催に千葉・横浜・関東支店が加わり、さらに協賛企業も増えた。エントリーもジュニア/レディース/シニアの3部門に分かれ、一気に大規模化していった。1980年の第5回大会では、予選エントリーが2000グループ、6000曲に上った[9]。
全ての大会で音楽評論家の相倉久人が審査委員長を務め[10]、当時の人気ミュージシャンが審査員に名を連ねた。
ポプコンと同じく、1986年の大会をもって終了した。
主な出場バンド
- GROOVY(ボーカルの江尻博之が1976年ベストボーカル賞)
- カシオペア(1977年優秀グループ賞)
- サザンオールスターズ(ボーカルの桑田佳祐が1977年ベストボーカル賞)
- ウシャコダ(1978年グランプリ)
- シャネルズ(1977年入賞、1978年優秀グループ賞)
- 子供ばんど(1979年シニア部門グランプリ、うじきつよしが所属)
- アナーキー(1979年シニア部門優秀グループ賞)
- デスペナルティ (1979年シニア部門入賞、氷室京介、松井常松が所属[11][注釈 1])
- エレファントカシマシ(1980年)
- 爆風銃(1981年シニア部門グランプリ、後のPINK・爆風スランプの母体)
- スーパースランプ(1981年シニア部門優秀グループ賞、後の爆風スランプの母体)
- SHOW-YA(1981年レディース部門優秀グループ賞、1982年同グランプリ)
- カンガルー(1982年シニア部門グランプリ)
- HOTTENTOT(ボーカルの久保田利伸が1982年シニア部門ベストボーカル賞)
- ストリート・ダンサー(1983年シニア部門特別賞)
- A-JARI(1984年ジュニア部門優秀グループ賞)
- てつ100%(1985年入賞、杉原徹・菅野よう子が所属)
- LA-PPISCH(1985年決勝進出)
- THE HEART(1985年ジュニア部門グランプリ、井口一彦・斉藤律が所属)
- ヤンキース(1985年シニア部門グランプリ)
- 喝!タルイバンド(1986年入賞、垂井ひろし・嘉多山信が所属)
ディスコグラフィ
| 発売日 | アルバム | レーベル | 規格 | 規格品番 |
|---|---|---|---|---|
| 1978年11月 | East West '78 A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C30A0009~10 |
| 1979年10月 | East West '79 A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C30A0060 |
| 1980年10月 | East West '80 A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C30A0123-34 |
| 1981年 | Light Music Contest '81 - East West '81 Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C36A0187 |
| 1982年9月 | East West '82 / Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C40A0234 |
| 1983年10月 | East West '83 / Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C40A0294 |
| 1984年11月21日 | Light Music Contest '84 - East West '84 Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C40A0381 |
| 1985年10月 | Light Music Contest '85 - East West '85 Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C40A0443 |
| 1986年10月21日 | Light Music Contest '86 - East West '86 Live A面
B面
C面
D面
|
SEE・SAW | LP | C40A0524 |
脚注
注釈
出典
- 1 2 3 “日本におけるヤマハシンセサイザーの普及活動”. ヤマハ. 2024年4月23日閲覧。
- ↑ 小川 1981, p. 37.
- ↑ 小川 1981, p. 34.
- ↑ 「地方からの新しいパワー」『世界大百科事典』平凡社、1977年、174頁。NDLJP:12404821/91。
- ↑ ミッキー吉野; 難波弘之 (2025年1月11日). “Japanese Rock Anatomy解剖学”. zakⅡ. 2025年4月23日閲覧。
- ↑ 世良, 公則『元気』八曜社、1986年6月、66頁。NDLJP:12438777/36。
- ↑ 桑田, 佳祐『ロックの子』講談社〈講談社文庫〉、1987年8月、75頁。NDLJP:12438884/41。
- ↑ 紺 1986, p. 68.
- ↑ 佐野真一『覇者の哲学』サンケイ出版、1981年9月。NDLJP:11952784/38。
- ↑ 相倉, 久人「解説(河野典生・文)」『現代ジャズの視点 失われたリズムを求めて』角川書店〈角川文庫〉、1982年10月、251頁。NDLJP:12434155/127。
- ↑ 紺 1986, p. 65.
- ↑ 紺 1986, p. 199.
参考文献
外部リンク
- ヤマハ・イベントアーカイブ - 閉鎖。(2010年6月3日時点のアーカイブ)
EASTWEST
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EASTWEST(イーストウェスト)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハリウッドのソフトウェア・シンセサイザーの製作会社。同社によるサンプラー音源であるQuantum Leap(QL)シリーズが有名。日本での販売はハイ・リゾリューション。なお、2008年まではクリプトンから発売されていた。
製品一覧
下記製品において異なるグレードが用意されているものは、収録した音色数、音色クオリティの違い(16bitと24bit)、収録マイクの位置などである。2024年現在、これらの音源は最上位グレード(Diamond、Platinum、Platinum Plus)のみの発売となっている。<>内は国内代理店で発売されていない製品(グレードは過去に一度も発売されなかった製品が対象)。下記の製品を利用するにはiLok USBキーでのオーサライズが必要だったが、現在はiLokアカウントを作成すれば認証ができるようになった。
音源
オーケストラ
- Symphonic Orchestra:EASTWEST社で最初にリリースされたオーケストラ総合音源。通称QLSO(内外ともに)。現在でも多くの作曲家に利用されている。Platinum Plus、Platinum、Gold、Silverの4グレード。
- Hollywood Orchestra Opus Edition:上記のQLSOに続き発売されたオーケストラ音源。上記の製品よりも音色数が大幅に増えている。元々はPlayで使用されていた音源だが、Opusのリリースにあたり UIが一新され、MOOD機能が追加された(後述)。さらに新たにいくつかのライブラリが追加されている。製品は以下の通りで、いずれもDiamondとGold、<Silver>の3グレード。
- Hollywood Strings:弦楽合奏音源。ソロは含まれない。
- Hollywood Brass:金管楽器音源。
- Hollywood Orchestral Woodwinds:オーケストラ木管楽器用音源。四管編成程度まで使用される楽器を網羅(バスフルート、小クラリネット等)。
- Hollywood Orchestral Percussion:オーケストラ打楽器用音源。
- Hollywood Harp:ハープ音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
- Hollywood Solo Violin:ソロバイオリン音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
- Hollywood Solo Cello:チェロのソロ音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
- Hollywood Orchestrator:Opus Editionで新たに登場したHollywood Orchestraのスコアリング・エンジン。Sonuscoreとの共同開発。
- Hollywood Fantasy Orchestra:通常のオーケストラ楽器に加え、民族楽器も収録されている音源。上記のHollywood Orchestraを補完する音源としてリリースされた。製品は以下の通り。
- Hollywood Fantasy Strings:弦楽合奏音源。
- Hollywood Fantasy Brass:金管楽器音源。
- Hollywood Fantasy Winds:木管楽器音源。オカリナやイリアン・パイプスなど珍しい楽器が収録されている。
- Hollywood Fantasy Percussion:打楽器音源。
- Hollywood Fantasy Voices:合唱音源。エルフ語の合唱などが収録されている。
- Hollywood Fantasy Orchestrator:Hollywood Fantasy Orchestraのスコアリング・エンジン。Sonuscoreとの共同開発。
- Hollywood Strings2:弦楽合奏音源。無印とは違い少数編成での収録となっている。
ボーカル
- Symphonic Choirs:合唱音源。歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。PlatinumとGoldの2グレード。
- Expansion Bundle:拡張版。現在廃盤となっているVoices of the Apocalypseのライブラリを追加することができる。
- Voices of Passion:ウェールズ、シリア、インド、ブルガリア、アメリカ等の女声音源。
- Voice of The Empire:モンゴル、ブルガリアなどの民族女声音源。
- Voice of Soul:ボーカル音源。
- Voice of Opera:オペラ歌唱音源。
- Hollywood Choirs:合唱音源。Symphonic Choirsの続編で同様に歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。DiamondとGoldの2グレード。
- Hollywood Backup Singers:ボーカル音源。クワイア音源と同様歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。
- Hollywood Fantasy Voices:詳細は#オーケストラを参照。
パーカッション
- Stormdrum2:通称SD2。打楽器音源。オーケストラの楽器からドラムセット、エスニック打楽器まで網羅。
- Pro Bundle:拡張版。通称SD2 Pro。いくつかの打楽器が追加されている他、初代SDからのマルチ音源も収録されている。
- Stormdrum3:通称SD3。打楽器音源。オーケストラの楽器からドラムセット、エスニック打楽器まで網羅。上記SD2とは異なる録音が用いられる。
- ProDrummer 1&2:ドラムキット音源。
エスニック
- RA:ワールドミュージック用総合音源。
- Gypsy:ロマ音楽用音源。
- Silk:シルクロード をコンセプトとした、アジア系音源。
ロック・ポップス
- Fab Four:ポップミュージック用音源。
- Ministry Of Rock:ロック用音源。
- Ministry Of Rock 2:ロック用音源。無印とは収録内容に違いがある。
- Hollywood Pop Brass:ポップス、ロックなどに特化した金管楽器音源。
ピアノ・シンセ・総合音源
- Goliath:総合音源。GMにも対応。
- Piano:ピアノ用音源。収録ピアノはBechstein D-280、Steinway D、Bösendorfer 290、Yamaha C7。PlatinumとGold、Silverの3グレード。
- The Dark Side:暗く不気味な音色を特徴とする音源。
- Ghostwriter:複雑な処理が施されたギター、ドラム、ベースなどが収録された音源。
- Forbidden Planet:EASTWEST社で初となるソフトシンセ音源。
- String Machine:1960、70、80年代のシンセサイザーのサンプルが収録された音源。
- ICONIC:貴重なシンセサイザーのサンプルが収録された音源。
エフェクト
- SPACESⅡ:ホールやスタジオなど演奏空間を再現するためのリバーブを付与するエフェクター。
サブスクリプション
- ComposerCloud Plus:上記製品全てと下記製品を1か月、または1年間無制限使用することができるサブスクリプションサービス。
- 25th Anniversary Collection:EASTWEST社創立25周年を記念してリリースされたバンドル。Play移行後使用できなかった製品で、Play向けに再設計された。
Opusエンジン
現行のEASTWEST社製品を使用するためのソフトウェアエンジン。スタンドアローン、VST、AU、AAXに対応し、Windows、Macいずれも64ビットのシステムに対応している。最新版はVer.1.5.4(2024年10月現在)。読み込みサンプルが大変膨大であるため、パソコンの動作環境は厳しい。製品にもよるが、最低でも2GBのメモリ、7200rpm以上のハードディスクかSSDを必要としており、推奨環境は64bit OSおよび8GBのメモリである。これは近年のパソコンの著しい進歩によって、高音質を実現することが可能になったことの裏返しでもある。なお、2007年から2021年ごろまではPlayエンジンが使用されていた。当初は動作が不安定で評価が悪かったが、バージョンアップを重ねたことである程度改善されてきていた。しかし、2021年にPlayに代わる次世代エンジンとしてOpusをリリース。それに伴い、Hollywood OrchestraのUIを一新し、MOOD機能を追加したHollywood Orchestra Opus Editionをリリースした。なお、これまでPlayで使用されていた既存製品もOpusで使用可能となっている。ちなみに、2007年ごろまではNative InstrumentsのKompaktとIntaktを使用していた。
関連項目
外部リンク
- Sound OnlineEASTWEST社製品を取り扱う公式ウェブサイト(英語)
- EASTWEST社製品一覧ハイ・リゾリューション内
- EastWestのページへのリンク