伊賀市消防本部、飲食店の違法把握後も2年放置 公表などで店側と対立、対処できず
2025年10月24日 05時10分 (10月24日 05時10分更新)
三重県の伊賀市消防本部が、市内の飲食店の消防法違反を把握していたにもかかわらず、是正に向けた権限に基づく事務を約2年間にわたりしていなかったことが、関係者への取材で分かった。法令に基づく事案の公表や、警告などの措置ができていなかった。
関係者によると、市消防本部は2023年7月、立ち入り検査で自動火災報知設備の未設置などの違反を確認した。店に結果を通知して指導したが、違反の公表などを巡って店側と市消防本部の職員とが対立。店側の苦情に適切に対処することができず、24年5月以降やりとりをせずに放置した。25年5月に内部通報があり、再びこの飲食店の違反の是正に着手。店側も指導に応じ、10月の検査で設備が是正されていることを確認した。飲食店はこの間、継続して営業していた。...
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