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GX-1とは? わかりやすく解説

GX1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 03:44 UTC 版)

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ヤマハ・GX-1

(GX-1 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 09:09 UTC 版)

GX-1

GX-1(ジーエックスワン)は、1975年に発表されたヤマハキーボードの1機種。

概要

当時のエレクトーンの最高機種を作るというコンセプトで開発されたとされる機種。ただし音源部は、それまでのエレクトーンとは異なり、アナログ・シンセサイザーの基本構造とされるVCO/VCF/VCAで成り立っており、それらの機能をコントロールして音色を時間的に変化させることを可能にしている。したがって実体としてはシンセサイザーであり、現在ではヤマハの公式情報サイト(下記)でも「ポリフォニックシンセサイザー化…」という文言が記述されている。

上記の理由から、ポピュラー音楽(特にロック)の演奏家やリスナーからポリフォニックシンセサイザーとして認識され、当時のロック音楽誌などでも記事が掲載された。また、その機能の充実度や価格の高さ(約700万円)から「ドリーム・マシン」と紹介されたこともある。また音源や鍵盤制御の方式は、その後、名実ともにポリフォニックシンセサイザーとして発表された「CSシリーズ(初期の「CS-80」「CS-60」「CS-50」)」に転用された。

GX-1 の白い筐体のデザインは、それ以前にヤマハが開発していた EX-21(市販されず、プロトタイプのみ)および EX-42を受け継いでいるものと考えられている。GX-1 が市販される前には、プロトタイプの GX-707(開発コードネーム)が試作されていた。GX-1 は GX-707 の重量(330kg弱あった)を軽減するなどの改良を行なったものである。

また、GX-1の後継機種のエレクトーン EX-1, EX-2, FX-1,HX-1(System1), ELX-1, ELX-1m, ELS-01X, ELS-02X が後にヤマハから発売されている。

構造

全体で最大8音の同時発音数で、それぞれ2つずつのVCOを持つ(計16VCO)。3段の鍵盤を持ち、最上段は後年ショルダーキーボードのKX-5でも使われた、奥行きの短い鍵盤を使っている。その他、リボンコントローラーも装備する。プリセットも備えるが、これは後年のCS-80と同じく「小型化されたコントロールパネル」で音色を設定しておくもの。宇宙船のような未来的かつ非常に大型な外観を持っており、重量は250kgほどであった。

主なユーザー

エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)。アルバム『ELP四部作』(1977年)の「庶民のファンファーレ」と「海賊」、さらに同アルバムの収録曲の演奏を中心にした『ワークス・ツアー』(1977年5月開始)で使用。モントリオールのオリンピック・スタジアムでの演奏の模様(同年8月26日)はDVDビデオソフトに収録された。彼のGX-1は足鍵盤と椅子が除去され、パネル左上の Electone のロゴの部分にプッシュ・ボタンが数個埋め込まれているのが写真で確認できる。彼はインタビューで、GX-1はチューニングが不安定なので対処すべく改造を施したと述べているが、これらのプッシュ・ボタンがその改造によるものなのかは不明である。

その後、自宅の納屋に保管していた1台が納屋に突っ込んだトラクターによって大破して使用不可能になってしまったので、彼は1台をジョン・ポール・ジョーンズより購入した。彼はGX-1をかなり気に入って、エマーソン・レイク・アンド・パウエルの映像(1986年)やELPの『ブラック・ムーン』(1992年)のプロモーションビデオなどを含めて1990年代初頭まで使用した。なお彼がカール・パーマーと結成したスリー(1988年)のライブでは、エレクトーンのHS-8が代用された。

レッド・ツェッペリン。彼が主体となって制作したアルバム『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』(1979年)で使用。同時期のコンサートでも、それまでのツアーで使用していたメロトロンに代えて使った。後年、上記のようにエマーソンに売却。

アルバム『キー・オブ・ライフ』(1976年)で全面使用。「ヴィレッジ・ゲットー・ランド」ではGX-1による弦楽四重奏を披露した。彼はGX-1を2台購入して「ドリーム・マシーン」と呼んで愛用していた。現在、1台はラスベガスマダム・タッソー館の彼の蝋人形のコーナーで、蝋人形が演奏している形で展示されている[1]

元・トレースエクセプション。GX-1とリズムマシンのみを使ったソロ・アルバム『GX 1』[2](1977年)を発表。

元・トリアンヴィラート。リースしてアルバム『ア・ラ・カルト』(1978年)で使用。

エマーソンのGX-1を購入。

音楽プロデューサー。1台を自宅で使用。

ABBA。ABBAの"The day before you came"などのほか、ライヴでも使用。現在はストックホルムの Roth Händle Studio に置いてある。

ピンク・フロイド。短期間所有していたがレコーディングには使用せず。

アルバム『La Vie Electronique 3』(2009年)のジャケットにGX-1を操作している写真が使われている。彼が所有していたのか、どの曲で使われたのかなどは不明。

イアン・ギラン・バンド。GX-1を弾いているライヴの写真が存在する。彼が所有していたのか、どの曲で使われたのかなどは不明。

イギリスのテクノ、アンビエント系のミュージシャン。使用機材の一覧の中にGX-1の名称が記載されている。彼が所有していたのか、どの曲で使われたのかなどは不明。

トッド・ラングレン率いるユートピアのキーボード奏者。1976年のユートピア初の日本公演で使用。

エレクトーン奏者。当時に日本の各地にてエレクトーン教室の発表会にゲスト出演し、GX-1 またはその前身機種である EX-42 を演奏していた。

  • 芝原くるみ 、柏木玲子[3]

日本のエレクトーン奏者。1976年に連名でアルバム『GX-1 Yamaha Electone ~ GX-1がひらく新しい音楽の世界』[4]を発表。

脚注

注釈

出典

  1. ^ pinterest.com”. 2024年6月2日閲覧。
  2. ^ Discogs”. 2024年6月2日閲覧。
  3. ^ Discogs”. 2024年6月2日閲覧。
  4. ^ Discogs”. 2024年6月2日閲覧。

外部リンク


GX-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:56 UTC 版)

エレクトーン」の記事における「GX-1」の解説

1975年発売エレクトーンの中では一番値段が高い機種である。アナログシンセサイザー構成され唯一のエレクトーンであり、長期渡りステージモデルとして活躍した音色パネル上部にあるアナログシンセサイザーモジュールを取り外して直接作成することができる。音色自由度がある反面本体一部開口する為に音色作成難易度は非常に高めであった。 「 ヤマハ・GX-1」も参照

※この「GX-1」の解説は、「エレクトーン」の解説の一部です。
「GX-1」を含む「エレクトーン」の記事については、「エレクトーン」の概要を参照ください。

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