Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
5人の個室と広々としたLDKを実現。これからの暮らしを家族で話すプロセスも大切に〈263〉 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
[go: Go Back, main page]

朝日新聞デジタル

5人の個室と広々としたLDKを実現。これからの暮らしを家族で話すプロセスも大切に〈263〉

LIFE
2024.06.19

|

  • 石井健
    建築家

    1969年生まれ。日本のリノベーション・シーンの創成期から手がけてきた「ブルースタジオ」クリエイティブディレクター・執行役員。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)を始めグッドデザイン賞6度受賞。「FURNITURE半身浴」を始めリノベーションオブザイヤー7度受賞。著書『LIFE in TOKYO』(エクスナレッジ)。ブルースタジオへの物件探し・リノベーションのご相談は、随時セミナーや個別相談で承っています。

H さんご一家(夫・妻 40 代、長男 16 歳、次男 11 歳、長女8歳)
東京都世田谷区 / 築 21 年/111.27 ㎡ / 総工費約 2,600 万円(税込)

    ◇

Hさんご夫婦は、お子さんが3人いる5人家族。子どもたちの成長に合わせて個室が欲しいと引っ越しを考え、部屋数の多い家を探していました。Hさんは家で仕事をすることもあるので、仕事部屋も必要です。なかなか希望にあったものが見つからずに、広めのマンションを購入してリノベーションすることにしました。

今回のリノベーションの希望は、子どもたちが勉強に、そして、夫が仕事に集中できる個室を作ること。子どもたちと夫の生活時間が違うので、仕事部屋はLDKから離れた玄関近くに配置し、寝室も兼ねました。一方、子ども部屋はLDKの周りに配置し、それぞれが暮らしやすい間取りにしたのです。

ベッド下はデスクとなった家具が納まるコンパクトな寝室(左)。ファミリークローゼットにより奥様の家事動線は短くなった(右)
ベッド下はデスクとなった家具が納まるコンパクトな寝室(左)。ファミリークローゼットにより奥様の家事動線は短くなった(右)

子ども部屋はコンパクトですが、デスクとベッドがセットになった家具を使うなど、スペースの有効活用ができるように工夫。さらに、スタディースペースやプレールームなど、家族で共有できる場所を作り、子どもたちが個室にこもりすぎないようにもしました。プレールームは、今はお母さんと同じ寝室を使っている、小学生のお嬢さんの個室にすることも可能です。

ゲストルームは普段は子どもたちのプレイルームに
ゲストルームは普段は子どもたちのプレールームに

一般的には、個室の数を増やすと、LDKは狭くなってしまいます。でも、リノベーションなら、個室の広さを必要最小限にすることでLDKを大きくできます。今回も、子ども部屋や仕事部屋を確保しつつ、LDKは20畳近い広さに。家族5人が集まってゆったりと食事をしたり、テレビを見たりするのに十分な広さです。

生活に合わせて収納を計画し、物の物の置き場所や仕舞う場所をデザイン
生活に合わせて収納を計画し、物の置き場所や仕舞う場所をデザイン

よりリラックスできるように、リビングのテレビのそばに暖炉を設置しました。これは、ホテルやレストランなどで見かけることがある、インテリアとしての暖炉です。とうもろこしやサトウキビなどを原料にした燃料・バイオエタノールを使った、煙やすすを排出しないもの。たき火を眺めるような安らぎを、リビングで感じることができます。アートに近い感覚で部屋に取り入れ、ロッキングチェアと組み合わせてお気に入りの場所になりました。

リノベーションが完成後、奥様から「それぞれの個室を作ったことで、子ども達の精神が安定して勉強に集中できるようになりました。そして、家族の時間を濃く持てるようになったと思います。家の居心地が良いためか、私の笑顔も増えたように感じています。ブルースタジオさんでの打ち合わせに家族で参加し、帰りに築地でお寿司を食べたことも良い思い出です」というお話が聞けました。

奥さまと娘さんの寝室には可愛らしいぬいぐるみが並ぶ飾り棚が
奥様と娘さんの寝室には可愛らしいぬいぐるみが並ぶ飾り棚が

リノベーションのゴールは家なのですが、そのプロセスで、家族で「どんなふうに暮らしたいか」をよく話すことが大切です。家族にとって、より満足度の高い家になると思います。

間取りとリノベーションの写真(写真をクリックすると、次々とご覧いただけます)

Hさんご夫婦に聞く
リノベーションQ&A

Q1 リノベーションでこだわったことは?

ブルースタジオさんのリノベーションの講習会に、家族で参加しました。その時、「曲線」がテーマだったのですが、子どもたちがとても興味を持ったようでした。我が家のリノベーションでも採用したいとお願いし、リビングの暖炉の部分の壁を曲線に。家族のお気に入りスポットになっています。

リビングの壁の曲線を活かした壁面が特徴的なトイレ(左)、レンガ貼りの暖炉を造作(右)
リビングの壁の曲線を活かした壁面が特徴的なトイレ(左)、レンガ貼りの暖炉を造作(右)

Q2 リノベーションをして、生活が変わりましたか

おうち時間が楽しくなりました。好きすぎてあまり外出したくないほどです。
子どもたちも個室ができて自分の居場所が持ててホッとしたからか、家族の関係が良くなりました。

Q3 リノベーション後に、想像していた以上のことはありましたか?

はじめにこの物件を見たとき、リビングがかなり暗くて心配でしたが、設計士さんの説明で改善できると聞き安心して購入できました。リノベーションでは、光をしっかり取り入れられるように、窓のない個室は高窓をつけるなど工夫をしてもらいました。

リノベーション前との差に感動するばかりです。暗い部屋が、こんなに明るくなるとは思いませんでした。

構成・大橋史子

REACTION
SHARE

FOR YOU
あなたにおすすめの記事

RECOMMEND
おすすめの記事

0
利用規約

&MEMBER(登録無料)としてログインすると
コメントを書き込めるようになります。