Kh-29 (ミサイル)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/10 03:31 UTC 版)
Kh-29(露:Х-29)は、ソビエト連邦が開発した空対地ミサイル[1]。NATOコードネームはAS-14 ケッジ[1](AS-14 Kedge:投げ錨、もしくは投げた錨を手繰り寄せることの意)。対地誘導ミサイルであり、1980年頃より配備されている。
概要
ヴィンペル設計局が開発した短射程の空対地ミサイルで、アメリカのAGM-65 マーベリックに相当する[1]。カナードより前方にあるシーカー部分を交換することで複数の誘導方式を選択することができ[1]、テレビ誘導タイプのKh-29T[1]と赤外線テレビ誘導タイプのKh-29D、レーザー誘導タイプのKh-29L[1]などがある。
同じ設計局で先行して開発されたR-60空対空ミサイルの開発経験が反映されており、弾体形状こそ異なるが、全体的なレイアウトはR-60とよく似たものとなっている[1]。先端部・前部・後部の3箇所に4枚ずつのフィンがあり、前部のフィンと後部のフィンが動翼を持つ。
Su-27 フランカーやMiG-29 、MIG−31など、幅広いロシアの戦闘攻撃機に搭載可能である。
運用国
現用
ベラルーシ - 2022年時点で、ベラルーシ空軍がKh-29を保有[2]。
ブルガリア - 2023年時点で、ブルガリア空軍がKh-29を保有[3]。
インド - 2023年時点で、インド空軍がKh-29を保有[4]。
カザフスタン - 2022年時点で、カザフスタン防空軍がKh-29を保有[5]。
マレーシア - 2024年時点で、マレーシア空軍がKh-29T、Kh-29Lを保有[6]。
ロシア - 2022年時点で、ロシア海軍航空隊がKh-29Tを、ロシア空軍がKh-29を保有[7]。
ウクライナ - 2022年時点で、ウクライナ空軍がKh-29を保有[8]。
要目(Kh-29T)
- 全長:3.87m
- 胴体直径:38cm
- 自重:650kg
- 最大射程:12km
- 弾頭:317kg
脚注
出典
- ^ a b c d e f g 石川 2024, p. 46.
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 176. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ IISS 2024, p. 78.
- ^ IISS 2024, p. 270.
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 179-180. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ IISS 2025, p. 279.
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 190-191. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 203. ISBN 978-1-032-50895-5
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2025) (英語). The Military Balance 2025. Routledge. ISBN 978-1-041-04967-8
- 石川潤一『石川潤一の軍用機ウエポン事典 改訂版』イカロス出版、2024年3月13日。 ISBN 978-4802214148。
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