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Gnashとは? わかりやすく解説

Gnash

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/05 14:57 UTC 版)

Gnash
Gnash 0.8.0 のスクリーンショット
作者 Rob Savoye など
開発元 Gnash プロジェクト
最新版
0.8.10 / 2012年1月31日 (14年前) (2012-01-31)
リポジトリ
プログラミング
言語
C++, GTK+ / Qt
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 開発終了
種別 メディアプレーヤー
ライセンス GPL
公式サイト [1]
テンプレートを表示

Gnash(グナッシュ)は、Adobe Flashフォーマットのコンテンツを再生できる自由ソフトウェアメディアプレーヤーである。

歴史

Gnashは、GameSWF (ゲームスウィフ)のパブリックドメインのコードをもとにして作られている。2005年12月にGameSWFはフォークされ、GNUプロジェクトスタイルに再アレンジされた後、GnashプロジェクトとしてFirefoxプラグインの開発が開始された[1]

主なバージョン

概要

名称は、「GNU」と「Flash」から取られている。これに加えて、「プロプライエタリなソフトウェアをインストールしなければ、自分の使っているプラットフォーム上でFlashを再生できないことに対して歯ぎしり(=英語で"gnash")する」[6]、という意も含むダブルミーニングとなっている。本来、英語のgnashは「ナッシュ」と発音されるが、GNUを「ヌー」ではなく「グヌー」と呼ぶのと同様に、Gnashは「グナッシュ」と発音される。

ライセンスはGPLであり、その開発プロジェクトはFSFの高優先自由ソフトウェアプロジェクト[7]に挙げられている。FSFによるGPL3リリースに伴い、Gnashのライセンスはバージョン0.8.1から GPL3になった[8]

GnashはスタンドアロンのFlash再生ソフトとして動作する。KDEベースのものはKlashと呼ばれる。プラグインとしても使われ、FirefoxのようなMozilla系のブラウザやKonquerorで使える。

GnashはC++で実装され、Boostが利用されている。Gnashは複数のバックエンドを持っており、レンダリングには OpenGL、AGG (Anti-Grain Geometry)、Cairoなど、サウンドにはSDLGStreamerなどから選択できる。AGGは主に組み込みシステムなどOpenGLが使用できない環境での利用を想定している。GUIとしては、GTK+Qtフレームバッファなどが用意されている[9]

今のところリリースされているのはベータ版までである。

GnashではAdobe Flash Playerが持つ機能を実装することを目標としており、SWF(バージョン7の大部分と、8と9の一部)とFLVに対応している。

Adobe Flash Playerに存在せず、Gnashに存在する機能に拡張機能がある。これはFlashの仕様に無い機能を追加するものである[10]。拡張機能はデフォルトで無効になっており、有効にするにはユーザ設定ファイルで明示的にオンにする必要がある[11]

プラットフォーム

Gnashは64ビット環境を含むLinuxmacOSFreeBSDNetBSDOpenBSDIRIXWindowsOS/2などで動作する[9]。Adobe Flash PlayerのLinux版はx86互換CPUのみで動作し、PowerPCSPARC上のLinuxやFreeBSDはサポートしない[12]。64ビット対応のAdobe Flash PlayerについてはLinux 版がアルファ版としてある[13]が、安定版の Adobe Flash Player はない[14]

この他に、対応Flash PlayerがリリースされていないRISC OS[15]や最新の Flash Playerがバージョン4のBeOS[16]にもGnash が移植されている。スマートフォンPDAなどの組み込みシステムでも動作する。

開発

アドビはFlashの仕様書を公開している。しかし、以前はFlashの再生ソフトの開発に利用することを認めていなかった。そのため、Gnashの開発メンバーは アドビのライセンスに縛られないように、それを参照せずアドビの開発ツールを利用せずに、ウェブ上に存在するFlashファイルを集めて解析するというクリーンルーム方式での開発を行っていた[17]。しかし、2008年5月1日のライセンス変更でOpen Screen Projectが始まり、仕様書を参照しながら互換プレーヤーを作れるようになった[18]

脚注

  1. ^ Gnash メーリングリストの最初の投稿 "Welcome to the Gnash project!"” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  2. ^ 最初のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  3. ^ 三番目のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  4. ^ 最初のベータリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  5. ^ Gnash 0.8.8 Released” (英語). Gnash Project (2010年8月22日). 2010年8月25日閲覧。
  6. ^ What does Gnash stand for?” (英語). 2009年3月12日閲覧。
  7. ^ フリーソフトウェア財団の高優先自由ソフトウェアプロジェクトのリスト” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  8. ^ Gnash GPLv3” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  9. ^ a b BuildMatrix” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  10. ^ 用語集” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  11. ^ ユーザ設定ファイル” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  12. ^ Flash Player 必要システム構成”. 2008年5月13日閲覧。
  13. ^ Adobe Labs - Downloads: Flash Player 10”. 2009年3月8日閲覧。
  14. ^ Flash Player の 64 ビット版オペレーティングシステム対応状況”. 2008年5月13日閲覧。
  15. ^ RISC OS To Get Flash, Word Support” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  16. ^ Gnash for BeOS (Take 2).” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  17. ^ How do Gnash developers work with the Adobe/Macromedia EULA?” (英語). 2008年5月13日閲覧。
  18. ^ Adobe and Industry Leaders Establish Open Screen Project” (英語). 2009年9月10日閲覧。

関連項目

外部リンク





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