官能検査
人間の五感によって特性を選別する検査法。外板のひずみ、合い沿い、塗装色むら、振動、騒音、こもり音、突き上げ感、手触り感、異臭など、自動車は人間の感覚を直接刺激するものだけに数字にしにくい特性が多々ある。人の感性にそぐわない商品は決して購入されるものではないだけに、開発段階においてこれらを十分にチェックし、開発品質を高めるだけでなく、量産管理のためにできるだけ定義化した基準に落とし込むことが必要である。また外板のひずみなどは塗装しないと目ではわからないものを、熟練検査員は手袋をはめた手で触ることで数ミクロンのものも発見することができるが、これらの技能訓練も重要である。
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