JAF-GT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:19 UTC 版)
SUPER GT独自の規格。レギュレーション上はJAFまたはFIAから認可を受けた市販車両がベースとされている。認可される車両の条件は緩く、かつてはASL・ガライヤやムーンクラフト・紫電のように本規格を前提に稀少生産された、ほぼワンオフ車のような「市販車」も認可されていた。改造範囲が広いため、レーシングコンストラクターに好んで採用される。またSUBARUのようなFIA車両を持たないメーカーや、トヨタ・ホンダのようにハイブリッドシステムを搭載した車両で戦いたいメーカーも参戦できる点も、FIA-GTにはないメリットである。一方量産効果がないため生産・運用のコストが高いというデメリットがある。そのため、GTAは2015年から、共通パーツにより低コストで運用できるJAF-GT車両の『マザーシャシー』をデリバリーしている(後述)。 FIA-GTに比べて車重が軽いため、コーナリング性能や燃費性能、タイヤの摩耗の少なさなどで優れる傾向がある。さらに、FIA-GTでは厳しく制限されるシーズン中の改良パーツの投入、サスペンションやトランスミッションのギアレシオ調整なども比較的自由に行える。一方で、エンジン出力はGT300クラスの由来ともなった約300PSに抑えられ、増加した空気抵抗の影響やFIA-GTに比べ小さいリストリクターを装着していることもあり、ストレートスピードでは約500PSの出力を持つFIA-GTに劣る場面が多いが、近年はセッティングなどでFIA-GTマシンよりストレートスピードで勝るマシンが増えてきている。ABSやTCSといった電子制御装置に関しては装着禁止となっていたが、FIA-GTとの性能差を埋めるため、TCSは2012年より、ABSは2014年より使用が認められている。 カテゴリーA JAF-GTレギュレーションに基づいて改造を受けた市販車ベースの車両のうち、FIAまたはJAF公認車両に登録されているものが該当する。2020年現在このカテゴリーに分類される車両は参戦していない。 カテゴリーB JAF-GTレギュレーションに基づいて改造を受けた市販車ベースの車両のうち、FIAまたはJAF公認車両に登録されていないものが該当する。2020年現在は、スバル・BRZやトヨタ・プリウスなどをベースにした車両が参戦している。 カテゴリーC 生産台数が市販車認定を受けるのに満たない少数生産スポーツカーをベースに改造した車両が属する。2012年にはASL・ガライヤとヴィーマック・RD350Rの2車種が参戦した。少数生産車は通常の市販車に比べて最初からスポーツ走行に適した設計としやすいため、ベース車両のポテンシャルという点では他のカテゴリーに比べて有利である。但しこれらの車両は「あくまで」市販車ベースの車両で競うGT300クラスにおいては競技の趣旨にそぐわないため、カテゴリーCの車両は規定重量に加算してさらに特別性能調整のウェイトハンデを搭載することで初めて出場資格を得られることになっている。2014年にGT500クラスがDTMと統合するのを機に、GTレースに戻すという意味も込めて2012年限りで廃止された。 カテゴリーD ベース車両の存在しない車両で、一般的には「プロトタイプレーシングカー」と呼ばれる車両が属するとされるが、実際にはベース車両が存在しているものの、A-C及びE、F規格のどれにも当てはまらなかったマシンも当カテゴリーにまとめられているため、所属車両は他のカテゴリーに増してより多種多様である。2011年には事実上ほぼ完全なプロトタイプレーシングカーであるムーンクラフト・紫電を始め、元はFIA-GT3規格の車両であるが日本で独自に改良を施したワンオフのJLOC ガヤルド RG-3、オリジナルのGT2規格車両にJAF-GT規格の範囲内で新たにモディファイしたポルシェ・911GT3RS (996型)、元々はホンダ・C32Bエンジンを搭載していたヴィーマック・RD320Rにポルシェエンジンを換装した5号車のマッハ号、LM-GTE規格のフェラーリ・458GTCなどが参戦した。カテゴリーCの車両よりもワンオフ性が高いため厳しい性能調整が下される。カテゴリーCと同様、2012年限りで廃止された。 GT300マザーシャシー(GT300 MC) FIA-GT3規定車両の増加によってJAF-GT車両を使うチームが減ったことから、国産車の参加増に加えて、車両の製作や国産部品の活用、チューニングなどの技術を継承、発展させていくことを狙いとして、新たに導入した規定で、JAFのカテゴリー上では「JAF-GT300 MC」という内規で運用される。童夢前社長の林みのるが進める『ISAKU PROJECT』用に開発されたCFRPモノコックを汎用シャシー(マザーシャシー)としてGTAが販売、それを組み込む形でマシンをくみ上げることで参戦車両にする。車体寸法は基本的に従来のJAF-GTと同一となるが、ホイールベースは2,750mm±10mmに統一され、GTA(JAF)によって認可されたエンジン・安全燃料タンク・ロールケージの装着が義務付けられる。 2014年にプロトタイプとなるトヨタ・86 MCが発表され、同年第7戦で1台の86 MCがスポット参戦した。2015年よりレギュレーションが整備され正式参戦できるようになり、86 MCのほか、ロータス・エヴォーラやトヨタ・マークXが参戦していたが、近年は使用するチームが減り2022年では2チーム2台のみの参戦となっている。 詳細は「マザーシャシー」を参照 カテゴリーB車両(SUBARU BRZ R&D SPORT、2015年モデル) カテゴリーC車両(R'Qs Vemac 350R、2012年モデル) カテゴリーD車両(JLOC Verity Lambo RG3、2012年モデル) GT300マザーシャシー(VivaC 86 MC、2015年モデル)
※この「JAF-GT」の解説は、「SUPER GT」の解説の一部です。
「JAF-GT」を含む「SUPER GT」の記事については、「SUPER GT」の概要を参照ください。
JAF-GT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 00:03 UTC 版)
「2012年のSUPER GT」の記事における「JAF-GT」の解説
カテゴリーA(BRZ・CR-Z)およびカテゴリーB車両(プリウス・IS350)に限り、14インチ幅のタイヤ、パドルシフトおよびトラクションコントロールシステムの使用が認められ、FIA-GT車両とのバランスを取る為に、リストリクター径拡大等の措置も同時に行われている。当初は2011年限りでエントリー不可とされていたカテゴリーCおよびD車両については、新規の参戦は認められず、前年度までエントリーしていたチーム及び車両のみ参加が可能となっている(リストリクター径の拡大はされているが、基本的にほぼ2011年と同じレギュレーションで走らなければいけないとされる)。
※この「JAF-GT」の解説は、「2012年のSUPER GT」の解説の一部です。
「JAF-GT」を含む「2012年のSUPER GT」の記事については、「2012年のSUPER GT」の概要を参照ください。
- JAF-GTのページへのリンク