Entatic state
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 14:55 UTC 版)
「プラストシアニン」の記事における「Entatic state」の解説
触媒の機能は電子伝達反応(酸化還元反応)の速度を上げることである。プラストシアニンは酵素のように電子伝達に必要な遷移エネルギーを減少させたりはしないと考えられている。プラストシアニンは反応物のエネルギーを増加させ、酸化還元反応が起こるのに必要なエネルギー量を減少させるentatic stateという原理に基づいて機能する。プラストシアニンの機能を言い換えると、小さな再配置エネルギーを提供することで電子伝達反応を促進する(このエネルギーは約16-28 kcal/molと測定されている)。 プラストシアニンの酸化還元反応の特性を研究するためには、量子力学/分子力学(QM/MM)分子動力学シミュレーションなどの方法がある。この方法によって、プラストシアニンが約10 kcal/molのentaticなひずみエネルギーを持つことが決定された。
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