パイロープ(Pyrope)
Martiniana Po,Cuneo,Piemont,Italy
Mg3Al2(SiO4)3 画像の幅約4cm
薄いピンク色で結晶面もシャープではありませんが、中央上部、
右下の球状の部分がパイロープ(苦ばんざくろ石)結晶です。
結晶することか珍しいパイロープの理想組成に近い結晶標本です。
地下約100Kmの超高圧生成の鉱物で、とても貴重な標本です。
パイロープ(Pyrope)
Masai Step,Tanzania
Mg3Al2(SiO4)3 画像の幅約4cm
濃紅色をした「ざくろ石」の一種です。
高圧生成の岩石に入ってる鉱物で、結晶をする事がほとんど有りません。
パイロープ(Pyrope)
Podsedice,Trebenice,Usti Region,Bohemia,Czech Republic
Mg3Al2(SiO4)3 画像の幅約7mm、1.7cm
濃赤色の球状に見える鉱物がパイロープ(苦礬ざくろ石)です。
高い圧力を受けてできた岩石中に入っている鉱物で、明瞭な結晶面を
見せることが稀な鉱物です。
苦礬柘榴石
(pyrope から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/01 06:36 UTC 版)
| 苦礬柘榴石(パイロープ) | |
|---|---|
|
pyrope
|
|
| 分類 | ケイ酸塩鉱物 |
| 化学式 | Mg3Al2(SiO4)3 |
| 結晶系 | 等軸晶系 |
| へき開 | なし |
| モース硬度 | 7.5 |
| 光沢 | ガラス光沢 |
| 色 | 赤色 |
| 条痕 | 白色 |
| 比重 | 3.7 |
| 文献 | [1] |
| プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
苦礬柘榴石(くばんざくろいし、pyrope、パイロープ[2])は、ネソケイ酸塩の柘榴石群に属する鉱物の一種である。
パイロープの名称はギリシャ語の「炎のような」に由来する[3]。
産出地
かつて18世紀から19世紀にかけてチェコのボヘミア産のパイロープはこの地方の名品であり、かんらん岩が風化した土砂の中から産出するものであった。ところが、南アフリカで高品質のパイロープが発見されると、ボヘミアの宝石産業は凋落の一途をたどった。そこで考え出されたのが、宝石のカット技術をいかした新しいガラス工芸だった[4]。ボヘミアンガラス工芸は、このボヘミアンガーネットを再現することから始まったとされる[5]。
イタリアからは十二面体の自形結晶のものを産する。ノルウェーのアルメニンゲンからはエクロジャイト中に含まれるものを産する。
日本では愛媛県四国中央市土居町産出のエクロジャイト中に産するが、鉄礬柘榴石成分を多く含む。
性質・特徴
組成式は Mg3Al2(SiO4)3 で表され、純粋なものは無色であるが普通は鉄礬柘榴石成分を固溶体として含み赤色を呈する。屈折率は1.74程度であるが、密度と共に固溶する鉄礬柘榴石成分の比率により変動する。
苦礬柘榴石は地球のマントルもしくは、かんらん岩、玄武岩など苦鉄質岩の高圧による変成作用により生成し、鉄礬柘榴石よりもさらに高圧条件で生成しやすいとされる[6]。キンバリー岩あるいはエクロジャイト中にも産し、コーサイトと共存する場合もあり、ダイヤモンド結晶中に内包されることもある。ダイヤモンドと同じように、上部マントルの中で成長し、上昇するマグマによって運ばれるため、パイロープはダイヤモンドを捜すための指標鉱物にもなる[4]。
熱力学的には常圧下では不安定であり高圧下で安定となるため人工合成は困難を伴い、30000気圧、900℃が合成の最適条件とされる[7]。
鉄礬柘榴石よりも明瞭な結晶となることは少なく、塊状で産出することが多い。偏光顕微鏡下でも薄いピンクがかった紫色に見え、着色する傾向が強くある程度は区別可能である。しかし固溶体を形成する鉄礬柘榴石と明確に区別するには化学分析によるしかない。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- Pyrope (英語), MinDat.org, 2011年7月19日閲覧
- Pyrope (英語), WebMineral.com, 2011年7月19日閲覧
- 福岡正人. “Garnet〔柘榴石〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2011年7月19日閲覧。
- pyropeのページへのリンク