MILSTAR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/17 02:57 UTC 版)
「アメリカ軍の衛星通信」の記事における「MILSTAR」の解説
MILSTAR (MILitary Strategic Tactical And Relay) は、国防総省管理のもと全軍で統合的に使用されるミリ波衛星通信システム(EHF-SATCOM)である。1983年に開発開始された当初は、EHFの高耐堪性に注目し、核兵器使用時に発生する電磁パルスの影響を受けにくい戦略通信回線として期待されており、その主眼は、75~2400bpsの低速通信に置かれていた。しかし開発中に冷戦が終結したことから、戦術用途での使用も視野に入れて、量産型(MILSTAR 2)では、4.8~1544kbpsの中速データ通信(MDR)にも対応するよう改良されている。 MILSTARは、アップリンクにはEHF、ダウンリンクにはSHFを使用するほか、戦術用途を想定して、UHFのトランスポンダーも搭載している。衛星は全長15.3m、全幅34.8m、重量4536kgで、発電力8000ワット、寿命は約10年である。当初計画では1991年から配備を開始する予定だったが、冷戦の終結に伴う軍縮によって計画は縮小され、1994年に1号機、1995年に2号機(どちらも実験型のMILSTAR1)を打ち上げたところで一時計画がストップした。その後、1999年から量産型であるMILSTAR2の打ち上げを開始したが、最初の1機は軌道への投入に失敗し、2001年から2003年に各1基を配備した。2008年からは後継のAEHF衛星に切り替えられる予定であったが、計画は遅延している。
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