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expedition 16とは? わかりやすく解説

第16次長期滞在

(expedition 16 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 02:41 UTC 版)

第16次長期滞在
徽章
コールサイン Expedition 16
乗組員数 3名
打上げ日 2007年10月10日 (ソユーズTMA-10)、
2007年10月23日 (STS-120)[1]
2008年2月7日 (STS-122)、
2008年3月11日 (STS-123)
帰還日 2008年4月19日10時30分 (ソユーズTMA-10)、
2007年11月7日 (STS-120)、
2008年2月20日 (STS-122)、
2008年3月27日 (STS-123)、
2008年6月14日 (STS-124)
宇宙遊泳時間 35時間21分
ミッション期間 192日

第16次長期滞在の乗組員。左からアンダーソン、マレンチェンコ、タニ、アイアール、ウィットソン、リーズマン
前回 次回
第15次長期滞在 第17次長期滞在

第16次長期滞在(だい16じちょうきたいざい、Expedition 16)は、国際宇宙ステーション(ISS)での16回目の長期滞在である[2]。2人の新しい乗組員ユーリ・マレンチェンコペギー・ウィットソンソユーズTMA-11に乗って、宇宙飛行関係者として初めて宇宙へ行ったマレーシア人のシェイク・ムザファ・シュコアとともに2007年10月10日に打ち上げられた[3][4]

第15次長期滞在クレイトン・アンダーソンソユーズTM-10で帰還せず、STS-120の到着までの数週間は第16次長期滞在に参加していたと見なされている[5]。STS-120は10月23日に打ち上げられて10月25日にドッキングし、アンダーソンと新しいフライトエンジニアのダニエル・タニが交代した[1][6][7]。ドッキング後、アンダーソンとタニのシートが交換され、アンダーソンはSTS-120の乗組員となった。

STS-122で訪れたレオポルド・アイハーツは2008年2月9日からミッションに加わり、タニと交代した[3][8]。その後、2008年3月11日にSTS-123で到着したギャレット・リーズマンがアイハーツと交代した。リーズマンはそのままISSに留まり、第17次長期滞在の一部にも参加した。大気圏再突入の際、ソユーズTMA-11宇宙船は小さな故障を起こし、急激な降下に見舞われた。その結果、乗組員には10G以上の重力がかかり、着陸目的地の418km西に着陸した。ロスコスモスは、3人の乗組員は無事で健康に問題はなかったと報じた[9]

乗組員

職務[10] 第1期
(2007年10月)
第2期
(2007年10月-2008年2月)
第3期
(2008年2月-3月)
第4期
(2008年3月-4月)
船長 ペギー・ウィットソン, NASA
(2度目の飛行)
フライトエンジニア1 ユーリ・マレンチェンコ, RSA
(4度目の飛行)
フライトエンジニア2 クレイトン・アンダーソン, NASA
(初飛行)
ダニエル・タニ, NASA
(2度目の飛行)
レオポルド・アイハーツ, ESA
(2度目の飛行)
ギャレット・リーズマン, NASA
(初飛行)

バックアップ

ミッションの詳細

第16次長期滞在は、2人の乗組員が前の長期滞在から引き続いて滞在する初めてのミッションだった。また、前のミッションの機長(マレンチェンコ)がフライトエンジニアとして戻ってきたのも初めてだった[5]。ウィットソンはISS長期滞在で初めての女性機長であり[5][11]、またSTS-120の機長も女性のパメラ・メルロイだった。2人の女性機長が同時に軌道上でミッションを行ったのは、史上初めてである[12][13][14]。初めての長期滞在で、ウィットソンは週末に"Friday night movie night"を行って乗組員達をくつろがせ、日々の業務も陽気に行うことを心掛けた[15]。アンダーソンは、地上での日々の会議にも娯楽性を持ちこんだ。様々な課題について地上の管制員にクイズを出したり、マイケル・ロペズ=アレグリアも映画や音楽についてのトリビアを披露した[15]

STS-120

ミッションの最初の大きな目的は、ハーモニーモジュールを、とりあえずの場所としてユニティに取りつけることだった[16][17]。これによりISSに71立方メートル以上の居住空間が取り付けられた[18]。また、3度目と4度目の宇宙遊泳でP6トラスの位置が移動され、ステーションのてっぺんから横付近に移された。

ハーモニーの配置

3度目の宇宙遊泳中のペギー・ウィットソン。ウィットソンの後ろに見えるのはデスティニーとハーモニー

STS-120の打ち上げに続いて、与圧結合アダプタデスティニーからハーモニーに移すために、一連の宇宙遊泳ロボットアームの操作が行われた。ウィットソンとマレンチェンコは11月9日に宇宙遊泳を行い、ドッキングポートの再配置の準備をした[19]。11月12日、ウィットソンとタニはカナダアーム2を操作し、ドッキングポートを外してハーモニーに移した[20]。11月14日、タニとウィットソンは再びロボットアームを用いてハーモニーを一時的な置き場からデスティニーの前面の恒久的な設置場所に移した[21]

11月20日、ウィットソンとタニは7時間16分の2度目の宇宙遊泳を行い、ハーモニーのノードを新しい箇所に移した。これで全ての作業が終わった[22]。11月24日、ウィットソンとタニは7時間4分の3度目の宇宙遊泳を行い、ハーモニーの準備をした。その後、写真による検査を経て、右舷の太陽電池パドル回転機構が作動した[23][24]

宇宙遊泳

2007年12月18日、4度目の宇宙遊泳で、太陽電池パドル回転機構の検査が行われた。地上管制塔はウィットソンに、NASAの歴史の中で宇宙遊泳の総時間が女性として最も長くなったことを告げた。3時間37分の宇宙遊泳で、ウィットソンはスニータ・ウィリアムズの総時間29時間18分を超えた[25][26]。5度目の宇宙遊泳は、ISSの100回目の組み立て、維持のための宇宙遊泳であり、ウィットソンの総宇宙遊泳時間は32時間36分に達し、合計宇宙遊泳時間で第20位となった[26]

STS-122

STS-122ではコロンバスを運搬し、レオポルド・アイハーツとタニが交代した。

STS-123

STS-123では、日本のきぼうの最初の構成部品が運ばれ、ギャレット・リーズマンがアイハーツと交代した。

欧州補給機ジュール・ヴェルヌ

第16次長期滞在期間中には、欧州補給機のジュール・ヴェルヌもISSを訪れた。名前は、SFの父とも呼ばれる小説家ジュール・ヴェルヌから取られた。

ソユーズTMA-12

第16次長期滞在期間中には、韓国人初の宇宙飛行士李素妍もISSに到着した。

出典

  1. ^ a b NASA (2007年). “STS-120” (English). National Aeronautics and Space Administration. 2007年10月9日閲覧。
  2. ^ RIA Novosti (2007年). “Space station Expedition 16 crew approved” (English). RIA Novosti. 2007年10月9日閲覧。
  3. ^ a b NASA (2007年). “NASA Announces Three International Space Station Crews” (English). NASA. 2007年10月9日閲覧。
  4. ^ SpaceDaily (2007年). “Expedition 16 Crew To Launch From Baikonur” (English). Space Travel Exploration and Tourism - SpaceDaily. 2007年10月9日閲覧。
  5. ^ a b c Tariq Malik (2007年). “Space Station Astronauts Prepare for Crew Swap” (English). Space.com. 2007年10月9日閲覧。
  6. ^ William Harwood (2007年). “Discovery docks with space station” (English). CBS News. 2007年10月25日閲覧。
  7. ^ UPI (2007年). “Discovery successfully docks at the ISS” (English). United Press International. 2007年10月25日閲覧。
  8. ^ Spacefacts (2007年). “Expedition 16” (English). Spacefacts. 2007年10月9日閲覧。
  9. ^ Soyuz crew endures severe G-forces on re-entry - CNN.com
  10. ^ NASA (2006年). “NASA Announces New International Space Station Crew” (English). NASA. 2007年10月21日閲覧。
  11. ^ Tariq Malik (2007年). “Astronauts Ponder State of Space Exploration” (English). Fox News. 2007年10月9日閲覧。
  12. ^ NASA (2007年). “Female Space Commanders Available for Interviews” (English). NASA. 2007年10月9日閲覧。
  13. ^ Tariq Malik (2007年). “Female commanders set for landmark mission” (English). MSNBC. 2007年10月9日閲覧。
  14. ^ Internet Broadcasting Systems, Inc. (2007年). “History In Space: 2 Women Commanders” (English). Local6.com Internet Broadcasting Systems, Inc.. 2007年10月9日閲覧。
  15. ^ a b Gina Sunseri (2007年). “Space Boredom Busters: Movies, Music, Jokes” (English). ABC News - Associated Press. 2007年10月26日閲覧。
  16. ^ William Harwood for CBS News (2007年). “Harmony module pulled from cargo bay”. Spaceflight Now. 2007年11月19日閲覧。
  17. ^ John Schwartz (2007年). “New Room Added to Space Station”. The New York Times. 2007年10月26日閲覧。
  18. ^ Liz Austin Peterson (2007年). “Astronauts Attach Space Station Addition” (English). ABC News / The Associated Press. 2007年10月26日閲覧。
  19. ^ NASA (2007年). “Station Spacewalk Prepares for PMA, Harmony Moves”. NASA. 2007年11月19日閲覧。
  20. ^ Frank Morring, Jr. (2007年). “ISS Crew Moves Harmony Node”. Aviation Week. 2007年11月19日閲覧。
  21. ^ NASA (2007年). “Harmony Moved to Front of Space Station”. NASA. 2007年11月19日閲覧。
  22. ^ NASA (2007年). “Spacewalkers Harmonize on Node Hookup Tasks”. NASA. 2007年11月24日閲覧。
  23. ^ NASA (2007年). “Spacewalkers Complete More Harmony Hookup Work”. NASA. 2007年11月24日閲覧。
  24. ^ NASA (2007年). “ISS On-Orbit Status report 11/24/07”. NASA. 2007年11月27日閲覧。
  25. ^ Tariq Malik (2007年). “Space Station Commander Breaks Spacewalking Record” (English). Space.com. 2007年12月18日閲覧。
  26. ^ a b NASA (2007年). “Spacewalkers Find No Solar Wing Smoking Gun”. NASA. 2007年12月18日閲覧。

外部リンク


Expedition 16

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 19:31 UTC 版)

ダニエル・M・タニ」の記事における「Expedition 16」の解説

STS-108からの帰還後タニ第9次長期滞在バックアップ技術要員)を命ぜられた。この後第16次長期滞在飛行技術者)として任命され2007年10月23日ミッションSTS-120打ち上げられた。 第16期滞在要員としては約6週間軌道上で過ごす予定だったが、帰還船となるSTS-122打上げ燃料センサー不具合予定同年12月6日から2か月半以上も延期されることになり、クリスマス帰郷して母と年末休暇を過ごすことにしていたタニにとって思いがけない長期宇宙滞在となった。しかし12月19日、その母が運転する乗用車踏切通勤列車衝突して即死するという痛ましい事故発生した。これは宇宙飛行士軌道滞在中に肉親死去した初のケースとなった。その悲報にもめげずタニミッション続け、翌2008年2月20日地球へSTS-122帰還した

※この「Expedition 16」の解説は、「ダニエル・M・タニ」の解説の一部です。
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