バジルがベランダでワサワサ育っていたのです
新鮮なバジルさえあれば、とても簡単でおいしいジェノベーゼソースが作れます。
でも、作るにはミキサーが必要? ミキサーはないけど作りたい……という人のために、うちにあった「すり鉢」で作ってみました。
ジェノベーゼソース(以下、ジェノベーゼ)、そしてそれを使ったジェノベーゼパスタが大好きです。
しかし、筆者は夏にしか作りません。
なぜかというと、ジェノベーゼには大量のバジルが必要なのです。
バジルをスーパーで買ってきてジェノベーゼを作ろうとすると、結構な原価になってしまいます。
しかし! うちのマンションのベランダには毎年バジルがワサワサ茂っています。プランターで栽培しているんです。
ステイホームが求められる昨今、ベランダ菜園がじわじわ流行ってきているみたいですね。
以前に『メシ通』で栽培日記を書いた内藤とうがらしも、今年ももちろんあります。
バジルは虫に食われがちなのですが、今年は幸いほとんど食われず、すくすくワサワサと育ったので、毎日カプレーゼ(バジル、トマト、モッツァレラチーズのサラダ)などにして食べていましたが、それでも毎日どんどん葉っぱが増えます。
そんな時には、ジェノベーゼの出番です。
ジェノベーゼには大量のバジルが必要
ジェノベーゼの作り方はとても簡単。
材料さえ新鮮なものを揃えれば、調理技術がほとんど関係ないので誰でもおいしくできるんです。
しかし、バジルが大量に必要。そこがいちばん重要です。
さて、まずはバジルの収穫です。
たくさんあるバジルの枝から、ほどよく大きく艶やかな葉を摘み取っていきます。
まだです。もっとです。
今回はこれだけ使います。計量したら、30gでした。
調理時間15分! 材料を混ぜてすり潰すだけ
ジェノベーゼは普通、ミキサーで作ります。全材料をミキサーですり潰して混ぜるだけです。
それだけなので、パスタの茹で時間にほんのちょっと足すくらいの時間でできます。
しかし、世の中にはミキサーを持っていない人もいるはず。
そして、その中には「すり鉢ならあるよ!」という人もいるんじゃないかな?
と、勝手に考えたので今回はすり鉢で作ります。
あと、ミキサーを洗うのが面倒臭いというのもありますね。
うちにはミキサーもあるのですが、ジェノベーゼを食べる分だけ作る時にはすり鉢を使うことが多いです(大量に作る時にはミキサーも使いますが)。
そこで、こちらはすり鉢を利用したジェノベーゼのレシピです。
すり鉢ジェノベーゼパスタの作り方
【材料】(1〜2人分)
- バジル 30g
- オリーブオイル(エキストラバージンオリーブオイルがおすすめ) 大さじ3〜5
- 松の実(今回はピーナッツで代用) 5〜10g
- にんにく(省略可) 1/3片程度
- 塩 小さじ1/3
- パルミジャーノ・レッジャーノの塊(なければ粉チーズ) 20〜30g
- パスタ 120g
- じゃがいも(省略可) 中1個
バジルは洗って水気を拭き取っておきます。
繊維を断ち切る方向にザクザクと切ります。
おおまかな感じで良いです。
今回は、個人的な好みで内藤とうがらし(分量外)も入れてみました。
本来のジェノベーゼにはとうがらしは入れませんので、入れたい人だけ入れてください。
ミキサーよりも「すり鉢」で作るのがおすすめ
ここですり鉢の登場です。セットなので、すりこぎも用意しておきましょう。
スライスしたにんにくと松の実の代用のピーナッツを入れます。バジルの葉にはなるべく摩擦熱を与えない方が良いので、硬いものは先にすり潰しておきます。
にんにくは生だとけっこう匂いも刺激も強いので、それが気になる人は入れない方がいいでしょう。
松の実は風味が良いのですが、常備している人は少ないと思うので、手もとになければ家にあるピーナッツやカシューナッツで代用すると手軽にジェノベーゼを作れるようになりますよ。
すりこぎで潰します。
なるべく滑らかになるようにしっかり潰します。
この辺でパスタとじゃがいもを茹で始めておくとスムースです。まず、じゃがいもを火が通りやすい大きさに切っておきます。
パスタの茹で時間は、パッケージに書いてある通りで。途中でじゃがいもを加えて、パスタと一緒に中に熱が通るまで茹でます。
すり鉢にバジルとオリーブオイルを入れます。内藤とうがらしもここで入れました。
すり潰します。
滑らかになるようにすり潰していきます。
もっと滑らかにした方が本来のジェノベーゼらしいのですが、筆者はある程度形が残っているくらいの方がフレッシュさが感じられて好きなので、このくらいでやめておきます。
パルミジャーノ・レッジャーノを削って入れます。量は材料欄に目安を書いてありますが、好きなだけ、たくさん入れても大丈夫です。
筆者はチーズが大好きなのでかなり多めです。
チーズを多めに入れたい人は塩の量を控えめにするのがおすすめ。
ゴムベラで混ぜて味見をしながら塩を入れます。 オリーブオイルは、お好みで大さじ3から5くらいで調整してみてください。
茹で上がったパスタとじゃがいもをこのすり鉢に投入します。
混ぜます。ここでオリーブオイルを足しても良いです。
バジルは熱が加わると色が悪くなり香りも飛んでしまうので、出来るだけ手早く混ぜます。
そして見栄えを気にしないのなら、このまますり鉢から食べてしまってもOK。洗い物が減って最高ですね。
フレッシュなバジルの香り。ジェノベーゼパスタ
お皿に盛り付けたら出来上がり。
今回の量は大盛りの1人前。2人で分けても良いかな、というくらいです。見栄え用にバジルの葉っぱ(分量外)もあしらいました。
さわやかなバジルの香りが鼻腔を直撃します。
旨いです!
バジルの香り、ナッツとパルミジャーノ・レッジャーノのコク。オリーブオイルの香りも重要なのでこれもお気に入りのものを使いたいですね。
兎にも角にも、新鮮なバジルであることと、量をたっぷり使うことが重要です。
ベランダにバジルが茂ってる人は急いで! ない人は、ちょっとだけコストがかかりますがスーパーで買ってきて作ってみるのもいいと思います。来年はきっと育てたくなると思いますよ。