クリムゾン
英語:crimson
「クリムゾン」とは、おおむね日本語の「真紅・深紅・臙脂色」に相当する、「暗い赤色・深い紅色」を意味する英語の色名である。わずかに紫が加わった暗い赤色。赤(red)と赤紫(magenta)の中間にあたる色である。
「クリムゾン」は「情熱」を象徴する色でもある。他方「火炎」や「鮮血」をイメージさせる色であり、血や炎を暗示する語として用いられる場合もある。
「クリムゾン」は英語の「crimson」をそのままカタカナ表記した語である。英語では語末の「son」部分の母音をごく弱く発するため、英語としての発音は「クリムズン」のように聞こえる。
英語の「crimson」の語源は西アジアの言語で「カイガラムシ」を意味する「qirmiz」である。カイガラムシ(の雌)は、古来より紅色の染料として利用されてきた。カイガラムシの属名「ケルメス(kermes)」も同語源である。
「クリムゾン」は、ハーバード大学のシンボルカラー(スクールカラー)としても知られている。ハーバード大学が用いるクリムゾンは「The Harvard Crimson」と呼ばれている。ハーバード大学を指す意味で(代名詞として)クリムゾンと呼ばれることもある。
なお米国サウスカロライナ州にある「クレムソン大学」は「Clemson University」であり、「crimson」ではない。「Clemson」は都市名である。
「クリムゾン」の熟語・言い回し
クリムゾンレッド
「クリムゾンレッド(crimson red)」は、深紅色のことである。「クリムゾン」だけでも色名として通用するが、「red」と付け足すことで(赤系統の色であることが)分かりやすく示される。日本では「クリムゾンレッド」は球団「楽天ゴールデンイーグルス」をはじめとする楽天グループのコーポレートカラーとしてよく知られている。
クリムゾンタイド
「クリムゾンタイド(Crimson Tide)」は、アメリカで1995年に製作された映画のタイトルである。冷戦後1960年代のキューバ危機のさなかに生じた史実を土台とし、弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦を主な舞台とするドラマが描かれている。クリムゾンリバー
「クリムゾンリバー(The Crimson Rivers)」は、フランスのベストセラー小説「Les Rivières pourpres(Blood Red Rivers)」を原作とする映画作品のタイトルである。宗教が絡んだ猟奇的な事件をテーマにしている。クリムゾンの迷宮
「クリムゾンの迷宮」は、日本のホラー小説のタイトルである。真紅の岩に囲まれた場所に送り込まれた主人公が、命の奪い合いをするデスゲームに巻き込まれていく物語である。クリムゾンハート
「クリムゾンハート」は、日本の漫画作品のタイトルである。サラリーマンとして順風満帆な生活を送っていた男性主人公が、特殊な性的嗜好を持つ複数の女性に翻弄されるという内容の作品である。日本の競走馬にも「クリムゾンハート」という名前の馬がいる。
キングクリムゾン
「キングクリムゾン(King Crimson)」は、イギリスのロックバンドの名称である。1968年に結成され、リーダーでギタリストのロバート・フリップ(Robert Fripp)を不動のメンバーと、ボーカルその他のメンバーは入れ替わりながら、1969年のデビュー以降、2020年代現在に至るまで活動を続けている。「キングクリムゾン」のデビュー曲は「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」という。この曲が(バンド名の決定に先立って)完成し、この曲名にちなんでバンド名を「キングクリムゾン」とした、という経緯のあることが知られている。
漫画作品「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズに登場するキャラクターの能力(スタンド)名としての「キングクリムゾン」は、このイギリスのロックバンド「キングクリムゾン」から拝借した名称である。
クリムゾン
(crimson から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/22 09:39 UTC 版)
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| 16進表記 | #DC143C |
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| RGB | (220, 20, 60) |
| CMYK | (0, 122, 73, 0) |
| HSV | (348°, 91%, 86%) |
| マンセル値 | - |
| 出典 | HTML/CSS[1] |
クリムゾンまたはクリムソン (英語: crimson) は、濃く明るい赤色で、若干青みを含んで紫がかる。彩度が高く、色相環上ではマゼンタと赤の中間に位置する。
もともと地中海世界においてケルメス属のカイガラムシから、後に南米産のコチニールカイガラムシ(エンジムシ、学名 Dactylopius coccus)から得られる染料の色であったが、一般的に赤い色を指し示すようになった。
語源
「クリムゾン (crimson)」という語は英語では1416年から使用されていた。初期には 「ケルメスの」、または「ケルメスに関係する」 (of or belonging to the kermes) の意である古期スペイン語の "cremesi" を取り入れた cremesin, crymysyn, cramoysin といった単語が使われていた(関連する単語として赤い服を意味する cramoisy が挙げられる)。その語は中世ラテン語でカイガラムシの一種 Kermes vermilio から採取される染料 kermesinus または carmesinus を示す cremesinus に由来し、さらに、その語源はサンスクリット krmi-ja から派生したアラビア語・ペルシア語の قرمز (quirmiz) である。krmi-ja はラテン語 vermis および英語 worm の語源でもあり、「虫(長虫、蠕虫)によって作り出された(赤い色素)」を意味する複合語である。「虫」 krimih と「作り出された」 -ja (インド・ヨーロッパ祖語の *gene-)の2節からなっている。赤の意で語源を同じくするものに古代教会スラブ語 (Old Church Slavic) の čruminu、ロシア語の čermnyj がある。ラテン語 carmesinus の短縮形 carminus はカーミン(カーマイン carmine)ともなった。朱色 (vermilion) も参照。
染料
原料となる昆虫は地中海の国々で樫の木の一種ケルメス・オーク (Kermes oak) から捕集され、ヨーロッパ中で売られた。ケルメス染料はアングロスカンジナビアン・ヨークにおいて、埋葬の際に遺体を包む布などにみられた。コチニールの導入によって使われなくなった。これらの色素は品質や色の強さにおいてほとんど変わらないが、同等の効果を得るために、ケルメスはコチニールの10から20倍を必要とした。
アリザリン・クリムソンは1868年にドイツの化学者カール・グレーベ (de:Carl Gräbe) とカール・リーバーマン (de:Carl Liebermann) によって合成された色素で、天然染料のマダーレーキ(アリザリン)に取って代わった。アリザリン クリムソンはミョウバン(アラム)と結合させて用いる。
コチニールのメスを乾燥したものから採取される染料は一般には原料となる虫の名から「コチニール」と呼ばれる。スペイン人エルナン・コルテスによるメキシコの征服の際に発見され、1500年代前期にヨーロッパへもたらされた。コチニール染料が初めて記述されたのは1549年のことで、マスィオリ (Mathioli) によるものである。
カーミンはカルミン酸のアルミニウム塩またはカルシウム塩であり、カーミン レーキはコチニールからの抽出物をアルミニウム、もしくはアルミニウム-スズでレーキ化したものである。一方、クリムソン レーキはコチニールを煎じたものにミョウバンと酒石酸カリウム (cream of tartar) の5%溶液を加えて作る。パープル レーキの調整法はカーマイン レーキとほぼ同じだが、酸化カルシウム (lime) を添加することによって深い紫色を出す。カーミン染料は比較的早く色あせする傾向を持つ。
食品添加物として、カーミンにはE番号 E120 が与えられている。ナチュラル・レッド4 (Natural Red 4) とも呼ばれる。
用途
現在では食品用の着色料、医療用途、および化粧品にはカーミンが使われる。油絵具や水彩絵具にも用いられている。[要出典]
文化
かつてはアメリカ州やヨーロッパで絶賛された。ミケランジェロの絵画や、軽騎兵、テュルク、英国兵や王立カナダ騎馬警察の衣服に用いられた。イギリスでは伝統的に血の色と関連付けられており、それゆえ暴力、勇気、苦痛を連想させる色でもある。[要出典]
学校
- アメリカ合衆国では多くの大学カラーとして採用されている。例、ハーバード大学、カンザス大学、インディアナ大学、アラバマ大学など。また、ハーバード大学で売られている学生新聞の名前は「ザ・ハーバード・クリムゾン」である。
企業
- 楽天は企業カラーとしてクリムゾンを制定しており、本社ビルの「楽天クリムゾンハウス」などの名称にも採用されている。これは創業者の三木谷浩史の母校ハーバード・ビジネス・スクール(ハーバード大学経営大学院)に由来している。
スポーツ
音楽
- イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、キング・クリムゾンの名称に使用されている。
脚注
- ^ “CSS Color Module Level 3” (英語). World Wide Web Consortium (2022年1月18日). 2024年11月8日閲覧。
参考文献
この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). “Crimson”. Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 7 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 466.
Crimson
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/07 09:05 UTC 版)
「Apache XML」の記事における「Crimson」の解説
Javaで実装されたXMLプロセサ (XMLパーサ) 。サン・マイクロシステムズから寄贈された。
※この「Crimson」の解説は、「Apache XML」の解説の一部です。
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