Mincle
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:10 UTC 版)
脂質を認識する MincleというC型レクチンは、結核菌と作用する性質があることが知られている。結核菌のもつトレハロースジミコール酸(trehalose 6,6’ dimycolate:TDM)をMincleは認識している。結核菌ワクチンであるBCGにも Mincle が含まれていると言われている。 トレハロースジミコール酸は糖脂質に分類される。そもそもミコール酸は脂肪酸に分類される。なお、ミコール酸とは、結核菌のもつ脂肪酸のような構造の分子のことである。 また、レンサ球菌は一般に脂質であるモノグルコシルジアシルグリセロール(MGDG)を産生するのだが、このレンサ球菌の産生した脂質にもMincleは反応すると言われている。 これらのことから、Mincleは微生物の脂質を認識するための受容体だと思われている。 コレステロール結晶もMincleは認識するという報告もある。 分子構造で大きな疎水性基をもつと言われており、コレステロール結晶を認識することと整合性がある。 部位 Mincleは主にマクロファージや樹状細胞に存在している。 経緯など なお、トレハロースジミコール酸は、ワクチンの効果を増強する「アジュバント」(免疫賦活剤)と言われる種類の薬剤にも分類されている。だが、なぜトレハロースジミコール酸がワクチンの効果を増強するかの理由については、Mincleの性質が解明されるまでは、ながらく不明であった。現在ではトレハロースジミコール酸がアジュバントとして機能する原因は、Mincleによるものだろうと学会的には思われている。 なお、これらミコール酸をもつ細菌は、塩酸アルコールで脱色されないものが多い。塩酸アルコールで脱色されないものは「抗酸菌」というものに分類される。結核菌のほかハンセン病の原因菌が、抗酸菌として有名である。
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