disruptionとは？ わかりやすく解説

別表記：ディスラプション

「disruption」とは、崩壊・途絶・混乱・中断のことを意味する表現である。

「disruption」とは・「disruption」の意味

「disruption」とは、「崩壊」や「分裂」、「途絶」、「混乱」、「中断」などの意味を持つ英単語である。ビジネスにおいては、「創造的破壊」という意味で「disruption」を用いる場合がある。「（望ましくない突然の）途絶」、「分裂」などの意味を持つ言葉ということで、医療分野で用いられることも多い。

「disruption」の発音・読み方

「disruption」の発音記号は「dɪsrˈʌpʃən」である。発音記号の「dɪ」は「ディィ」、「s」は「ス」、「rˈʌ」は「ラァ」、「p」は「プ」、「ʃə」は「シャ」と発音する。単語の最後に置かれる「n」は、「ン」の後に小さく「ヌ」を入れる。カタカナでネイティブの発音を表現すると、「ディィスラァプシャン（ヌ）」のようになる。

「disruption」の語源・由来

「disruption」は、「disrupt」に由来する言葉である。「disrupt」はラテン語の「disruptus（ばらばらに壊した）」が語源となっており、「disrumpo（ばらばらにする）」、「dis（ばらばらに）+rumpo（破壊する）」などを経て、現代英語の「disrupt」という言葉が生まれた。そこから「disrupt」を名詞化したものが「disruption」である。

「disruption」の覚え方

「disruption」の覚え方として、コアイメージを理解する方法がある。「disruption」には、「dis（分離して）」と「rumpo（切断する）」の2つのパーツが含まれている。この2つのパーツから「分離して切断する」、「バラバラに壊す」というイメージができあがる。さらに形容詞化する「tus」を合わせると「バラバラに壊されて」という意味となる。最後に名詞化する「tion」を加えると、「disruption」という英単語になる。コアイメージは「バラバラに壊すこと」となり、「崩壊」や「途絶」、「混乱」といった「disruption」が持つ意味に繋げることができる。

「disruption」の類語

「disruption」の類語は、「disorder」、「disturbance」、「disarray」、「confusion」、「interference」、「stoppage」などがある。

「disruption」を含む英熟語・英語表現

「digital disruption」とは

「digital disruption」とは、主にIT業界で用いられる表現である。ITや通信を用いた新しいビジネスが登場し、これまでのサービスが致命的な打撃を受けることを「digital disruption」という。例えばデジタルコミックが登場し、紙媒体の漫画が売れなくなり本屋が廃業に追い込まれるような状況は、「digital disruption」と表現できる。

「service disruption」とは

「service disruption」とは、「運行停止」や「回線障害」などを意味する表現である。交通機関が止まってしまうこと、携帯電話の回線に障害が出てサービスが停止する事などを、「service disruption」という。例文にすると、「Service disruption for more than three days now.（3日以上回線障害が続いている。）」、「The bus was service disruption to the heavy snow.（バスは大雪のため運行停止となった。）」のようになる。

「disruption innovation」とは

「disruption innovation」とは、「破壊的イノベーション」のことである。既存の市場競争のルールを破壊し、革新的な新しい価値基準をもたらすことを「disruption innovation」という。

「technology disruption」とは

「technology disruption」とは、「技術的破壊」を意味する表現である。「disruptive technology（破壊的技術）」ともいう。従来の価値基準を壊し、新しい価値基準の下で優れた効果を発揮する新技術が「technology disruption」である。

「disruption」を含む用語の解説

「endocrine disruption」とは

「endocrine disruption」は、「内分泌かく乱作用」のことである。内分泌という生体の機能調整を行う物質に影響を与え、様々な障害や重大な影響を引き起こすことを「endocrine disruption（内分泌かく乱作用）」という。

「disruption」の使い方・例文

「disruption」は、「混乱」や「崩壊」といった意味で用いられることが多い。例文にすると、「War broke out and the world was plunged into disruption.（戦争が勃発し、世界は混乱に陥った。）」のようになる。「分裂」という意味で用いる場合の例文としては、「His actions caused a disruption in the group.（彼の行動は、グループの分裂を引き起こした。）」などが挙げられる。他にも「中断」という意味で、「A mechanical problem occurred and the live performance was disruption.（機械トラブルが発生し、ライブが中断された。）」、「He became so ill that he had to disruption his lecture.（彼は体調を崩してしまい、講演を中断せざるを得なくなった。）」のような使い方ができる。